2011/04/27

革命を彩る3種の人間群

革命初動期:詩人的な予言者の出現、偏癖の言動
革命中期:卓抜な行動家への伝播、奇策縦横の行動
革命後:処理家、果実をもぎ、先駆者の理想を容赦なく捨て処理可能な世に

非常に稀なことに、この3種の人間群が松下村塾に備わっていた。
これを現代に当てはめてみても、革命にはどのような人物像が必要かがよく理解できる。中東での混乱は、処理家の不在という点が大きいのではないだろうか。初動から中期にかけては、ソーシャルネットワークやモバイルがその役割を補完し、未熟な予言者や、卓抜とは言えずとも、志ある者がテクノロジーを後方支援として上手に活用することで、革命の導火線に着火させるぐらいのことはできるようになっている。肝心なのは処理家の存在だ。理想を唱えるものと、それを実現しようと幕を切って落とすことはできても、先駆者の甘い理想を容赦なく捨て去り、処理可能な革命の世に調整できる人間がいなければ、大きな混乱と混沌を産み出すだけだ。革命には3種の人間群が不可欠である。