梅田望夫さんの著書、読むだけでワクワクしてくる内容、ITの世界で革命が起こり、彼らが世界を塗り替えた。塗り替えたという言葉がインターネットの世界では、とてもしっくりくる。インターネットの世界発のものは、世界を一瞬で塗り替える。時空を超える人類最強の装置だ。この世界のクロックを見つめる人々の感性や発想、創造力は計り知れない。畑は違っても、このような刺激に触れずにいれば、いつの間にか時代に取り残されてしまのではなかろうか。そんなクロックを見つめる、もしくはクロックであるビジョナリー達の言霊が閉じ込められた1冊。読まないと損というか、何度でも、事あるごとに読み返すとよい。 またCEOという異質な職業についても理解を深めることができる。CEOはそれぞれ個性の違う抜きに出た才能を結集させハイパフォーマンスを実現してゆく、チームとしての一体感をこのような文章から肌で感じることができる。またボードメンバーに求められる個性的な卓越性についても自社のボードメンバーを一人ひとり機会があるときに強みを探ってみると、独特のプロフェッショナルな領域が見て取れる。今後10年飛躍的に成長するには、現状の方法では決して到達できないのだと改めて痛感する。では何が必要なのか、答えは、この本の中に閉じ込められている。1つのキーワードは狂気だと思う。私はこのままでは、少し中国に明るい人間、少しグローバルテイストがある人間、少し変わっている人間程度で、圧倒的な差別化を実現できないだろう。この10年で見事に埋没する準備ができている、自然にそんなレールに乗っている、自分がやらない限り、世界に起こらないことを実現すること以外に10年で今の延長線上から抜け出せるチャンスなどない。既に今のインプット方法もアウトプット方法も限界に来ている。0ベースでこれだというものを創り上げるしかない。2つめのキーワードは、いかにクロックを高速で駆動させるかが明暗を分けるファクターとなるだろう。
2008/09/17
ウェブ時代の5つの定理
ラベル: 読書