昨年中国通信産業では大幅な再編があり、大き中国電信(チャイナテレコム)、中国移動(チャイナモバイル)、中国聯通(チャイナユニコム)の3社がシェアを占有する状況となったが、政府は3社に対してに対して通信インフラの効率的な利用と、過剰な重複投資を避けるように指導をしている。
中国移動は2G、中国電信はCDMA、中国聯通は2G/3G(CDMA業務は電信へ移管)というようにそれぞれ重点的な投資をする計画であった。中国の特徴として、規格を国内で標準化してしまうことで競争力を高める戦略が取られている。要するに技術開発力不足での競争を回避し、標準化戦略でカバーしている。非効率的な投資は結果として国益にならず、疲弊を招くだけである。また周知の通り、政府は巨額の公的資金注入を確定しており、設備、インフラ投資に資源が集中することとなる。この辺各社はどのように戦略に取り込んでゆくのか注目したい。
規格戦略の簡単な例は、日本のDOCOMO(ガラパゴス携帯)ではないだろうか。本来なら日本の携帯電話は高性能でデザインも優れているため海外でも十分に競争できる力があるはずだが、残念ながらDOCOMOは独自の規格にこだわった経緯があるため、それが尾を引き現在海外では全くのマイナー企業。世界で戦える日本の企業が1社でも多く存在してほしいと切に願う。
規格と言えば、Blue lay,一昔前だとVHSなどが話題になった。
全く新しいプラットフォームを創出し、世界のほとんどの人々に支持されるか、鍵を握る企業の綱引きや勢力図を鋭く読み解いていくか、規格戦略はハラハラドキドキである。
2009/04/02
中国通信産業
ラベル: 備忘録