我が家では、子供に読ませたい漫画は何かという話題で両親揃ってランキングされたのが、
■ドラゴンボール
■スラムダンク
■ワンピース
まぁ男の子だからかもしれないが、これはコミック全巻揃えて本棚に並べようということになっている。
ところが肝心のワンピース(海賊物)については、私は床屋でさっと流し読みする程度で、ここ何年も漫画を読む習慣がなくなっていた。
誰にヒヤリングしても絶賛するひとしかいなかったので、興味が湧いて来ました。
そこで早速店舗の店長代行者に話をしたところ全巻(まだ完結していなが)持っている部下が取り敢えず9巻までを貸してくれました。
気分転換と刺激を受けるために昨日の公休日を利用して1時間半ちょっとで読破しました。
ストーリーは海賊王になると決めた主人公が伝説のひとつづりの秘宝(ワンピース)を探す、なぞを解いていくというもので、航海に必要な仲間を集めながら旅をしていくというもの。
基本、海賊同士の戦いや旅先で出会う人々との様々なエピソードなどが書かれている。
なぜこんなに支持率高いのか、その理由は、私たちが失くしてしまったものをよく描いている点、これに共感したり、憧れたりするのではないかと感じた。
具体的には、友情、約束、強さ、信念。
昨今我々は携帯電話が普及した影響で、約束というものに対してあまりにも意識が薄らいでいる。
メール1つ飛ばせば、遅れても大丈夫、待ち合わせ場所が曖昧でも携帯で確認すれば、ちゃんと出会うことができる。もちろんビジネス以外での話しであるが、以前は約束とは絶対的な意味を持っていた。
約束したらそこにその時間にいかないと会うことはできなかった。
ひとたび外出すれば連絡する手段などなかった。
放課後、友達と約束をかわす。こんな当たり前が消えてしまった。
そして何かを貫く信念も同様に、薄らいでしまった。何かを背負って戦っているひとをなかなか発見することが難しくなった。覇気があるリーダー、長い物にまかれないひとは完全に減ったと感じてしまう。
社会は歪められ、孤高であること自体難しいのではないだろうか。
所詮、漫画されど漫画、現実、海賊王なんてなれないかもしれない。でもそんな姿に勇気付けれれる人たち、暑苦しいほどの友情、絶対的な約束という存在に惹かれるひとたちは多いのではないか。
私たちは、古き良き心意気を、この漫画に見出しているのかもしれない。
そんな感想と今後の物語の展開に期待しながら昨夜は、今年店舗に受け入れた新入社員の送別会に参加しました。
そこで、ワンピースの話題も出たのですが、ひとつ漫画の読み方は自由ですが、作者に依存してはいけないと思う。つまり毎週少しずつストーリーを読むことができる、来週が楽しみだになってはいけないということである。
私たちビジネスパーソンは漫画を読むのも真剣に読むことが必要である。
ストーリーの背景にあるメッセージ、物語で解き明かされていない謎は自分で仮説を立てて論理的に展開していくと違った味わいができるのかもしれない。
これに対して部下は漫画くらい何も考えずに楽しみたい。
ごもっとも。
しかし何も考えず受身で流し込むより、アクティブリーディングの方があなたのためになる。
そんなこんなで結局朝までスタッフと話しこんでしまった。
2次会のテーマは、僕らの持ち時間は4時間(始発まで)、この4時間をどうやって濃い内容にしようか!であった。有意義な時間にするために話し合うべき項目は何か、という切り口で居酒屋で語り合った。たわいもない項目を馬鹿みたいに掘り下げていくことでスタッフの知られざる一面や考え方を知ることができた。
とても有意義でした。
2007/09/06
漫画ワンピース
ラベル: 漫画