大前研一さんが取り上げている内閣府の世論調査の結果で「結婚してもしなくてもいい」という回答が70%に達しているということについて、国家の形成すら日本は危ういとおっしゃっていることについて、私は実際は、そう考えている人は70%もいないと思っている。この「結婚してもしなくてもいい」というのは、実はそのように回答している人々の最後の鎧だと思っているからだ。これは心理経済学という新しい経済学の分野の解釈に似ている。「結婚したくても、できない」と回答するひとは少ない。それには様々な理由があるだろう。経済的理由、複雑な問題(コミュニケーションエラー)、出会いの機会など、つまり「どちらでもいい」というのは、本音をオブラートに包んだ表現と認識するほうが至極自然だと私は思っている。そこでいかに国家を成長させるか、成長戦略という、ではどうするのか。に話を移してゆく。Globisの堀さんのブログにもある、成長とは何か?という定義、ここには国民の真意に肉薄した内容が綴られている。実はこの2つのコラムは、問題提起と問題解決という流れとも言える。堀さんが進言した成長するために財源がいらない3つの施策。
①成長に寄与している人を称えること
②成長の方法を教えること
③成長の足かせを取り払うこと
内閣府の世論調査の本音部分を想定して考えれば、成長を通して、このような問題も解決されることになるはずだ。経済的な安定や成熟した人間としての成長、特に国として大切なのは③の足かせとなっているものを取り払うことは重要ではないかと思う。実際この3つの施策は個人でも企業でも当てはまることであり、なぜ我々は成長できないのか?という切り口は③を浮き彫りにする。また実際は成長していても、成長に気付いていないことすらある人に対して、何が成長したのか教えてあげる必要もある、これは①
私が考える「成長」とは、現在の自分と「なりたい自分」のギャップを埋めることであり、ギャップをなんと設定するのかで取り組みは変わってくる(身長、知識、仕事の幅)、そのような取り組みの中で称えてもらえれば、凄く嬉しいことであり、そのギャップを埋めるプロからアドバイスを頂ければ、目標達成にかける時間を短縮することができる、そして何よりも成長の障害となっているものを取り除いてもらえれば、最高速で成長曲線を描くことができるだろう。
「成長」を考えるということは非常に意義がある。この「成長」ということを来年の方針に取り込んで、「なりたい自分」をしっかりと定めてゆきたい。
2009/12/22
国家の危機と成長戦略
ラベル: 話題