2008/08/30

「へんな会社」のつくり方


「へんな会社」のつくり方、はてなの近藤さんの著書。
会社を経営する上で、様々な試みを挑戦されている様子がよくわかる1冊。私は、梅田望夫さんから、はてなの存在を知ったのだが、一度アメリカに出て、最近京都に本社を移されて、今後どのようなサービスを創造してゆくのか注目している。本の中のテクニカルな部分はいいとして、単純に面白かったのが、企業家の適正を、真剣に大富豪(トランプのゲーム)で遊ぶことによって、説明してしまうところが、ストンと落ちた。そして久しぶりに大富豪を真剣にやりたくなった。もう1つ興味深かったのは、人材採用時に、そのひとのブログを丹念に読むという点、確かに履歴書は1日あれば書くことができるが、ブログの1年分は、その人物を履歴書を見るよりよく表現してしまうわけだ。これからは、履歴書の欄に「ブログ」という欄が増えるかもしれない。最後に、この本を読んでいて、ふと思ったのが、ブログポータビリティ機能だ。良いサービスは日々生まれ、競争が激しいため淘汰されたりする企業が存在する中、どうしてもたくさんの人が利用している、例えば、ヤフー、ライブドア、ブロガー、などなど結局先に提供しているサービスでスタートさせたら、変更することは難しいのが現実で、でももし互換性があって、ブログをそっくり移す事ができたら、もっと面白いことができそうな気がする。携帯電話のナンバーポータビリティと同じ。付き合う仲間が変化して、そっちの輪と親和性が高いプラットフォームを使いたいこともあったり、隣の芝が本当に青いのか見学したりできるわけだ。技術面云々は置いておいて、どうでしょこんなサービスは?