今朝は月についてのエトセトラということで書いてみようと思います。
先日、日本は「かぐや」という名前の月を探索するロケットを打ち上げた。
なんでも月を構成している元素などを探り、月の誕生についてを探るという浪漫あふれる試みである。
http://www.sankei.co.jp/culture/kagaku/070914/kgk070914001.htm
月は一番地球に近い天体で、私たち人間が地上に誕生したころから僕らの頭上に輝いていた。
月は地球人みんなの宝物であり、月を見上げながら、地球人は色々なことに思いをはせ、その一生を過ごしては消えるを繰り返して来た。
竹取物語はよくご存知だろうと思いますが、そんな月への思いを「かぐや」という名に託す日本人の粋なネーミングはとても愛着を感じてします。
そんな我々、地球人にとっての月(神秘の象徴)同じ見上げるでも、人種が変われば、思惑は様々。
実はこの月にはヘリウム3という豊富なエネルギー資源が眠っているのである。
このヘリウム3をめぐり資源ナショナリズム一直線、プーチン率いるロシアやアメリカはやっきになって宇宙開発を繰り広げている。当然、資源大国中国も黙って見ているわけにはいかない。
月に眠るヘリウム3のエネルギーは現在の地球の100年分に相当すると言われており、いち早くこれを獲得した国が近未来のポストエネルギー大国にのし上がる可能性がある。
資源をめぐる争いは熾烈であり、ロシアに至っては資源を武器に欧州への圧力をかけている。
驚くべきは、ロシアの教育は、ロシアの資源はロシアの人々のものという強烈な教育を進めており、彼らの学生の多くは、この豊富な資源を利用して、どんな事業ができるか?なんて切り口で資源ナショナリズム教育を徹底している。
そのロシアの資源ナショナリズムの象徴がガスプロムというロシア政府系の企業で、日本では、サハリン2の問題で横槍を入れられたのが記憶に新しいと思うが、昔からこのガスプロムは私が注目する企業No,1(悪どいな~ランク)でサンクトペテルブルクに超高層ビル計画があり、ここは正にガスプロムシティ、2012年には、この巨大なプーチンタワーが完成する予定である。
話はそれたが、同じ月を見上げても嫌味な笑いをしている奴もいるということ。
ここで健全な挑戦も紹介しておこう。
グーグルもこの月の探査に対して報奨金を出した。
その額23億円、その昔アメリカで、金の採掘会社が金が埋蔵されているであろう過去の分析データなどを世界に公表して、多くの企業や個人が金の在り処を多額の報奨金目当てに掘り当てた歴史がある。
これの宇宙バージョンに近い?つまり全地球人参画型のチャレンジである。
世界中の才能をフル活用しようとするグーグルの試みにはとても関心させられる。
http://www.asahi.com/special/space/TKY200709140418.html
人間を考えると我々の寿命なんてせいぜい100年程度、その100年をそれぞれが一生懸命生きている。イモリの研究に全てを捧げるひと、経済の研究に全てを捧げるひと、
人間の好奇心と探究心というのは本当に凄いものだ。
個人的に好きなアインシュタインは宇宙のなぞを紐解きもしたが、原爆という悲惨なものまで世に送り出した。シカゴボーイズは経済を解き明かしたが、反面世界に貧富格差を広げていった。
人間は面白い生き物だと思う。
そんな人間を月はどう見つめているのだろうか。
25日は中秋の名月でも眺めながら、もう一度我々のことを考えたいと思う。
僕らの寿命100年って言いましたが、結構みんな頑張っているみたいです。
2007/09/16
月をめぐるエトセトラ
ラベル: 資源