今週のNewsweekの記事に「A stagnant union let down by its leaders」というタイトルで元英国首相ゴードン・ブラウンの現在の欧州に対する見解がある。その中で気になったのがP37にある文章だ。各地域(EU,US,ASIAなどの経済圏)の繁栄は、他地域の繁栄に依存していおり、欧米に力強い個人消費が戻らないとアジアは大量の出稼ぎ労働者を吸収する急速な成長を維持できないと語っている。つまり東洋にいる生産者と西洋にいる消費者がうまいこと歯車を噛み合わせないと成長、もしくはこの窮地から抜け出すことができないという内容だが、果たしてそうだろうか。極めて欧州からの偏った見方のように思える。1つの国の中に欧米に匹敵するような消費がうまれ、その中に生産が組み込まれたらどうなるのか、アジア経済圏で消費と生産が完結するような流れが急速に進んだらどうなるのだろうか。欧州諸国の国債がポートフォリオから除外されるように経済圏から除外されないことは100%と言い切れるのだろうか非常に疑問に感じる。今やグローバルという名の下でつながっていることが当たり前となった世の中でふと、当たり前のことが覆される可能性に危機感を覚える。
2011/11/17
欧州を奈落に導くリーダーの無策
ラベル: 話題