2010/07/11

無味無臭の世界

夏風邪をひいたおかげで、味や匂いがわからない状態になっている。先週は公休日2日間は自宅で静養、それでもようやく喉の炎症や咳が改善するぐらいで、なんともスッキリしない状態でまた新しい1週間が始まった。無味無臭の世界は、かなり味気がない。食べるものに味がないと彩りを楽しもうと目で、気持ちを満たそうとするが、残念ながらひと口食べると、味がないことにひどく落胆する。それでも一瞬味覚が戻る瞬間がある。この瞬間の嬉しいことと言ったら。味もないが匂いもない。全く不思議な世界が広がっている。時折靴屋の前を歩いていると、皮の独特の匂いを一瞬感じることができる。鼻が麻痺しているだけに、一瞬一瞬感じる匂いはインパクトがある。いかに日頃の生活で匂いに慣れてしまっているのかを感じることができるのも夏風邪のおかげだろうか。暫くは無味無臭の世界に生きることになりそうだ。