現場管理者、そう店長職のように現場を管理するポジションと権限を持った人物である。
わたしは店長だから店長の仕事の範囲をこなしていればいいと思っていたことがある。
でしゃばると必ず上司から注意された。
暴走するなと。
よってたかって出る杭は打ってくるのが社会なのか?とつくづく感じたものでした。
この1年は随分と自分の勉強スタイルも変化して経営なんて夢のお話と想って過ごしていた自分が、経営とは何なんだろうと考える機会が増えました。
新聞を読んでも読んでいるだけだったのが、経営について考え出して暫くし時間が経過したころ、気づきました。世界の流れが、仕組みがなんとなくわかるようになってきた。
それはとっても凄いことでした。
そして何より自分の会社のこと、方向性、抱えている問題など、ほとんど間近のことしかわからなかったのが、会社の状態や方向も理解できるようになってきた。
社長が隣にいるように感じるぐらい。
ドラッガーというビジネスの世界では知らない人はいないぐらい有名な人が書いた本をもう何冊も読み込んできましたが、ようやくドラッガーが言わんとしていることを体感しはじめることができたんだと想いました。
ここだけの話、有名すぎて硬いことばっかり書いているオジサン?オジイサン?の話なんて(笑)
なんて思っていましたが、ここまで深く考えている人、ここまで全体をよく掴んでいる。
原理原則や真実、真理をわかりやすくまとめている人がいるなんて凄いことです。
話はそれましたが、店長は現場管理だけをしていては絶対にいい仕事はできません。
それは羅針盤を持たずに航海に出ているようなものです。
しっかりと羅針盤を持って巧みに舵を取り、船乗り達を導いていくことが店長の本来の仕事です。
素晴らしい航海、素晴らしい財宝を手に入れるためには羅針盤を持つことです。
宝島を発見することです。
経営について興味を持つと、とても面白いことがおきます。
役員の方と話をするチャンスがあれば、自分の考えや、会社の方向性などを質問してみればいいと思います。確かに腰が引けますが、5分や10分程度なら対等にやりあえるでしょう。
店長からそんな質問が飛び出してきたら、役員の方の表情が変化するので、じっくり観察してみてください。まさかそんなレベルで考えている店長がいると思っていない証拠かもしれません。
そして、そこから役員の方は言葉を選ぶようになります。
機密情報は隠すように話ますし、こちらの力量を観察するように慎重に質問や返答をしてきます。
こんなスリルは滅多にありません。
是非、皆さんも羅針盤をゲットしましょう。
現場管理者をなめてもらっては困ります。
経営を熟知した店長は最強かもしれませんね。
2007/08/12
現場管理者の仕事のスタンスについて
ラベル: 仕事