2007/11/06

偽装問題と日本人の倫理観

今朝は記事の中から偽装問題について、取り上げてみました。

会社に属していると誰かが正しくない行いをしていても正してあげることが大切なことはわかっていても、なかなか告発できない、情に流されやすいということについてが1点。

つまりお世話になっている会社に対して、告発という行為は「密告」という行為であるという、まるで告発する人間が悪であるというような力が働いているのではないかということ。

もう1つは集団の心理、老舗だから全てしっかり管理されていると思い込んでいる危険、そしてそのことに甘える会社が、不正に手を染めていくという現実を物語っている。確かにあのひとは職階が高いから正しいことをやっている。あのひとが言うことだから全て正しいと安易に決め付けて仕事をしているのは危険であり、誰かが道を踏み外したら修正してあげなければならない、会社が社会に反する行為をしたのなら正さなければならないのが筋である。

そもそも偽装を指示した経営陣も呆れるが、それを行っていた社員やアルバイトにも大きな疑問を感じてしまう。それを食べたり、買ったりするのが身内だったらどうなんだ?という話。内部告発はチクリではなく、社会を安定させるモラルスタビライザーではなかろうか。

http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITzv000005112007