2009/07/04

A Gift to My Children JIM ROGERS



冒険投資家として有名なJIM ROGERSの著書「A Gift to My Children A father's Lessons for Life and Investing」JIM ROGERS自身の娘に宛てた、賢く生きるための教えを100ページ程度に簡潔にまとめてある。節約について、また文字通りFocus on What You Likeは、好きなことを徹底的に貫くことが賢明であるということを説いている。内容は至って誰もが思っていそうなことが多いが、Common Sense?Not So Commonなど、ワンフレーズで違った視点を手に入れることができる内容が随分と散りばめられているのが参考になる一冊である。If everyone is thinking the same thing, someone is not thinking.つまり誰もが同じことを考えているときは、誰かは考えていない、思考停止状態にあるということだ。このような盲点に注意を払うべきだとJIM ROGERSは説く。私は旅が好きだが、この本と出合ってから旅をする場合、おそらくもっと価値ある旅をすることができると感じた。ただの旅行はただの旅行でしかないが、違う文化や歴史を学び、実際にその場所で事実と情報を比較することで、理解が深まると同時に見えないものが見えてくるようになる。旅をするなら、彼のような目的意識を持った旅をしないと時間とお金の無駄というものだろう。先日、澳門の歴史博物館に足を運んだが、展示物を見る前に、あらかじめガイドブックに全て目を通してから回ったことで、非常に理解が深まった。事前に不明点は質問していたので、実際の展示物と説明を見ることで、なるほどと口にする回数も多かった。彼の言う旅は、このようなアプローチなのかもしれない。また言語についても触れているが、英語は世界の共通言語であるが、Mandarin(普通語)は次に重要な言語であり、次はSpanishであるという。多くの言語チャネルを有するということはれだけで仕入れることができる情報量も違うし、質も高められる。そんな彼は中国で生活をしている(JIM ROGERS Blog)、子供のために北京語(普通語)を身につけられる環境を提供しているということも本の内容と行動が一致している。