2011/04/20

ユニクロ帝国の光と影

ファッション流通ブログde業界関心事というアパレル業界ではわりと良く知られたブログがあり、そこで取り上げられていたので、書店でチェックしてみたら在庫があったので、興味津々で読んでみた。どちらかというと批判的な立場でユニクロという会社を調べてみたような内容であったが、どこのの企業にも光と影みたいなものは存在する。というよりむしろ人間には光と影の部分がある以上、なんらセンセーショナルでもないというのが率直な感想。ZARAやH&Mの大型店の店長と交流があるので、どの企業にも良い点、課題点はあり、それぞれが納得した上で、そこで仕事しているわけだから本を読んで騒ぐこともない。1つ物凄く滑稽だったのは、7年ぐらい店長をやって毎月300時間を超えて働き、本すら読めないと労働環境について語る元店長。それは自身のレベルが低すぎるという話であり、自ら環境を作り出せないというのはマネジメントとして失格、それを創り出すのが仕事であり、あるべき状況へ改革するのが使命なのではないでしょうか。そもそも急成長している企業が、理想通りの人事制度や評価制度、労働環境をはじめから整備できているわけもなく、そのようなものをより良く創り上げる、もしくは創り直さなければならない。唖然とする内容もあったが、改めてユニクロという会社を理解するきっかけになる1冊。ZARAという別解も、とても参考になった。