週刊文春 新年特大号にユニクロに関する記事が掲載されていた。すでに退職している店長が内部の状況についてコメントしていたり、柳井社長の経営者育成や、過去の歩みなど、意外に知らないことにも触れている。数ページの記事であるが、とても興味深かった。10年、20年ユニクロに携わっているひとはユニクロのDNAを体得しているが、M&Aやグローバルビジネスのことを理解できない。逆に外から連れてきた人材だと、そいういった事にあかるいが、ユニクロの強みであるDNAを理解できない。このギャップに社長は耐えられないという一文は、非常に深みがある。何年も多忙極まりない毎日をひたすら繰り返すと、やはり本来経営幹部として備わっていなくてはならない、スペシャルな領域で、その道のプロに太刀打ちする力を蓄えることが難しいのではないかと思う。本当に爆発的な力を発揮するには、DNAの体得と、猛烈な勉強は欠かせない。MICという発想はそこから来たのではないだろうか。