細野真宏さんの著書、「経済のニュースがよくわかる本」
左:日本経済編、右:世界経済編
金融・経済と聞いて苦手意識があり、日々のニュースでも、「米国は金利を引き上げる模様です」と聞いて、なんでそうしなくてはいけないのかサッパリわからないひと。日経新聞が意味不明なひとは、私にとって極自然だと思います。私も実際そうでした。この本はかなり良書で、小学生でも理解できるよう説明されているので、私が経済ニュースぐらいわかるようになろう!新聞やニュースの内容ぐらいは理解できるようになろう!と決心したときに書店で探しまくって見つけたものでした。かなり前に読んだものなのですが、香港赴任するにあたり、わざわざ持ってきた本の中の1シリーズで、今回からレポートの質を高めるために、中国経済を飛躍的に成長させるためには何が必要なのか、中国政府の立場に立脚して考えるのに、中国の経済状況、政策、世界情勢などを踏まえて、考察しなくてはならず、もう一度読み返そうと思い、公休日を使って2冊とも読み返したのですが、読み返してみてはじめて、当時読んだときに感じた閃き感とは違う、閃き感がありました。それはやはり今までに蓄積した情報や知識が下支えして、更に、この本の内容にある通り、基本中の基本は何かを軸とすることで、現状の何がネックとなって、今の経済状況を作り出したのかのポイントを見つけることができ、ではどうするとそこを突破できるのか、自力で考え付くことができるわけです。できるだけシンプルに考えることは、とても重要で、そこに複雑に様々な要素が絡んできます。当然未来を100%予測することはできませんが、根底にある流れを掴むことはできるはずです。複雑な状況を複雑に捉えて、複雑に考えていたのでは、いつまでたっても答えはでませんので、単純明快に捉え、わかりやすく分解し、1つ1つに仮説をぶつけてゆくようにするためにも、非常に学べる1冊(シリーズ)だと思います。未だ新聞を読み解けない、ニュースがよくわからないひとは、決して読んで損しない本だと思います。そしてこの大きな潮流から、自社がどうあるべきか顧客の立場に立脚し、事業を創造することが、経営視点を養い、自己成長へとつながる自己鍛錬になるわけです。今週の公休日は、食事中も、中国の金利引き締めは…何をもたらすのか、など少し病的に物思いにふけって過ごしましたが、本を買う以外、私は景気に貢献していないなぁと申し訳なく思ったお休みでした。
これからは、少しずつレベルアップして、池田信夫さんのようなパワフルさを身につけたいですが、私は学者でもなく、金融のプロでもないので、顧客の立場に立脚し、事業提案ができるというのが、目的となると思います。これは商売の基本中の基本で、どんな産業、業態問わず、このような経営センスを磨くことができれば、失敗する可能性を著しく低下させることができるのではないでしょうか。