2011/04/07

ホンダのデザイン戦略経営

車に疎いので、車種やその特徴について、そうだったのかというような再発見や驚きはない反面、素直に車のデザインということでなく、デザインマネジメントについて理解を深めることができた一冊。簡単に言うと、モノづくりへのこだわりが、その企業の強みとなり、顧客を魅了し続けるパワーの根源になるということであるが、営業のフィールドで、その商品が本当に魅力的で、早くお客様に提案したいと思ったことがなかったり、そのような熱意が同じ会社のメンバーにすら伝わっていないという状況があるのなら、ホンダで言うところのラグビーアプローチにはなっていないということだと認識できる。モノづくりという視点をヒトづくりという視点に切り替えると、面白いことができそうだと感じた。将来自社の命運をわけるような責務を背負うような、自社の将来を左右するような人材をどのように育て上げるのか、これはつまり「ヒトづくり」であり、商品開発のフローやループとは異なるが、戦略的にアプローチしてゆくことは可能だ。一度この点をつめて、この半年の新入社員教育をデザインしなおしてみる。それとは別途1つだけ現場で取り入れる工夫を、この本から頂いた。