大前研一さんの著書「知の衰退」からいかに脱出するか? 現状の日本を的確に表現している1冊であり、どのようにしてこの状況を打破してゆくのか、具体的な方法論まで示してくれた内容は、現在のグローバルワールドで生き残るための重要な羅針盤だ。一番悪いことに、私達の殆どは、そのような状況下に置かれていることすら認識できていない。正に「井の中の蛙」か、時代遅れの島国根性としか言いようがない。新入社員を受け入れてから、いかにマネジメントとして育成するかという視点と、グローバリストとして世界で通用する人材に育成するかという葛藤の日々で、グローバリストの条件について、触れていること、また集合知(CI)、集合天才(CG)についても触れており、非常に読み応えのある内容で、計画ではなく、どのように実行すれば現在の目標を達成できるのか、大きなヒントを得た形となった。
メシを食ってゆく手段「三種の神器」のみご紹介
①英語
②ファイナンス
③IT(それを駆使した論理的思考、問題解決法含む)
ひとことだけ言うなら、読んだら直ぐに実行しろ、である。この5年ぐらいは的外れでないことをしていたようで、少しホッとしましたが、これからの荒波は、もっと厳しくなると思うと、ボケッとしてなんかいられません。荒波に気付いていなければ、いっそ飲み込まれるのも一興。坂の上の雲に向かってゆく志や、あの情熱が今の日本人の多くに蘇れば良いのですが…誰が言ったかは忘れたが、二人の囚人が監獄の窓から、外を眺めた、ひとりは星を見つめた、ひとりは地面を見つめていた。不平不満の垂れ流しで、主体者となることを放棄した者は地面を見つめて生きればよい。坂の上の雲を見ることができるのは、志ある者のみ。
2010/04/19
「知の衰退」からいかに脱出するか?
ラベル: 読書