ビジネスパーソンには、すっかりお馴染みの問題解決という言葉がありますが、本著はその前段階の「問題発見」という視点で書かれている。問題を解決する力があっても、そもそも問題に気づけなければ、本当の問題は解決できないというわけだ。視点の持ちようで問題認識、問題発見できるかどうかが変わってくる。私達は案外、正しく問題を捉えてそうで、実は分かることができていない。実は見えていること自体が、見えていないかもしれない。そんな人間の思い込みを、よく表しているのが、腕時計。さて今腕時計をしているなら、ポケットにしまって欲しい。そして自分の腕時計をできる限り正確に描いて欲しい。どうだろうか。毎日何度も何度も見る時計を正確に書けるひとは少ないのではないでしょうか。では今、時計は何時だったかを次に思い出して欲しい。つまり時計は時間を見るもので、時計自体を見るものではないから、時間は分かっても、時計のデザインを分かることとは、目的が違うからだ。問題を発見しようと考えるとき、このような思い込みを認識することから、どうやって発見力を鍛えるかという流れで、書かれている本著。お勧めである。他にセブンイレブンのロゴマーク書けますか?なんてものもある。
2008/09/07
ビジネスマンのための「発見力」養成講座
ラベル: 読書