2007/11/22

ミシュラン 星の審判


最近何かと話題になっているミシュランの星の数ですが、日本に星の大盤振る舞い?など賛否両論、そんなニュースを読んで疑問がたくさん浮かんでくる。なぜ星が増えたのか?なぜロンドンより日本か?そもそも信憑性はあるのだろうか?などなど、真実は自らの舌で確かめてみれば良いという結論ですが、いくつか考察した内容をちょっと書き出しておこうと思う。ロンドンというか英国圏は星が少なくても不自然ではないと感じている。パスタは煮すぎてグズグズだし、芋とグレービーソース程度で、特に家庭料理で旨いと感じるものが少ない、食に対するレベルが違うと感じる。日本などは家庭でもアルディエンテなんて常識ではないか。今後の日本はどうかはわからないが、団塊世代ジュニアぐらいまでは、食卓も分厚い中流に支えられていると思う。家庭料理のレベルもそこそこ。また外食でも比較的敷居が高いレストランでも年に数回は利用する人間も多いように思う、こうした背景から日本の食文化の水準が押し上げられていて然るべきだと私は考えている。また統計から言っても、ロンドン740万人、NY800万人、パリ200万人、東京850万人と膝元人口も一番多く、首都圏の過密から言えばおそらく世界で一番、パリなど郊外は田舎で他に思いつく都市といえばリオンやニースぐらい。料理人や経営者からすればパリで商売するのが筋。ロンドンもひとたび郊外へ出れば同じような状況。NYはどうか、アメリカ国土は広い、つまり選択肢が増えるため東京のように極端に集中することはない、日本は大阪や名古屋、博多など大きな都市が存在するが、実際は東京を中心として関東圏、東京にアクセスが容易な首都圏に人口は密集している。数から言えば圧倒的なのだ。そしてミシュランの調査対象となったレストランも実は、圧倒的に東京が多く一説に16万件、NYの2万3千、パリの2万と比較しても歴然な数字である。850万の胃袋に向けて商売をしようと一級のレストランと料理人が集結する東京で、爆発的にレベルの高いお店が出店、そこに舌の肥えた顧客が日々足を運び、人気のないレストランは退場する競争原理に拍車がかかった結果だと思える。つまり星は大盤振る舞いされたのではなく、当たり前の結果。もしくは黒い影が暗躍しているのかもしれない。私はここ数日のニュースを見てミシュランの調査員になってみたいと思った。食は大切な文化である。
昨晩はすきやき、それぞれがマイ肉を持っていて自分のペースで戦略を練りながら配分をして食べる。肉は妥協するな。家族で鍋を囲んで召し上がれること自体が貴重な時間、家族の団欒である。このような食を楽しむこと。毎日のことだけに育んでゆきたいと思う。ちなみに今夜は私が作るパスタの日である。今宵は何にしようか。やたらエンゲル係数の高い我が家、それが誇りです。
食育という名の下に暴飲暴食をしているという噂もありますが。
(この記事が一番面白いし参考になる)