2007/11/03

時間に負けない生き方とは

最近は、「人生の質」という言葉を聞くようになった。上質な生き方とはなんであろうかと考えたとき、生きるうえで一番の制約条件である時間について一番考えなければならないと感じた。では時間に負けないということはどうゆうことか、それはいたずらに時間に振り回され、時間が足りなくなるという感覚に陥り心も体も疲弊しきって敗北感が漂う、感動や充実感を感じられない、まさにゾンビのように短い人生をただただ浪費していくようなことではないか。忙しいとは心を亡くすと書く。現代人はとにかく時間に負けている気がしてならない、特に日本人は世界で最も時間に負けている民族ではないかと思う。時間に負けない方法論について考えてみた。時間は世界共通24時間、どんな天才でも、ホームレスでも全く同じ、24時間だ。これは時間の神様が存在しているならニヤニヤ笑いながら24時間が終了するとホイッスルをピーッと吹く、それと同時に新しい1日は、こちらがどんな状況であろうと勝手にスタートを切り問答無用で進んでいく。進んでいってしまう。時間に負けない方法論とは時間の構造を理解することからはじめると良い。

①1日は24時間である紛れもない真実を理解する
②1日のうち7時間は睡眠を取った方がいいのではないか。これは健康上そのようにすべきだ。
  かのアインシュタインは鬼のように頭脳を使った後はハイパースリープ、超長時間睡眠を
  取っていたそうだ。でないと頭が回転しない、集中できなかったそうだ。
③残った時間の配分が時間に負けないために使える時間になる、つまり17時間。
④一般サラリーマンは8時間働くことが通常なので8時間は仕事ということになる。
 よって自分の時間は9時間がスタンダードになる見積もり。

時間に負けないための方法論は①~④が前提でスタートが切れる。
皆さんはグーグルをご存知だと思うが「20%ルール」という時間設定がグーグルという会社にはあり、
仕事以外で仕事に当てる時間の20%を自分の仕事以外のことに強制的に当てなけらばならない
決まりがあり、いくつもの快適なサービスはこの「20%ルール」からうまれたのだ。
ということは自分の人生のうちの少なくとも20%は未来へ投資しなければならないのだろう。
もち時間の9時間のうち1.8時間、およそ2時間は趣味や勉強に当てるといい。
3度の食事を各1時間、風呂、トイレ、移動時間の合計を5.5時間と見積もって既に7.5時間
残り時間は、平日1.5時間ぐらいは人とコミュニケーションするだろう。
週休2日とすると、休日は更にボーナスで2日間当たり16時間が手に入る。
上質か上質でないか、人生の質で差が出るのは実際1週間の中のこの16時間なのではないか。
と考えられる。この構造を理解の上、週間をコントロールする習慣を身につければ、おおよそ時間に負けることはないと思われる。但し仕事が8時間で終わればの話だが、仕事に追われる、つまり仕事に割り当てている時間に負ける状況を打破するには、同じく仕事に割り当てている時間の構造を理解することから、負けない方法論がうまれてくる。
よって自分の時間の棚卸をしてみれば、有意義な時間と浪費している時間が浮き彫りになるので、人生の質を高める近道になるのではないかと思う。

時間に負けない生き方とは、切捨ての美学なのかもしれない。