この本、店舗の上にある本屋で買おうとしたら欠品していて、取り寄せしたんですが在庫なしという留守電が入っていました。そんなに人気あるのかと思い。ちょっとローカルな本屋を2件ほどのぞいてみたら、ありました。大きな本屋だから在庫があるとは限らないんだなぁと思いましたね。
DSの家計簿が大人気で量販店を見ているといつも欠品状態なんですが、カルフールには普通に並んでいるです(笑)固定概念とは恐ろしいものです。車の運転もそうですが、「●●●だろう」は危険な意識で「●●●かもしれない」という疑ってかかる姿勢は、とても大切である。
さて話は本に移しますが、この本を読んで、ぐっと涙がこぼれそうになりました。それぐらいこの本の著者の樋口武男さんと、この方の師である石橋信夫さんの絆の深さ、生き様には感銘を受けるとともにいい勉強をさせて頂いたと思っています。
じっくりと読むべき1冊ですが、熱湯経営の中では「ひらめ社員」つまり上を向いてばかりいる社員、ぬるま湯につかりきった官僚的な社員はたちまち逃げてしまう厳しくも充実感のある経営へと舵を取り転覆しそうな会社をV字回復させたオーナーが見込んだ後継者である樋口さんの人生を綴った物語である。ひらめ社員とはよく言ったもので、私も会社の周囲を見渡すと「ひらめ社員」を目にしますが、熱湯を浴びせてやりたい気持ちで一杯になります。
着々と大企業病が蔓延する世の中、学生を見ていても大企業病予備軍と思われるような人も多くなりました。昔ともに戦った仲間を思うと、あの頃は良かったなんて思ったりすることもありますが、現実から逃避するわけにはいきません。最近、異常に物申す店長としてスタッフと共に売場に立ちますが、やはり店長は売場でこそ存在価値が発揮されるものだとつくづく思います。店舗はしだいに熱湯へと変化を果たし、ひらめちゃんは死滅、やる気と主体性溢れる者たちが次の時代を創っていくのです。
こんな偉大な方々が世を去っていくのは寂しいものですね。
有限だからこそ輝きも一層眩しいのでしょうが。