2007/12/31

ブロック長の入店で得たもの


去る12月30日にブロック長が私のお店に入店されました。なかなかお話する機会もなく、巡回の予定がわかったときは凄くうれしく、事前にどんな話をしようかと部下と仕事帰りにスタンディングバーで雑談をしながら、メモに書き出しておきました。多忙な方なので、1時間でも2時間でも膝を突き合わせて話ができるだけで貴重ですし、何よりも高速回転で思考が組み立てられてアウトプットしてくる強烈な存在感はわたしの好奇心や探究心を大いに刺激していました。運よく食事をすることができ、面談の運びとなりました。緊張もあり、質問に対して的確な答えができないことも多かったのですが、私から質問する時間を作って頂き、遠慮することなく貴重な考え方や経験談を伺うことができました。
①最終的な人生の目標とは
②尊敬する人物3名
③最近読んだ本でオススメのもの
④この会社の社長なら何を変えますか
⑤店長時代にしておくべきだったこと、成長曲線をもっと急激にできるものは
⑥ワークライフバランスについて家庭人としてどうコントロールをされているのか
①については、社会貢献という目標、ビルゲイツについて少し触れたのですが、私もビルゲイツがマイクロソフトから抜けてビルゲイツ財団を率いて慈善事業に全力を尽くしてゆくという、ノブレス・オブリージュには大変興味があり、その志を理解してウォーレン・バフェットも財をビルゲイツにたくしたのだと感じております。人の上に立つ方は社会貢献への意識が高いのだと感じました。
③で出てきたのが画像の本です。
以前、私が財務の勉強についてメールのやりとりで触れた内容を覚えていて頂いたらしく、そのとき自分だったら、これだな!と浮かんだ本だそうです。物凄く感動したのですが、休憩中に上の書店に立ち寄り、推薦していただいた本をプレゼントして頂きました。このスピード感、100の言葉より1つの実行を肌で感じた瞬間でした。今はその本を読みながら6年分のP/LとIR情報をかき集めて事業計画を自分で立案できるように猛勉強しております。基礎的なことはかなり前に、ビジネスゼミナール「決算書の読み方」で勉強したのですが、ブロック長から頂いた本と比較すると圧倒的にわかりやすくストンと頭に落ちてきます。入店の評価は課題だらけですが、とても素晴らしい有意義な1日でした。

ロスチャイルド家から学ぶこと


先日、ユダヤの訓えを読んで下地ができていたので、ユダヤが生んだ世界屈指の大富豪ロスチャイルド家の成功の物語から、ビジネスセンスや教育論を学び取ろうとチョイスした本です。前半は赤い標札ロートシルト、英語読みでロスチャイルド家の祖であるマイヤーアムシェルと5人の子供からストーリーは開始される。そして子々孫々、分家から、その才能を開花させ、後半はワインビジネスを中心に今日に至るまでの歴史を書き記したものである。 前半はビジネステイスト、後半はワイン通向きな話でしたが、ワインを知らない私に取っては新しい分野が開けた内容で、面白かった。
ロスチャイルド家の家訓、「協調、完全、勤勉」が示すように彼らの繁栄の鍵は人間としての協調、家族としての協調、ビジネスの上での協調、つまり一致団結である。そして協調を支えた個人の強さの秘訣は正にユダヤの訓え、規律であり、勤勉、子供の教育は父親が成人するまで全責任を負うということにつきるのではないでしょうか。またその巧みなコミュニケーション能力による情報戦略、つまりインテリジェンスについても卓越したインフラを備えていたことが、圧倒的な成功をおさめる要因であったことは疑いようがないと考える。初代ロスチャイルド、マイヤーアムシェルが5人の子供に叩き込んだ強烈な原理原則は、ユダヤという生き方と共鳴し、やがて世界を動かす大きな原動力となる。私が一番学んだこと、感じたことは、一国に一人、キーマンがいれば、その国を牛耳ることができ、そのキーマンが親密な情報交換と志があれば、つまりアムシェルの言うところの「協調」「一致団結」さえあれば世界を治めることだって実現可能であるということ。同族経営というと腐敗を思い浮かべるが、ユダヤという生き方での同族経営は最強の組み合わせなのかもしれない。ある程度ユダヤの訓えを理解していると、この本の読んだときの理解度は飛躍的に変わるだろう。駆け足で時間が流れているが、書き出されていないことも想像できる。ネット上から、いくつかロスチャイルドに纏わる話を引っ張ってきたが、ゴシップっぽいものもある。またワインビジネスの現在と言えば、ワインヘッジファンドなんかも存在しているので、色々な角度からロスチャイルド家とワインにスポットを当てると面白さが倍増するだろう。

http://rerundata.hypermart.net/ura/hexagon/texts/textA3F/a3f2100.html

http://rerundata.hypermart.net/aum7/4/04diana/diana3.html

http://www.sscom.co.jp/money/focus/

http://money.yucasee.jp/archives/24

多読で働くレバレッジとは何か


レバレッジとは「梃子の原理」のことである。真っ先に思い浮かんだのはFX、少ない投資でリスクを取ってレバレッジで儲ける?(儲かるのかどうかは別として)、もう1つは梃子の原理というからには力点や支点が本の内容として構造化されているのかな?ということだった。多読は力の入れ具合、だとしたら支点は何に当たるのかなと読む前に考えてみた。多読で力をギュッと入れてみると、ボンッと反対側が持ち上がる(成果が出る、成長する)支点がポイントでここの場所によっては一生懸命、力を加えても苦労するだけに終わることになる。ではそれはなんだと疑問を持ちながら一度読んでみることにしました。p25にこんなくだりがある。「おそらく本物の天才は本を読まなくてもやっていける」と思う。ということを著者の本田直之さんはおっしゃっている。つまり、天才ならレバレッジを多読という方法論でなく、自らの直感で働かせるかもしれないというのだ。この時、ピンときました。多読とは支点の定め方であり、力点には時間が来るのが、この本から読み取れる全体像なのではないかと。構造がわかったので後は支点の設け方、それも多読からどんなアプローチでやってゆくのか、より少ない時間で、どれぐらいレバレッジがかけられるのかを吸収しようと読み進めてみました。速読が1つの武器だと思っていたので、多読はどうかなと思って読書方法は色々考えたことがありますが、速読で多読しているようなもので、なかなか読書経験が浅いひとには難しいかもしれません。一番良かったのは目的を持って読むということ、ただ多読をするのと意図的に戦略的に多読するのでは当然インプットの方向性が変化してしまうし、アウトプットも難しくなる。そのほか細かい訓練方法は非常に参考になったので、部下にもオススメしてみました。衝動買いした本でしたがレバレッジが効きそうです。この方の書いたレバレッジシリーズは現在4冊あると思います。既にもう1冊衝動追加買いをして読破しているので、それについてはまた後日。

ザ・マスター・キー 第10週目


■ザ・マスター・キー 第10週目 思考は宇宙と個人をつなぐリンク
07/12/24週
この章は全体的に抽象度の高い内容であったが、唯一、因果の法則は原因と結果という対極的なものの相互作用によって成立しているというところ。その両極の間に回路を形成する必要がある。つまり思考が自然の創造原理に調和すること、創造原理を知るには、研究と観察に頼るしかないそうだ。はて何のことやら。電気回路だったら話は確かに早い。不思議な章でした。

2007/12/29

尊敬する人

今日、衝撃的なことが起こりました。それは現在の会社に携わっていらした社外の方が年末までで契約が切れるため、会社を去ることになったというメールが飛んできたからです。思えばこの1年あまり、事あるごとに細やかなフィードバックと指導をして頂き、いつの間にか心の拠り所となっていた方だけに本当に残念でショックな出来事でした。深い洞察と投げかけ、頭を抱えて考え込むような難題もございましたし、時には厳しい指導、叱咤激励もあり、心の中では父親のように慕っておりましたし、尊敬する方でしたので私に取ってはまた転機となるのではないかと感じております。1年前、私は会社を去ろうと考えておりました。それはその更に前の1年間ずっとくすぶっていた事でした。それが、その方から指導して頂いた感情から考えをまとめて、具体的に書き出し、成果に結びつけるという一連の仕事術を学ぶことで、仕事の面白さを再び感じ、挑戦してゆく姿勢とモチベーションが溢れ、新入社員の教育を引き受けることと重なって夢中で走り抜けた1年間でした。いつの間にか迷いは消え、はっきりとしたビジョンと志を取り戻したのです。人生が変わりました。今の私は、この会社、ビジネスの世界で必ず活躍できるような世界水準の人材に成長すること。今の会社を世界一に導く原動力となることを当然のことと考え、日々努力をする生活を送っています。負けられない戦いなのかもしれません。私が、その方に恩を返せるとしたら、学んだことを徹底的に活用し進化させ、私自身が大きく成長する以外にはないと思っています。いつか必ず胸をはって再会できるように、マドルスルーしようと決意。そしていつか憧れの土地、シリコンバレーの空気を自分の肌で感じてみたいと思う。

本当にお世話になりました。
心から感謝致します。

2007/12/27

丁度この真ん中を狙え!

ハレラーをご存知か?ユニラーは以前よく話題に上っていましたが、今年はエレカジが流行したようです。ハレラーとはSPAブランドの「HARE」を愛用する人の呼称だそうですが、エレガントカジュアルの代表格というポジションを確立したようです。プライスは高くも安くもない1万円あたり、確かに商品はデザイナーズブランドのような高級感や品格を持ち合わせているように思います。お洒落なものが買いやすい価格で存在していてば飛びつきます。コーチと同じような戦略にも感じますが、ユニクロとHAREの融合、丁度この真ん中当たりが、一番消費者に取って嬉しいところなのではないかなという安易な直感です。団塊の世代ジュニア~若年層までカバーできそうな感じがします。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20071225/1005713/
(記事詳細)

愛犬と暮らすこと


ドーナツ星雲


馬頭星雲



梅田望夫さんの愛犬のジャックの話を読んでいて、ふと思い起こしたことがある。私も幼少の頃、コロという犬を飼っていた。10歳の頃、近所の公園で捨て犬として捨てられていたのを親の知り合いづたいに話が流れてきて、我が家で飼わないかということになった。初めて出会ったのはいとこの家で、本当に丸くて白くて可愛かったのを覚えている。べタですが、コロコロしているのでコロという名前を私がつけた。サッカー少年だった私。クラブが終わると毎日帰宅してからコロの散歩で真っ暗な学校のグランドに足を運んでいた。たまに親も同行することがあったが、私が宇宙好きになったのは、そんなコロとの散歩の夜に毎晩星空を見ることがきっかけであった。当時、夜空に映る星座の名前や星団などほとんど全て答えることができたし、肉眼で確認できない馬頭星雲やドーナツ星雲、ブラックホールとか、遠い宇宙や銀河に思いをはせていたことを思い出した。私の家庭はワケありで、グレて暴力団にでも入ってチンピラのような生活をしても不思議でない環境にあったが、コロの存在が私を正しい道へ導いたと今でも思っている。コロは14年間と大往生し、私は思春期も一緒にくぐりぬけた良き相棒であり、兄弟でもあるコロを今でも心の支えにしている。今は妻と相談して、自分達の子供が10歳になる頃に、柴犬とめぐり合わせようかね、なんて話をしている。きっと自分より弱い者をいたわる心や愛情を育む助けになってくれるであろうと思っている。コロがいなければ今の僕は存在しない。梅田さんの愛犬ジャックは11歳ということですが、きっと長生きをして素敵な人生を送るのだろうと思います。

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20071226/p1

2007/12/26

ユナイテッドアローズの偽カシミヤストール問題

2万円も払って、カシミヤストールを買ったのにカシミヤ0%とはなんともお粗末な結果である。1050枚も販売していて、チェックが甘かったなんてことが言い訳になるのか非常に疑問を感じる。カシミヤについてはシーズン当初に繊研新聞でも取り上げられていたが、原料の供給が頭打ちで需要拡大のうえに価格を下げろと叩かれては偽装問題も発生しかねないと警鐘を鳴らされていただけに、日本を代表するアパレルのUAがこのような問題を起こすとは衝撃を受けずにはいられない。しかも2万円も払っている顧客はどう感じたのだろうか。その4分の1程度の価格でユニクロではカシミヤストールを購入できてしまうのも、これまた不思議な話。品質偽装問題、これから世間を賑わしそうですね。生産と品質管理は最重要課題なのです。近頃感じるのは人間が生きる為に必要な衣食住それぞれで偽装問題が起こっており、生きるのも注意深くなる必要がある時代になったということでしょうか。食の安全、耐震問題など住まいの安全、そして直接害にはなりにくいが、衣服の安全でしょうか。それもこれも全ては人が引き起こし、被害は人へ返ってきます。本当に自己中心的で無責任な人が増えました。真面目な国民性はどこへ消えたのでしょうか。

http://www.asahi.com/national/update/1226/TKY200712260296.html

2007/12/25

冬休みではないけれど年末年始の読書計画


大人の見識、自分は大人になれているだろうかと不安がよぎり、
どれどれ読んでみようかと思った本。そんなに時間がかからないので
本命を読んで肩の荷がドシッと降りたら読もうと思う。


ロスチャイルド家は先日のユダヤの訓えから気になっていた名門。
タイトルもちょっと気になる感じだったので、記憶が鮮明なうちに読もうと
購入してみました。

今年残りわずかですが、600P越えの辞書みたいな本。
これがどうしても読みたかった。

速読より多読という文句が目に留まり、以前から知ってはいたが
買おうとは思いませんでした。この度上の2冊が重そうなので
読み終わったら息抜きするにはいいかなと思って購入しました。
全部で4冊、年内読破します。

年明けはブログに貼った一覧ロシア関係の4冊読破、取り寄せしておこうと思います。
これとは別に自分の課題図書が1冊恐ろしいのがあるので、これで新年スタートを
切ろうと思います。
毎年この時期は、店舗が忙しく、帰宅が遅くなったり、ずれ込んだりと不確実性が高まる時期なので、妻と子供は実家へ帰省するのが年間行事になっております。ちょっぴり単身赴任な雰囲気でさびしいですが、子供と遊んだり、食事したりできない分、時間が独身時代のように豊富に有り余るので、さっさと洗濯、掃除、ご飯を済ませて就寝時間まで詰め込むことが可能になります。前回は時間が余ることに驚いてテレビをつけてだらだらと時間を使ってしまいましたが、今回は既にちゃんとコントロールしているので、かなり勉強が捗っています。テレビには時間を忘れさせる魔力がありますね。気がつくと3時間なんてあっという間、読書の3時間は300Pぐらいなら精読しても読み終えてしまうぐらいの時間ですからなんとも凄いことです。見る番組によりますが、3時間で学び取る濃度を比較したら、私に今必要なのは読書となります。さてこれから1冊読破しよう!

本とは何だ?読書とは何だ?

ふと思ったんだが、なんで読書するのか。そもそも本とは何なんのかが頭をよぎった。どうしようもないことを考えたものだと思ったが、何が自分に取って一番成長するきっかけになるのかを考えると一番影響を与えているのは読書である。読書量が増えれば増えるほど、世の中のことも人のことも、自分のことも見通しがきくようになる。本は誰が書いたのか?人間である。本には何が書かれているのか?過去の事、現在起きていること、未来に起きるであろうこと。歴史、思想、社会の仕組み、経営、ルール、システム、専門的な知識などなど内容は様々だが、それは人によって書かれた人の世のことばかりである。つまり本を読めば読むほど、世の中のことの理解が進むのは必然なのだと仮説が立った。もう1つ。なんで新聞を読む、ブログを読むか。それは情報を入れることに他ならない。つまり私達が成長しようと思うと情報やこの世の中の出来事にまつわることを吸収すなければならない。それがないと判断もできなければ、新しいことを想像することすらままならないのではないでしょうか。つまり本とは情報であり読書とは情報を入れる媒体になる。人は成長しようと思うと1つの手段としてより広範囲、もしくはより深く掘り下げた情報を必要とする。だから本が存在しているのではないか。また書き手からすれば自分の情報収集した結晶を世に送り出すことで、考えをまとめてり情報整理をしたりしていることになり、これも成長する為の手段の1つになりうるし、また自から他、この時代から未来へのメッセージの情報伝達手段、コミュニケートの手段でもありうる。読書って大切なんですね。

人がたくさん読書してくれると助かります。
今日、ブログに冬休みの読書予定がアップされていたので、ロシアは面白そうなのでこれは全部購入して読破しようと思います。きっと冬休みが終わるころ書評を書かれると思うので、じっくり他の人の考え方を研究しようと思っています。ネットって便利ですね。

http://kaminaga-weyl.blogspot.com/2007/12/blog-post_25.html

書籍の誤字は痛い

今日、以前から目を付けていた本をまとめ買いしに本屋へ行き、お目当ての本を4冊買い占めて、他に興味を引くような本はないかチラチラ見ていたのだが、人口学と経済学の書籍の中に、なんだ?というような文字が目に留まった。「人口オーナス下のアジア」、「人口オーナス?」もしかして自分が知らない言葉があるのかと思い、中身をペラペラ確認すると目次まで人口オーナス。正しくは人口ボーナスなのに。こんな1冊2000円近い本で、トップのお勧め帯、目次すら誤字があるなんて誰がチェックしているのだろうか。これを一生懸命書いた方はきっと時間と労力を費やしているのに、自分の名前で世の中に出回る本が全て誤字だなんてショックを受けるに違いないと思いました。最終確認を怠るとこうなるのだと教訓になりました。日経のお勧め書籍にもデカデカ掲載されてますし、人的ミスは痛いです。内容は凄くいいのですが。もしかしたらチェックする側の人間が知らないことをチェックしていると起こるのかもしれませんね。人口ボーナスはアジア諸国へ展開してゆくグローバル企業にお勤めの方は知っておいていいことだと思います。アパレル企業も多く出店していることですし、人口ボーナスのメカニズムを利用して商売する場所や商売方法を正しく選択すれば、その恩恵を受けることができます。我々日本の人口ボーナスは既に終焉を向かえ、人口ピラミッドも少子高齢化社会と呼ばれるように団塊の世代と団塊世代ジュニアが底上げをしていることで、既にピラミッドが変形。知的労働集約型へシフト仕切ったと言ってもいいのかもしれません。新興国家や発展途上国家を注意深く観察し、人口ボーナスの恩恵を最大限に発揮できる条件を国として有しているかを検証してゆけば、商売が打てる国と具体的なビジネスプランがイメージできるようになると思います。

サンタクロース

クリスマスと言えばサンタクロース、サンタクロースと聞くと思い出すのはオランダのアムステルダムに滞在していたときに宿で出会った日本人が、サンタクロースマニアで色々な話を聞かせてくれたことを思い出す。サンタクロースの語源、聖ニコラス、記憶を辿ると現地語でジンタクラーゼと教えてくれた。と思う。アムステルダムにはサンタ博物館もあり、夜な夜なその話題で盛り上がっていた。よく耳にする俗説、サンタクロースが赤と白の服をまとっているのはコカコーラのプロモーションから広まったというのは事実かどうか疑わしいらしいが、ジンタクラーゼは黒い妖精を引き連れて、赤と白の服は着ていなかったらしい。クリスマスと言えば、アイルランドのゴールウェイに滞在していたころのアットホームなパーティが忘れられない。クリスマスのプレゼントをホストファザーとマザーは事前にダブリンで買い物をしてきて、屋根裏へ隠す。子供達が寝静まったころ、僕らは1階へ集結して暖炉に砂を撒き散らし、トナカイのひづめの跡を付けて、プレゼントをツリーの下へ、子供達が用意してくれた飲み物とお菓子をパクッと食べてまた寝床へ戻る。素敵なクリスマスでした。私もこれから10年近くはサンタクロースのお手伝いをしなくてはいけなくなり、ちょっと嬉しい気分です。今年は自分の子供が登場する絵本とローディの水色をプレゼントしました。来年からはちゃんと靴下ぶらさげてね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9

首都高速道路の値上げ

ここ1週間、首都高速を使って地元へ戻ることが多く、ふと思い出した2008年10月から計画されている首都高の距離別運賃制度。詳しくはリンクを貼っておくので、その記事を見てもらうとわかるのだが、はっきり言って値上げ。なぜ値上げ?そもそも投資回収したら無料になるのではないか?と思っていた私に取って意味がわからないことだった。いやほとんどの国民が同じだと思っても大袈裟ではないと思う。特にひどいのはETC標準装備が前提となっており、装備していないと一律1200円の最高額を支払わなければならない。逃げ口として電子マネーによる決算やら、通信機レンタルなどこしらえているようだが、こんなのオペレーションとして無理でしょう。国民を完全に馬鹿にしていませんかね。来春には具体的な内容が再度提出されるようですが、事実上の値上げに私は反対です。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0709/21/news130.html

2007/12/22

妻の祖父が亡くなりました。享年82歳、本当にお疲れ様でした。部下とスタッフが店を守ってくれたおかげで、無事に通夜も告別式も参列することができました。ありがとうございます。最後の対面は本当に安らかな顔をされていて、とても凛々しくカッコいいおじいちゃんだなと思いました。もしかしたら、クリスマスに家族がバラバラにならないように引き合わせてくれたのかもしれませんね。今日はクリスマスイブ、聖夜に天に召されていくなんて最後までカッコいいおじいちゃんでした。これからは妻とひ孫を見守ってやってください。

2007/12/23

正論は厄介だ

正論ほど厄介なものはないと思う。正論は正しいがゆえに聞こえも良く、鮮やかなロジックにより完成された圧倒的な存在として頻繁に我々の前に現れる。正論はそれ以上何かを付け加えることも、反論することも馬鹿げていると言わんばかりに、目の前に立ちふさがる。そしてほとんど正論は何もなさないことが多い。正論は一見すると魔法の法則である。何でもかなえる不思議な法則のような姿をしているが、実際は何もかなえることができない不思議な法則であることが多い。正論を正論と気付いているならもはや耳を傾ける必要はない。過去から100回、1000回と繰り返し語り続けられた正論などでは、現世を渡りきることなどできやしない。本物の正論は白くすっきりしたものではなく、限りなくダーティーでふぞろいなものだ。不確実性な物事で溢れかえっているこの世に、そもそも正論などあるのだろうか。耳障りの良い正論を大演説しないよう注意したいものだ。

2007/12/22

生きることとは



人生で一番大変なことは生きることなのかもしれない。生きることから解放されたひとは楽園へ行くのだろうか、それともまた現世へ舞い戻るのだろうか。この本のあらすじは、いつかきっとめぐり逢える。この想いがつづく限り―。太古のモンゴル砂漠で暮らしていた男女が、他部族の襲撃により離れ離れになってしまった。伝説の赤い鹿の精霊に導かれた男は、最愛の妻を追う。そして18世紀の南太平洋の小島で、現代のアリゾナノ地底湖で…。一万年の時と空間を超え、愛を探しつづける壮大なファンタジー、あの「りんぐ」と「らせん」で有名な鈴木光司さんが第二回日本フアンタジーノベル大賞優秀賞受賞作である。男女間の愛もそうだが、家族愛もこうやって時空を越えて来るのかもしれない。先日、妻の祖父が意識不明の状態になり、脳内出血で容態が良くない状況である。長いこと大病を患って介護施設で生活していたのだが、妻と結婚する前、結婚の報告などや子供が生まれて抱っこしてもらおうと何度か足を運んでお話をした。とても明るくこだわりのある方で、僕はすぐにその人柄が好きになった。妻はおじいちゃん子、私はおばあちゃん子で、よくそんな話をしていたしなるべく機会を作っては顔を出すようにしていた。年明けにご挨拶できるかなと思っていたので、とても動揺してしまってうろたえるばかり、公休日に子供と妻を実家に送ってUターンしてくる車の中で、とても色々なことを考えた。人は生まれた瞬間から必ずいつかは全員、ここを去らなくてはいけないことぐらいよく知っているんだ。だけど言葉で言うほどそんなの噛み砕いて飲み込めるものじゃない。いつだっていて欲しいときに大切なひとはいなくなってしまう。残された人はさびしいではないか。もし貴方が先を急ぐというのなら、私は貴方にお願いしたいと思う。貴方の生まれ変わりを、この世に送り込んで欲しい。名前はもう決めています。貴方の名前の一文字をその子にあげてください。丁度11年前、その介護施設はお寿司屋さんで、私は両親と祖母とその1階におりました。それから6年後、そこは飲食店となり、私は現在の会社に準社員として入社をし、その3階で卒業生の送迎会をしておりました。皆で歌を歌い、涙しながら4年間その店舗で働き通したスタッフを送った思い出の場所、妻の祖父が横になっているのはその場所なのです。人間の縁とは、なんて複雑に絡み合っているものなのか。おじいちゃん、僕に貴方の本をゆずってください。いつか貴方の生まれ変わりのその子に、僕はその本の全てを教えてあげようと思います。

2007/12/18

ザ・マスター・キー 第9週目


■ザ・マスター・キー 第9週目 肯定的暗示の活用法
07/12/17週
この一週間はウィルスに攻撃されて、インプットもアウトプットも仕事も家庭も全て頓挫状態でしたが、改めて、健康体であることのありがたみ、ご飯を食べられることのありがたさを再認識することができたので非常に自分に取っては、いい1週間だったと思います。今朝から回復したため、少しずつスピードアップしていこうと思います。この章も引き続きですが、自分が望む状態を思念し続けて、それを既成事実として確信してしまうことで、強力な肯定的力が働くようになるというもの。これは私も最近試行錯誤しながらやっているのですが、肯定的パワーは否定的なパワーを凌ぐ力があるのは事実だと思います。上司に追求ばかりされていた時期は成果0でしたし、褒められていた時期は成果ばかりだった記憶があります。でも言われるところは言われていたので、どちらがよい選択だったかといえば、肯定的なパワーを活用するほうがいいのでしょうが、人間、感情があるため、なかなかそこをコントロールするのが難しくついつい言葉に発してしまったりする。いつも「あっしまった!」と反省することがあります。今日も体調も回復したので細かいチェックや関与ができる状態で、できていない点はたくさん見えるし、あれもこれもとなりそうになりました。そこで使ったのが、この肯定的暗示の活用でした。朝読んでから出勤したので記憶に留まっていたのです。部下に昨晩の状況、今朝の状況のフィードバックを残すときに文章で書き出したのですが、内容と言えば否定的要素が節々に見える。そこで考えました。自分はどうしたいのか。どうありたいのか。強烈にイメージして設計図を書き出し、詳細をビジュアルで見えるぐらい鮮やかに思い描いてみたのです。更に文章一行一行を全て、あるべき文章に書き換えました。見事にできたのです肯定的パワーの活用が。それを読んだ部下はすぐに実行に移ってくれていました。本当にありがたいことです。私は有能な部下に囲まれ、優秀なスタッフに恵まれ、店舗は無限の可能性を秘めている。どんなことでも実現できると確信できた瞬間でした。あらゆる成功は、目指す対象に粘り強く集中することによって成し遂げられてきた。この章の最後にある言葉は、私が描く、あるべき姿の重要性と周囲の力を引き寄せる肯定的なパワーが重なるときに最高のパフォーマンスを発揮することを示しているようである。
(例文 否定)
朝のラインが少ないです。
これでは売場がまわりませんし、作業も遅れます。
人員が足りないならなんで早く出勤をお願いしたりできないのですか。
そこの判断ができないと店長なんて無理です。
(例文 肯定)
朝のラインを2本増やしましょう。
そうすればサービスは向上し、作業ももっと順調に進みます。
早く出勤してもらうようにお願いする余地は十分備えているので調整しましょう。
ここの判断ができると素晴らしい店長になれるでしょう。
是非、よろしくお願いします。

健康の大切さ

先週、子供がウィルス性の風邪にかかり、嘔吐&熱&下痢を繰り返しました。その後、妻も私も同じ病状になり、一家全滅。そんな中仕事をしていて思ったことは健康は全ての根源だなと痛感しました。思考力なし、集中力なし、判断力なし、売場はメタメタになり本来チェックするはずの人間が不在になるとこうなるのだな。。。と残念な思いをしました。そこへ上司が入店してメタメタに評価されて非常に悔しい思いをしました。体調は今朝から回復したので、リベンジしたいと思います。

ちなみにロタウィルスかアデノウィルスと診断されてます。
https://www.pref.ehime.jp/040hokenhukushi/140eikanken/kanjyo/topics/ityoen/rota.htm

http://adv51.seesaa.net/

ご用心を

2007/12/13

NHK大河ドラマ



去る日曜日本当に久しぶりにNHKの大河ドラマを見ました。たまたまチャンネルを回したときに目に留まって、ちょっと見ていい?から結局最後まで見ました。武田信玄と上杉謙信の川中島の戦い、丁度次で最終回なので、かなりのクライマックスな回だった。映像で見るのと文字で読むのではやはり印象が違うのだが、この戦いの戦略から詳細までを書いた本があって、これを読んでいたので映像を見ながら、信玄側の置かれていた状況が手に取るように理解でき、軍師、山本勘助の一言の重みが胸に響いた。この戦で多くを失った信玄はその後、謙信と直接戦うことはなくなり、謙信もまた信玄を討ちとる最後の機会を逃したことになる。負けない戦、孫子の兵法を熟知していた信玄の戦略は人生50年の戦国時代では短かすぎたのである。マキュアベリの君主論を掲げた信長が最終的に、戦国時代を制した。最終回の前に時間がある方は読んでみると、もっと歴史の奥深さに感動できると思う。

ハニーズのM&A

記事でハニーズが初のM&Aを手がけたとの内容があった。都心への出店が煮え切らないハニーズが今回のM&Aを皮切りに攻めの経営を展開していくのか、凄く注目している。ハニーズといえば、粗利益率が非常に高いビジネスモデルと認識している。過去に1回だけハニーズの人事部長の方とお話する機会があって、売上規模はユニクロに及ばないが、粗利益はハニーズが強いという話をしていたのを記憶している。どこも今は大変な時期なのだと思う。特に日本で事業を立ち上げて日本のマーケットで成功を収めようという時代はもう過去になり、今や起業から世界で戦うことがスタンダードになってしまうような世の中である。日本の流通業を牽引する企業なら尚更、肩に圧し掛かる重さは計り知れない。日本が問われているという意識を持って何事にも取り組まなければならない。

駅前七不思議

世界の七不思議は有名だが、たいしたことがないんだけど私の中の駅前七不思議。
いつもいるあの人たちは一体何者?なんて視点から、このタイトルが浮かびました。
ちなみにまともな世界の七不思議はリンクを貼っておきます。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E4%B8%83%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0
(世界の七不思議)


駅前七不思議

①宗教サラリーマン
②ティッシュ配り
③美容室の女
④インド人
⑤バスカー
⑥捨て猫ボランティア
⑦自分


①凛々しいキッチリとしたハンサムなサラリーマンがいつも年配の女性の声を掛けて呼び止めては、なにやらお話をしているのです。手相を見ているときもあるし、あれは悪徳商法か宗教勧誘かなのでしょうね。でもあの人はどうやって生計を立てているのか不明です。勧誘が本業なら仕事場は駅前なのでしょうが、副業なら大変そうです。それにたまに仲間が3人ぐらいいて、不自然な軌道を描くこの集団はいつも不思議でなりません。
②ティッシュ配り、どこにでもいますが、このティッシュ配りは販促活動としてはどうなんでしょうか。目標とする顧客へ配布されなければ意味がないのですが、肝心の配る人たちはやたら適当に配りまくっています。ひとりだけ、おっ!と思ったのは「お願いしま~す」なんてオーソドックスな声掛けでなく、「必要ですよね?(ティッシュ)」でした。彼は天才かもしれません。
③美容室の女、いつもフリフリの洋服に度が過ぎるチークで立っているんですが、美容室はビラをまいて受け取った人が行く確率はどれくらいなのでしょうか。新規顧客は難しいと思うのですが、あのアプローチは果たして意味があるのか。不思議です。
④インド人、彼も毎日黄色いビラを無言ですが、笑顔で配っていますが、このビラのコストと配るコスト、インド料理のレストランで集客するなら、この方法を毎日繰り返すよりも、ホットペッパーや雑誌に掲載されるような取り組みをしていくほうが、効果があると思いました。
⑤バスカー(ストリートミュージシャン)、金曜夜や週末が多いのですが、遠慮して歌わない、歌っていないひとが結構いる。音がかぶってしまう位置に座っていて同時だと何がなんだかわからないけど、どっちかが演奏しているとずっと片方が演奏し続けている。なぜ位置を移動しないのか不思議だ。
⑥捨て猫のボランティアらしき年配の方々の集団が毎週末登場するが、柵に入れた猫を並べて募金を呼びかけている、里親探し?かと思いきやそうでもない。飼い猫の餌代を集めているのだろうか。なんとも不思議な集団である。
⑦そんなことを毎日歩きながら通過するときに観察している自分も、アイツは毎日同じ時間に通るキョロキョロしていて挙動不審な人物と思われているような気がする。

2007/12/12

Newsweek 2007 12.12




ニューズウィーク12/12号「2008世界経済大予測」はなかなか面白かった。何が面白かったのか3つ。①P16クレムリン 知られざる内部分裂、これはロシアはプーチン大統領の任期切れに伴う権力抗争の状態を書き出したもので、これからの世界をリードしていくエネルギー大国ロシアの光と影、光と言っても資源ナショナリズムは危険な光だと思う。②P72真夜中に花開くチャイナドリーム、格差が広がる中国、一番人間くさい記事だと感じた。そんなに大きな掲載ではなかったが、お隣の中国で起こっている現実は、こんな感じなのだろうと思った。ここにも光と影がある。最近では即席面を食べた子供が4人亡くなったという事件も起きており、中国によるモラル低下は深刻な問題だと考える。なんせチャイナフリーなんて不可能に近い、ならば積極的に協力して、急速な経済成長をするこの大国を私達、日本が過去に学んだ教訓をもとに共存していかなければならないと思う。地球も、そして地球に暮らす我々も過去にないような苦痛を味わい、悲鳴をあげている。この世界で何かが壊れようとしている。③P55出産が癒す失った愛、これは子供を病気や不慮の事故でなくした親が立ち直るためにどんな助けが必要かという記事だったが、一番人間らしい素晴らしさを秘めた内容だった。これは妻とも夕食が終わって、子供が寝たあとに話をしたもので、中でも小児癌を患った子供が亡くなる2週間前に「天国に行ったら、僕の家に赤ちゃんをあげてと神様にお願いするね」、親だったらどう感じるのか。子供は思いがけず大人が考えもつかない言葉を発するものである。子供の笑顔が絶える事のない世の中を創るのは私達大人の義務なのだ。

モンスター●●●



さて、この「モンスター●●●」の●の中に入る言葉が浮かびますか?最近よく話題になっているので、いくつか浮かぶと思いますが、例えばペアレンツ、これは学校や教師に対して理不尽極まりない要求をしてくるたちの悪い保護者のこと。ペイシェントは患者さん、これも呆れるような要求をしてくる病人、子供を食い物にする先生も増えましたよね「モンスターティーチャー」、実はこの●の中に入る言葉はなんでも入ってしまうんですが、どうでしょうか。社会が随分と荒れ果てたと感じてしまうのは私だけではないはずです。極めつけはマザー、子供より自分が可愛いという理解しがたい精神状態です。こんな話を妻としながら、最後は心を癒す「ズ・インク」で落ちがつくねと笑いながら就寝。

「好きを貫く」とは

「好きを貫く」とはで、WEB上で議論がなされていた。
「好きを貫く」は梅田望夫さん著書の「ウェブ時代をゆく」に書かれていたことなのですが、書評を書かれている方々のブログを読んでから自分なりに考えをまとめてみました。直接議論がなされているわけではないですが、同じ時間に違う場所でそれぞれが色々なことを考えて表現している。おそらくそれを実際はお互いに読んでいて、またそれについて考えを書き出してくることもあり、WEB上では、このような議論、それも私が足元にも及ばない方々から有益な思考パターンや知識、視点などが含まれた情報が溢れています。金鉱を探し当てていれば、物凄く勉強できる機会が多く、この機会を利用するかしないかで人生も大きく左右されると思います。

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20071209/1197232409

http://kaminaga-weyl.blogspot.com/2007/12/blog-post_10.html

それぞれの論点がなんなのか、違いはなんなのかについて考えてみました。
「好きを貫く」=拷問を考えてみると、その対象が、「好きでやる」⇒「仕方なくやる」⇒「やめたい、苦痛だけどやる」とシフトしてゆくことなんだなと思いました。この状態の場合、行動のインセンティブはなんなんだろうと考えたとき、行動のインセンティブ、つまり動機は、金やステータスなのではないかと感じました。ではもう一方は、「好きを貫く」=ライフスタイル?なのかなと感じました。つまり好きなこと、その対象が「好きでやる」⇒「好きでやることを意識しすぎて習慣になる」⇒「好きなことが人生の一部か人生そのものになる」とシフトしていくことなのではないかと思いました。ではこの場合の行動インセンティブはなんなのか、その対象との共存、一体化することが動機になっているのではないかという仮説です。言い換えると前者は絶対型で、後者は循環型、絶対型は明らかな行動インセンティブが外にあり、循環型は行動インセンティブが内にあるがゆえに、拍車がかかって没頭し、まるで空気のような存在まで好きな対象の存在自体が消える。そして、絶対型の解釈をされている方がおっしゃる「何者でもない自由」とはどういうことかも考えてみました。これも「好きを貫く」で考えられる内容だと思います。つまりその対象、「何者でもない自由」、「思考を拘束されたくない自由を謳歌する」、そうゆう生き方を好きでやるが循環型になっているように感じました。「何者でもない自由」とは、この世の中でのIDは個であることゆえのID、同化しない。常にバードビュー、非常に高い山の頂から俯瞰するような生き方なのではないでしょうか。それも「好きを貫く」ことの一種なんだなというのが、私の結論でした。
ステーキ好きが毎日ステーキを食べると1ヶ月したら飽きる。私は、3ヶ月間毎日昼食にカレーライスを食べていた時期があり、今は毎日うどんを食べています。もう3ヶ月ぐらいは経ってます。これはカレーやうどんが好きだからではなく、早く食べれて値段もリーズナブル、立地も近くて選んだ結果だからです。行動インセンティブは昼飯は10分で済ませて、残りの休憩時間は読書がしたいということだけの理由。つまり「時間が欲しい」が動機だったんです。こう考えると最近では欧米化が進んで毎食、米という家庭は減ったと思いますが、毎日米を食べていた日本人、毎日カレーを食べて続けるインド人、毎日芋を食べ続けるイギリス人の感覚は毎日食べて飽きるよねという話には及ばない。これは文化や習慣であるがゆえになされる結果なのだろう。ケーキが好きだから意識して毎日ケーキを食べていたら、それは飽きてしまう。「好きを貫く」とは好きなことすら限りなく無意識になってしまうことなのだろう。たまに食べる好物のケーキ。「好きを貫く」には色々な種類がありそうである。

2007/12/09

ザ・マスター・キー 第8週目



■ザ・マスター・キー 第8週目 想像力を養う
07/12/10週
来週も忙しいそうになるので30分前乗りして書いておきます。8週目ということは約2ヶ月ほど経過したことになるんですね。たった117Pぐらいしか読んでないので、コラム程度の感覚でしかありませんが、コツコツ読んでまとめていくのも面白いと感じている今日この頃です。さて本題、8週の中での印象の変化は、宗教系?⇒スピリチュアル?⇒宇宙精神?⇒意識から行動へ引き寄せる⇒想像力の重要性と段々面白みも納得感もふくらんでくる今後の展開が非常に気になるところです。思考は行動を招くのは誰でも実感でき、その思考が建設的で調和したものなら、結果は善に、破壊的で調和していないなら、結果は悪に同じパワーでもスターウォーズのフォースのように一方は暗黒面に堕ちてしまうパターンと一方は正しくパワーを使い幸福にあるパターンが生じているのによく似ている。この本で引用されたのは、エマソンとカーライルで、エマソンは「より善き牧師」となるため、形式的なピューリタン精神を脱ぎ捨て、新しいアメリカの精神を創造し、自己の内にある道徳(=神)を信頼し、(悪を見ない)光明思想を説いた。そしてカーライルはというと思想は急進的であり、痛烈な社会批判、英雄崇拝論は、保守主義者のあいだでも反発をくらう。彼の言葉に「すべての人間の権利のうちで、愚かな者が賢明な者に支配される、この権利が最も議論の余地のない明白なものである。」があるように、同じ時代を生きて、そして交流もあった二人の明暗をこの本ではうまく引用していて関心しました。本当に対照的である。思考の持ち方は常に建設的であることが賢明であることは明白なようです。またこの章で一番、これは!と思ったのは海に浮かぶ戦艦の話、戦艦の詳細をイメージできる。戦艦の軍事力をイメージできる。戦艦が作られるドッグをイメージできる、戦艦が材料だったころをイメージできる。戦艦が設計されたときのことをイメージできる。戦艦を作れと命令した防衛長官の思考がイメージできる。防衛長官にそれを命令させた国民の思考がイメージできる。その中に自分の思考が存在している。そう遡って想像する力の絶大さは半端ではないのだな。改めてこの文を読んで、そんな見方はしたことがない。こんな思考も存在するのだと感じた。これは今の仕事でも十分活用することができるし、マーケティングを深堀するなら、とんでもない想像力を発揮できる可能性を感じた。マスターキーなかなかやるじゃん。

考える力を向上させるには

今朝は手短に「考える力」を鍛える、向上させるにはについて2つ。
本部での販売計画研修を振り返って、鍛えるプロセスが2つあると感じた。1つは、もし自分が目指す相手との距離感(仕事の差)がやたらと離れている場合、もう1つは比較的近い場合、どちらとも判断がつかない場合は離れていると思ったほうがいい。前者の場合はとにかくコピーする。やたら質問して早々に答えを出して全く同じになるように訓練することが、なぜそのようなアプローチをするのかという点で気づきと理解度をあげてくれると思う。後者の場合は答えは聞かない。自分ならどうやって見るか、どんなことを抽出したいか、その理由はなにか、どうしたら最速でそこまでいきつけるか、創意工夫はできないかと、自分の頭をフル回転させて組み立てていく努力が必要で、その一連の取り組みが大きく考える力を向上させると思う。一概に何でも聞きまくっていると、目指すべき相手との距離感が近いときは考える力の向上が後手になり、到達するどころか距離は益々離れるばかり、逆に距離感が遠い場合は、自分で考えてもおそらく理解もできず、頓挫することになる。このバランスを取っていく必要がある。確かに聞く事、訓えてもらおうとすることは大切だが、一歩誤ると自分の成長を減速させる作用が発生することがあるのではないでしょうか。最近自分で考える人が減ったと感じます。どんな単純で、簡単なことでもすぐに答えを他に求めることは危険ですね。

電車の中でサラリーマン体験

先日行われたエリアの会議(テストの後で研修丸一日)、その後で懇親会が居酒屋で行われた。師走ということもあり、皆さん忘年会シーズンで真っ赤な顔したサラリーマンで満席、大行列状態。ひさびさに見ましたが、世の中の普通の景色なんですねこれが。帰りの電車で程よく酔っ払ったサラリーマンの群れの隣に立って、その人たちの会話をずっと駅に着くまで聞いておりました。どうやらIT関連で、海外との取引もあるような会社でした。2つ私に取って興味深い話をしていました。
①長時間労働
②英語のスキル
①の長時間労働、どうやらいつも帰宅は23時か終電のようで、慣れちゃったよねという話。なんでも長崎出張はきついらしい。IT業界は残業が多く長時間労働なのかな?朝電車で勉強しようとしているけど寝てしまうんだよねと、全会一致でした。そんなに連日長時間拘束されていたら、集中力がないと質の高い仕事はできないのではないかなぁなんて考えながら、朝の満員電車に押し詰められて下を向いて眠っている姿や帰宅するための最終電車にゆられて舟こぎをしている様子など容易に浮かびました。
②英語のスキル、同僚の●●はTOEIC980点なんだよ、とか信じられないとか、僕は860点だけどね維持するのが大変などかなり盛り上がっていました。帰国子女は強いよなぁ、いくらやっても駄目だ。などなど色々な話が聴けて面白かった。そのとき思ったのは確かに英語はできた方が断然いいと思うが、どうなんだろうか。そもそも中身がないとアウトプットする手段としての英語だから、どちらかというと中身を磨かないことには肝心のアウトプットがペラペラになって、英語がペラペラでも仕事がペラペラ(薄い)なんてことになりかねやしないか。とサラリーマン達の会話を聞きながら色々考えてみた。英語はやろうと思えば後からついてくるから、今は自分の場合は切り捨てないとインプットの時間が捻出できない状態だなぁ、梅田望夫さんは英語圏でのインターネット上の情報の質と量が圧倒的に充実していくなかで取り残されない為にも学ぶべきとおっしゃっていたなぁ、でも何の為の英語かを定義しないと的外れになるし。でもインド人はフラット化する世界で、米国会計士の仕事を侵食できる理由は英語という言語を習得していることが強みとなっているんだよね。やっぱり大切なのかな。と思った私もサラリーマンと言えばサラリーマンだよなとサラリーマン体験をした10分間でした。

2007/12/07

決定的な差を生み出すマインドセットとは

昨日の公休日で、前日にあった研修の内容をよくよく考えてみました。講師はグレードが2つ上の店長で、全体としては本部機能(MDや在庫コントロール)など未知の分野の話はいいとして、現場の販売計画のレクチャー自体は目から鱗というものは多くはなかったが、スキル面では収穫も多かった。そこで更になぜグレードが2つ上で、内容で考えたら参加した店長のグレードなら理解もできるし、実践もできそうなものが多い中で、差がでるのか。決定的な差を生み出すマインドセットとは何なのか、試験勉強の合間に考えをめぐらせてみた。今朝は5時に起きて、試験勉強を少しと販売計画の見直しをメインでやっていたのだが、そこで気がついたことがある。決定的な差を生み出すマインドセットがあるのではないかということに。数値検証はどうしているか。需要予測と在庫の確保はどうしているのか。今回はそんな明確な指標をレクチャーしてもらう場面もあったのだが、誰でも前週伸び率は知っている。これも同じ条件で確認して翌週の需要予測を立てられる。これは条件はイーブンだと思う。私は、この指標を質問されたときに「肌感覚」と答え、笑いも起きたが、前週比は当然加味して、売場をこう作るから、もっと伸ばせる機会があるという意味を込めて「肌感覚」と答えた。実はこの答えとグレードが2つ上の店長のマインドセットと隠れた引き寄せ法則が隠れているのではないかと仮説が立った。
ロジックはこうだ。会社が出す売上動向は相当なデータ検証の上で出ている予測なので堅い。そのトレンドをはずさないために前週の週間の売上規模と翌週の売上規模の伸び率(売上予測)から単品の伸び率を算出し、そこにまずは乗るという定石を打つ。その販売数つまりは回転に耐え販売機会をロスしない売場を構築する。面積が取れなければ補充計画を打つ、これはリスク回避、軽減である。ここまでが見えている部分。これだけなら誰でもやれる。実はこの単純なメカニズムの裏に引き寄せ、作りたい数字を描いているはずなのではないか。つまり伸び率1.5倍を2.0倍にしようと策をめぐらしている可能性は十分にある。でないと普通にやれば全員が成果を出せることになる。意思入れによる数字作りが決定的な差を生み出すマインドセットではないかと思う。もしそれがないとしたら、現在の大半の店舗は無策であるとしかいえない。そうすると会社はもっと伸びる可能性がある。またはツーグレード上のマインドセットを全員が習得すればそれはそれで会社の業績はもっと伸びる可能性がある。どちらにせよ空白が広がっているということになった。顧客のニーズと数値変動、全体の動向をうけ、最適最善な数値をイメージし、それを実現させるための打ち手とリスク回避を店舗へ落とし込む、この一連の思考とアウトプットこそ、決定的な差を生み出すマインドセットではないでしょうか。さてテストに行ってきます。

2007/12/06

トヨタの口ぐせ、トヨタの上司






まるで兄弟のような本ですが、赤いのが以前のブロック統括している上司が入店をされたときに最近読んだ本で良かった物として教えて頂いた本で、青いのが先週メールで共有されていたブログの中に登場した本です。私は興味があると直ぐに買い求め読破する習慣があるので、それぞれ推薦して頂いた日に購入しました。今日は本部で研修だったのですが、朝から時間を作って、一気に読破してしまいました。昼前には本社近くのファミレスで研修の事前学習をして参加しましたが、今回は非常に実践的でいいことをたくさん学びました。収穫は大きかったと思います。その後、新店の応援に行ってバリバリ働いて帰宅。ほっと一息ですが、明日は公休で試験勉強をして金曜はテストと会議があるため、今週はずっと外回り。研修から持ち帰った内容を早く煮詰めたいと思います。1つ大きな収穫があったのはVLOOKというエクセル関数です。エクセルは強い方ですが、独学でIF関数ぐらいまではカジッた時期もあったのですが仕事では、使用頻度が低く最近は新しいことには挑戦していませんでしたが、自分より職階の高い店長が会話の中でVLOOKに触れたことで、新境地が開きました。試験がおわったら、1週間詰めれば自由自在に使いこなせるはずなので、一段とルーチン的な数値の抽出なんかはマクロと組み合わせて秒殺できると考えてます。これで異常に仕事の幅と深みが増すはず。この可能性に気づきワクワクしております。何より時間短縮してアウトプット量が増えるのは最大の恩恵です。今はインターネット上に学習の高速道路が完成しています(棋士の羽生さん、梅田望夫さんが語られたように)これを利用すれば、一定のところまでは自分でスイスイ行けてしまうのが現実です。あとはやる気だけなのかもしれません。
さて肝心の本の内容ですが、改めて2冊を通して感じるのはトヨタが徹底した「現場主義」であることでしょうか。それも自分の目で見てしか信用しないぐらい現場を見る、現物を見る、現実を見るということ。そして職階をあがろうと思えば全ての工程に精通していなければならない。これは上司として上に立ったときに部下への教育ができるか否かを決定づける要素でもあります。非常にいい内容ですが、文字量は少なくコンパクトなので自分で考えて何かを導き出すことに重きを置いているように思いました。ただ1点だけ、これはどうかな?と感じたのは、トヨタの上司P64にある問題解決の3つのテーマを職階に応じて学ぶということ。

①発生型問題解決…目の前で起こっている問題や慢性的に発生している問題
②課題設定型問題解決…今後中期3~5年で見た課題、将来的に起こる問題
③ビジョン指向問題解決…世界情勢から自社の抱える課題などにブレークダウン

確かに入社すぐの新入社員や新任店長には難しいかもしれないが、①はできる。
②と③は鍛錬しだい。ハッキリ分けてということは書かれていないのでもしかしたら同時進行の要素もあるかもしれないが、職階によって重点的に実施なら手堅い教育方法論で、もし完全に分担しているならトヨタがもっと伸びる要素があると感じた。全社員が③を考えることができる、考えるトレーニングをすることが一定以上の社員には不可欠でスピードをもって成長するためのエッセンスでもあるからで、たとえ成長過程の人材が言うことは一人前で、成果が伴わない現実と板ばさみに合う期間が発生してしても、ここを突破させれば非常に飛躍的に成長できるチャンスが眠っている。そもそも現場では、①②③と綺麗に分類されて問題というものは発生しない。複雑に絡むものなので、そこを問題の種類を分類して整理して教育するというのはいいアプローチだと思うが、分類して重点的に教育すると時間を要してしまう。トヨタマンが粘り強く、向上心の高い人材に恵まれ続ければいいが、これからは難しい時代に入る。この状況下で、何年も着実に階段を踏みしめる覚悟がある優秀な人材がいればいいが、そのような人材をひきつけるには、スピード感ある教育やキャリアアップが必要で、今後この制度もカイゼンしていくのかもしれない。

2007/12/05

ザ・マスター・キー 第7週目


■ザ・マスター・キー 第6週目 イメージの威力
07/12/3週
今週は結構面白い内容でした。負債を抱えている人間は四六時中、「負債」のことを考えてしまう。思考は原因なので、結果的に負債に拘り続けて、多くの負債を抱えてしまうという、損失は大きな損失を引き寄せる、導いてしまうというあながち否定できない内容でした。だからどうするのか。思考は原因としたら思考を磨けばいい結果を引き寄せられるというのが、この章のポイントでした。3つ。
ステップ①概念化
ステップ②ビジュアリゼーション
ステップ③物質化
概念化とは頭の中に設計図を描くことであり、ビジュアリゼーション(観想)とは、細部にわたるまで完璧に映像をみることであり、そこがわかれば物質化の方法や手段がわかってくるというもの。
あるべき姿論と同じだなと感じました。いかに日ごろからこだわって良いイメージを持ち具現化のために行動することが大切なのかがわかります。私の課題は具現化の力が弱いところなので、ここを強化していけば店舗はもっと良くなると思っております。

2007/12/02

コーチについて物申す妻

昨晩コーチについて妻が独自の見解をしてくれました。
なぜコーチは売れるのか?アクセシブルブランドとして価格設定や店舗の内装、雰囲気など様々なアプローチをしていることは私も知っており、妻も自宅にある雑誌や資料、本の山の中で気になるものは目を通しているので知っている。それ以外で気づいたからと話してくれた。ひとことで言うと格差がないということらしい。格差?顧客格差がないということらしいが、詳しくは、LVだと持っている人は本当のセレブというか上流階級の人か、ギャルで激しく格差が発生している。その他のブランドも顧客セグメントがハッキリしすぎていて持っている人の特徴に傾向がみられるというのだ。それはそれで、そのようなマーケティング戦略ならいいことだとは思うが、そのブランドを持っている人は、このような習慣や見た目、生き方をしている人なんてイメージがつくのではないかという投げかけ。面白いのは合コンで同じぐらい好みの女性が2人いて持っているバッグがLVとコーチだったら瞬間的にどっちを選ぶ?なんて質問もされた。つまりは、コーチは学生が持っていても、主婦が持っていても、年配の方が持っていたとしても違和感は感じない。そして何より目立ち過ぎず、そのひとの個性をつぶさない。つまり見る側から勝手なイメージを描きにくいことが好印象を与えていて支持率が高まっている結果、業績が好調なのではないかという要素もあると言う考えであった。

なるほど。

2007/12/01

西洋骨董洋菓子店 「アンティーク」


公休日の昼下がりに再放送しているのを見ました。
(アンティーク抜粋)
簡単に言うとケーキ屋のお話だが色々な人間模様がこのケーキ屋を中心に描かれている。放送が2001年の末だったので丁度私が現在の会社に準社員として入社した年である。もう6年も経過したことが信じられない。なぜわざわざドラマのことを書いたかというと実は現在の妻(未来も一緒だが)とも出会う前だったので、ふと考えると今は当たり前のように1つ屋根の下で暮らしているが、その頃の何かの選択が違えば今の家庭はなかったんだということに改めて、んんと唸ってしまった。そんなことを思いながら、「この頃何してた?」と会話がはずんだ。主題歌、挿入歌ともにミスチルオンパレードなこともその時、その時のどう生きていたかを思い起こすきっかけとなった。音楽というか自分の中のヒット曲というものは人生の隣にある。甘い思い出も、苦い思いでも全てを包み込んでそっと記憶の片隅に眠っているものだ。個人的にケーキが大好きなので、こだわりとしては、再放送を見る方は美味しいケーキ屋でケーキを用意して見ることをお勧めします。

アパレル事業再生

12/1の繊研新聞に考え深い記事があった。それは小売事業でPB戦略が盛んになっているが、内部収益性を高めるのが狙いで顧客不在の事業戦略の幼稚さに苦言を呈したものであった。粗利益と一言で言うが本質的な意味は、顧客がその商品、その商売に対して払ってもいい付加価値の幅のことである。つまり粗利を高めたければ、顧客がそれを認められるような付加価値を提供できないといけない。顧客が求める付加価値が粗利益の正体である。このコラムの著者ジェネックスパートナーズの河合拓さんは、マービン・バウアーの著書「マッキンゼー経営の本質、意思と仕組み」をあげながら自社のブランドは顧客にとって何を提供しているのか、他社と比べて何が違うのかを我々に問いかける。
我々の事業とは何か?から定義し、我々は顧客に、社会に何ができるか、できているか、できる可能性があるのかを探り、見えざるニーズ、聞こえにくいウォンツに最大の関心をはらうべきである。一度勝利したぐらいで、その栄光にすがれば未来はない。絶えず進まねばならない。

ユダヤの訓え「大物」になる勉強法





別に大物になろうと思って買ったのではなく、世界でも成功を収めている民族であるユダヤの方々がどんな勉強法をしているのかに興味がわいて思わずタイトルで買った本です。学生時代のバイト先の主任(某ハローキティ)この方やたらと根拠のないポジティブフィードバックを繰り返す方なんですが、(いつも口癖が「いいねぇ~GOTOく~ん」)いつも何がいいのかな?と疑問に思っていた方なんですが、今では随分と出世なされたみたいです。その方は生物学に通じていて、世界で最も優秀な民族は華僑とユダヤと日本人だ発言をしておりました。また黒人は身体的能力では黄色人種や白人の比ではないと過激な発言をしていたのを覚えております。この本を読んで真っ先に思い出したのは、その主任。ユダヤ教についてはほとんど知らなかったのですが、なぜ成功する人間が多いかは納得できる内容でした。また実際に成功を収めている方があまりにも多いことも、改めて知る機会となり文章量自体は少ないのですが、気分転換に読むにはいいかもしれません。特に関心したのは、子供への教育が父親の義務であるという点が現代の日本と比べると姿勢自体が全く違うんだと思い、子供を持つ親なら、そのような視点で読むことも非常に勉強になるとおもいました。彼らは勉強を楽しみ、考えることに喜びを見いだせる民族で、自分達の安住の地を持てない過酷な環境下において知恵をふりしぼる、人生に創意工夫することを常としてきた。改めて「考えること」と「教育」について新鮮かつ普遍の真理というものを感じ取ることができたと思う。ユダヤのタルムード、一度は勉強してみたいと感じた。そんなユダヤの商人もベルギーはアントワープ、ダイヤモンド取引で有名な地であるが、最近はインド商人が幅を利かせるようになっているらしい。町で見かけるのもめっきりインド商人だそうな。インド人と言えば、最近日本で良く見かけるのがインド式計算法ですが、陰山先生の百マス計算もそうなんですが、あれをやらせれば子供が賢くなるなんてのは大間違いで、本質はなぜインド人はそのような計算方法をするようになったのか、なぜ百マスで計算する必要があるのかである。そこを深く考えて実行できる子供に教育することができないと言われたことしかできない大人になる。つまりは、このユダヤの訓え、勉強法をわかったつもりでかじったところで我々が明日にはユダヤが生んだ天才のひとり、アインシュタインのようになれるわけでもなく、ロスチャイルド家のように大成功を収めることができるわけでもない。本当に習得するには一生涯かけて学ぶことが肝心なのだ。これからも勤勉な民族は世界をリードするであろう。

2007/11/29

どこへ行っても同じ内装のお店

全国展開するチェーンなら尚更のことですが、先程読んだ記事で同感というもの。
どこへ行っても同じ内装、同じ品揃えということに消費者は飽き飽きしているのではないか。その通りだと思います。最近のSC乱出店、とにかくデカく、とにかく広く、しかしどこへ行っても同じテナントばかりが出店していて近状のSCへ行っているのと同じなので面白くもなく、買い物がマンネリ化しているというのは私自身も感じるところです。しかし認知度アップやコスト軽減、標準化という観点からすれば、チェーンストアのメリットの1つでもある、この何処へ行っても同じという強みが、時として弱みになる現状を物語っていると思います。これを打破するには、発想としてはレゴなんかいいのではないでしょうか。今日は公休日で子供と子供広場で遊んでいましたが、カラフルなブロックがたくさんあって真剣になってピラミッドを作っていましたが、ことごとく息子に破壊され、延々と作っては壊されを繰り返しておりました。アイツは壊すとケタケタと笑うんです。
話はそれましたが、なぜレゴかというとパーツは均一、要するに組み合わせだということですね。発想は自由です。そんな店舗内装を実現してみてはどうでしょうか。そんなレゴはインターネット上に世界の人々が自由にデザインできるレゴというWEB2.0の強みを利用した経営戦略を取っておりますが、いいアイデアのものは実際に商品化されるし、自分でオーダーできるようです。童心にかえって店舗内装をレゴで作ってみるのも面白いと思います。

http://dwks.cocolog-nifty.com/fashion_column/2007/11/post_0978.html

2007/11/28

インターネット・ガバナンスについて

今朝面白い記事があったので自分の考えをまとめておこうと思う。去る11月12日リオデジャネイロにおいて、国際会議「インターネット・ガバナンス・フォーラムIGF」が開催された。当初議題の中心はインターネット接続の有無が格差を生んでいる問題、つまりデジタルデバイドや深刻化するネット犯罪になるはずだったが、インターネットの住所を割り当てる仕組み、ドメイン名システムの運用権限が米国非営利団体「インターネット名称番号割当協会ICANN」が一手に握る、つまりは米国の一元管理体制についての是非についてに議論は集中した。米国による支配が正しいというわけではないが、ネットを検閲し利用者を投獄するような国に権限を渡すのは最悪であると言ったのはパリの言論の自由擁護団体「国境なき記者団」である。この問題は非常に難しいと思うが、国際政治の覇権争いが今やインターネットの世界までリアル世界同様に顕著化している。
インターネットは誰のものでもない。ただ米国が陽気でオープンマインドという点では、今のところ彼らにとってかわって管理することは難しいと思う。それに一番インターネットの世界を熟知しているのも充実させているのも実際は、米国によるところが大きいと感じている。将来どうなるかはわからないが、国を挙げて教育を進め、インターネットに対する教養を身につけた国同士でしっかりと秩序を築くべきではないか。
これを書いていてふと思ったのだがアインシュタインの4次元空間という発想、0次元は点、1次元は線、2次元は平面か球面、3次元はXYZの3軸、4次元は時間という概念、そして今宇宙誕生の謎が5次元という世界によって、また一つ解明されようとしている。このような宇宙構造、もしやインターネットという一種のパラレルワールドの誕生は必然であったのかもしれない。リアル世界とインターネット世界を同一化するということは「父親殺しのパラドックス」のような大きな矛盾が我々の思考を支配し世界を混乱に陥れるのかもしれない。リアル世界とインターネットの世界は、あるところで一線を引くべきなのである。インターネットは誰のものでもない、この世界が持つパワーや魅力を権力によって陳腐化させてはならないと考える。インターネットの世界から引き出せる無限の可能性は梅田望夫さんがおっしゃるように「群集の叡智」のようなもの、リアル世界で大いに活用すべきだが、リアル世界がインターネットの世界に覇権争いのような逆流による介入を絶対に避けるべきだと考える。

メロディーロード♪

メロディーロード♪に興味深々。
道路に溝があって、法定速度でその場所を車で走行すると音楽が聞き取れるというもの。しかもその場所は速度超過などで事故が多発する場所、苦肉の策と言えるがアイデアが素晴らしいと思う。日本中の道路が、高速道路がメロディーロード♪になったら、それはそれは愉快?というか騒がしくて仕方がなくなるのか。反対車線の車とハモる道路も是非作って頂きたい。2車線道路なら輪唱とか、どんどん主旨がズレることになるが、事故がなくなるのであれば最高である。あとは渋滞のときのストレスフルな時間を快適に過ごせるアイデアなんかも素敵。道路の防音壁に池のような受け皿を作って硬貨を投げ込んで見事に入ると音楽が流れるとか。集まったお金はユニセフへ、子供受けはいいと思う。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89


(メロディーロード詳細)

ザ・マスター・キー 第6週目




■ザ・マスター・キー 第6週目 注意力を養う
07/11/26週
この章では、最初に核心が出てきている。
引き寄せの法則、つまりメカニズム、このメカニズムについて説明がなされているが、大切なのは要求すること、要求は行動を生み、行動は結果を生み出す。この一文に全て集約されている気がする。いい例えがある、電気の働きは運動の一形態であり、その効果は取り付けられるメカニズムによって異なる。このメカニズムは熱する、光を灯す、物を動かす、音楽をかける。どんな活用をするかによって効果が変わってくるということ。思考も同様であり、思考は心の運動であるということ。うまく思考を活用すれば素晴らしい効果を得ることができるのである。そして心を鍛えるために集中力や注意力は必需品であると締めくくる流れである。途中、脳の機能や宇宙精神?など私にとってのノイズが入るため、理解に苦しむところもありますが、思考という点では凄く納得感のある内容だと思います。ここで宇宙精神という抽象的な表現、宗教くさいなとずっと思っておりましたが、確かに不思議といえば不思議ですよね宇宙の生い立ちと我々人類の誕生。私は科学が好きなので、ちょっと脱線して宇宙精神について思いをはせてみましたが、1つ面白い概念があります。それは私達のこの世界が四次元であるということ。点は0次元、一直線は1次元、縦軸と横軸があって2次元(平面、球面)そしてXYZ軸の三次元、もう1つをご存知でしょうか。アインシュタインが考えた「時間」を加えると四次元となります。この時間の概念が面白い。時間は物が動いていることを立証するために必要なモノサシという考え方と、一方的に流れていっているというイメージの2つある。これを考えると頭から煙が出るので深堀は避けようと思いますが、老後にでも取っておいて(笑)現代物理学では、ここに5次元という新たな軸が加わりつつあります。ここまで来ると「はてな」満載。実際どうなっているのかはわかりませんが、このマスターキーを書いた人は宇宙の起源なんかをよく勉強しており、グローバル視点を通り越してユニバース視点、バードビューではなくガッズビューなのかもしれませんね。


2007/11/26

意思決定のスピードとは

店長業が多忙だったため、しばらくネットを遮断してリアル世界にどっぷりつかっていましたが、再度あちら側の世界と両軸で自己啓発再開します。最近よく考えていたのは意思決定の速度について、極論すれば、200時間考えた挙句の結論と2秒で考えた結論の重さや賢明さは同等である。そう深く考えることとは時間と比例しているとは限らないことに改めて気がついた。ありとあらゆる情報を駆使して頭をひっくり返したりねじったりしても出した答えは1つ。仕事とは、つまり何かを選択し実行せねばならない両方の選択肢を選ぶ、複数の選択肢を選ぶことはない。だからあれこれ考えて結論を出すのである。ならばなぜ長時間かけて必死に結論を導くようなことが起こり、それをしないといけないのか、意思決定を秒レベルで出せるならそれに越したことはない。というか最高だな、と考えた。
その結果1つの仮説が立てられた。それは、問題や課題、脅威が差し迫ってアクションを起こさないといけない状況になって情報を集めて検証し、1つの結論を導き意思決定をしている限り逃れることができない。間違いなくシンキングタイムになる。それはまるでスーパーコンピューターがプロ棋士を相手に全手を検索すうようなものである。どうすれば良いか。トラップを張り巡らす。まるでくもの巣のようにトラップを張り巡らせておくのである。といっても蜘蛛の糸を出せるわけはないから、思考のトラップを仕掛けておく必要がある。思考のトラップとは何か、それはありとあらゆることを想定して常日頃から考え抜き、自分なりの仮説をいくつも準備していく、未来を読み解いておくことにつきる。そこへまんまと課題や問題が引っかかるのである。それについてはもう十分に考え抜いた思考トラップが仕掛けてあるので、問題に直面した瞬間に意思決定となる。秒だ。
意思決定の速度を最大化するには思考トラップを仕掛けておくことにつきる。
まるでロダンのように毎日考えることが大切である。無駄に考えることは意味がない。起こりえることや起こりえないがリスクをはらんでいるものに集中して思考力を投下することが秘訣かもしれない。

と思った。

2007/11/22

なんとなく生きることの簡単さ

最近、自分が自分に課した挑戦の重みがズッシリと肩に乗っかっていて、厳しい状況。それはそれでやることが大量にあって充実していていいのだが、昔を振り返ると凄く楽な生き方をしていたと思う。好きなときに好きなことだけして自分が思うままに生きることのお気楽さ。確かに自由と引き換えに自己責任があるなんて表現はするが、肝心の自己責任はもっと時間が経過した未来にやってくるもので、翌日に貴方は自由にしてましたね、そのツケを今、清算してくださいなんて両手を差し出されるわけでもなけらば、振込みを強制されるわけでもない。まるで真綿で首を絞められるかのごとく、静かに自分の人生に忍び寄ってくるのだと思う。今思うと当時していた努力は今の比ではないな、むしろよくあれで自己満足していたと呆れるぐらい。どちらがいいかは自分で決めればいいが、眠ければ好きなだけ寝ていればいいというのが習慣化すると意識面も負け癖がつくので果敢に挑む勝ちに行く癖をつけたほうが賢明だと思います。朝、自分より3時間ぐらい遅く出勤してくる他のテナントの社員やスタッフが寝ぼけ面、死人みたいな顔で、視線も合わせず、挨拶1つできない現実を見ていると、こうはなりたくないなと思う。凛としていたいものだ。あれはゾンビの群れにしか見えない。

ミシュラン 星の審判


最近何かと話題になっているミシュランの星の数ですが、日本に星の大盤振る舞い?など賛否両論、そんなニュースを読んで疑問がたくさん浮かんでくる。なぜ星が増えたのか?なぜロンドンより日本か?そもそも信憑性はあるのだろうか?などなど、真実は自らの舌で確かめてみれば良いという結論ですが、いくつか考察した内容をちょっと書き出しておこうと思う。ロンドンというか英国圏は星が少なくても不自然ではないと感じている。パスタは煮すぎてグズグズだし、芋とグレービーソース程度で、特に家庭料理で旨いと感じるものが少ない、食に対するレベルが違うと感じる。日本などは家庭でもアルディエンテなんて常識ではないか。今後の日本はどうかはわからないが、団塊世代ジュニアぐらいまでは、食卓も分厚い中流に支えられていると思う。家庭料理のレベルもそこそこ。また外食でも比較的敷居が高いレストランでも年に数回は利用する人間も多いように思う、こうした背景から日本の食文化の水準が押し上げられていて然るべきだと私は考えている。また統計から言っても、ロンドン740万人、NY800万人、パリ200万人、東京850万人と膝元人口も一番多く、首都圏の過密から言えばおそらく世界で一番、パリなど郊外は田舎で他に思いつく都市といえばリオンやニースぐらい。料理人や経営者からすればパリで商売するのが筋。ロンドンもひとたび郊外へ出れば同じような状況。NYはどうか、アメリカ国土は広い、つまり選択肢が増えるため東京のように極端に集中することはない、日本は大阪や名古屋、博多など大きな都市が存在するが、実際は東京を中心として関東圏、東京にアクセスが容易な首都圏に人口は密集している。数から言えば圧倒的なのだ。そしてミシュランの調査対象となったレストランも実は、圧倒的に東京が多く一説に16万件、NYの2万3千、パリの2万と比較しても歴然な数字である。850万の胃袋に向けて商売をしようと一級のレストランと料理人が集結する東京で、爆発的にレベルの高いお店が出店、そこに舌の肥えた顧客が日々足を運び、人気のないレストランは退場する競争原理に拍車がかかった結果だと思える。つまり星は大盤振る舞いされたのではなく、当たり前の結果。もしくは黒い影が暗躍しているのかもしれない。私はここ数日のニュースを見てミシュランの調査員になってみたいと思った。食は大切な文化である。
昨晩はすきやき、それぞれがマイ肉を持っていて自分のペースで戦略を練りながら配分をして食べる。肉は妥協するな。家族で鍋を囲んで召し上がれること自体が貴重な時間、家族の団欒である。このような食を楽しむこと。毎日のことだけに育んでゆきたいと思う。ちなみに今夜は私が作るパスタの日である。今宵は何にしようか。やたらエンゲル係数の高い我が家、それが誇りです。
食育という名の下に暴飲暴食をしているという噂もありますが。
(この記事が一番面白いし参考になる)

2007/11/19

知ってますか?UNIQLO GRID

私はこのようなユニークなもの大好きです。
10分ぐらい遊びましたが、かなりコントロールが上手になりました。
自由自在です(笑)

http://www.uniqlo.com/grid/
(ユニクログリッド)

http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/0711/16/news120.html
(関連記事)

マーケティングのお勉強


現在マーケティングの勉強をしておりますが、こいつがなかなか手堅い内容で、いつものように1日2日程度で読了といかず、色々調べながら読み進めているため、やたらと時間がかかります。勉強の成果は後日アウトプットするとして、マーケティングというキーワードから関連する面白そうな本がたくさんあります。特に今注目しているのは心理学と経済学を混ぜたようなもの。私が考えるに、マーケティングとは、顧客の生態観察と欲求のポイントを探るようなもので経済のメカニズムに消費は組み込まれていて、人間行動学が影響を与えていて、これに人口統計とか様々な要素の集合体だと思っています。これからもっと深く勉強していくので、考えはどんどん変化し、これが終わったらコトラーなど、この道では知らない人はいないという王道も全て吸収しようと思っています。来年の春には少しはパワーアップするのではないでしょうか。
(コトラー)

ザ・マスター・キー 第5週目


■ザ・マスター・キー 第5週目 心の家の作り方
07/11/19週
最近本屋を眺めていると、この本に似たようなものが随分と増えて一種の「引き寄せの法則」コーナーができていた。今ちょっぴり話題になっているようである引き寄せの法則シリーズ。
さて早いもので5週目に突入、24週で完結するので、まだまだ先の話ですが、この週で響いたのは、誰でも自分の家を建てるときは、念入りに計画を立てるでしょう。なのに人は自分の心の家を建てるときは、どうしてここまで軽率なのか。心の家を綺麗に保てばいかようにも変化させることができる。荒れ果てさせてはいけない。伝えたいことはわかるが、全体通じてスピリチュアルな要素が多く抽象的な表現が多いので理解に苦しむ内容でした。24週ありますが、この先一体どうなるのか。

2007/11/18

オーロラ博士

前回は、オスロまでの話であったと思います。冬期の北欧はユースホステルが閉鎖されているため、一部の割高なホテルしかないので滞在する方は十分注意が必要ですという教訓。そこから毎晩のように夜行を駆使した泊まらない旅を繰り返した中で、面白い方と出会った。「オーロラ」というとアラスカのイメージが強いが実はスカンジナビア半島をどんどん北上すると、そこでもオーロラを見ることができるそうだ。そして列車で出会った老人は、このオーロラ観測を仕事にしている方で、その晩は短い時間であったが色々な話が聴けた。オーロラの観測所へ遊びにおいでと博士からお誘い頂いたが、いかんせん遥か北で南下しないと生死に関わるので後戻りできないなと後ろ髪ひかれながら、旅を進めました。その晩、窓から見える雪原が今でも脳裏にやきついています。オーロラ博士、いつか参りますよ。この後スウェーデンからデンマークへ南下することで初めて宿で寝泊りすることができた。今の社会ではネットカフェ難民から路上生活者へと転落する若者が話題になっていますが、暖かい寝床、雨風をしのげる屋根、食事、衣料など当たり前のものが揃っていて私達は満足に考えたり、志を持ったりできるものなんです。だから簡単に路上生活者にやる気がないとか、堕落している人間だとか言うことはできないと思います。真冬に野宿した経験のある方がどれだけいるでしょうか。現実、路上生活という環境は、人間の希望や志を根こそぎ奪ってしまう、そのような背景もよく考える必要があると思います。デンマークに入る列車の中でITの若者、おばあちゃん、おっかさんと向かい合いの席だったのですが、腹ペコだった私におばあちゃんが差し出してくれたリンゴや飲み物と、暖かい言葉は忘れられないな「遠い異国の地で私の孫が同じように苦しんでいたら、誰かに助けてもらいたい。だから私は貴方を助けてあげたいと思うんですよ。」なんて素晴らしい言葉でしょうか。今でもお年寄りを見ると何か自分にできることはないかと思うのは、その時示して頂いた生き方が強烈に心と体に染み込んでいるんだと思います。そしていつもその時のことを思い出します。

2007/11/17

素晴らしい人生を送る為に

素晴らしい人生を送るためのロジック。

前の車が駐車券をうまく入れることができなくて、随分時間が経過した。
後ろにいた車の運転手は早く駐車場から出て自宅へ帰りたいと思っている。
後ろの車の運転手は、イライラがつのり、クラクションを鳴らす。
窓を開けて罵声をあびせる。
こんなことシュチエーションは違えど多くある場面だと思います。

このことについて、よくよく考える機会が今日ありました。
そこで出た答え。

待っている車の運転手の目的は何か。
「自宅へ早く帰りたい」

取れる行動は何か。
A罵声を浴びせる
B手伝ってあげる

つまり早く帰るという目的を果たすにはBが最適なのは一目瞭然なのだ。
でも人間はAを簡単に選択しやすい。
これはこのような場面以外、全てにいえるのではないか。

人は自分が何かを遂行しようとするとき、妨害されることをひどく嫌うのは当然である。
またそこにストレスを感じるのも極自然なことである。

だから我々は、何かイライラを感じたときは、必ず目的は何なのかを冷静に考えて
最適な答えを選ばなければならない。
ここを誤ると人生が色あせる。

もし常にBを選べたらきっと素敵な人生である。
今日はAを選んだ心貧しい方を見かけたので可哀相だと感じてしまった。
きっといつもイライラしていつも文句を垂れ流して生き続けているだろう。
不憫に思う。

注意しなけらばならないのは、これはビジネスでも同じということ。
オバサマ勉強になりました。

貴方の人生は誰のものですか?

「貴方の人生は誰のものですか?」という問いに、ほとんどの人は「私のもの」とか「自分のもの」という回答をするだろう。そこでもう1つの問いかけは「では本当に貴方の人生は貴方のものと言える状況になっていますか?」である。かのジャックウェルチは「Control your destiny or someone else will.」とおっしゃっている。つまり貴方が貴方の人生をコントロールしなければ、誰かが貴方の人生をコントロールしますよという恐ろしくも考え深い言葉である。なるほどと感じるかもしれませんが、実際、貴方自身のことを考えてみることをお勧めします。貴方の上司は貴方をいつも助けてくれますよね。貴方に取ってとても大切な人物でしょう。貴方は上司の指示をせっせとこなし毎日充実した日々を送っているかもしれません。貴方が窮地に追い詰められたとき、貴方が大きな壁にぶち当たったとき必ず手を差し伸べてくれる。上司は貴方にとって人生の師である。果たしてこれが貴方の幸せかどうか一考すべきではないか。貴方は必要以上に甘えてはいないか。判断を全て上司に委ねていないか。会社は自分に何かをしてくれると思っていないか。上司は何でも教えてくれると思っていないか。いつも目標を明示してくれて一緒にいると、どこまででも成長できると思っていないか。つまりこれが私が言いたい「貴方の人生は既に誰かのコントロール下に置かれている」ということである。本当に自分が自分で自分の人生をコントロールする、自分の人生が自分のものだと言い切れるためには、積極的に果敢に困難な問題や目標に自ら手をあげてチャレンジしていかなくてはいけない。頼れる上司は時として意識とは別の世界で貴方の人生を支配するのである。飛躍的成長はつまるところ自らの血の滲むような努力からしかうまれてこないのである。

2007/11/15

ムンクの叫び


ご存知「ムンクの叫び」


ヴィーゲラン公園

再び、わたしの旅の備忘録。

1998年ヨーロッパ一周の旅のスタートは第2の故郷「アイルランド」からであった。そこから南下してウォーターフォードなどを回った後、ダブリンからスコットランドのエジンバラへ(ここの話はまたいつか)そこから南下してニューキャッスルという町にあるノースシールズという港から国際船に乗り込んで、ノルウェーを目指した。ちなみに船に弱い私は終始、船酔い気味。ラウンジでバーボンをあおって酔っ払っていると脳みそを錯覚させてなんとか乗り切りました。この船で知り合ったアメリカ人のマイケルとスウェーデンの青年(彼も船酔い)と意気投合しラウンジでお互いの国のことを話したりしていました。夜は狭い4人1室の部屋で船の底から聞こえる海の音を聞きながら映画「タイタニック」のことを考えながら眠りにつきました。真冬だったので沈没したら間違いなくこの映画と同じで凍え死ぬなぁなんて思っていた記憶があります。ノルウェーのベルゲンに深夜到着した船から下りるとそこは厳しい寒さ、オレンジ色のライトが港を照らしていました。予約など入れていない私は早速宿を探そうとしましたが、迂闊にも冬の北欧はユースホステルという旅行者向けの安宿は閉鎖されており、これまたこの寒さのなかで、途方に暮れるはめとなりました。そこに船で道中を共にしたマイケルが声を掛けてくれたのです。そして地元のお友達が知り合いのところに電話をかけてくれました。予約で一杯だったのですが、ちゃんと1室確保してもらい無事にその夜を過ごすことができました。マイケルありがとう。衝撃だったのは朝目覚めると真っ暗。天気が悪いのかな?と思い外を見てみると暗い星空、変だと思い時計をみても10時ぐらいだったと思う。少しずつではあるが夜が明け始めていた。日照時間が冬は短いのだ。逆に夏は日照時間が長い。白夜というのを昔何かで読んだことがあったので、こういうところなのだと肌で感じることができた。この日は直ぐに準備を整え外出、オスロへ向かう電車や宿を電話で確認したが、案の定、宿はなく仕方ないので夜行列車でつなぐ作戦に切り替えた。方針が決まれば後は、この町、この国のことを知ろうと思い、ひたすら歩き続けた。人もあまりいない山道をテクテク登り続けて山頂へあがったら遠くにフィヨルドが見える。ブーツの底にはシャリシャリと霜が降りた土。ここで倒れても誰も見つけてくれなそうだなと思いながら写真を1枚撮った。やがて2時には太陽は傾き、寒さも厳しくなってきた。印象的だったのは公園で座っていたらベンチの片隅から飛び出してきた野良ねこが鳩をしとめて食べていたこと。この環境で生きることがやっとなんだとつくづく感じました。とにかく寒かったな。深夜になって夜行列車に乗り込んだ私だが、寝台と呼べるような設備ではなく、棺桶の幅の板の上にただ横になる程度というような状態で、真夜中に寒さで何度も起きて流れる景色を見つめていました。明日はどうなるのだろうか。

早朝列車はオスロに到着。

案の定、宿はないので今日も割り切って列車を手配(笑)正確には高級ホテルはあるのだが、料金が半端ではないので泊まれないということも原因ではあった。真っ先に足を運んだのは121体の人間が重なり合って作られた塔である。この作者は、この作品について何もコメントしていないがゆえに受け手の我々がいくらでも好きなように解釈できる。この国の気候のせいなのか、生きることへの執着心を感じずにはいられなかった。この旅では重かったのだが、折りたたみ自転車を持参していたので、通常の旅人よりははるかにフットワークが軽く、どこでもすいすい行ってしまえたところがベストプラクティスだと思います(最後はスイスの友人にプレゼントしてきました)そして「ムンクの叫び」があるムンク美術館へ足を運びました。ムンクの作品は若き頃の作品は非常に物をリアルに書く人なんだと「ムンクの叫び」からは想像しなかった作品に驚きました。それがなぜそうなったのかは彼の生い立ちが物語っていました。そして「ムンクの叫び」を見つめながら思ったことは、この国の人々は生に対する執着心、生きることが当たり前の私達ですが、生きることで精一杯の人たちが感じる心を映し出した色づかいなのだと私なりに解釈しました。これは私がここ数日体験したことからも痛烈に感じたこととリンクするからかもしれませんが。

そして日没。
私の旅は続くのでした。

google gears 便利便利

今朝の記事から、ネットはオンラインしていないと利用できない「常識」を覆してくれる。
つまりオフライン時でもキャッシュを使ってネットを利用できるようにするというもの。
地下鉄などのアクセスができない状況下でもなんのその、確かに便利だなと感じた。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071101/286134/?ST=system

どんどん便利になると人間それに慣れてしまい、果てしなく欲望は増幅されてゆきます。
なんでもネットまでのアクセスは1分以上時間を要するとイライラして「遅い」と感じてしまう人々が増えたそうです。昔は1ページ開くのにかなり時間を要したのですが人間って怖いものです。そんな「待てない日本人」が増加しているようで、理解しがたい言動や困惑することも多くなっております。

2007/11/14

天候に弱いビジネスモデル

ユニクロに関する記事で業績不振についてのコメントの解説が出ていた。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20071112/140395/?P=2&ST=nb100usual

「衣料は、景気よりも天気」。かつて柳井会長は、天候に左右されるビジネスモデルの脆弱性をこう表現した。だからこそ、天候がどうであろうとも、「良いデザインだから」「自分に似合うから」「独創的だから」などの理由で来店して、商品を選んで買ってくれる業態を目指して、同社は、2006年以降、ベーシックカジュアルからファッション分野へと舵を切っていた(抜粋)

顧客は雨の日、風の日、雪の日に洋服を買いに行く動機があるのかどいうかが私が感じる命題である。わたしなら晴れた日に買い物に行きたい。なんとしても買いに行く動機はたとえ商品が最高でも起きないのが純粋に私達アパレル企業が向かい合っている顧客の心境ではないかと思う。
そこでどうすればいいか。

悪天候を味方につける。

この一言に集約されると思います。具体的には雨の日に足を運んだらお店でいいことがあればいい。それを告知するための広告販促費は不要だと思う。いつしか顧客が口コミで広げてくれる。雨の日特別価格が常にあれば顧客も「おや?」と思うはず。
解決すべき課題は
①地域の天候差(隣の店舗は晴れていることもある)
②値引きなどの計画が年間の天候に左右される
③臨機応変な現場のオペレーション確立
売れないよりは売れるほうがいいリスクを取って戦うことも必要ではないか。

2007/11/13

頭脳勝負 将棋の世界


渡辺竜王著書「頭脳勝負」を読みました。
将棋というと興味がない方、ルールを知らない方には全くつまらない話かと思われますが、それは違います。また店長職とは無関係かと言えば、おそらくそれも違うといえると思います。
私は幸いにも小学校3年生のときに両親に教えてもらい。将棋をしていた記憶があります。その頃覚えたのが更にオセロ、花札、今考えると自分の両親が将棋のルールを知っているのが不思議でならない。オセロはわかるとしても意外性を感じますが花札は納得感があります。ふたりともギャンブルが好きなため、賭けの花札は若い頃からやっていたのではないでしょうか。ギャンブルについては、そのような背景があるため私は全く興味がなくなり、どちらかというと勝負というものに興味を示すようになったのではないかと今振り返ると感じられます。
ここで道を外れてオセロについて、これは単純に白と黒の戦いです。当時コンピューターオセロというものを買ってもらっていたので、よく対戦していました。強さも選べるため最強にして勝負をしていた記憶があります。当時はサッカー部に入っていたし、犬も飼っていたので毎晩ちゃんと散歩に行っていました。だからいつやっていたのか、どんな時間管理をしていたのかは思い出せませんが、ゲーム自体はとても好きで時間は作っていたのだと思います。オセロは一定の水準に達するとコンピュータには負けないと思っています。わたしの戦略は相手の差し手を狭めていく方法論で追い詰めてゆきます。オセロは1つ置くだけで一気にひっくり返って逆転できるゲームなので盤上の自分の色が少なくてもあせる必要などないからいかに相手の差し手(選択肢)を少なくして誘導していくかに勝負はかかっています。そして最後の数手で勝敗は決まりますが、「肉を切らして骨を断つ」という言葉の通りに痛いところを取らせて最終的な枚数で1枚でも多く自分の色で獲得していれば勝ちとなります。大抵は最後で勝負がつきますし、一手でもミスをすれば途中で勝負が決まることもあります。但し私は人間相手の方が難しいと思っています。なぜなら最良の手を常に打ってくれないからです。定石がない分あれ?となることが多かったことが当時あったと思います。
さて話は将棋に戻しましょう。将棋は正に仕事そのものだと感じました。
①チームの力を全て使って勝ちに行くものである。
②定跡形、力戦形というのは、定跡は一種の方法論のようなもので、研究が進み、ある程度の型が存在しているということ、力戦はその場その場で受けや攻めを考えて応戦していく棋士の力量にかかっている。

①は店舗運営そのもの
②の定跡形は店長も経験を積むと、一定の問題や課題は定石があって、これも研究がなされて比較的解決しやすい、アプローチしやすい方法に当たる

また力戦形は、店舗の特性やスタッフや顧客によって偶発的に発生する要素に対して店長の持つ業務遂行能力をフル活用して解決していくというもの

このような共通点がある。
正に店長は棋士とイコールなのだ。
この本を読んで以来、もしかしたらもっと考える力を飛躍的に向上させ、2倍のスピードで成長するには将棋をやったらいいのではないか?と考えるようになった。

久々に将棋やってみるか。

ザ・マスター・キー 第4週目


■ザ・マスター・キー 第4週目 パワーの秘密
07/11/12週
面白い表現だ。「わたし」が私の心と体をコントロールしている。
確かに心が体をコントロールしているように感じている、つまり脳が指令を出して体が動く、脳が考えて行動が起こる。そんなこと普通だと思っていた。昔、生きていることとは何だろうと考えたことがあって、人間の素晴らしさは、この「考えること」「創造できること」なんだとつくづく思った頃があった。それはなぜか、人間はいつか死を迎える、死を迎える瞬間どうなるのか。それは無だ。人間は生きて思考しているがゆえに死後の世界に思いをはせることもあろうが、死した瞬間それは思考の終着点、肉体の終着点となる。つまりジ・エンドである。
つまりもしも「わたし」が私の心と体をコントロールしている何かとしたら、私が「わたし」によって与えられてきた最も偉大な驚くべき力はそう「考える力」である。これには第3週目まで懐疑的であった私?わたし?にもストンと落ちた。そして肯定的な暗示(わたしはなりたいものになれる)を朝から晩まで唱え続ければ、やがてそれはわたしの一部となり習慣となる。
そうなるまで何も始めるな!と著者は警告する。何かを始めてそれを最後までやり遂げられない、決心しても続けられないなら負け癖がつくからだと言い切っている。続けられないものは始めてはならないという提言。これは非常に身にしみる言葉であった。これと同じ効力をコミットメントは持っている。誰かにやると宣言した以上、絶対にそれを成し遂げなければならない。それが腹の括りである。一旦はじめたら、たとえ天が落ちても最後までやり通す「継続は力なり」である。
賽は投げられたのだから議論の余地はありません。物事をスタートする、意識から行動へ、そして習慣へ移すことの厳しさを良く表した表現だと思います。
パワーの秘密はここに在り。なのでしょうね。
そしてパワーは休息を必要としている、心を鎮められるのは沈黙であり、心が鎮まれば考えることができる。思考はあらゆる達成の鍵なのだと著者は言っている。
沈黙の中に閃きが潜んでいる、閃きに満ち溢れるのは確かに一人で自分と向き合っているときな気がする。4週目にしてようやくノッテきた!(笑)




2007/11/12

ザ・マスター・キー 第3週目


■ザ・マスター・キー 第3週目 身体の太陽

07/11/05週

行動は意識的になされるが、習慣は自動的になり、潜在意識によってコントロールされることになる。
はじめのこの文章が一番よくわかりやすかった。
意識的な心は推敲する、潜在意識は無意識、本能的な要素が強いと感じる。意識がやがて習慣となり、潜在意識に落ちてゆくと本能のそばに取り込まれ極々自然に存在することになる。潜在意識によってコントロールというよりコントロールを感じなくなるぐらい自然になってゆくということなんだろう。そして例によって今回もリラックスしなさい的なお達しでしたので、素直に本に従って宇宙精神にシンクロしてみます(苦笑)この本大丈夫かな。
身体の太陽とは生命機能を維持する精神活動回路の中枢みたいです。
簡単に言うと生命エネルギー?

次回に期待?

ウェブ時代をゆく

梅田望夫さん著書「ウェブ時代をゆく」読了。

楽しく読ませて頂きました。

同時期にこの本をこっちの世界(リアル世界)で購入して読了した方々が、あっちの世界(インターネット)でたくさん書評をアップされており、読むひとの感じ方は様々で、深堀の仕方も様々、知識の厚みや広さ、深みによっても切り口がたくさんあるものですね。そこで私はまず全体観での感想を残しておこうと思います。もう1回読み返してから細かいところを自分に当てはめて整理して書き出していこうと思っております。



「ウェブ進化論」とは、こっちの世界(リアル世界)とあっちの世界(インターネット)の姿を示した。

「ウェブ時代をゆく」とは、双方の海図である。

人が人生という大海原を航海していくために、自らが船長となり、航海士を自らの内に介在させなければならない。

①船長とは「志向性」であり、自らが何をどこに望むのかを決定付けるフラッグの様な要素である。
②航海士とは「ITリテラシー」
③コンパスとは「グーグル」「リナックスのようなオープンソース」

できるだけ簡潔に表現するとこのような感じになった。
これからもっと深く考えてみたいと思う。

2007/11/11

店長職の危機管理について

店長職での有事で一番影響を受けるものに「人事」がある。
これは外的要因と内的要因による人事の2パターンあり、内的要因とは、つまり本人の問題によるものや集団の中での問題など店舗内での問題である。外的要因は本部や上長からの命令によるもので、検討の余地はあってもなかなか、店舗側の意見が通るものでもないのが現実である。私は常に人事については危機管理を実施するようになった。昔新人店長時代に極端な人員不足の状態で、どうにもこうにも店舗運営がまともにできなかった経験や自分が全ての仕事をトップダウンでこなしてしまったために部下が全く育たず、ひとりでフル回転する日々などの経験から身についたことなのかもしれない。新しい環境、つまり私自身が異動によって着任したときに、まず人事を把握する。どんなひとがどんな思いで、此処にいて、どんな強みや課題を持っているのか、そしてこの店舗で描く理想の組織像を考え出す。その理想、あるべき姿に近づけるためのトレーニングを日々繰り返していく。これだけでは実際店舗運営はうまくいかない。例え理想の組織を描いて実現したとしても直ぐにその組織は切り崩されてる、つまり外的要因の人事発令によって育てた部下が抜けるということが常に発生するのである。また突発的に退職や病気など不可抗力によってトップチームの重要なポジションを担っている人間が抜けてしまうことすら現実発生しうる。店長職の有事である。これを切り抜けるために常に有事に備えるように組織を描くようになった。

①今描く、将来のあるべき組織像
②それを実現すべくGAPを埋める育成を計画していく。
③有事の想定をする成熟したチームのどこが抜かれるかを考え抜く
④チームの中枢が抜かれた状態から、その後どのように人が動いていくのか考え抜く
⑤自らの影響力が及ぶポイントを発見する
⑥今描く将来のあるべき組織像と同時に⑤のポイントとなるであろう人材育成に集中する

③はほとんど100%的中する実際、今年の春に受け入れた新入社員2名は異動した。
これは受け入れる当初に想定していたことである。めでたく栄転なので本人達にとっては凄くいいことなのだが、店長職につくものはその店舗で働く全てのスタッフの安定や、その店舗に来てくれる顧客のことを考えなくてはならない。このときは1名残る可能性はあるかもしれないなぐらいは考えていたが、2名抜けるのは濃厚、他の社員が自店に異動してくれば管理職を増やすことができるので助かるかもしれないが、抜かれて受け入れなしが私が出していた結論であった。一番厳しい状況を想定していた。
それに合わせてポイントとなる人物をグリップし早々に育成の下地を作っていた。
④は一番厳しい状況を想定していたが、他店から社員が1名異動となり、管理職が増えることになったが、更に突発的な人事で2ヶ月で他店へ異動となり、最終的に3月の想定に戻った。
間違いなく⑤の自ら影響力が及ぶポイントとなる人物を育成していなければ自店は崩壊していたことになる。そんな現状は既に③の有事に備えた組織像を描き水面下で着々と考え抜くサイクルにつなげていく。このようなことを、この1年できっちり身につけました。
近隣店舗の人材にも関心をしましますし、自社を面接した学生も将来、自社に戻ってくる可能性だって十分にあります。このようにポイントとなる人材に常にアプローチし可能性を最大限に探り続けることが有事のリスクヘッジにつながると私は考えます。

2007/11/08

情報の金鉱web2.0

インターネットサーフィンという言葉が随分昔に流行りましたが、インターネットつまり情報の大海原で航海をしているととてつもない宝島に遭遇することがあります。この感覚は金山で金を掘りおこしたような気分と似ているのではないでしょうか。とてつもない人がとてつもない人と1つの事で議論している。とても高度な内容で、お互いが持てる限りの知を集結して戦っているような場面に出くわすこともしばしばあり、例えば先日発売された「ウェブ時代をゆく」梅田望夫さんの著書は、単純に私が読むと素晴らしい内容で、とても勉強になると感じてしまいますが、一方で、こんなくだらない作品読むに値しないというような意見もあり、その根拠で論争が起こる。どうして素晴らしいのか、どうしてつまらないのか、このダイナミックなぶつかり合いがインターネット上の知を増幅させる。そしてこの状況を冷静に読んで、言っていること、書かれていることが果たして正しいのか、さらにそのこと自体もWEBから引き出してくることが可能になった。このWEB2.0の持つパワフルさの恩恵を私のようなド素人が享受できるということはなんと素晴らしい時代なのだろうか。またこのように「凄い方々」のインプットの原点を探っていくと、とてつもない集合知にぶち当たることが多い。これが私が言うところの金鉱である。この溢れかえる情報の海の中から有益な情報や人物が集中して存在するポイントが、このインターネット上にウヨウヨしている。身近なところだとMIXIなんかは、お友達が固まってこの空間上に存在している。昔必死に調べても見つけられなかった旧友が以外にあっさり発見できる時代になりました。探偵業も随分と今は変化しているんだろうなと感じた一瞬でもあります。
しかしながら金鉱は掘り当てると最高なのですが、そこをどんどん掘って金を集めるのは大変な苦労です。探すのは容易になったが、採取する能力は磨かないといけないんですね。
そんなことを考えながら今日もせっせと金を採取しております。

2007/11/06

偽装問題と日本人の倫理観

今朝は記事の中から偽装問題について、取り上げてみました。

会社に属していると誰かが正しくない行いをしていても正してあげることが大切なことはわかっていても、なかなか告発できない、情に流されやすいということについてが1点。

つまりお世話になっている会社に対して、告発という行為は「密告」という行為であるという、まるで告発する人間が悪であるというような力が働いているのではないかということ。

もう1つは集団の心理、老舗だから全てしっかり管理されていると思い込んでいる危険、そしてそのことに甘える会社が、不正に手を染めていくという現実を物語っている。確かにあのひとは職階が高いから正しいことをやっている。あのひとが言うことだから全て正しいと安易に決め付けて仕事をしているのは危険であり、誰かが道を踏み外したら修正してあげなければならない、会社が社会に反する行為をしたのなら正さなければならないのが筋である。

そもそも偽装を指示した経営陣も呆れるが、それを行っていた社員やアルバイトにも大きな疑問を感じてしまう。それを食べたり、買ったりするのが身内だったらどうなんだ?という話。内部告発はチクリではなく、社会を安定させるモラルスタビライザーではなかろうか。

http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITzv000005112007

2007/11/05

5分で人を育てる技術

今朝のグーグルニュースの中に発見した。
タイトルからして、ためになる記事。
その中で、こんなことが書かれていた。

仕事が速い人の7つの特徴

(1)批判的に考える・見ることができる
(2)深く理解できる
(3)話を固めることができる
(4)構造的に分解・組み立できる
(5)目的達成型の行動ができる
(6)他人を説得できる(他人を上手く使える)
(7)自分に「〆切り」を課すことができる

具体的なエピソードを使って説明がなされているため、非常にわかりやすい内容である、しかも日常でよく発生しているようなことがたくさん含まれているため、仕事で行き詰っているひとには有効。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20071103/286355/

この方が書かれたコラムは過去分が右下に一覧になっているので、全部さかのぼって読んでみよと思う。

①と③の関連性については、③の話を固めるには自分の提案を①でチェックする必要があるからではないか。提案を通そうと思ったら、自分のロジックの抜けや漏れをよく理解し、そこを埋めておく、もしくは想定される反対意見に対して事前に手を打っておく必要があるから。

慢性の人員不足と戦う

少子高齢化社会の日本、先日書いたブログではアジアの少子化についても触れましたが、人口安定に必要な合計特殊出生率2.1を下回る状況である。つまり日本は今後、アジアの東の端にある年老いた小国という表現がマッチする国となりかねない。社会的な問題でもある少子高齢化社会において、私達企業が一番困る問題がヒトではないか。このヒトの部分が安定しないかぎり、なかなか店舗運営が安定することは難しく、年々大型化していく店舗で必要な人材の人数も増加していく。その一方働き手である社員、学生アルバイトは減少の一途を辿るという相反関係。この問題を解決していかないと店舗の成長がない、つまり会社の成長にも大きな影響を与えることとなる。既に個店で対応できる時代は終わっている。地域によっては慢性の人員不足に陥り、近隣店舗からの応援が恒常化しつつあるこの現実。これでは貴重な人材を計画的に育てることは困難である。
そこで何ができるのであろうか。1つ考えられるのは求人が比較的必要ない、学生が多い地区や大学が密集している地区が存在している。このような環境にある店舗の店長には育成のスペシャリストを配属すべきである。また極端な人員不足に陥っている店舗には経費管理能力の高い店長を配属する。人員豊富な店舗は年間で必要な人員を大幅に超える人材を採用し、豊富な人件費を駆使して強力なチームを築き上げる。そして社員以下の人材で店舗運営が回るような組織を形成してしまう。それと合わせて社員からなる特別チームを作り、人材不足店舗にマネジメント集団として一定期間常駐させるようにする。ひとりは部下育成、ひとりは在庫や計画の管理など店長の右腕、左腕として徹底的なサポート体制を確立させる。地区長はこの人材の凹凸をコントロールするため年間の人材の過不足を100%埋めること、全体管理を行い、人件費の流動的な活用を意識的に行う。このシステムを維持するために特に閑散期でも豊富な人員を確保している店舗はスタッフへの労働を約束し、人材力を内包させておくようにする。これをブロック単位でも行うことで徐々に人員充填率は高まり、戦力もアップされていく。ポイントはやはり人材育成のプロフェッショナルにヒトとカネを投資することである。

2007/11/04

モーレツにやる気を出す。やけくそ的パワーを出す。

ブロックを束ねる方から、こんな内容のメールが飛んできましたので、出所を調べてみました。
そうしたら以外にも日経だったんですね、そしてこの文章かなり面白かったので
私も同じタイトルで書いてみようと思ったわけです。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20071025/138544/


モーレツにやる気が出せるのならはじめから出せよって話ですが、火事場の馬鹿力のように人間、自分を追い込んでどうしてもやらなきゃいけない瞬間がある。その時にこのパワーをどうやって引き出して、どうやって使うかの方法論。
イメージとしては、ドラゴンボールの超サイヤ人みたいなノリだろうか。私の場合

①畜生を100回以上何度も繰り返して心の中で叫ぶ
②次に精神集中に入る。心を沈めて、これから来る爆発的な波におぼれないように頭を真っ白に
③頭の中にただ「できる、俺はできる、やってやる、絶対にやってやる」と暗示をかける
④深呼吸を繰り返す
⑤目をカッと見開き、こぶしをぎゅっと握り、ありったけの力をこめると同時に腹筋をしめる。
⑥息を全部吐き出す
⑦これで完全にスイッチが入って変身した気分になる

これで複数の仕事をズバズバ切り捨てていく、迷わず瞬間判断で片っ端から仕事を片付けてTO DO リストに×マークが短時間で激増し、単独でやらなければいけないことがなくなる。
そして退勤を切る。

お疲れ様でした。

部下とする仕事やレクチャーの場合、やけくそ的パワーを解放すると肉離れを起こすので控えめにするようにしている。

こんな上司を持つ部下の皆様お疲れ様です。

クレームの嵐で思うこと

最近店舗ではクレームの嵐。
連日のようにお客様からのご意見を頂いている。週末の大混雑でレジ待ちが発生、試着室での対応順番をめぐるご意見など様々な内容である。一方スタッフが名指しでお褒めを頂くこともあるアンバランスさ、週末は積極的にご意見を頂くのをやめて、平日のサービスが充実しているときにアンケートをたくさん配布すればいいと、社員やCSリーダーからの提案があったことが、店長魂に火をつけた。それはCSの本質ではない。断固として突っぱねて混雑してようといまいとアンケートはとり続けるべきだと提案を押し切り、正直に挑戦してみた結果である。ただ私はこれはこれでいいと思っている。データとしては最高だし、課題が完全に浮き彫りになる。またどうしても社員の意識レベルの低下をさせたくなかった。表面的な仕事の仕方、顧客との向き合い方を今覚えたら将来はない。それは絶対に避けねばならなかった。そしてまた1つ新たに感じたことは、それでもクレームは駄目だ。という真実。馬鹿正直に挑戦しても絶対に発生させないことが必要であった。反省は多いが、大切なことを理解できたと思う。ポジションパワーのために確実に点を取りにいくこともできるが、またしても寄り道をした。
それでもこれが私の信条。だからって、諦めはしない。
それでも確実にはいあがらなければならない

ウェブ時代をゆく




いよいよ来週リリースされますね「ウェブ時代をゆく」が。
なぜかアパレルの店長がなんで、ウェブの話に興味があるのか不思議な気がしますが、これからの時代は、やはりインターネットのことを知らないで仕事ができないんじゃないでしょうか。またインターネットに接続されていないひとも同様に時代に取り残されていく気がします。
梅田さんの著書に「フューチャリスト宣言」や「ウェブ人間論」があり、これも著名人との対談形式で書かれたもので面白かったので、「ウェブ時代がゆく」が出るまで待ちきれないひとは間つなぎで読んでみるといいかもしれません。
先日書いたブログの中で、引っ張ってきた思考ロールモデルなどの対談の続きが更新されていたのを書き残し忘れていたので。

2007/11/03

時間に負けない生き方とは

最近は、「人生の質」という言葉を聞くようになった。上質な生き方とはなんであろうかと考えたとき、生きるうえで一番の制約条件である時間について一番考えなければならないと感じた。では時間に負けないということはどうゆうことか、それはいたずらに時間に振り回され、時間が足りなくなるという感覚に陥り心も体も疲弊しきって敗北感が漂う、感動や充実感を感じられない、まさにゾンビのように短い人生をただただ浪費していくようなことではないか。忙しいとは心を亡くすと書く。現代人はとにかく時間に負けている気がしてならない、特に日本人は世界で最も時間に負けている民族ではないかと思う。時間に負けない方法論について考えてみた。時間は世界共通24時間、どんな天才でも、ホームレスでも全く同じ、24時間だ。これは時間の神様が存在しているならニヤニヤ笑いながら24時間が終了するとホイッスルをピーッと吹く、それと同時に新しい1日は、こちらがどんな状況であろうと勝手にスタートを切り問答無用で進んでいく。進んでいってしまう。時間に負けない方法論とは時間の構造を理解することからはじめると良い。

①1日は24時間である紛れもない真実を理解する
②1日のうち7時間は睡眠を取った方がいいのではないか。これは健康上そのようにすべきだ。
  かのアインシュタインは鬼のように頭脳を使った後はハイパースリープ、超長時間睡眠を
  取っていたそうだ。でないと頭が回転しない、集中できなかったそうだ。
③残った時間の配分が時間に負けないために使える時間になる、つまり17時間。
④一般サラリーマンは8時間働くことが通常なので8時間は仕事ということになる。
 よって自分の時間は9時間がスタンダードになる見積もり。

時間に負けないための方法論は①~④が前提でスタートが切れる。
皆さんはグーグルをご存知だと思うが「20%ルール」という時間設定がグーグルという会社にはあり、
仕事以外で仕事に当てる時間の20%を自分の仕事以外のことに強制的に当てなけらばならない
決まりがあり、いくつもの快適なサービスはこの「20%ルール」からうまれたのだ。
ということは自分の人生のうちの少なくとも20%は未来へ投資しなければならないのだろう。
もち時間の9時間のうち1.8時間、およそ2時間は趣味や勉強に当てるといい。
3度の食事を各1時間、風呂、トイレ、移動時間の合計を5.5時間と見積もって既に7.5時間
残り時間は、平日1.5時間ぐらいは人とコミュニケーションするだろう。
週休2日とすると、休日は更にボーナスで2日間当たり16時間が手に入る。
上質か上質でないか、人生の質で差が出るのは実際1週間の中のこの16時間なのではないか。
と考えられる。この構造を理解の上、週間をコントロールする習慣を身につければ、おおよそ時間に負けることはないと思われる。但し仕事が8時間で終わればの話だが、仕事に追われる、つまり仕事に割り当てている時間に負ける状況を打破するには、同じく仕事に割り当てている時間の構造を理解することから、負けない方法論がうまれてくる。
よって自分の時間の棚卸をしてみれば、有意義な時間と浪費している時間が浮き彫りになるので、人生の質を高める近道になるのではないかと思う。

時間に負けない生き方とは、切捨ての美学なのかもしれない。

SA修行中の部下から学んだこと

今日は平日中に地区でのミーティングと地区内の店舗の店長代行者に対する勉強会の講師を務めたため、公休日が珍しく土曜日になったこともあり、昔の部下と久しぶりに再会することになった。
家族ぐるみで面識があるため、皆でワッフルを食べながら近況報告をし合った。私が新人店長の頃の店長代行者であった部下は現在、SA(サービスアテンダンド)のトレーニングを積みながら都心の店舗マネジメントに携わっており、現状のSA制度の状況や人事のことについて色々と話をしました。その中で非常に勉強になったのはESつまり従業員満足で実施していること。これは私の店舗でも絶対取り入れるべきだなと感じました。彼女の素晴らしさは、やはりSAをやっていることもあるかもしれないが、常に部下思いであること。とても面倒見が良く、新人店長時代も関心したものでした。それにわざわざ手土産まで持参して頂き、本当に話ていて凄く成長したなと感慨深かった。是非この制度をしっかりと根付かせ会社を成功に導いてもらいたいと思うとともに、自店へ出張依頼をかけようと思っているので、心の準備をお願いします。

プリンご馳走様でした。

闘育論について


これは必読です。ということではなく、上司がやたらと亀田史郎さんについて熱く語るので、どうしても好奇心が抑えきれずに購入してしまいました。今、この地区の店長で「闘育論」を知らない店長はいないんじゃないかというぐらい、この1週間持ちきりでした。実際は上司が面白おかしく話してくれていた内容の方が充実しており、読破すると、それほど凄いという印象は受けませんでしたが、うちの奥さんは、今まで私が買ってきた、持っている本の中で一番低劣だと酷評を頂きました。すみません。
確かに今やマスコミに袋叩きにされ、印象は最悪の亀田家ですが、ひとついいなと思ったことは良かれ悪かれ、親と子の対話はしっかりされている家庭なのだということです。ポジティブなコミュニケーションが最高ですが、ネガティブなコミュニケーションよりノーストロークが人間にとって最悪です。このご時勢、子供と会話すらできない親が多い中、とにかくアグレッシブなストロークを続ける史郎さんは評価できます。あんまり絶賛すると世間がうるさいので、このぐらいで失礼。

ザ・マスター・キー 第2週目


■マスターキー 第2週目 潜在意識の驚くべきパワー
 07/10/29週
先週に引き続き、非常に宗教や信仰と言った類の内容に感じますが、著者が伝えたい本質を私なりの言葉に言い換えると、潜在意識は生命維持(心臓の鼓動、血流など)を司る、また願望実現の源でもある。そして習慣の拠点である。潜在意識は留まることなく常に働き続ける、そして潜在意識に影響を与えることができる「門番」が意識である。間違ったり、歪んだ意識は潜在意識に大きな悪影響を与える。意識から潜在意識へ適切なアクセルを行えば潜在意識が持つ力を最大限活用できるということではないか。悪しき習慣は潜在意識の拠点がそこにあり、その要因は門番である意識からの悪しき暗示である。意識からの正しい働きかけは健全な思考や人生の習慣形成を行い、潜在意識の持つ恩恵に与ることが可能となる。
こんなところでしょうか、ではまた来週。

仕事をビジュアル化してみる


上海ヒルズ


六本木ヒルズ

http://www.mori.co.jp/companyInfo/press/2006/1120_2006112010320024961.html

先日、森ビルの経営者が事業についてコメントしていた。居住についての高密度化、そして高密度化から空へと居住空間は伸びていくという発想。それを具現化したものが、ご存知「六本木ヒルズ」そして経済大国、中国は上海の上海ヒルズである。この記事(なんの雑誌か忘れたが)を読んでピンときたことを書いてみようと思う。この高層ビルを眺めていると現代の仕事みたいに見えてくる。ビルは単純に縦×横×高さという構造(それ以外もあるが)であり、縦を時間、横を量、高さを仕事の種類、つまり仕事は1フロアで1種類、高くなればなるほど仕事を構成する種類が多いということになる。そしてそれぞれに要する時間と量を掛け合わせるというような構造をしているのではないでしょうか。

ここに縦が10、横が10のキューブの集合体が高さ100階で存在しているとする。
これが、誰かの仕事で、職階があがればあがるほど、超高層化している。店長職は比較的高さの低いマンション程度なイメージである。つまり職階があがればあがるほど、時間は長時間、量も多く、高さもあるため仕事の種類も多く複雑な印象を受ける。
この仕事を短時間で効率良くこなすということは、どういうことか、ワンフロア、10×10=100部屋(キューブ)がある縦軸と横軸を圧縮していくということに他ならない、つまりキューブの高密度化である。最小にするには縦軸の10キューブを1キューブに圧縮する、要する時間を1/10にすること。横軸の10キューブを1キューブに圧縮すること、つまり量を圧縮して1/10にすること。これで1階のキューブは超高密度の1キューブとなる。これを各階層で実施すると1キューブを高さ100階まで積み上げることになる。ここでこの100キューブを全て地上1階のフロアに配置すると超超高密度のワンフロアができあがる。これはどういう状態かというと、1キューブと1キューブが連鎖して存在すること。1つが倒れるとパタパタと倒れるドミノか、化学反応のチェーンリアクションのように。
もしこの反応を早めたいと思えば触媒が必要になる。この触媒は連鎖がうまくいくように促すもの。
つまり仕事がうまく流れるような仕組みである。
こんな超超高密度もしくは、超高層化した仕事を抱えている状況では満足に人間らしい生活なんて送れない。だから、この超高密度のキューブをスピンオフする必要がある。これが権限委譲に匹敵する。ここで注意が必要である。この超高密度のキューブをスピンオフした相手が、この高密度キューブをそのまま元の展開の10×10に戻すことなく維持するためには、このキューブの構造を理解する必要がある。そしてキューブを複数スピンオフする場合はその連鎖、つまり連鎖させるスキルが必要となる。これが私がビルから思いついた仕事の構造論である。

この構造論を煮詰めるとチェーンストアの原理原則にある3S主義に通ずるものがある。単純化、標準化、専門化の頭文字をとって3Sだが、このキューブの単純化は階層(高さ)で仕切ることによるもの、標準化はスピンオフ、専門化はフロアを跨いでキューブを配置する連鎖部分に当たると考えられる。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kobayasi/dist/chain.htm

こんな感じで仕事をビジュアル化すると、会社に属する人間の居住地区はどんな絵になるのだろうか。きっと摩天楼のようなビルの集団と平屋木造一戸建てみたいな建物が延々と広がるようなビジュアルになってしまうような気がしてならない。超高層ビルも平屋も考え物である。

人口減少とマーケティング



今朝ブログを読んでいたら目に留まって、どうしても読みたくなって1時間後には手に入れて読んでいた本がこれです(笑)
非常に興味深い内容で、以前ドラッカーを読み漁ったときに人口統計から読み解く経営という印象が残っていたので、今勉強中のマーケティングには凄く参考になるのではないかと思って直ぐに買い求めました。出生率の低下に伴う、生産年齢人口(15~64歳)の人口比率の上昇が労働投入量の増加と国内貯蓄率の上昇をもたらし、経済成長を促進するという「人口ボーナス」現象がアジアの経済発展を支えてきていたが、世界の人口はこれから爆発的に増加する中で、欧米、アジアの出生率は低下したまま下げ止まり、アフリカ圏が人口増に大きく貢献していく状況、特筆すべきは深刻なアジアの少子高齢化が引き起こす影響は、私達の生活の質を支える社会構造に厳しい課題をつきつけている。
ドラッカーを極めたいと思い、物凄く勉強したが、終わりはなく。
マーケティングを極めたいと思い、物凄く色々手をつけているが、全く終わりは見えず。
テストがあるわけでもない、評価されることもないため孤独を感じながらも、どこまでも勉強してみようと思う。ちょっと寄り道したこの本はマーケティングを考えていく上で重要な考え方であったと思う。
店長たるもの人口や顧客セグメントぐらいは知っておきたいものである。

2007/10/28

ザ・マスター・キー 第1週目













すべては、成功する鍵から始まる 。デール・カーネギー、ナポレオン・ヒル、ビル・ゲイツ激賞! アメリカの成功者たちが証明する最強の成功哲学であり、自己啓発の名著。全米ベストセラー「ザ・シークレット」の原典となった、永遠普遍の極意を24週のレッスンで学ぶ。1917年にアメリカで初版が刊行され、当時にしては画期的な20万部以上が売れたベストセラーとなったのに、教会の思想に合わないという理由(本当の理由は分からない)で発禁処分となり、依頼70年近く読者の前から姿を消した、いわくつきの書物。 単にお金持ちになる、成功する方法だけを取り上げる本ではなく、人間の心を深く洞察し、いかに自己実現して人生を豊かに、自分が夢見るとおり実践できるかを、きわめて論理的、科学的に検証した、あまたある成功本の元祖。さらに、今年の全米ベストセラー1位の『ザ・シークレット』(ロンダ・バーン著)が、この「マスター・キー」から多数引用しており、著者ハアネルの名前とタイトルも掲載されている。

目に留まったビルゲイツ。

本当かよ?とかなり疑って立ち読みしてみました。噂ではビルゲイツがハーバード大学在学中に、この本を読んで企業を決意したなど、信憑性に欠ける殺し文句がならんでいたんですが、どうしても好奇心を制御できず購入してみました。赤字部分にあるとおり24週、ほぼ半年ぐらいかけて学ぶというような形式になってまして、「はじめに」の部分で、よくある失敗に1週ごとというルールを守らず読み進めるひとがいます。そのようなひとは最後まで読み進むと読み間違えることになる。なんて書いてあったので試しにルール通り1週間単位で読み進めてみようと思います。

そしてその内容を簡潔に記録していこうと思います。



■マスターキー 第1週目 すべてのパワーは内側からやってくる 

07/10/22週

全てを創り出すのは心である。という内容が多い。心が描いたものが現物となり現実となるというのが、結論でその大切さというか世の中の全ての本質は心にあると書かれている。また思考をするときの集中力を高めるための準備的なものの方法論が書いてある。これは禅と同じ道に通じていると感じました。唯一響いたのはP31/42の「思考が鋳型となり、それによって根本物質が自らを表現する」の一文でした。確かに思考が鋳型になって全ては創造されていると思います。全体的に第1週目はかなり宗教っぽい雰囲気があふれていますが欧米諸国思想テイストだから東洋人の私には、そのように感じるのかもしれません。

2007/10/27

ベネチア案内人

ヨーロッパを一周したときにベネチアに1週間ほど滞在しました。なんでベネチアかと言うと「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画を中学生ぐらいの時に読んで物凄く影響を受けたのが動機で欧州は右回転で回ろうぐらいにしか考えていなかったので、ふと足を運んでみました。その前の国がスイスで大雪でしたので、イタリアの暖かい気候はちょっと感動しました。それまでは、北欧とか比較的北を回っていたので、とにかくコートで寝ていても底冷えして命の危険を感じていましたから、ベネチアの空気の暖かさにはびっくりでした。とはいっても寒いんですよ。あくまで北欧やスイスの山の上と比較しての話です。べネチアの水の色はエメラルドグリーン、丁度わたしが到着した日は雨が降っていて、海の色がヒスイのように雨とぶつかって音を立てていたのを記憶しています。ベネチアの交通手段はバポレットという水上バスで色とナンバーで行き先やどこ経由か分かれており、車は走れません。運河に橋が架かっていてヒトがあるけるぐらいしかない幅がほとんどなので、必然的に車はここに進入できない。よって交通手段は水上バスです。よく皆さんが東京ディズニーシーなんかで乗っているゴンドラは観光客メインのもので、地元の人々はそんなの使いません。建物もジャングルのように建てられており、空が見えないんです。だからよく道に迷ってしまうんですが、実は家をよく見ると家に行き先がペインティングされているので主要な場所は簡単にたどり着けます。これは意外に知らないひとが多いみたいです。気づいちゃいました。ベネチアのルーツ、元々はトルチェッラ島に人々は住んでいたようですが、そこから埋め立てを行い現在のベネチアに移り住んできたようです。そのとき、そこで使っていた石材や木などをせっせと運んで土台を作ったわけなんですが、それが原因で地盤沈下を起こして結構危ういみたいです、地元の方がおっしゃっておりました。その手前にはムラーノ島とブラーノ島があり、ガラス細工(ベネチアガラス)の職人達が集まって工場をかまえている島と一般の方が住んでいるカラフルな島になっています。カラフルな家がなんであんなにカラフルかを地元のひとに訪ねたんですが、昔からですと言ってました。単に目立ちたがりなのか?そして世界的に有名な謝肉祭が開かれるこのベネチアですが、ベネチアマスクはご存知でしょうか。昔カジノに出入りできるのは特別階級の方達だけだったそうですが、身分を隠して潜り込むためにマスクをしたとかしないとか、色々なエピソードがつきない島ですね。また万博の跡地があるのですが、このパビリオンが世界の有名な建築家が手がけたものが多く建築家達にとっては宝の山みたいなものらしいです。かなり危ない雰囲気でトイレには薬を打った注射器などが捨てられており荒廃しておりますが、それでも見事な建物ばかりなので建築系のひとは一見の価値ありです。ダリの博物館があったり、そんな楽しい島での出来事をいくつか、そもそもベネチアに着いたのはクリスマス前なんですが、クリスマスは店も宿も全てが営業ストップするという恐怖があったので、安宿のマスターに頼み込んで連泊させて頂きました。これがまた過酷で、ユースホステルという安宿にはたまに共有キッチンがついていないところがあり、ここはまさにキッチンなし。キッチンなしということは自炊できないので、単純にランチもディナーも割高になるということ。ここのディナーはパスタやら何やら温かくて旨そうなものばかり、わたしはお金もない貧乏バックパック旅行のため、近所のスーパーで火を使わないで食べられるものをたくさん買い求めてクリスマスを乗り切れるようにロッカーにストックしていました。そのラインナップはサーディンの缶詰、硬くてまずい安いパン、ハム、チーズ、なんと日本円で100円ぐらいの1リットルのテーブルワインパック白と赤たくさん。皆おいしそうに食べてましたね。わたしはいつも固いパンとサーディンの缶詰に激安ワイン、しかもこれ2日目になると蓋の粘着部分が弱くパチッと留めるプラスチックのところが取れてしまう(笑)粘着力がたまたま弱くて売り物になったのは、ポストイットですが、ワインの蓋ぐらいイタリア人なんとかしてくださいと思ったものでした。この宿にしばらく滞在していたのですが、面白いことにずっといると入れ替わり立ち代り旅人が来るわけで(当たり前)ローマから流れてきたり色々な経路を通ってベネチアを通過していく人間模様を感じることができた。たまに日本人が声を掛けてくることがありました。毎日缶詰食べているべネチア案内人がここの宿にいるから行ってみなとお勧めをしたようで、何度か声を掛けて頂きました。ベネチア案内人と呼ばれるぐらい土地には詳しくなっていたんです。なんせ疲労骨折するぐらい毎日12時間以上ベネチアを隅々まで歩き回り情報収集しておりました。ベネチアマスクの店は全部見ましたし、お店で美味しい所とか(安くてうまい)簡単な歴史、近道、裏道、バポレットの効率的な乗り方、そしてこの宿のお隣の「レストランイグアナ」について、文字通りイグアナがいる店でカウンターの椅子が馬の鞍なんです、わたしはカウボーイになりたくてアイルランドにファームステイしに行ったほどなのでこれは相当お気に入りでした。そんな魅力いっぱいのベネチアで本当に色々な人と出会い、その中でも印象的だったのは、皮の貿易をやっている方、サラリーマンで長期休暇を一人旅している方、交通事故で車が横転して木に激突して生きていた方(実はうちの子の名前はこの人の名前と全く同じ)クリスマスのベネチアはゴンドラに仮装したサンタがたくさん乗っかり大騒ぎします。素敵な町でした。

最後にあの宿の未だに解けない謎はトイレに便座がなかったこと。
便器のみ座るところなし、蓋もなし、大はどうするのがイタリア流なのか?
それとも儀式、壊れた、経費節約、未だにモヤモヤしてます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%81%E3%82%A2
(ベネチア詳細)

旅は人を成長させます。
命さえ落とさなければ、我が子も未知の世界へ強制投入したいものです。

ジョジョに出てくる吸血鬼⇒インタビューウィズバンパイア⇒フランスのカタコンブ(地下墓地)という繋がりで実はパリのカタコンブ(最近ホラー映画になっていますが)にも立ち寄りました。
戦時下では、爆撃から身を守るために潜んでいたこともあるようですが、なんとも地下深くに取り残されるのではないか、二度と太陽を拝めないのではないかと恐怖を覚えました。機会があれば体感してみてください。

青空文庫

こんな便利なものもあるんですね。
知りませんでした。

私は理系なので文学は弱いのですが、これを機に少しずつ。

http://www.aozora.gr.jp/

2007/10/25

お誕生日おめでとう

息子よ一歳のお誕生日おめでとう。
君が産まれた去年の今日の朝も、今日と同じように爽やかな秋晴れだった。
そして妻よ一年間ご苦労様。
今年はシーのコロンビア号で夕食を取って、ミラコスタで一泊、翌日はディズニーランドでお祝いしました。たまたま同じ日に同じ時間、同じレジに同じ会社の同期と知り合いの店長で同じグレードの店長とバッタリ会いました。レベルが同じだと行動パターンは日や時間帯まで類似するのかと驚愕でした。
しかも並ぶレジまで(笑)会社とは恐ろしいもんですね。

来年も家族でお祝いしましょう。
ふたりとも素敵な一日をありがとう。

2007/10/24

ヒラメキの色

漆黒の宇宙に浮かんだ青い星
情熱の太陽

もしも地球に電気がなかったら
地球はどんな光りかたをするんだろうか

ヒトの閃きがもしも光るとすりゃあ
愛情は赤
発明は黄緑
悪巧みは紫
地球はどんな色で輝いているだろうか

ダークマターの量がどうであろうと
ぼくらの宇宙は膨張か
それとも縮小か

情熱の太陽は50億年で
消えてなくなり
ぼくらの地球も消えてなくなる

ぼくらは終焉へ向かう大きな宇宙船の中
一体何に向かって突っ走るのだろうか
それは夢かそれとも虚無なのか

そう考えるとぼくらは
随分とちっぽけなことに振り回されて
動き回っちゃいないだろうか

お天道様からすりゃあ
ぼくらは一瞬のヒラメキみたいな
もんですかね

ねぇ茂木さんクオリアってのは
そんなヒラメキじゃあないんでしょうか

と茂木さんのブログ風に書いてみました(笑)

下流社会を読んで②

ビルゲイツは未来の世界をどう描いているのか。

上流階層には社会に富や知識を還元する義務があると思う。よく考えればわかるのだが、このまま階層社会が定着し、格差が増し社会がどんどん荒廃すれば、搾取する相手がいなくなるか、WIN-WINの関係を結ぶ相手がいなくなっていく。世界中の才能を活用する範囲がせまくなる。極端な話、スラムが形成され、意識階層だけでなく、本当の階層の出現と固定化、居住区すら明確になっていく状態で治安はどんどん悪化し狙われるのは常に上流階層の金持ちという図になる。おちおち買い物もできなければ外出も家の中ですら恐怖を感じる。しきりにハッキングや盗聴をされ、付狙われるような社会で幸せに過ごせますか。格差の末路は圧倒的幸福と不幸の格差ではなく。全ての不幸へと続いている。著者が書かれているノブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)は絶対である。上流階層は社会に貢献し富を還元する責任がある。それが上流階層にとっても長期スパンで考えれば幸福となりえる。そして最後に付け加えることは、機会平等の本質は、階層間のヒトの流動化であるが、階層意識の流動化ができない限り、記憶に新しいが、米国のアジア人の大学生による銃乱射事件である。このような残念な事件が多く発生しかねない。こういうこともよく考慮していかないとよい社会の実現は難しいと思う。例え階層があっても、機会が平等でなくても、いつの世でも輝けるリーダーはその障壁を破壊して世界を導く力を持っているはずである。そういう強さ、ハングリー精神や志を持っているのも人間の素晴らしさなのではないでしょうか。階層社会は現実として受け入れ、生きるのには困ることがないように社会を正していくことが肝要だと私は考える。アジアの片隅の小さな資源もない、超高齢化した日本が生き残っていくには、正真正銘の真のエリートが必要だ。ビルゲイツはノブレス・オブリージュをどうしていくのだろうか。

2007/10/23

下流社会を読んで



内橋克人さん著:節度の経済学の時代




内橋克人さん著:悪魔のサイクル



三浦展さん著:下流社会



タイトルからして格差社会を匂わせていると思って手にしましたが、今日は公休日ということもあり、漫画を読むようにカジュアルに読んでみました。私なりに考えをまとめてみたので、ブログに記録しておこうと思います。下流社会とは確かに所得格差による上流だの中流だの下流だのと言うよりは意識面での下流社会ということにフォーカスして書いてありました。非常にデータ満載で上流の意識は何%、中流は何%、下流は何%というように最後の最後まで統計がずらずらと並んでおりました。数字アレルギーの人は吸収がストップしてしまうかもしれませんね。面白かったのが、男性では、ヤングエグゼクティブ系、ロハス系、SPA!系、フリーター系、女性では、ミリオネーゼ系、お嫁系、普通のOL系、かまやつ系、ギャル系とご丁寧に類型化して真面目に分析した内容を書き綴っている点。それも決して「今時の若者はどうしようもないな」なんて空気を押し殺して中立的に書かれている点が更に面白かった。

さて本題に入ろうと思います。

全体を通して最後の最後まで著者の真意を探りながら読んだのだが、なかなか確信にせまる文章が出てこなかった。本当に最後に著者の本音が出てきたので、そこに対して自分なりの意見をぶつけてみようと思う。この本を一体何の為に書いたのか。今や話題は下流社会なんですよ。なのか下流社会を改善しよう。なのか、下流社会に物申すなのか。最近は読書するときは必ず目的を探るようにしている。印象深かったのは著者が社会のシステムを説明するときに抜粋してきていた「ドラゴン桜」であった。P175抜粋「社会のルールってやつは全て頭のいいやつが作っている。そのルールってやつは全て頭のいいやつに都合のいいように作られているんだ。逆に都合の悪いところはわからないように隠してある。つまりお前らみたいに頭使わずに面倒くさがっていると……一生だまされて高い金払わされるんだ。だまされたくなかったら、損して負けたくなかったら、お前ら、勉強しろ」「お前らがガキは社会について何も知らないからだ。知らないというより大人は教えないんだ。そのかわり、未知の無限の可能性なんて、なんの根拠もない無責任な妄想を植えつけてんだ。そんなものに踊らされて、個性生かして、人と違う人生送れると思ったら大間違いだ!(東大に入れば)なんの夢もえがけねえ真っ暗闇から抜け出せるんだ」「カタ(型)がなくておまえに何ができるっていうんだ。素のまま自分からオリジナルが生み出せると思ったら大間違いだ!カタにはめるな!何てホザくやつはただのグータラの怠け者だ!」「ナンバーワンにならなくていい。オンリーワンになれだぁ?ふざけるな。オンリーワンっていうのはその分野のナンバーワンのことだろうが。」と長々と抜粋してきましたが、換言すれば、上流階層が政治も経済も自分達の都合のいいようにコントロールしているという現実。確かにその通りなのではないかと思う。どの本を読んでも、彼らの出身を見れば一目瞭然、ベストセラーも社会現象も、偉大な発明もほとんど全てが一握りの上流階層によって牛耳られている。我々中流階層以下は全てが上流階層によって搾取される対象でしかないのではないかという仮説が導き出せる。上流階層がコントロールする世界に我々は住んでいる。それが幸せなのか、不幸なのかはわからない。ルールがなければ全ては混沌の渦の中。世界は常に優秀なリーダーを求めている。つまり正真正銘、真のエリートである。ここで視点を換えて中流階層、下流階層の中から上流階層にあがる志を持った人間がいたとしよう。彼はこんな格差がある社会は駄目だ。世界の人々が笑顔でいられる平和な世界を目標として必死に努力した。その結果見事に上流階層の仲間入りをした。なぜ上流階層に仲間入りしなければならないのか。それは「ドラゴン桜」の一文にあったようにシステムを作るためにはシステムを作ることができるポジションまで登りつめなければならない。上に紹介した経済についての本も同じことだった。度が過ぎた市場至上主義による格差は人々を不幸に陥れている。これではいけないと内橋克人さんはおっしゃっている、凄くいい考え方だし社会とはそうあるべきだと感じる。だがなぜそれをわかっていてやってくれないのだと思う。経済学では超一級だし知識も経験もあるのになぜ。なぜ貴方は手をあげてくれないのかと思うことがままある。私が考えるところそんなに世界はシンプルではないのだと思う。つまり市場至上主義を打ち破るには市場至上主義のパワフルさの核心にいないといけない。その力を自分で操って強みと弱みを熟知する必要がある。つまりだ。その世界にどっぷり浸ることが最速で、仕組みを理解して変化させるポジションを取ることができるということではないか。ここで落とし穴がある。その核心に自分の身を置くという事は、市場至上主義の恩恵を受けることになる。果たしてその時、自分に都合よく働く仕組みを自分で破壊するだろうか。ミイラ取りがミイラになる。ドラゴン桜の例も同じ。中流階層以下の人間が努力の末、上流階層に食い込んだ場合、上流階層に飲み込まれ、自分に都合のいい仕組みを作る側になっていく。二度と戻りたくないからだ。そこには志もなにもない。というのはネガティブポジションで考えたこと。しかし上流階層の中の真のエリートは世界を導くのも事実である。

聖者か賢人のような人格で世界をあるべき姿へ導いてくれる選ばれし人間である。階層社会の定着は現実として受け入れることも必要で、できることなら生きることに困らない社会を実現させることが条件ではなかろうか。著者は本の中で大学を無料にしようというような提案をいくつかしておられるが、疑問なのは機会の平等を本当に下流階層が求めているかである。そもそも東大に入りたいとか、一流企業に行きたいという希望がないから現状のままなのであり、機会平等のものに学費免除をしたとしても誰も入らない気がしてしまうのは私だけだろうか。また下駄履き受験(つまり下流階層にはハンデの得点を与えること)などやっても無意味だと思う。世の中には悪どい人間も多いから少し頭がいい中流階層あたりの悪玉が下流階層(低所得階層)に頭のいい子供を養子に出して下駄履き受験で東大に入学させて戸籍を元に戻すなんて商売だって可能になる。十分ペイバックできてしまうでしょう。どうせやるなら入学は自由、卒業を難しくする。学校の成績によって授業料免除の比率を変化させて世界で活躍する人材には最終的に全額免除がいいのではないか。ただインターネットで授業を全て公開するのは賛成でる。日本がよくなる、世界がよくなる。先生と呼ばれる方々にはちょっと不安かもしれないが、評判のいい先生の講義は人気もあがるし、書く本も売れる(印税生活が好きな方が多いだろうし)逆もあるので、適当にやっている先生方には厳しい環境になるが、それが現実なのだから上流から降りてもらうことも必要かもしれません。結論、私は階層社会は現実として受け入れながら真のエリートを醸成していくこととともに生きていくのに困らない社会は実現すべきだと思う。健全な社会でないと健全な経営はできないのだから。ビルゲイツは未来の世界をどのように描いているのかな。



「ドラゴン桜」知らない方↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E6%A1%9C


一流が一流を育てる

先程ブログを打っているときに妻がニヤニヤしながら、いいこと思いついたと言って近寄ってきました。
どうやら先日私が書いたブログを読んだらしく、「本物志向、一流志向」について、「一流が一流を育てる」ってどう?と聞いてきました。しかも何でかわかるか?と質問攻撃。

顧客に対するリッツカールトンのような一流のサービスは、どのように醸成されていくかを捉えた考え方だと思いました。つまり、リッツカールトンでクレドという最低基準を遵守し、それを越えるサービスを追究するサービスの担い手は、相手、顧客が一流であれば、一流度に磨きがかかるということ。なぜか、一流の心配りに対するアンテナの感度は一流の顧客であればあるほど敏感で、的確なFB(評価やお褒め)をサービスの担い手に還元する。それが一流のスパイラルを生み出すということである。極論すれば、二流や三流では気づかない肌理細やかなサービス、心配りがなされていることすら気付かないというのである。この場合、サービスの担い手は提供したサービスより下を顧客が触っていることになるので、ハードル自体をもっとあげる必要性がなくなってしまう。なぜなら求められていないからである。一流が一流を育てるとはよく言ったもんだ。

10月25日は子供の1歳の誕生日。
家族サービスに集中するため、今夜は3日分のお勉強をしときます。

妻にはビックリしました。

今夜は子供が寝たあとに、一緒にお酒を飲みながら昨日の続きでCSの話題で盛り上がりました。
そこで驚いたこと。実は今朝4時ぐらいに夢でCSについて昔受けた授業の内容を思い出して目覚めたそうです。そしてロジックツリーを書き出そうかと迷ったそうで、正直驚きました。確かに昨晩ロジックツリーを書いていた紙とペンが机の上に置いてあったのですが、わざわざ4時に起きて思い浮かんだことを書き出そうなんて思っている我妻は一体何者なのでしょうか。完全に私の病気が移りました(笑)

で肝心の内容ですが、ホスピタリティマインドについてが今日の酒の肴でした。
店舗のCS向上のために1つ仕組みを落とそうと思っています。アイデアを頂いた妻に感謝。
ステップ①スタッフがお互いに対しての第一印象と現在の印象をそれぞれ書き出しあう。
ステップ②自分に対する第一印象と現在の印象をまとめたものを本人に渡す
ステップ③自分の第一印象と現在の印象で皆の意見を参考に強みと課題を書き出す
ステップ④強みを活かしてどのように効果的に接客するかと課題の克服を目標として掲げる
これにより強みへの意識、客観的な課題への意識付けが可能になるかもしれませんね。
他にも応用できる、もしくは効果的にアプローチできる方法を出して店舗運営に落とし込んでみようと思いました。それにしても恐るべし我妻。

なんで妻がCSに強いか、それは学生時代ホテル、旅行関係の学校で学んでいたことと、成田空港でグラホをやっていたのでCSについては知識も経験もあるからです。自社で活躍すればいいのになんてたまに思いますが如何でしょうか。
そういった面で考えると海外でも生活でき、話も合い、よく食べよく飲み、音楽大好きなのでいい家庭だと思います。

アパレル企業の方は必読のブログ

先日、上司からメールが転送されてきました。転送、転送で送られてきたのですが、その内容はZARAの業績好調についてのコラムでした。文章の内容もわかりやすく、まとまりがあり数値まで使った信憑性の高い内容のもので、会社のトップクラスの店長はこのような記事を日ごろから読み込んでいるんだと関心しましたが、次に感じたのは記事の内容ではなく、ブログのアドレス自体を転送すべきなのでは?と思ってしまいました。確かに記事は素晴らしいでも本当はそのブログの在り処を共有することで会社の総合力を高めることにつながる。これがオーバーコミュニケーションの位置に値するのかと感じた。おそらく背景には、インターネットが繋がっていない人がいる、ブログ自体だと情報量が多いので処理できる人間と処理できない人間がいると配慮したのかもしれない。でもこの記事よりブログの在り処を共有することの方が有益だと思う。
今や便利な世の中で、グーグルで記事のキーワードを記憶していたので検索したら案の定引っかかってきたので共有したいと思う。今度はこのブログの過去分を全てさかのぼって読み込むことで、会社のトップクラスの店長と同じインプットを頂戴することになる。
この方は私の憧れの方で研修の講師を務めて頂いた方なのですが、最近はアジア圏で仕事をされていたので、お会いする機会がなかったのですが、ラッキーにも同じブロックなので今後色々な局面でお話がしたいと思います。
この件についても。

リンクは下に貼って置きました。

ウェブ時代をゆく


「WEB進化論」の完結篇ですね。待っていました!アメリカでほとんどの時間を費やしている梅田望夫さんが、しばらくWEB上のアウトプットを制限して、書き下ろした作品。きっと読み応えがあると期待しています。しかしこの価格で売ってくれるなんていいのでしょうか。だって夏目漱石1枚以内ですよ。これで人生を左右するような貴重な内容が詰まっているわけだから費用対効果は計り知れません。「フューチャリスト宣言」も機会があったら読むといいかもしれません。その前に再度読み返そうと思います。きっと以前読んだより今の自分が読むことは全く違った感覚を呼び起こしそうな期待があったりします。理系、IT系でない方もビジネスの世界、もしくは人類なら読むべき本だと思います。

わかること と わからないことの枝

茂木さんのブログのコメント、おっしゃる通りだと思います。
1つわかったことがあると、そこからわからない未知の領域がグッと広がります。無知の領域と言ってもいいでしょう。脳が常に新鮮な状態であるためには、決してわかったつもりになってはいけないと思います。それは大きな落とし穴で、わかるということは、わからないことがくっついて来ることであると考えます。やればやるほど無知の領域が広がります。ところで人間死ぬときは、残念ながらこの好奇心の翼がもがれる瞬間だと思います。きっと脳が滅びる瞬間、回転することに終止符を打つので安堵感を感じるとともに、知りたかったことを知ることができないまま終わることに後ろ髪をひかれるのではないでしょうか。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/10/post_1663.html

2007/10/22

本物志向、一流志向


この本自体は文字数も少ないし直ぐに読み終わるボリュームですが、内容はスルメのように読めば読むほどというより、サービス業に携わるなら自分の店舗の状況と照らし合わせて何ができるのか具体的に考えれば考えるほど付加価値が増す内容だと思います。素直に感じたのはCSの在り方や、あるべき姿を描き、どのようなアプローチで自分の会社、自分の店舗に活用するかということと、自分が純粋にリッツカールトンに行ってみたい。それだけ言うのなら、実際にどんなものか自分が体験してみたいということである。以前読んだオックスフォード流、一流になる人のビジネスマナーにあった一文で、「相手に感動を与えることができる人というものは、普段自分が感動している人」というニュアンスの言葉があった。つまり感動したことがない、感動しないような人間が感動を語ることも他に感動を与えることもできない。不可能だということである。正にその通り、感受性が欠如した人間にそもそも感動を与えるようなサービスをしましょうと言ったところで全く無意味。そして、このリッツカールトンの本を読んだときに一流を実践したければ、一流を知る重要性を強く感じた。
というわけで今夜は食卓でリッツカールトンの話題も飛び出しました。
一流のサービスをしたければ、一流のサービスを日ごろ受けていないと実現は難しいということで、我が家ではオリンピックではないですが、4年に一度はリッツカールトンで宿泊&お祝いをしようと決めました。ネットで予約なんかしません、正規価格で予約しようと思います。
それが一流に対する私の敬意です。
(予約はこちら)
(リッツカールトンの逸話)
(リッツカールトンの哲学)
感性を磨くことってこんなに重要だとは思いませんでした。
芸術や美術、音楽は好きなので、このようなことにも手を抜かずしっかりと身につけていかなけらばなりませんね。以前、自分の会社も海外研修でNYのスリースターホテルに滞在することがあったのですが、わたしは、なぜNYで三ツ星なのだと考えたことがありました。その理由はこのような一流ホテルで一流のもてなしをされる経験を持つことが、一流企業の社員たる意識付けだと思っていたものです。感性が枯れる時、創造性が枯れ、会社も枯れる。
本物志向&一流志向という意識がわたしの中に芽生えた1冊でした。

2007/10/19

WEB2.0は能力の増幅装置

WEB2.0は能力の増幅装置!これですこれ!この表現が私がここ半年間ずっと感じていたこと。
確かにロジックツリーを毎日書き出して考え方を整理したり、スピードと質にこだわった訓練はしていたのですが、それだけが急激に成長する要因なのか何度も自問自答していた。他に思い当たる要素はないのか。その答えがこの一文に帰結していく。
たまたま梅田望夫さんのブログから対談のリンクが貼られており、そこにあった一文に電撃が走った。

http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/saitou_umeda/index.html

勉強するときに1冊だけ教科書を与えられて、最初のページから最後のページまで他の本を一切読まずに勉強できるタイプの人というのは、ウェブの世界のありがたみを感じるのが遅いんじゃないかと思います。一方、何かを勉強しようと思うときに、その領域の本を全部入手して、あっちに行ったりこっちに行ったりしながら自分のスタイルで勉強したいというふうに思うタイプの人は、ウェブの世界を、たいへんな能力の増幅器だと認識していると思います。 (抜粋)

私の勉強方法もロールモデルの消費かもしれない。
全く抜粋の文章に合致している。
先日買い物をしたときも、WEB上で情報収集していたマーケティング関連の本が頭に入っていたので本屋に立ち寄ったらコトラーがずらっと並んでいた。そこで思ったことは全部買い占めてボリボリ読み砕いて消化しようだった。ネットには様々な有益な情報が散らばっており、収集していくと情報量は膨大で、質もいいものがゴロゴロあるから、勉強する方は課題山積みで日々悶々とするわけである。
でもそこが楽しい。なぜなら無限に続く課題の山と対峙しているわけで、終わってしまったら抜け殻になってしまいそうだが、そんなこと文字通り死ぬまでないからである。

この能力の増幅器とロジックツリーで考える力を磨き上げアウトプットするという2つの軸が人材が最速で成長するエッセンスなのかもしれないと感じた瞬間でした。

昔の上司と再会

先日、ブロック会議が行われブロック内の店長が一同に会した。
そこに私がこの会社にアルバイトとして入社した当時の社員の方、その後その店舗の店長と店長代行として一緒に仕事をすることになった方が本部から参加して頂いた。内容は評価制度の変更についてがメインであったのだが、以前ブログに書いたようにフローのビジネスとストックのビジネスのストックのビジネスを会社が選択したのだなと感じた。本来当たり前なので大袈裟なことではないのだが、重要なことである。何度もこのような会議に出席しているが、もっと改善すべき点は皆ある程度のことは理解できるし、知っていることだって多いんだ。問題はわかっちゃいるけど実行できない理由をもっと掘り下げて議論しないこと。グループディスカッションでもほとんどの店長はよくわかっている。だけどできていないことが多い。今後は何かを実行するうえでの障害を浮き彫りにして対策を事前に打っておくことを要望したいと思う。
それでも収穫は大きかった。週に5冊も読書している店長が2名ほどいらっしゃった。読書しているからいいかと言えばNOだが、何をどのように選んでどんな時間帯にどれぐらい時間をかけて読んでいるか。また読んだものをまとめているとおっしゃっていたので、本日早速出勤後にメールを打ちたいと思う。話をもとに戻して、会議後の懇親会で再会した元上司であった方の話は非常に刺激になった。直接話しをするのはそれこそ4年ぶりで、その4年でどれぐらいのインプットをして、今どんなことを考えているのか、これからどのようなビジョンで仕事をしていくのかを感じ取ることができた。しきりにポジションパワーとおっしゃっていたのが、その方らしいと感じた。当時もそのようなスタンスは持っていたと思う。最速で職階をあげることこそ圧倒的大多数の人間に影響力を発揮できる最短の道であるというのが私へのアドバイスであり、確かにその通りだと思う。どんなにいい考えいい仕事ができても職階が今のままなら誰もこっちを向いてくれないという厳しい現実を突きつけられたようなものだが、もちろん正攻法で仕事をすることとのバランスは保てということである。頑張りたいと思う。
また私の隣には教育チームの部長が座っておられたので、丸々時間を頂いて色々とお話をさせて頂きました。時間と言うのは非常に貴重で、懇親会の9割程度は時間を独占してしまい。周囲の方には申し訳ないことをしたと反省しながらも、こんなチャンスは滅多にないと時間を頂いてしまいました。もっと勉強をしていればもっと深堀した内容で話ができたのではないかと帰宅する途中考えていました。次回はもっとも話たいこと、聴きたいことを吟味していこうと思う。
最後に昔の上司から発せられた言葉で一番重要なこと。
これからこの会社を世界一に導くのは次世代リーダーである。そして私達店長全員は世界のアパレル企業の店長との総力戦に勝たなければならない。そこで通用する店長、世界水準の店長がひとりでも多く必要である。

というわけで「ひらめ社員」よ、さようなら

2007/10/18

アパレル検索エンジン


カテゴリーキラーの台頭でGMSや百貨店は失われた15年を悶々と送ったことは周知の事実である。
未だに買い物をしていると、感じることは「何でもあるけど買いたいものがない」この現実を端的に表現しているのがこの本の印象でした。確かにないんです。たくさん商品は陳列されていて、それこそ何でもあるんだけど魅力的な買いたくなるようなもの、買いたいものが見つからない。当事者はこの事実に気づいているのであろうか。少なくとも自分で買い物したときに顧客の側に立って客観視できているのだろうか疑問である。オールドビジネスは未だにオールドビジネスのまま膨張を続けている。
では肝心のカテゴリーキラーはどうかというと、これもまた安泰とは全く言えないのが現実である。消費者は何でもあるわけではないが、スペシャリティの中で欲しい何かが見つかったのはプロダクトアウトが全盛期であった時代のお話である。今や複雑に変貌を遂げたマーケットと戦わなくてはならない時代になった。
アパレルについては、空洞になっているラグジュアリーとユニクロやしまむらに代表されるSPAとの中間、買ったら大満足だが、高額である領域と買うこと自体にはさほど喜びや満足を感じることが難しい良品好価格との間を埋めに行くことが成功の秘訣と書かれている。
果たして本当にそうなのか、短サイクル小ロットの高速回転でSPAが舵を切れば、大量生産大量販売の最大の弱点である商品のコモディティ化を回避できる。
H&M、ZARAなどは商品政策をいくつかの軸でコントロールすることで世界人々の支持を獲得してきた。つまり最速でトレンドを取り込み生産から販売までの時間を圧縮する軸と定番商品で安定した需要を見込める商品を長い生産ラインで確保し経費をコントロールしていく、また販売する地域特性や売れ状況をリアルタイムに把握し物流を末端で最適にコントロールしていくという高度な仕組みである。
各企業ともに現代のマーケットで顧客心理をつかんで商売をしていくということは非常に困難を極める状況である。そこで私が考える次世代のアパレル業界で革命を起こすような革新的なマーケティング手法とは何かを書き出してみようと思う。
良い物を作れば売れる、それは正しい。売れているものや関心の高いものを作れば売れる、これも正しい、人々が気づいていない見えていない需要を掘り起こして商品にする、これも正しいに決まっている。誰もがそう思う。どんなにマーケティングを学び、どんなに豊富な知識や感性を持っていたとしても永続的に成功を手に入れ続ける方法論なんて皆無に等しいかもしれないが、可能性は0ではないと考える。
それは無料で使える「アパレル検索エンジン」である。
私が考えるアパレル検索エンジンとは何か、それは世界のありとあらゆる洋服の情報を取り込んで構築されたシステムである。
文字通り、ラグジュアリーからユニクロまで兎に角全ての洋服の情報を吸収して整理する。これをどうやって活用するのかは簡単である。
①単品の検索
②コーディネイトの検索
③オンラインショッピング
④モデル選択
⑤その他(デザイン)
①は言わずと知れた単品の検索、欲しいと思った単品のキーワードを打ち込むとそれに該当する商品がアップされる(グーグルの検索エンジンと発想は同じ)
例えばワンピースと入れてスペースを空けてカラーでもいいし、値段でもいい。
②がミソなのだが、トップスとボトムスのように画面が上中下で流れるようにしておきアイテムをスピンさせて変更できるようにする。コンセプトをキーワードで入力してもいいし、TPOでもOK。それに見合った組み合わせで自分好みのトータルコーディネイトを見つけられるようにスピンさせて組み合わせを楽しむこともできる。
③即オンラインで買うこともできるし、扱い店舗もわかるようにする。
トップスはバーバリーでスカートはユニクロ、ベルトはハニーズでトータル10万円なんて表示になっていて一括注文も可能にする。
④更にポイントなのだが、これは洋服だけを表示するのではなく着ている状態を見れるように作る為、モデルを選択することができる。このモデルを東洋人にしたり、西洋人にしたり好きに変更できるので、世界中の人々に対応することができる。しかもこのモデルは公募すればいい、世界に露出するわけだからトップモデルでも相当な宣伝効果を得ることができる。
ちなみに国内の販売数が好調なCANCAMなどのファッション雑誌はこの②と④でお役御免と成り得ることも考えられる。無料検索エンジンでトータルコーディネイトを好きなだけ好きなモデルを使って着せ替えられるのだから。
またカラーコーディネイターやスタイリストなどの職業も危機に瀕する。専門家がいなくても専門的なアドバイスをアパレル検索エンジンがやってのけるので無料で適切な着こなしができてしまう。
そしてファッション評論家はもはや必要ない。
⑤については、①~④は世に出た商品の話であるが、⑤は世界の人々が考える洋服、欲しいと思う服をデザインすると言うもの。人気がある、指示の集まる商品は商品化して世に出していく。これによって無名のデザインナーも埋もれた才能も日の当たる場所へ出ることができる。デザイナー達はフラット化したプラットホームで戦うことになる。評価するのはプロではなく、世界の民である。
但し、これを実現するには、少なくともインターネットが今以上に普及すること。テクノロジーも必要だし巨大なプラットフォームを築ける企業も必要、そしてアパレル企業の参画。
ひとつアイデアとしてはオープン型のシステム構築、ウィキペディアのようにアパレルの知識をWEB2.0の力を使って更新させていくことや企業以外の個人の洋服でもアップできるような操作性など課題はうなるほどあると思う。
無料でこんなシステム作ってなんのメリットがあるのか?それは究極のマーケティングがこのシステムの最大のメリットだからである。
日々検索されるアイテムやカラー、これを的確に把握するための極めて重要な情報をこのシステムは貯蓄することになり、全世界の多様化するニーズを徹底的に追究する究極のシステムがこの「アパレル検索エンジン」の正体である。
そして顧客にとっては便利で使い勝手がいいこの検索エンジンはひとたび受け入れられると爆発的に普及していくのではないか。
これこそWIN-WINの関係を顧客との間で構築することができる私が考える究極のマーケティングである。googleさんに努力してもらって是非作って欲しいけど、そうしたらうちの会社は敗退するだろう。プラットホームを築いた企業が、これからのアパレル業界も牛耳ることになると思う。

BANANA REPUBLIC


本日は、色々なお店に足を運んで、商品、売場、サービス、店員の着こなしなどじっくり見てきました。
そんななかで、バナリパにあったニットのベスト、色使いが最高なので思わず購入してしまいました。シップスやアローズは店員の着こなしやっぱりいいですね。凄く拘って着こなしているのがわかります。そして笑顔も自然、お辞儀にも気持ちが入っている。VMDはJクルーが良かった。他にも本当にたくさん拝見させて頂きましたが、洋服って楽しいですね。

こだわる


何事にも拘ることは重要だと思います。それは仕事でも物でも、習慣でもです。
どうでもいいが一番良くない。兎に角こだわることにこだわると決めてみました。
今日は家族で買い物に行きました。秋冬物が全くないので、買出しに行きました。そこでずっと使っていた電卓が寿命で使えなくなっていたので、代用で小さいのを使っていたのですがやはり、億単位を計算できる電卓であるべきだと思い、何にしようか探しておりました。MILANというスペインの消しゴムを作っている会社がちょっと気が利いている電卓を作っているので、これに決めました。本当は5000円ぐらいする大きめの奴にしようか迷ったのですが持ち運びを考えて、コンパクトで億単位で、かつ配色が好みのものに決めました。ささやかですが私のこだわりです。満足満足。これで計算するとき気分が乗るってもんです。

2007/10/15

オックスフォード流 一流になる人のビジネスマナー


読書の秋とはよく言ったもので、最近インプット欲が異常に高まり、読書浴。
本屋で読みたい本を片っ端から注文&取り寄せしたので20冊は積んでありますね(笑)
しかも最近読むのが早くて2日に1冊強は読んでしまう。
それもここ1週間は朝から晩までの通しを続けていたのですが、それとこれとは別と言わんばかりに読みふけってました。休憩中も喫茶店で。
その代わりアウトプットが疎かになっていたのですが、その反動でいくらでも書き続けれられるんじゃないかと言うぐらいに頭には色々なことが渦を巻いております。
これはCSについて学ぼうと思い推薦頂いた本の中の1冊なんですが、非常に読みやすく1時間半ぐらいですっと入ってきました。英国紳士のマナーと日本人を比較して体験談と合わせて書かれているのですが、即実践できるような内容が多く、早々に取り入れようと思います。
日本人はポライトだ。とよくアイルランドで言われたのを思い出しながら、確かにThank youの使い方がうまいのは事実だなと改めて英国紳士のマナーを振り返って考えさせられました。
でも日本にいると自分がポライトだとは感じないんですよね不思議なもので。
仕事が三流だからせめてマナーぐらいは一流で
いつかは仕事も超一流になってやるぞ。

熱湯経営


この本、店舗の上にある本屋で買おうとしたら欠品していて、取り寄せしたんですが在庫なしという留守電が入っていました。そんなに人気あるのかと思い。ちょっとローカルな本屋を2件ほどのぞいてみたら、ありました。大きな本屋だから在庫があるとは限らないんだなぁと思いましたね。
DSの家計簿が大人気で量販店を見ているといつも欠品状態なんですが、カルフールには普通に並んでいるです(笑)固定概念とは恐ろしいものです。車の運転もそうですが、「●●●だろう」は危険な意識で「●●●かもしれない」という疑ってかかる姿勢は、とても大切である。
さて話は本に移しますが、この本を読んで、ぐっと涙がこぼれそうになりました。それぐらいこの本の著者の樋口武男さんと、この方の師である石橋信夫さんの絆の深さ、生き様には感銘を受けるとともにいい勉強をさせて頂いたと思っています。
じっくりと読むべき1冊ですが、熱湯経営の中では「ひらめ社員」つまり上を向いてばかりいる社員、ぬるま湯につかりきった官僚的な社員はたちまち逃げてしまう厳しくも充実感のある経営へと舵を取り転覆しそうな会社をV字回復させたオーナーが見込んだ後継者である樋口さんの人生を綴った物語である。ひらめ社員とはよく言ったもので、私も会社の周囲を見渡すと「ひらめ社員」を目にしますが、熱湯を浴びせてやりたい気持ちで一杯になります。
着々と大企業病が蔓延する世の中、学生を見ていても大企業病予備軍と思われるような人も多くなりました。昔ともに戦った仲間を思うと、あの頃は良かったなんて思ったりすることもありますが、現実から逃避するわけにはいきません。最近、異常に物申す店長としてスタッフと共に売場に立ちますが、やはり店長は売場でこそ存在価値が発揮されるものだとつくづく思います。店舗はしだいに熱湯へと変化を果たし、ひらめちゃんは死滅、やる気と主体性溢れる者たちが次の時代を創っていくのです。
こんな偉大な方々が世を去っていくのは寂しいものですね。
有限だからこそ輝きも一層眩しいのでしょうが。