2009/10/01

ジョン・ステュアート・ミルの「自由論」

先週のNewsweek(2009.9.30)p42で、過保護な政治はもうたくさんという記事に、思想家ジョン・ステュアート・ミルの著書「自由論」で、彼が、個人の自由を妨げる権利が正当化されるのは、他者に害を与えるときだけだと論じている点を引き合いに出して、屋外での喫煙が受動喫煙となって他者に有害だという確証がない以上、全米に広がりつつある禁煙政策は彼の理論では正当化されないとあるが、受動喫煙はさておき、単純に「煙い」。このようなものに理論云々は必要ない気がする。特に歩き煙草、ポイ捨ては単純にモラルが低く、他者への配慮が足りない迷惑行為としか言いようがないのではないか…。こんなことに思想家を引き合いに出す必要はないと思われるが、政府がここまでしないと自己管理ができない、この有様はなんとも恥ずかしい限りだ。極めつけは「砂糖入り飲料を1日に1杯以上飲む成人の割合を20%削減」したいと語るマイケル・ブルームバーグ市長。どうせ削減するならCO2を20%削減して欲しいものだ。

このような流れのときに、爆発的に売れそうな商品開発は、1つのビジネスチャンスかもしれない。同じ風味で糖分大幅カットの健康飲料か、飲んだら早死に納得の濃厚砂糖漬け飲料かもしれない。不健康とわかっても、食べたくなるメガマックを考えると…アメリカ国民は憎めない素直な国民なのかもしれない。