2008/07/06

エグい会社に知恵で勝つ!WAL-MART




エグい会社=ウォルマートについて書かれた本です。先日自社の社長も会議の場で、この本を推薦なされておりましたが、たまたま私も読んでいた本なので、何が良いのか書き記しておこうと思います。今回の社長の推薦や以前の推薦図書から、社長や役員の方が手にする本の情報源がどこにあるのか明確になりました。私も本を購入する場合、リアル書店で衝動買いする以外は、いくつか情報源から仕入れてきますので、なるほどなと改めて今回思いました。本の内容は非常に優れているのは確かだが、一番注目したのは最初の最初の一言だった。「やらないことを決める」最近私がもっとも意識していることだ。やりたいことは山ほどあるし、やるべきことも山ほどある。しかしそれを実現できる見込みは限りなく薄い、時間も人的資源も限りがある。だからこそ「やらないことを真剣に決める」そこから全てをはじめるのが賢明だ。本書はウォルマートの生産性の輪や更に重要なことに触れているが、私が即活用できたのは、まず「やらないことを決める」ことだった。よってやりたいことや、やるべきことのリストをダダダと作ったとしても、それを確認するだけでも困難になるのだから、初めに切り捨てたら見向きもしないぐらいがいいのではないか。またいつか自分が勤める会社が、ウォルマートや、そのような会社と競争する局面において、奴らを出し抜く知恵が必要になる。こういうことは日頃から想定して考えておくことが大切だ。H&MやZARAを出し抜くには?そもそも出し抜こうと戦略を立てているのか?右の画像は本書でも触れているが、そんなエグい会社で働く人たちの現状もリアルに書かれている。本書を読んでいるときに、右の本を思い出し、ウォルマートで働くひとたちの生活環境を思い浮かべ、もしかしたらウォルマート的経済圏とは、働く人々の低賃金ではウォルマートでしか買い物ができないから、ウォルマートの売上も上がるし、ウォルマートをやめるわけにもいかなくなる、そしてウォルマートが拡大すれば新たな雇用がうまれ、このサイクルに飲み込まれる人が増える、結果としてウォルマートは自給自足で膨れていくのではないかと感じたが、その点についても本書後半で触れていた。ウォルマートが良い会社にせよ、悪い会社にせよ、戦わなければならないエグい奴であることになんら変わりはない。