ニューズウィーク12/12号「2008世界経済大予測」はなかなか面白かった。何が面白かったのか3つ。①P16クレムリン 知られざる内部分裂、これはロシアはプーチン大統領の任期切れに伴う権力抗争の状態を書き出したもので、これからの世界をリードしていくエネルギー大国ロシアの光と影、光と言っても資源ナショナリズムは危険な光だと思う。②P72真夜中に花開くチャイナドリーム、格差が広がる中国、一番人間くさい記事だと感じた。そんなに大きな掲載ではなかったが、お隣の中国で起こっている現実は、こんな感じなのだろうと思った。ここにも光と影がある。最近では即席面を食べた子供が4人亡くなったという事件も起きており、中国によるモラル低下は深刻な問題だと考える。なんせチャイナフリーなんて不可能に近い、ならば積極的に協力して、急速な経済成長をするこの大国を私達、日本が過去に学んだ教訓をもとに共存していかなければならないと思う。地球も、そして地球に暮らす我々も過去にないような苦痛を味わい、悲鳴をあげている。この世界で何かが壊れようとしている。③P55出産が癒す失った愛、これは子供を病気や不慮の事故でなくした親が立ち直るためにどんな助けが必要かという記事だったが、一番人間らしい素晴らしさを秘めた内容だった。これは妻とも夕食が終わって、子供が寝たあとに話をしたもので、中でも小児癌を患った子供が亡くなる2週間前に「天国に行ったら、僕の家に赤ちゃんをあげてと神様にお願いするね」、親だったらどう感じるのか。子供は思いがけず大人が考えもつかない言葉を発するものである。子供の笑顔が絶える事のない世の中を創るのは私達大人の義務なのだ。