毎朝、フェリーを使って香港島に渡るのだが、すっかり涼しくなってからというもの、天気も良く、朝はとても清々しい。フェリーを待つゲートの前に立ってビクトリア湾を見ていると、太陽光が水面に反射して、きらきらと光り輝いている。大自然の営みを感じる。こうして多くの人々が、この風景を遠い昔から眺めていて、世代は交代していっている。対岸に見える大きなネオンの中にPanasonicの大きな看板があるが、この看板1つにも歴史がある。私はやはり朝型人間のようで、夜に動きすぎると闇に吸い込まれて行ってしまうようだ。陽光は不思議と、人間を見晴らしの良い場所へ導くエネルギーを持っている。