先日、9月から新しく上司になる方と面談があり、
なんでもいいから質問はありますか?の問いに
最近読んだ本で一番印象に残っていてオススメの本を
教えてください。
に対して、残業はするな、「前業」をせよ!著:久恒啓一さん
宮城大学の教授だそうだ。
前業とは、前始末、要するに仕事の前に、準備をしておくこと。
残業とは、後始末、また夜型より朝型という意味合いも込めていると
思うが、根拠、根底、根本的に考えると、もっと深いところに
著者が言いたいことが隠れているのかとも感じた。
なぜなら
導入部分では、確かに朝、出勤前に出社してから、仕事の前始末だとか、出社前の通勤途中の時間の活用なんてことが書いてあるが、本編は、ビジネスマナーというか、仕事に対するスタンスが圧倒的要素を占めており、読み進めるうちに、あれ?あれ?あれ?タイトルと内容の乖離を感じた。
そしてそのままエピローグまでダダダダダッと終わってしまいました。
そこで、
私なりに残業するな前業せよを書くならこんな感じに書き出すかなと、まとめてみます。
まずタイトルの残業は、そのまんま残業であり、無駄な時間とか生産性が低いという印象を受ける。
前業は出勤より前にする仕事だから印象としては攻め、積極性、集中力アップで生産性向上と言うことなしというのが見た目の感想。
朝型と夜型は朝型がいいと多くの人が言うが、そんな根拠はどこにあるのだろうか。
前業=朝型、夜型よりも絶対いいは成立しない。
低血圧の人だっているし、スロースターターだっている。
私は完全に朝型であり、それは自分が一番良く知っているから自分の脳みそが最大に回転する時間に合わせて時間調整や仕事をスケジューリングすればいい。
私の場合は11時あたりがノリノリで15時が一番スローダウンする。15時に計画業務は絶対に駄目。
体を動かすもの、フットワークを要するものが最適である。
前業=早く出社する
これは時間的なアドバンテージ、インテリジェンスについてのアドバンテージである。
孫子も言っていたと思うが、戦場へは先に到着したものが、戦を優位に進めることができる。
つまり社長、部長、ブロック長、地区長、(店長)と階級が上位な人ほど戦場へは先に入っているのが、よくわかると、新しい上司はおっしゃっていた。
そうするとポイントは上司より先に物事を把握し準備しておけばいいということになる。
前業=早く出社=誰もいない=集中できる
同じ時間でも雑音が多い(同僚や上司、部下がいる)環境では集中力を欠くことがほとんどで、下手するとイレギュラーが発生し妨害までされることになる。
だから誰もいない静寂の中で集中して仕事の整理をすることは生産性が高い仕事するのにはもってこいなのだ。
これはどうなのか、つまり誰もいないと集中力を欠くとか、生産性があがらないのは、弱点になりうる。
理想はどんな状況下でも集中しバランスを取りながらスピードを落とさないようにこなすことである。
そこで集中する時間(コアタイム)が持てれば仕事の速度は加速してゆく。
それぐらいの工夫はできるはずである。
前業、前始末するには何が必要かも問う必要がある。
それには、目標設定と逆算である。
前始末できるひとは先に何があるのか理解している、嗅ぎ取っている、見えているから前始末ができる。
前始末すべきことや方法がわかるのである。
どうすればそうなれるか、それは自らの時計を進めてみるだけでよい。
そしてイメージすればよい。そこに何が起こるのか、何が必要になるのか、どんな障害があるのか。
擬似的に仕事の時間軸を未来を移せば、前始末すべきことが見えてくる。
先が見えたら現在へ戻ってくればいい。
戻る途中で足跡をつけてくればいいだけである。それが逆算するということになる。
着地があれだから今と着地の間はこれだ!と気づけることができればいい。
朝起きれない人のことを考えてみる。
低血圧などの健康状況などを前提条件に据えなければ、
■明日は朝一番で会社へ行く。
■明日は朝早く起きる。
■明日は早く起きるから、今日は早く寝る。
■早く寝るには、早く晩御飯を食べて風呂に入る。
■早く帰宅するには、定時で仕事を終わらせる必要がある。
■早く仕事を終わらせるには昼までに資料を仕上げる必要がある。
■昼までに資料を仕上げるには朝一番で上司から情報を受け取る必要がある。
というように実は全て連鎖している。
起きれないひとは目標設定から逆算してきていないために、きっと寝る間際で、
あっ明日は早いからもう寝なくちゃ程度なのではないでしょうか。
前業という点では、これぐらいで十分ではないかと思う。
では残業については2つタイプがある。
①仕事処理能力が低くて仕事が終わらない。
②仕事処理能力が高すぎて仕事が終わらない。
①は頑張りましょう。
朝から晩まで働いて早く仕事ができるようになるしかないです。
この本は残業の原因がわかっている人が読むといいですが、なんで残業してしまっているか、わからない人が読むと不幸になる。
朝からはりきって出てきたけど、結局仕事が終わらず、残業するので、働きっぱなしになる。
自分を見つめなおすために朝の時間は自問自答か、残業の原因について考える方がいい。
②がなんで残業する人物なのか、ピンとこないかもしれませんが、処理能力が高いと先に見える仕事がよくわかっているので、それもやっておこうと手を出します。そうするともっと先にあることも、よくわかっているので更にできる限り仕事を前に吸い込んでしまおうとするのです。
そしてある程度できてしまう、スピードと能力を持っているので、仕事の無限ループにはまる。
解決方法は、仕事は半歩前と決める。
仕事を大幅一歩でやっても誰もついてこないし、最悪計画や方針が修正されてしまい。
努力は水泡と化す。
だから半歩先で一旦様子を見ることがいいと考える。
居合いの構え。
前始末として仕事全体の整理をしてリストアップ、
■緊急度
■重要度
■頭を使うが短時間でできるものと
■頭を使ってある程度時間を要するもの
■単純業務で短時間でできるもの
■単純業務で時間を要するもの
などのカテゴリーで優先順位と所要時間を算出する。
後は自分のスケジュールと全体(チーム)のスケジュールとバランスを取りながら、
リストアップされた項目をパズルのように時間を割り当ててゆく。
時間のセクションは3つ
■朝~昼食まで
■昼食明け~夕方休憩まで
■夕方休憩~退勤まで
それぞれ朝・午後・夕方の3つの枠がある。
この枠に優先順位をつけた項目を投げ込んでゆく。
私の場合、朝の枠が一番、頭も回転が良く、集中力も高い
午後の枠は、眠気もたまにあるので、頭を使わないもの
夕方の枠は、部下の仕事の確認やイレギュラーが発生しやすいが集中力は戻る。
この特徴をつかんで当てはめてゆくが、計画通りにはいかないこともある。
急な電話や上司の入店など理由は様々だが、それが当然の日常なので、なんとも思わない。
ただ、投げ込む枠と項目を入れ替えるだけである。
これは、タイムスロットマネジメントの考え方を取り入れた私の仕事術である。
所要時間と仕事の特徴によって、枠に入れるものをどんどん入れ替えてしまうのである。
タイムスロットとコアタイムは試してみる価値はあると思います。
前業、つまり前始末するには、何が必要か、目標設定と逆算
残業しないためには、前業、コアタイムとタイムスロット
それでそれで、残業するな前業せよって何でそうしなくちゃいけないの?
目的は給料泥棒するな社員諸君ということ?(笑)
でも本の内容は仕事のスタンスについて、書かれているため新入社員にはいいかもしれません。
そして、この方、図解で物事を表現するという面白い個性の持ち主ですので、ブログは時間があったら覗いてみるといいかもしれません。