テレビでもネットでも話題になっていますが、いよいよH&Mが日本に初上陸、記念すべき第一店舗目は銀座、今後原宿、渋谷と足早に出店をする計画です。丁度11:00オープンの瞬間です。
行列は延々と続き、日差しの強さと真夏日の気温の中、ファッション感度の高い、20代の女性を中心に明らかにアンテナの立ったお洒落な方々が列を作っていました。H&Mのロゴの入った日傘を差している女性も多く並んでおり、宣伝効果も抜群でした。5000名近く並んで、中に入るのに3~4時間ならば並ばないといけないぐらいの混雑ぶりだったそうです。若者中心の集客でしたが、今後どうなるのか興味深いです。この並びにあったZARAもなぜか大盛況、H&Mに入れなかったお客様が流れていっている状況でした。てっきりバーゲンでもやっているのかと思うぐらい中は大混雑。その向かい側にあるユニクロは昼ぐらいになって混雑してきました。明らかにH&Mのオープンに合わせて、視察している方が多かったように思います。身なりと動きを見れば、買い物客かどうかはすぐに分かります。そんな私も視察していましたが
洋服はしばらくその重要性を失ったかもしれないが、自社は洋服が人々の生活に、真に意味ある形で戻るのを手助けした。これはスティーブジョブスのiPodと音楽について語った文をアパレル業界に書き換えてみたものだが、
I think that clothes faded in importance for a while,and the our company has helped to bring clothes back into people's lives in a really meaningful way.
競合に勝つというより、アパレル産業全体の活性化という大きな視点から眺めると、お互い切磋琢磨して服の世界でイノベーションが起こることは最高なことだ。そしてまた、競合に勝つということはアパレルという囲いの中では、重要なことではあるが、世界中の人々をあっと驚かせるような何かを起こすには、服というものがもう1度なんなのかを知らしめる必要がある。そう音楽がiPodとジョブスと共に人類にカムバックしたように。この産業も再びカムバックしなくてはならない。そして我々は競争に勝ち残らなければならない。背筋がゾクゾクした1日だった。