2007/09/15

ガイヤの夜明け

テレビネタ続きますが、ガイヤの夜明けも皆さん知ってると思いますが、これは噂のグーグル奥さんではなく、ちゃんと私が発見しました(笑)

今回のテーマは百貨店統合について、特に大丸と松坂屋にスポットを当てた内容になっておりました。
統合で生き残りをかける2社と、あくまで単独経営で活路を見出そうとする高島屋のコンシェルジェについてまとめられておりました。
大丸と松坂屋統合は、規模では、業界2位の位置それに追随して単独で高島屋が業界3位。
統合の道のりと社員交流(配属替え)での様々な人間模様を描いておりました。
気になった点が両社による幹部による会議、大が小をのむ。
つまり大丸がベストプラクティスを松坂屋に教えていくという一方的な社員交流?の話が出ていた点。
つまり交流ではなく立て直し担当が松坂屋に出向くという形を主張する幹部がいたこと。
交流してもうちになんのメリットがあるの?なんか学ぶことはあるのか?という幹部が大丸にいる。
この点は見逃せないと思いました。
己を知り、相手を知るの相手を軽視するような幹部が多く存在すれば、この統合はその場凌ぎにしかならず、将来に大きな不安と影を落としたことになる。
最終的には両社のキーマンを交換して配属させることで決まったのだが、両社の営業利益率は大丸が約4%、松坂屋が約2%と2倍近い差がある、その要因が大丸が接客と在庫管理などの業務を完全な分業化にして売場スタッフの接客時間を長く確保している点、それに比べると松坂屋はひとりが多くの業務をこなすオペレーションで接客に割り当てられる時間が少ないことであるようだ。
この接客というキーワードから単独で生き残りをかける高島屋のコンシェルジェ(仏語で案内人)が登場する。このコンシェルジェ(コンシェルジュでも可)は簡単に言うとお客様の御用聞きなのだが、そのサービス水準の高さは素晴らしいと思いました。
会社の顔であり、看板を背負っているようなもので、この人でこの会社のイメージが決まる!というくらいの存在感とホスピタリティでした。
実際、番組の中で昔からのお客様が、そのようなコメントをしているのだが、このような地道な努力で生き残りをかけていく会社もある。
現在はどんな企業も安泰なんてことはなく競合による市場からの締め出しの恐怖か、内側からの腐敗か、どんなところにもリスクは潜んでいる。
前者はまだ前向きに挑戦して敗退するなら納得できるが、一番怖いのは後者である。

あの幹部の言葉が忘れられない。

数年後、その言葉をそっくりそのまま言われる側になるのかもしれない。
学ぶべきことなど、どこにでも存在している。
相手がどうやって不採算で、どんな風土で、どんな人材が上位層にいるのかを知ることも自分が同じ状況に陥らないためには知っておいても損はなかろうかと思います。

というわけで、一番伝えたかったことは店長はコンシェルジェのようにあるべきだと。

そういうことでございます。