かつてニューヨーク市のルドルフ・ジュリアーニ市長が、ひどいニューヨークの治安回復のため、町の落書きを徹底して消し、景観をきれいにしながら、 同時に些細な軽犯罪をひとつひとつ取り締まる事を実践して大きな成果を出したことでも有名になりましたが、この割れ窓理論、ブロークンウィンドウズ理論は、実は仕事でもプライベートでもとても大切だと感じている。新人店長時代に徹底して部屋を片付け、汚れを放置しないように掃除、私生活に規律を持ち込んだことで、振り返っても充実した日々を過ごすことができた。ここ連日の長時間勤務と、休日返上により、随分と部屋が荒れたと実感していたので、これはマズイと感じて、徹底的に掃除をした。トイレ、風呂、床、窓、クローゼット、本棚、机、洗濯機を回しながら、とにかく整理整頓をほどこした。結果なんとも過ごし易く整然とした部屋になった。ここにいるだけで快適さを感じる。こうなってみて、なるほど「割れ窓理論」は凄いなと思う。人間荒れ果てた部屋で生活していると、知らず知らず心は荒れ、非効率的になり、物事を後回しにし、だらしない生活に堕ちてゆくのだと思う。プライベートでこれほどインパクトがあるなら、仕事だと尚更インパクトは大きいのではないかと思う。だらしない店長を観察すれば、なぜその店がだれているのかが理解できる。店長は割れ窓理論を最も店舗に反映しやすい窓なのだ。