2008/08/28

人事部の在り方とは

人事部の在り方を先日考えていたところに、タイムリーな記事があったので、とても興味深かった。人事部は、英語だとHR(ヒューマンリソース)なのでそのまま受け取れるが、日本語の場合は、戦略なき人事部は、「ジンジ」ではなく「ヒトゴト」部になる。なんとも皮肉。まぁこれは余談として、本題は、成果主義制度の限界を感じていることである。簡潔に、成果主義は得点順に上から並べただけで、そのリストを単純に名前と得点を眺めているだけの人事部は、適切な戦略を描くことはできない。その人物の潜在能力や顔が見えてはじめて、爆発的なパワーを引き出すことができる。記事でも触れているが、会社を牽引するエースというのは極めて目立ちやすく、(本人達も目立つようにやっていると思うが)誰がみてもエースなのでわかりやすい。しかし影の功労者という人物は実際かなり多く、正しく評価されないというよりは、評価する物差が違うだけで、違う物差を使えば、きちんと評価されるということだろう。このような人物を失うことは会社にとっての大きな損失であるし、このような人材を有効に配置できない会社というのは、これもまた大きな損失をしていると考えられる。記事で言うところの「隠れた人材(Hidden Talent)」つまり、問題解決者、メンター、懸け橋をいかに評価し、後継者を育成するかは、人事部の基本戦略として盛り込むべきだろう。