2009/06/14

祖母の趣味の世界

学生の頃からだっただろうか、刺繍をよくやっていたのを覚えている。
それから、木目込み人形を作るようになって、よく土台となる人形を
やすりで磨くお手伝いをしていた。これがかなりの重労働で、力を入れて
ゴシゴシ擦らないと綺麗にならないので、大変だった。
その後、本格的に押し絵を習い始め、ついに師範になり看板を出して
生徒さんを教えていた。自宅の2階は大学生の寮として運営を行い
寮にいたのは建築学科の学生が多く、模型なども置いてあり、
私も、小学生の頃はよく大学生のひとにかまってもらったりしていたため
将来の夢は大工さんと言っていたのを覚えている。
師範を取ってからは、定期的に展覧会を行っていて、度々作品の搬入など
お手伝いをすることもあったし、私自身も押し絵を習ったこともあった。
当時は、今からはじめれば早い時期(10代、20代)に師範になれるから
いいかもしれないと思っていたが、時間が作れずに断念。
こうやって祖母の自宅に飾ってある作品を見ていると、
当時の事を思い出す。作っているのを見ていたもの、
展覧会で運んだもの、祖母の歩みが此処に在る。