2008/04/20

創業期は、なぜか「なぜ」が少ない。

海外事業の立ち上がり時期は制度が未整備だったり、モノを置くことすら定位置が決まっていなく、その辺というような曖昧さがあったり、決まっていないことが多いが、決めようともしていないし、後から赴任してくると、「いつもこうです」とか「この国では」という言葉に流してしまうことが多いのではないかと感じた。また日本人は主張することよりも歩み寄る方を過度に配慮しながら、事を進めるのが特徴なのかもしれないと感じた。確かにその国の習慣や風土、考え方は尊重すべき点であることは違いないが、自社はこういう価値観でやるべきだと主張してもうまくいかない。日本ではこうだ!はもっと押し付けがましい。しかし「なぜ」は有効だと思う。昨晩は金銭管理を教えてもらったのだが、お金に関わることは、なにか不備があったりしたらまずいし、不正可能な状況を放置することは会社の存続に関わる。更には個人情報などの問題も絡んでくる。教えてもらう時は「こうやるんです」に対して「はいそうなんですか」では駄目だ。「そうやる理由はなぜですか」、なぜは世界共通の必殺技なのだ。そうやる理由が意味がない場合、その方法自体ナンセンスであり、それを突っ込んで確認してやれば無意味な仕事も削減され、かつ有効にオペレーションは機能する。「なぜ」を意図的に使わないといけない。煙たい人間になることは間違いないが、重大な問題が起きる前に始末するほうがよほどましなのである。