我々にとって、大切なことは、遠くにぼんやりと存在するものに目をやることではなく、手近にはっきりと存在することを実行することだと歴史家のトーマス・カーライル(Thomas Carlyle)は言っている。過ぎ去った昨日は過去のものであり、どうにもこうにも変えることのできない世界、やってくる未来は不確実であり、存在するかどうかもわからない世界、未来を描き、進んでゆくことは大切なことかもしれない、しかし今、圧し掛かる現実ですら、重荷である我々が、未来の重荷まで背負い込んでは、前進する気持ちすら打ちのめされてしまいかねない、1日という区切りで生きる、今を生きるということの重要性を、この言葉は教えてくれる。われわれは今日と言う日を精一杯生きるべきなのだ。