4ヶ月ぶりに子供と再会。何も変化がないと思っていた。上から私が上がってくるのが見えたらしく、玄関で待っていてくれたのだが、ドアを開けた瞬間心臓が止まった。顔つきもすっかり男の子っぽくなっていて、身長というか、手足が伸びて大きくなっており、一瞬自分が思い浮かべていた子供の姿とあまりにもかけ離れていて愕然とした。これが子供の成長するスピードなんだ。毎日一緒にいたら、少しずつ変化するから気付かないというか、気付きにくいことが4ヶ月のタイムラグがあると恐ろしいほど、イメージとのギャップをもたらす。こんなに長く離れるべきではないという言葉が頭をよぎった。子供は照れ笑いをしながら、よそよそしくするが、少しも経たないうつに、パパ、パパとベッタリになる。私も、あまりにも成長した子供にはじめは戸惑っていたが、やはり血を分けた子供。直ぐに以前と同じように遊ぶことができた。たった4ヶ月は子供にとってはたったではないわけだ。私が香港を立った頃は、いくつかの単語を言える程度だったが、すっかり語彙も増えて、会話がある程度成り立つレベルにもなっており、私自身が子供の言葉を理解するのに時間が必要なぐらいであった。月末にはまた日本を離れ、香港で生活することを考えると、年明けの長期休暇か、任期が切れる1年後の帰国を考えると、子供への負担は想像を絶することなのだ。香港に遊びに来てもらったりして、なるべく子供との時間を増やすようにすることが親としての役目だと思う。親からも聴いたことだが、やはり父親不在のときの子供の表情と、帰国後の子供の表情は全然違うらしく、また妻からの話だと、公園で父親と遊ぶ、他の家の子供を見る、我が子の目は寂しそうだという話だ。こんな決断をしてしまったパパを許してください。本当にゴメン。