12/1の繊研新聞に考え深い記事があった。それは小売事業でPB戦略が盛んになっているが、内部収益性を高めるのが狙いで顧客不在の事業戦略の幼稚さに苦言を呈したものであった。粗利益と一言で言うが本質的な意味は、顧客がその商品、その商売に対して払ってもいい付加価値の幅のことである。つまり粗利を高めたければ、顧客がそれを認められるような付加価値を提供できないといけない。顧客が求める付加価値が粗利益の正体である。このコラムの著者ジェネックスパートナーズの河合拓さんは、マービン・バウアーの著書「マッキンゼー経営の本質、意思と仕組み」をあげながら自社のブランドは顧客にとって何を提供しているのか、他社と比べて何が違うのかを我々に問いかける。
我々の事業とは何か?から定義し、我々は顧客に、社会に何ができるか、できているか、できる可能性があるのかを探り、見えざるニーズ、聞こえにくいウォンツに最大の関心をはらうべきである。一度勝利したぐらいで、その栄光にすがれば未来はない。絶えず進まねばならない。
2007/12/01
アパレル事業再生
ラベル: アパレル