2010/01/13

2009年米国大型店12月度売上高

米国大型店12月度売上高5.8%増の意味を考える。昨年9月のリーマン・ブラザーズ経営破綻で顕著化した世界金融危機後の12月の売上と比較しての伸びというところがポイントだと考えた。去年は好調だったのか、不調だったのか、好調で、そこから今年は更なる伸びがあれば、微増でも継続した成長となり、不調から微増だと戻した程度となる。それを踏まえて各社の業績を見ると、一強百弱に拍車が掛かっている。ディスカウントストア、百貨店は、売上高が大きいほど、前年比増の傾向にあり、専門店でも、ウォル・グリーンを除いて同じ傾向だ。GAPは5%増と健闘しているが、今秋、銀座に進出したアバクロに至っては二桁台の既存店減収により11%減と実は深刻な状況。アメリカン・イーグルは7%増。日本国内も同様に一強百弱のように見える。ハニーズは低迷する日本経済、業績不振を受け、中国市場に出店に切り替えて活路を見い出したいようだ。たとえ中国の経済成長が心臓発作のようにストップしたとしても、グローバルで戦えない限り、未来は開けそうにないのが、アパレル業界の現実なのではないだろうか。この業界で自分、自社の未来を切り開くのであれば、日本人は海を渡るべきだ。