2007/10/03

生と死

最近感じていること、それは両親の老いである。
昨晩、妻とお酒を飲みながら、話を聞いてみたのだが、ある日を境に知っている誰かがいなくなる。
この世から存在がなくなるということに、一体僕達はどれだけ耐えられるのか。
喪主になる日が絶対にやってくる、縁起でもないが、これは生を受けたその日から付きまとう宿命である。私達は確実に滅びへと向かっているというのが全人類に平等に与えられたことのうちの1つ。
もう1つは時間である。これぐらいではないだろうか平等なものなんて。
特に自立してから、親と顔を合わせる機会なんて極わずかになり、久々に会うと尚更実感してしまう。
それは親にとっても同じで子供の成長と老いをお互いに感じているのではないだろうか。
自分の子供が寝ているときに寝顔を見つめていると、彼はこれから世界を背負っていかなくてはならない世代になるんだと感じてしまう。
いつまで自分は彼のそばで力添えをしてやることができるのか?そんな事すら頭をよぎる。
時間の流れは容赦なく、私達を入れ替えていく。
愛する者たちが去って行った後、いずれ愛する者たちを残して自分も去る。
どうやって、この現実を受け入れようか、散り際を考える。