自社について言えることは、金曜日の時間の使い方が1週間の勝敗を決める。1週間の勝敗の合計数が、月そして、四半期、半期、通期の良し悪しを決めてゆくということだ。時間の使い方、つまり時間に打ち克つことができるかどうかが、仕事の質を上げる第一歩となる。仕事の質を上げることができるような行動が取れるかどうかは、次の問題だが、何よりも第一歩はここだ。
では「時間に打ち克ち、仕事の質を上げる施策」とは、
①標準タイムテーブルを1週間分レコードする。
②標準タイムテーブルを最適に組み替える
③標準タイムテーブルに実施事項を抜け漏れなく埋め込む
④その通りに動き、時間別、項目別の内容を消しこんでゆく
⑤予定と違うことをした場合は、書き込んでおく
⑥1週間を振り返り、効率的な配置に換える
⑦時間短縮できるものは配分時間を変える
⑧余った時間を部下育成に投資する
私が日本に戻ってきてまず実施したことは、過去に使い込んでいた標準タイムテーブルを使って、その通り動き、現状との差異を明確にし、追加なり、削除なりをしてルーチンと呼ばれる仕組みに則って自分が最速で機能できるようにしたこと。全ては実施できないことは理解していたので、後方管理、基本中の基本の土台は100%徹底する週と据えていたこと。当然それ以外には、不足部分が出る。
毎週同じ曜日、同じ時間、同じ順序で、動くので、1週間、2週間もすれば、体と頭が覚えて、時間短縮が起こるので、その時間を今度は、後方から前方の売場やヒト、数値などに振り替えてゆく、またその中で委譲できるものは、チームメイトに教えてゆき、持ち時間を最大化させる。ここまでが土台となる。ここまででは平凡しかうまれない。非凡をうみだすには…という切り口が次だ。
ルーチンというものは、私にとっては事務的な仕事で、一致しているか確認するなどというものは、自分の成長に殆ど影響を与えてくれないと考えている。仕事の楽しみというのは、自由な手持ち時間を創造的な仕事に使うときに感じることができ、そしてまた非凡な仕事への入り口となる。まずは平凡から。今の会社の仕組みを上手に行なうには、根性などではなく、やみくもに走ることをやめて考えることだ。自分を動かす仕組みができたなら、根性入れて、やみくもに走ることだ。そうすれば、長い暗いトンネルを抜けることができるだろう。
2009/09/07
時間に打ち克ち、仕事の質を上げる施策とは
ラベル: 仕事