歴史を読み解いてゆくと、その時代の文化人は読んでいて当たり前というような必読の書というものが存在している。つまり世界には、そのような時代時代の英知の結晶が先人から残されており、読み継がれながら、時代にそぐわず姿を消したものや、再び脚光を浴びて世に登場するものがある。では現代の世界の必読書とはなんだろうか。人間がやってきたことを考えると、意外に幅を狭いので、戦いで勝つ方法や、人として生き方、人を束ねる方法、結局は人間にとって常に付きまとうお題は、このあたりになる。時間軸とジャンルで整理して、俯瞰してみれば、面白い必読書マップが作れそうだ。本質をついた内容の書籍は10年経過しても色褪せないのは、原理原則に基づいているからだろう。そして読書という習慣も、同じように学ぶスタイルとして普遍的だ。