2008/03/14

香港でインフルエンザ流行

香港でインフルエンザの流行に伴い、学校が3/28まで休校になった。脳炎で小さなお子さんが亡くなったらしく、今回のインフルエンザはいわゆるインフルエンザで昨今何かと人類の脅威として取り上げられているH5N1鳥インフルエンザではないようだ。このH5N1がヒトからヒトへ感染する新型へと変化するのはIfという次元ではなく、Whenという次元になっているのが世界の常識であり、パンデミック(大流行)を想定したワクチン開発やリスク管理などは世界各国特に先進国では当たり前のように行われている。特にスイスは全国民に行き渡るワクチンを備蓄、それとは対象的に日本では何の対策も構築されていないのが現状。未知のウィルスでありかつ爆発的な感染を引き起こす新型トリインフルエンザのような研究にはLEVEL4の施設が必要であり、有名なエボラ出血熱やSARSですらLEVEL3、施設を確保しようにも地元住民の強固な反対により、スタートすら切れないのが今の日本である。島国日本、しかも人口が密集している首都圏で一度新型インフルエンザが猛威を振るえば、間違いなく致命的なダメージを我々は受けることとなる。一般人にはワクチンは間違いなく回ってこない。政府関係者、医療関係者に行き渡って後は、恐怖と混乱の渦の中をひたすら彷徨うこととなり210万人が感染によって死に至るという試算も出ている。文頭で申し上げたが、なぜ今回のインフルエンザがこの未知の新型インフルエンザでない可能性が高いかと言えば、このヒトからヒトへ感染する新型はなぜか働き盛りの年齢の人間に猛威を振るう特徴があるからだ。低毒性のインフルエンザはお年寄りや子供などに猛威を振るい。新型は働き盛り30代、40代に猛威を振るう。人間にとって、インフルエンザは、決して駆逐できない厄介なウィルス(動物を宿主としているのが理由)であるが、インフルエンザにとって、我々人類は食物連鎖の天敵であり、生態系を脅かす駆逐したいNo,1の外敵なのかもしれない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6