2008/09/16

激流に身を浸すこと

店長コンベンション2日目は、2020年の未来について、自分はどうなりたいのか、会社をどうしたいのか、会社を通して何を成しえたいのか。という切り口での議論をグループで行いました。私のチームはフランスと香港の海外事業のグループでした。フランスの取締役の方が議論の取りまとめ役だったのですが、私が以前、本部のインターンに居た時に部屋の中で、PCを打つのをずっと見ていたことがあり、とても姿勢が良くてキリッとしている方だなと思っていた方でした。早朝仕事前に水泳をしてくるそうで、自分に対してストイックそうな方だと想像していましたが、今回のディスカッションの前の自己紹介で、非常に心を打たれる話を聞くことができました。役員まで上り詰めて人生順風満帆のように見える私ですが、という語りだしから、幼少の頃からご両親の海外転勤で世界各地を転々とし、全く知らない言語の環境の中へ放り込まれる。毎朝精神的なプレッシャーから鼻血が出る。帰宅すれば壁を家族と見立てて話しかけるような厳しい日々が続いた。それでもなんとかハードシップを乗り越え、弁護士資格を取り、世界でも名高いGEやモルガンでも活躍されていた。そして自社の社長に出会い、一緒に経営をしてみたいということで自社へ。このような方が認める自社の社長は、心底凄いのだと思うが、この方の、この一言が私のこれからの10年を塗り替えたと思う。「激流に身を浸すことでしか飛躍的な成長は遂げられない」どんなに成功したと周囲から見られる人でも、歩んできた道のりは決して平坦ではなく、辛く厳しい毎日の中で鍛えられ、ある種の使命感を携え、志を持って、葛藤しながら現在に至っている。飛躍的成長のためには、激流に身を浸す勇気と強靭さ、主体者となれる使命感が絶対条件のように感じる。そしてまた「何かを決めること、すなわち人の行動を変えることほど難しいことはない」これは学習志向ではなく行動志向、実践志向がゆえの、本質を突いた言葉だと思う。12年後、私はどうありたいのか、私に何が欠落しているのかがシンプルになった瞬間であった。



そしてたまたま、自分の未来を2000人の前でプレゼンするという機会に恵まれたのも、脳に強く印象付ける最高のチャンスとなった。2000人にコミットメントしたからには絶対に成し遂げたい。こんな偶然に感謝したい。



※右上のキャリアデザインを更新しました。