渡辺竜王著書「頭脳勝負」を読みました。
将棋というと興味がない方、ルールを知らない方には全くつまらない話かと思われますが、それは違います。また店長職とは無関係かと言えば、おそらくそれも違うといえると思います。
私は幸いにも小学校3年生のときに両親に教えてもらい。将棋をしていた記憶があります。その頃覚えたのが更にオセロ、花札、今考えると自分の両親が将棋のルールを知っているのが不思議でならない。オセロはわかるとしても意外性を感じますが花札は納得感があります。ふたりともギャンブルが好きなため、賭けの花札は若い頃からやっていたのではないでしょうか。ギャンブルについては、そのような背景があるため私は全く興味がなくなり、どちらかというと勝負というものに興味を示すようになったのではないかと今振り返ると感じられます。
ここで道を外れてオセロについて、これは単純に白と黒の戦いです。当時コンピューターオセロというものを買ってもらっていたので、よく対戦していました。強さも選べるため最強にして勝負をしていた記憶があります。当時はサッカー部に入っていたし、犬も飼っていたので毎晩ちゃんと散歩に行っていました。だからいつやっていたのか、どんな時間管理をしていたのかは思い出せませんが、ゲーム自体はとても好きで時間は作っていたのだと思います。オセロは一定の水準に達するとコンピュータには負けないと思っています。わたしの戦略は相手の差し手を狭めていく方法論で追い詰めてゆきます。オセロは1つ置くだけで一気にひっくり返って逆転できるゲームなので盤上の自分の色が少なくてもあせる必要などないからいかに相手の差し手(選択肢)を少なくして誘導していくかに勝負はかかっています。そして最後の数手で勝敗は決まりますが、「肉を切らして骨を断つ」という言葉の通りに痛いところを取らせて最終的な枚数で1枚でも多く自分の色で獲得していれば勝ちとなります。大抵は最後で勝負がつきますし、一手でもミスをすれば途中で勝負が決まることもあります。但し私は人間相手の方が難しいと思っています。なぜなら最良の手を常に打ってくれないからです。定石がない分あれ?となることが多かったことが当時あったと思います。
さて話は将棋に戻しましょう。将棋は正に仕事そのものだと感じました。
①チームの力を全て使って勝ちに行くものである。
②定跡形、力戦形というのは、定跡は一種の方法論のようなもので、研究が進み、ある程度の型が存在しているということ、力戦はその場その場で受けや攻めを考えて応戦していく棋士の力量にかかっている。
①は店舗運営そのもの
②の定跡形は店長も経験を積むと、一定の問題や課題は定石があって、これも研究がなされて比較的解決しやすい、アプローチしやすい方法に当たる
また力戦形は、店舗の特性やスタッフや顧客によって偶発的に発生する要素に対して店長の持つ業務遂行能力をフル活用して解決していくというもの
このような共通点がある。
正に店長は棋士とイコールなのだ。
この本を読んで以来、もしかしたらもっと考える力を飛躍的に向上させ、2倍のスピードで成長するには将棋をやったらいいのではないか?と考えるようになった。
久々に将棋やってみるか。