2007/12/31

ロスチャイルド家から学ぶこと


先日、ユダヤの訓えを読んで下地ができていたので、ユダヤが生んだ世界屈指の大富豪ロスチャイルド家の成功の物語から、ビジネスセンスや教育論を学び取ろうとチョイスした本です。前半は赤い標札ロートシルト、英語読みでロスチャイルド家の祖であるマイヤーアムシェルと5人の子供からストーリーは開始される。そして子々孫々、分家から、その才能を開花させ、後半はワインビジネスを中心に今日に至るまでの歴史を書き記したものである。 前半はビジネステイスト、後半はワイン通向きな話でしたが、ワインを知らない私に取っては新しい分野が開けた内容で、面白かった。
ロスチャイルド家の家訓、「協調、完全、勤勉」が示すように彼らの繁栄の鍵は人間としての協調、家族としての協調、ビジネスの上での協調、つまり一致団結である。そして協調を支えた個人の強さの秘訣は正にユダヤの訓え、規律であり、勤勉、子供の教育は父親が成人するまで全責任を負うということにつきるのではないでしょうか。またその巧みなコミュニケーション能力による情報戦略、つまりインテリジェンスについても卓越したインフラを備えていたことが、圧倒的な成功をおさめる要因であったことは疑いようがないと考える。初代ロスチャイルド、マイヤーアムシェルが5人の子供に叩き込んだ強烈な原理原則は、ユダヤという生き方と共鳴し、やがて世界を動かす大きな原動力となる。私が一番学んだこと、感じたことは、一国に一人、キーマンがいれば、その国を牛耳ることができ、そのキーマンが親密な情報交換と志があれば、つまりアムシェルの言うところの「協調」「一致団結」さえあれば世界を治めることだって実現可能であるということ。同族経営というと腐敗を思い浮かべるが、ユダヤという生き方での同族経営は最強の組み合わせなのかもしれない。ある程度ユダヤの訓えを理解していると、この本の読んだときの理解度は飛躍的に変わるだろう。駆け足で時間が流れているが、書き出されていないことも想像できる。ネット上から、いくつかロスチャイルドに纏わる話を引っ張ってきたが、ゴシップっぽいものもある。またワインビジネスの現在と言えば、ワインヘッジファンドなんかも存在しているので、色々な角度からロスチャイルド家とワインにスポットを当てると面白さが倍増するだろう。

http://rerundata.hypermart.net/ura/hexagon/texts/textA3F/a3f2100.html

http://rerundata.hypermart.net/aum7/4/04diana/diana3.html

http://www.sscom.co.jp/money/focus/

http://money.yucasee.jp/archives/24