【成功物語】
Part1 コーヒーとの出会い ~1987
ハワードはブルーカラーの家庭に生まれ、貧しい生活の中で幼少時代を過ごす、次第に自分の置かれている状況を客観的に理解できるようになるとともに、持ち前のハングリー精神、向上心で道を切り開いてゆく、大学への進学、優良企業への就職と出世して不自由ない生活を手に入れるが、自分が本当に情熱を注ぎたいものが何なのかに目覚める出会いが起こることになる。スターバックスという片田舎のコーヒーショップとスターバックス事業の輝かしい将来性に魅せられてしまったのだ。ところがハワードはスターバックス事業への参画を拒まれることになる。あまりにも斬新で大胆な発想を持つハワードはスターバックスの創業者にとって危険な存在であった。シアトルの地元に根ざしたスターバックスを全米に展開してゆくことは、スターバックスが持つ風土の希薄か、質の低下を意味することと見られていた。ハワードは、スターバックス事業に参画できない現実を受け入れ、イルジョナーレというコーヒー事業を立上、自らがスターバックスで描いた夢を実現することに挑戦する日々を送る、そこで幸運にもスターバックスを買収するチャンスが転がり込んでくることとなる。
Part2
新しいコーヒー文化を目指して 1987~1992 株式公開前
ハワードがこの時期を「刷り込みの時代」と呼んでいるように、スターバックスの文化や価値観を全従業員に、きちんと伝えることに腐心した時期であった。彼は会社を形作るのは従業員(パートナーと呼び方を変更)であることを幼少時代の経験でよく理解していた。父がブルーカラーで会社から何も期待されず、守られず、仕事に名誉を感じることなく人生を終えることに深く悲しみを感じており、全社員への保険制度、ストックオプション制度をスターバックスに導入する動機を与えている。スターバックス事業の柱はパートナーであることを行動を持って示しながら、ハワードは顧客がスターバックスを第3の場所(人々の交流する場所、コミュニティ)としての機能を果たし、コーヒーと通じて人々の生活を豊かにしてゆくこと、スターバックスで働くことの誇らしさをパートナー達に感じてもらえる企業姿勢を整えてゆく
Part3 起業家精神の見直し 1992~1997 株式公開後
株式上場から、事業拡大とスターバックスの歴史と成功の秘訣を振り返る。コーヒー豆の高騰と、コーヒー価格の値上げをしないで、どう乗り切れるかというような困難や、フラペチーノというヒット商品を生み出した背景など、上場後のスターバックスの軌跡がよく描かれている。上場、事業拡大への設備投資や前準備をしてきたことで事業は軌道にのり、スターバックスは名実ともに人々に愛されるブランドとなった。
私がコーヒーを飲み始めたのは2006年なので非常に日が浅い。当時スターバックスで飲んだり、食べたりしたものは本当に美味しかった記憶がある。またスターバックスの印象と言えば、読書家が多いし、贅沢な時間を使えるような第3の場所としての使い方や、魔法にかかったようなスターバックス経験をしていたことを思い出した。一時期転職を考えていたこともあり、価値観や企業風土に興味があり、スターバックスを調べたこともあったと今になって思い出した。改めて、創業者から語られた事業への情熱は、とても刺激的であった。
-ハングリー精神の重要性、大きなビジョンを成し遂げた人に共通すること、
逆境から志を立てる、渇望から偉業を成し遂げる人が多い
-リスクテイクをしないと大きなリターンが得られない、
チャレンジ精神を失ってはいけない
-チームワークで世界を変えることができる
-経営の原理原則はコーヒーでも畑が違うビジネスでも全く同じ
-物作りと人づくりの重要性、Wayや理念
2012/03/13
スターバックス 成功物語
ラベル: 読書