2008/10/11

私達の間違い

香港に来て2店舗目を経験することになり1ヶ月、日々思うことは、なぜCSが、なぜ人が、なぜ売場が、様々な問題が山積みになっており、当たり前のようにスタッフの仕事への姿勢が良くないなどと口走っている自分に「本当にそうなのか?」と思うことが多くなった。当たり前のように良いスタッフ、悪いスタッフを分ければ、あたかも店舗の全てが上手くいくというモノの見方しかしていない危険性に気づく。もっと俯瞰してみると、スタッフの立場で見ると自社は、どう映っているのだろうか、本当のボトルネックはどこなのか。この1週間は問題は、我にあり、組織にありという視点で見つめていた。どうやらボトルネックは我々にあるのではないかという仮説から切ってゆくと見えていない部分、見ようとしていなかった部分が露呈してきた。正しく評価されない、努力に報いてあげられていない、現実できないようなことすら要求している、一体彼らに何をしてあげられたのか。私は、とても申し訳なく思ったし、どれだけ多数の人間が苦しい思いをしてきたのか考えると、とても悲しく、情けない気持ちで一杯になった。

現場の問題点を洗い出して、ボトルネックに見当をつけ、経営資源をつぎ込んで、一番太い課題を解決したい。新体制の摩擦で20名が辞職、私を信じて残ってくれた人の人生を、私は背負っている。必ず彼ら、彼女らを見晴らしのいい場所へ導かなくてはならない。月商の規模でいえば60名はいないと回らない店舗を30名で戦わなくてはならない。これは日本ですら至難の業、今日も深夜2時、3時まで残ってくれた。ひとりは倉庫を綺麗にするために、目標と計画を立ててわざわざ公休日に届けに来てくれた。本当にありがとう。必ず君達を一人前のManagerに育てあげようと思う。

私達は偏った思考や、物事の見方を一度白紙にする賢明さが必要だ。これをやらずに現場が見えるわけがない。現場を理解できるはずもない。私達は何か、大きな間違いをしているようだ。