2007/10/28

ザ・マスター・キー 第1週目













すべては、成功する鍵から始まる 。デール・カーネギー、ナポレオン・ヒル、ビル・ゲイツ激賞! アメリカの成功者たちが証明する最強の成功哲学であり、自己啓発の名著。全米ベストセラー「ザ・シークレット」の原典となった、永遠普遍の極意を24週のレッスンで学ぶ。1917年にアメリカで初版が刊行され、当時にしては画期的な20万部以上が売れたベストセラーとなったのに、教会の思想に合わないという理由(本当の理由は分からない)で発禁処分となり、依頼70年近く読者の前から姿を消した、いわくつきの書物。 単にお金持ちになる、成功する方法だけを取り上げる本ではなく、人間の心を深く洞察し、いかに自己実現して人生を豊かに、自分が夢見るとおり実践できるかを、きわめて論理的、科学的に検証した、あまたある成功本の元祖。さらに、今年の全米ベストセラー1位の『ザ・シークレット』(ロンダ・バーン著)が、この「マスター・キー」から多数引用しており、著者ハアネルの名前とタイトルも掲載されている。

目に留まったビルゲイツ。

本当かよ?とかなり疑って立ち読みしてみました。噂ではビルゲイツがハーバード大学在学中に、この本を読んで企業を決意したなど、信憑性に欠ける殺し文句がならんでいたんですが、どうしても好奇心を制御できず購入してみました。赤字部分にあるとおり24週、ほぼ半年ぐらいかけて学ぶというような形式になってまして、「はじめに」の部分で、よくある失敗に1週ごとというルールを守らず読み進めるひとがいます。そのようなひとは最後まで読み進むと読み間違えることになる。なんて書いてあったので試しにルール通り1週間単位で読み進めてみようと思います。

そしてその内容を簡潔に記録していこうと思います。



■マスターキー 第1週目 すべてのパワーは内側からやってくる 

07/10/22週

全てを創り出すのは心である。という内容が多い。心が描いたものが現物となり現実となるというのが、結論でその大切さというか世の中の全ての本質は心にあると書かれている。また思考をするときの集中力を高めるための準備的なものの方法論が書いてある。これは禅と同じ道に通じていると感じました。唯一響いたのはP31/42の「思考が鋳型となり、それによって根本物質が自らを表現する」の一文でした。確かに思考が鋳型になって全ては創造されていると思います。全体的に第1週目はかなり宗教っぽい雰囲気があふれていますが欧米諸国思想テイストだから東洋人の私には、そのように感じるのかもしれません。

2007/10/27

ベネチア案内人

ヨーロッパを一周したときにベネチアに1週間ほど滞在しました。なんでベネチアかと言うと「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画を中学生ぐらいの時に読んで物凄く影響を受けたのが動機で欧州は右回転で回ろうぐらいにしか考えていなかったので、ふと足を運んでみました。その前の国がスイスで大雪でしたので、イタリアの暖かい気候はちょっと感動しました。それまでは、北欧とか比較的北を回っていたので、とにかくコートで寝ていても底冷えして命の危険を感じていましたから、ベネチアの空気の暖かさにはびっくりでした。とはいっても寒いんですよ。あくまで北欧やスイスの山の上と比較しての話です。べネチアの水の色はエメラルドグリーン、丁度わたしが到着した日は雨が降っていて、海の色がヒスイのように雨とぶつかって音を立てていたのを記憶しています。ベネチアの交通手段はバポレットという水上バスで色とナンバーで行き先やどこ経由か分かれており、車は走れません。運河に橋が架かっていてヒトがあるけるぐらいしかない幅がほとんどなので、必然的に車はここに進入できない。よって交通手段は水上バスです。よく皆さんが東京ディズニーシーなんかで乗っているゴンドラは観光客メインのもので、地元の人々はそんなの使いません。建物もジャングルのように建てられており、空が見えないんです。だからよく道に迷ってしまうんですが、実は家をよく見ると家に行き先がペインティングされているので主要な場所は簡単にたどり着けます。これは意外に知らないひとが多いみたいです。気づいちゃいました。ベネチアのルーツ、元々はトルチェッラ島に人々は住んでいたようですが、そこから埋め立てを行い現在のベネチアに移り住んできたようです。そのとき、そこで使っていた石材や木などをせっせと運んで土台を作ったわけなんですが、それが原因で地盤沈下を起こして結構危ういみたいです、地元の方がおっしゃっておりました。その手前にはムラーノ島とブラーノ島があり、ガラス細工(ベネチアガラス)の職人達が集まって工場をかまえている島と一般の方が住んでいるカラフルな島になっています。カラフルな家がなんであんなにカラフルかを地元のひとに訪ねたんですが、昔からですと言ってました。単に目立ちたがりなのか?そして世界的に有名な謝肉祭が開かれるこのベネチアですが、ベネチアマスクはご存知でしょうか。昔カジノに出入りできるのは特別階級の方達だけだったそうですが、身分を隠して潜り込むためにマスクをしたとかしないとか、色々なエピソードがつきない島ですね。また万博の跡地があるのですが、このパビリオンが世界の有名な建築家が手がけたものが多く建築家達にとっては宝の山みたいなものらしいです。かなり危ない雰囲気でトイレには薬を打った注射器などが捨てられており荒廃しておりますが、それでも見事な建物ばかりなので建築系のひとは一見の価値ありです。ダリの博物館があったり、そんな楽しい島での出来事をいくつか、そもそもベネチアに着いたのはクリスマス前なんですが、クリスマスは店も宿も全てが営業ストップするという恐怖があったので、安宿のマスターに頼み込んで連泊させて頂きました。これがまた過酷で、ユースホステルという安宿にはたまに共有キッチンがついていないところがあり、ここはまさにキッチンなし。キッチンなしということは自炊できないので、単純にランチもディナーも割高になるということ。ここのディナーはパスタやら何やら温かくて旨そうなものばかり、わたしはお金もない貧乏バックパック旅行のため、近所のスーパーで火を使わないで食べられるものをたくさん買い求めてクリスマスを乗り切れるようにロッカーにストックしていました。そのラインナップはサーディンの缶詰、硬くてまずい安いパン、ハム、チーズ、なんと日本円で100円ぐらいの1リットルのテーブルワインパック白と赤たくさん。皆おいしそうに食べてましたね。わたしはいつも固いパンとサーディンの缶詰に激安ワイン、しかもこれ2日目になると蓋の粘着部分が弱くパチッと留めるプラスチックのところが取れてしまう(笑)粘着力がたまたま弱くて売り物になったのは、ポストイットですが、ワインの蓋ぐらいイタリア人なんとかしてくださいと思ったものでした。この宿にしばらく滞在していたのですが、面白いことにずっといると入れ替わり立ち代り旅人が来るわけで(当たり前)ローマから流れてきたり色々な経路を通ってベネチアを通過していく人間模様を感じることができた。たまに日本人が声を掛けてくることがありました。毎日缶詰食べているべネチア案内人がここの宿にいるから行ってみなとお勧めをしたようで、何度か声を掛けて頂きました。ベネチア案内人と呼ばれるぐらい土地には詳しくなっていたんです。なんせ疲労骨折するぐらい毎日12時間以上ベネチアを隅々まで歩き回り情報収集しておりました。ベネチアマスクの店は全部見ましたし、お店で美味しい所とか(安くてうまい)簡単な歴史、近道、裏道、バポレットの効率的な乗り方、そしてこの宿のお隣の「レストランイグアナ」について、文字通りイグアナがいる店でカウンターの椅子が馬の鞍なんです、わたしはカウボーイになりたくてアイルランドにファームステイしに行ったほどなのでこれは相当お気に入りでした。そんな魅力いっぱいのベネチアで本当に色々な人と出会い、その中でも印象的だったのは、皮の貿易をやっている方、サラリーマンで長期休暇を一人旅している方、交通事故で車が横転して木に激突して生きていた方(実はうちの子の名前はこの人の名前と全く同じ)クリスマスのベネチアはゴンドラに仮装したサンタがたくさん乗っかり大騒ぎします。素敵な町でした。

最後にあの宿の未だに解けない謎はトイレに便座がなかったこと。
便器のみ座るところなし、蓋もなし、大はどうするのがイタリア流なのか?
それとも儀式、壊れた、経費節約、未だにモヤモヤしてます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%81%E3%82%A2
(ベネチア詳細)

旅は人を成長させます。
命さえ落とさなければ、我が子も未知の世界へ強制投入したいものです。

ジョジョに出てくる吸血鬼⇒インタビューウィズバンパイア⇒フランスのカタコンブ(地下墓地)という繋がりで実はパリのカタコンブ(最近ホラー映画になっていますが)にも立ち寄りました。
戦時下では、爆撃から身を守るために潜んでいたこともあるようですが、なんとも地下深くに取り残されるのではないか、二度と太陽を拝めないのではないかと恐怖を覚えました。機会があれば体感してみてください。

青空文庫

こんな便利なものもあるんですね。
知りませんでした。

私は理系なので文学は弱いのですが、これを機に少しずつ。

http://www.aozora.gr.jp/

2007/10/25

お誕生日おめでとう

息子よ一歳のお誕生日おめでとう。
君が産まれた去年の今日の朝も、今日と同じように爽やかな秋晴れだった。
そして妻よ一年間ご苦労様。
今年はシーのコロンビア号で夕食を取って、ミラコスタで一泊、翌日はディズニーランドでお祝いしました。たまたま同じ日に同じ時間、同じレジに同じ会社の同期と知り合いの店長で同じグレードの店長とバッタリ会いました。レベルが同じだと行動パターンは日や時間帯まで類似するのかと驚愕でした。
しかも並ぶレジまで(笑)会社とは恐ろしいもんですね。

来年も家族でお祝いしましょう。
ふたりとも素敵な一日をありがとう。

2007/10/24

ヒラメキの色

漆黒の宇宙に浮かんだ青い星
情熱の太陽

もしも地球に電気がなかったら
地球はどんな光りかたをするんだろうか

ヒトの閃きがもしも光るとすりゃあ
愛情は赤
発明は黄緑
悪巧みは紫
地球はどんな色で輝いているだろうか

ダークマターの量がどうであろうと
ぼくらの宇宙は膨張か
それとも縮小か

情熱の太陽は50億年で
消えてなくなり
ぼくらの地球も消えてなくなる

ぼくらは終焉へ向かう大きな宇宙船の中
一体何に向かって突っ走るのだろうか
それは夢かそれとも虚無なのか

そう考えるとぼくらは
随分とちっぽけなことに振り回されて
動き回っちゃいないだろうか

お天道様からすりゃあ
ぼくらは一瞬のヒラメキみたいな
もんですかね

ねぇ茂木さんクオリアってのは
そんなヒラメキじゃあないんでしょうか

と茂木さんのブログ風に書いてみました(笑)

下流社会を読んで②

ビルゲイツは未来の世界をどう描いているのか。

上流階層には社会に富や知識を還元する義務があると思う。よく考えればわかるのだが、このまま階層社会が定着し、格差が増し社会がどんどん荒廃すれば、搾取する相手がいなくなるか、WIN-WINの関係を結ぶ相手がいなくなっていく。世界中の才能を活用する範囲がせまくなる。極端な話、スラムが形成され、意識階層だけでなく、本当の階層の出現と固定化、居住区すら明確になっていく状態で治安はどんどん悪化し狙われるのは常に上流階層の金持ちという図になる。おちおち買い物もできなければ外出も家の中ですら恐怖を感じる。しきりにハッキングや盗聴をされ、付狙われるような社会で幸せに過ごせますか。格差の末路は圧倒的幸福と不幸の格差ではなく。全ての不幸へと続いている。著者が書かれているノブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)は絶対である。上流階層は社会に貢献し富を還元する責任がある。それが上流階層にとっても長期スパンで考えれば幸福となりえる。そして最後に付け加えることは、機会平等の本質は、階層間のヒトの流動化であるが、階層意識の流動化ができない限り、記憶に新しいが、米国のアジア人の大学生による銃乱射事件である。このような残念な事件が多く発生しかねない。こういうこともよく考慮していかないとよい社会の実現は難しいと思う。例え階層があっても、機会が平等でなくても、いつの世でも輝けるリーダーはその障壁を破壊して世界を導く力を持っているはずである。そういう強さ、ハングリー精神や志を持っているのも人間の素晴らしさなのではないでしょうか。階層社会は現実として受け入れ、生きるのには困ることがないように社会を正していくことが肝要だと私は考える。アジアの片隅の小さな資源もない、超高齢化した日本が生き残っていくには、正真正銘の真のエリートが必要だ。ビルゲイツはノブレス・オブリージュをどうしていくのだろうか。

2007/10/23

下流社会を読んで



内橋克人さん著:節度の経済学の時代




内橋克人さん著:悪魔のサイクル



三浦展さん著:下流社会



タイトルからして格差社会を匂わせていると思って手にしましたが、今日は公休日ということもあり、漫画を読むようにカジュアルに読んでみました。私なりに考えをまとめてみたので、ブログに記録しておこうと思います。下流社会とは確かに所得格差による上流だの中流だの下流だのと言うよりは意識面での下流社会ということにフォーカスして書いてありました。非常にデータ満載で上流の意識は何%、中流は何%、下流は何%というように最後の最後まで統計がずらずらと並んでおりました。数字アレルギーの人は吸収がストップしてしまうかもしれませんね。面白かったのが、男性では、ヤングエグゼクティブ系、ロハス系、SPA!系、フリーター系、女性では、ミリオネーゼ系、お嫁系、普通のOL系、かまやつ系、ギャル系とご丁寧に類型化して真面目に分析した内容を書き綴っている点。それも決して「今時の若者はどうしようもないな」なんて空気を押し殺して中立的に書かれている点が更に面白かった。

さて本題に入ろうと思います。

全体を通して最後の最後まで著者の真意を探りながら読んだのだが、なかなか確信にせまる文章が出てこなかった。本当に最後に著者の本音が出てきたので、そこに対して自分なりの意見をぶつけてみようと思う。この本を一体何の為に書いたのか。今や話題は下流社会なんですよ。なのか下流社会を改善しよう。なのか、下流社会に物申すなのか。最近は読書するときは必ず目的を探るようにしている。印象深かったのは著者が社会のシステムを説明するときに抜粋してきていた「ドラゴン桜」であった。P175抜粋「社会のルールってやつは全て頭のいいやつが作っている。そのルールってやつは全て頭のいいやつに都合のいいように作られているんだ。逆に都合の悪いところはわからないように隠してある。つまりお前らみたいに頭使わずに面倒くさがっていると……一生だまされて高い金払わされるんだ。だまされたくなかったら、損して負けたくなかったら、お前ら、勉強しろ」「お前らがガキは社会について何も知らないからだ。知らないというより大人は教えないんだ。そのかわり、未知の無限の可能性なんて、なんの根拠もない無責任な妄想を植えつけてんだ。そんなものに踊らされて、個性生かして、人と違う人生送れると思ったら大間違いだ!(東大に入れば)なんの夢もえがけねえ真っ暗闇から抜け出せるんだ」「カタ(型)がなくておまえに何ができるっていうんだ。素のまま自分からオリジナルが生み出せると思ったら大間違いだ!カタにはめるな!何てホザくやつはただのグータラの怠け者だ!」「ナンバーワンにならなくていい。オンリーワンになれだぁ?ふざけるな。オンリーワンっていうのはその分野のナンバーワンのことだろうが。」と長々と抜粋してきましたが、換言すれば、上流階層が政治も経済も自分達の都合のいいようにコントロールしているという現実。確かにその通りなのではないかと思う。どの本を読んでも、彼らの出身を見れば一目瞭然、ベストセラーも社会現象も、偉大な発明もほとんど全てが一握りの上流階層によって牛耳られている。我々中流階層以下は全てが上流階層によって搾取される対象でしかないのではないかという仮説が導き出せる。上流階層がコントロールする世界に我々は住んでいる。それが幸せなのか、不幸なのかはわからない。ルールがなければ全ては混沌の渦の中。世界は常に優秀なリーダーを求めている。つまり正真正銘、真のエリートである。ここで視点を換えて中流階層、下流階層の中から上流階層にあがる志を持った人間がいたとしよう。彼はこんな格差がある社会は駄目だ。世界の人々が笑顔でいられる平和な世界を目標として必死に努力した。その結果見事に上流階層の仲間入りをした。なぜ上流階層に仲間入りしなければならないのか。それは「ドラゴン桜」の一文にあったようにシステムを作るためにはシステムを作ることができるポジションまで登りつめなければならない。上に紹介した経済についての本も同じことだった。度が過ぎた市場至上主義による格差は人々を不幸に陥れている。これではいけないと内橋克人さんはおっしゃっている、凄くいい考え方だし社会とはそうあるべきだと感じる。だがなぜそれをわかっていてやってくれないのだと思う。経済学では超一級だし知識も経験もあるのになぜ。なぜ貴方は手をあげてくれないのかと思うことがままある。私が考えるところそんなに世界はシンプルではないのだと思う。つまり市場至上主義を打ち破るには市場至上主義のパワフルさの核心にいないといけない。その力を自分で操って強みと弱みを熟知する必要がある。つまりだ。その世界にどっぷり浸ることが最速で、仕組みを理解して変化させるポジションを取ることができるということではないか。ここで落とし穴がある。その核心に自分の身を置くという事は、市場至上主義の恩恵を受けることになる。果たしてその時、自分に都合よく働く仕組みを自分で破壊するだろうか。ミイラ取りがミイラになる。ドラゴン桜の例も同じ。中流階層以下の人間が努力の末、上流階層に食い込んだ場合、上流階層に飲み込まれ、自分に都合のいい仕組みを作る側になっていく。二度と戻りたくないからだ。そこには志もなにもない。というのはネガティブポジションで考えたこと。しかし上流階層の中の真のエリートは世界を導くのも事実である。

聖者か賢人のような人格で世界をあるべき姿へ導いてくれる選ばれし人間である。階層社会の定着は現実として受け入れることも必要で、できることなら生きることに困らない社会を実現させることが条件ではなかろうか。著者は本の中で大学を無料にしようというような提案をいくつかしておられるが、疑問なのは機会の平等を本当に下流階層が求めているかである。そもそも東大に入りたいとか、一流企業に行きたいという希望がないから現状のままなのであり、機会平等のものに学費免除をしたとしても誰も入らない気がしてしまうのは私だけだろうか。また下駄履き受験(つまり下流階層にはハンデの得点を与えること)などやっても無意味だと思う。世の中には悪どい人間も多いから少し頭がいい中流階層あたりの悪玉が下流階層(低所得階層)に頭のいい子供を養子に出して下駄履き受験で東大に入学させて戸籍を元に戻すなんて商売だって可能になる。十分ペイバックできてしまうでしょう。どうせやるなら入学は自由、卒業を難しくする。学校の成績によって授業料免除の比率を変化させて世界で活躍する人材には最終的に全額免除がいいのではないか。ただインターネットで授業を全て公開するのは賛成でる。日本がよくなる、世界がよくなる。先生と呼ばれる方々にはちょっと不安かもしれないが、評判のいい先生の講義は人気もあがるし、書く本も売れる(印税生活が好きな方が多いだろうし)逆もあるので、適当にやっている先生方には厳しい環境になるが、それが現実なのだから上流から降りてもらうことも必要かもしれません。結論、私は階層社会は現実として受け入れながら真のエリートを醸成していくこととともに生きていくのに困らない社会は実現すべきだと思う。健全な社会でないと健全な経営はできないのだから。ビルゲイツは未来の世界をどのように描いているのかな。



「ドラゴン桜」知らない方↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E6%A1%9C


一流が一流を育てる

先程ブログを打っているときに妻がニヤニヤしながら、いいこと思いついたと言って近寄ってきました。
どうやら先日私が書いたブログを読んだらしく、「本物志向、一流志向」について、「一流が一流を育てる」ってどう?と聞いてきました。しかも何でかわかるか?と質問攻撃。

顧客に対するリッツカールトンのような一流のサービスは、どのように醸成されていくかを捉えた考え方だと思いました。つまり、リッツカールトンでクレドという最低基準を遵守し、それを越えるサービスを追究するサービスの担い手は、相手、顧客が一流であれば、一流度に磨きがかかるということ。なぜか、一流の心配りに対するアンテナの感度は一流の顧客であればあるほど敏感で、的確なFB(評価やお褒め)をサービスの担い手に還元する。それが一流のスパイラルを生み出すということである。極論すれば、二流や三流では気づかない肌理細やかなサービス、心配りがなされていることすら気付かないというのである。この場合、サービスの担い手は提供したサービスより下を顧客が触っていることになるので、ハードル自体をもっとあげる必要性がなくなってしまう。なぜなら求められていないからである。一流が一流を育てるとはよく言ったもんだ。

10月25日は子供の1歳の誕生日。
家族サービスに集中するため、今夜は3日分のお勉強をしときます。

妻にはビックリしました。

今夜は子供が寝たあとに、一緒にお酒を飲みながら昨日の続きでCSの話題で盛り上がりました。
そこで驚いたこと。実は今朝4時ぐらいに夢でCSについて昔受けた授業の内容を思い出して目覚めたそうです。そしてロジックツリーを書き出そうかと迷ったそうで、正直驚きました。確かに昨晩ロジックツリーを書いていた紙とペンが机の上に置いてあったのですが、わざわざ4時に起きて思い浮かんだことを書き出そうなんて思っている我妻は一体何者なのでしょうか。完全に私の病気が移りました(笑)

で肝心の内容ですが、ホスピタリティマインドについてが今日の酒の肴でした。
店舗のCS向上のために1つ仕組みを落とそうと思っています。アイデアを頂いた妻に感謝。
ステップ①スタッフがお互いに対しての第一印象と現在の印象をそれぞれ書き出しあう。
ステップ②自分に対する第一印象と現在の印象をまとめたものを本人に渡す
ステップ③自分の第一印象と現在の印象で皆の意見を参考に強みと課題を書き出す
ステップ④強みを活かしてどのように効果的に接客するかと課題の克服を目標として掲げる
これにより強みへの意識、客観的な課題への意識付けが可能になるかもしれませんね。
他にも応用できる、もしくは効果的にアプローチできる方法を出して店舗運営に落とし込んでみようと思いました。それにしても恐るべし我妻。

なんで妻がCSに強いか、それは学生時代ホテル、旅行関係の学校で学んでいたことと、成田空港でグラホをやっていたのでCSについては知識も経験もあるからです。自社で活躍すればいいのになんてたまに思いますが如何でしょうか。
そういった面で考えると海外でも生活でき、話も合い、よく食べよく飲み、音楽大好きなのでいい家庭だと思います。

アパレル企業の方は必読のブログ

先日、上司からメールが転送されてきました。転送、転送で送られてきたのですが、その内容はZARAの業績好調についてのコラムでした。文章の内容もわかりやすく、まとまりがあり数値まで使った信憑性の高い内容のもので、会社のトップクラスの店長はこのような記事を日ごろから読み込んでいるんだと関心しましたが、次に感じたのは記事の内容ではなく、ブログのアドレス自体を転送すべきなのでは?と思ってしまいました。確かに記事は素晴らしいでも本当はそのブログの在り処を共有することで会社の総合力を高めることにつながる。これがオーバーコミュニケーションの位置に値するのかと感じた。おそらく背景には、インターネットが繋がっていない人がいる、ブログ自体だと情報量が多いので処理できる人間と処理できない人間がいると配慮したのかもしれない。でもこの記事よりブログの在り処を共有することの方が有益だと思う。
今や便利な世の中で、グーグルで記事のキーワードを記憶していたので検索したら案の定引っかかってきたので共有したいと思う。今度はこのブログの過去分を全てさかのぼって読み込むことで、会社のトップクラスの店長と同じインプットを頂戴することになる。
この方は私の憧れの方で研修の講師を務めて頂いた方なのですが、最近はアジア圏で仕事をされていたので、お会いする機会がなかったのですが、ラッキーにも同じブロックなので今後色々な局面でお話がしたいと思います。
この件についても。

リンクは下に貼って置きました。

ウェブ時代をゆく


「WEB進化論」の完結篇ですね。待っていました!アメリカでほとんどの時間を費やしている梅田望夫さんが、しばらくWEB上のアウトプットを制限して、書き下ろした作品。きっと読み応えがあると期待しています。しかしこの価格で売ってくれるなんていいのでしょうか。だって夏目漱石1枚以内ですよ。これで人生を左右するような貴重な内容が詰まっているわけだから費用対効果は計り知れません。「フューチャリスト宣言」も機会があったら読むといいかもしれません。その前に再度読み返そうと思います。きっと以前読んだより今の自分が読むことは全く違った感覚を呼び起こしそうな期待があったりします。理系、IT系でない方もビジネスの世界、もしくは人類なら読むべき本だと思います。

わかること と わからないことの枝

茂木さんのブログのコメント、おっしゃる通りだと思います。
1つわかったことがあると、そこからわからない未知の領域がグッと広がります。無知の領域と言ってもいいでしょう。脳が常に新鮮な状態であるためには、決してわかったつもりになってはいけないと思います。それは大きな落とし穴で、わかるということは、わからないことがくっついて来ることであると考えます。やればやるほど無知の領域が広がります。ところで人間死ぬときは、残念ながらこの好奇心の翼がもがれる瞬間だと思います。きっと脳が滅びる瞬間、回転することに終止符を打つので安堵感を感じるとともに、知りたかったことを知ることができないまま終わることに後ろ髪をひかれるのではないでしょうか。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/10/post_1663.html

2007/10/22

本物志向、一流志向


この本自体は文字数も少ないし直ぐに読み終わるボリュームですが、内容はスルメのように読めば読むほどというより、サービス業に携わるなら自分の店舗の状況と照らし合わせて何ができるのか具体的に考えれば考えるほど付加価値が増す内容だと思います。素直に感じたのはCSの在り方や、あるべき姿を描き、どのようなアプローチで自分の会社、自分の店舗に活用するかということと、自分が純粋にリッツカールトンに行ってみたい。それだけ言うのなら、実際にどんなものか自分が体験してみたいということである。以前読んだオックスフォード流、一流になる人のビジネスマナーにあった一文で、「相手に感動を与えることができる人というものは、普段自分が感動している人」というニュアンスの言葉があった。つまり感動したことがない、感動しないような人間が感動を語ることも他に感動を与えることもできない。不可能だということである。正にその通り、感受性が欠如した人間にそもそも感動を与えるようなサービスをしましょうと言ったところで全く無意味。そして、このリッツカールトンの本を読んだときに一流を実践したければ、一流を知る重要性を強く感じた。
というわけで今夜は食卓でリッツカールトンの話題も飛び出しました。
一流のサービスをしたければ、一流のサービスを日ごろ受けていないと実現は難しいということで、我が家ではオリンピックではないですが、4年に一度はリッツカールトンで宿泊&お祝いをしようと決めました。ネットで予約なんかしません、正規価格で予約しようと思います。
それが一流に対する私の敬意です。
(予約はこちら)
(リッツカールトンの逸話)
(リッツカールトンの哲学)
感性を磨くことってこんなに重要だとは思いませんでした。
芸術や美術、音楽は好きなので、このようなことにも手を抜かずしっかりと身につけていかなけらばなりませんね。以前、自分の会社も海外研修でNYのスリースターホテルに滞在することがあったのですが、わたしは、なぜNYで三ツ星なのだと考えたことがありました。その理由はこのような一流ホテルで一流のもてなしをされる経験を持つことが、一流企業の社員たる意識付けだと思っていたものです。感性が枯れる時、創造性が枯れ、会社も枯れる。
本物志向&一流志向という意識がわたしの中に芽生えた1冊でした。

2007/10/19

WEB2.0は能力の増幅装置

WEB2.0は能力の増幅装置!これですこれ!この表現が私がここ半年間ずっと感じていたこと。
確かにロジックツリーを毎日書き出して考え方を整理したり、スピードと質にこだわった訓練はしていたのですが、それだけが急激に成長する要因なのか何度も自問自答していた。他に思い当たる要素はないのか。その答えがこの一文に帰結していく。
たまたま梅田望夫さんのブログから対談のリンクが貼られており、そこにあった一文に電撃が走った。

http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/saitou_umeda/index.html

勉強するときに1冊だけ教科書を与えられて、最初のページから最後のページまで他の本を一切読まずに勉強できるタイプの人というのは、ウェブの世界のありがたみを感じるのが遅いんじゃないかと思います。一方、何かを勉強しようと思うときに、その領域の本を全部入手して、あっちに行ったりこっちに行ったりしながら自分のスタイルで勉強したいというふうに思うタイプの人は、ウェブの世界を、たいへんな能力の増幅器だと認識していると思います。 (抜粋)

私の勉強方法もロールモデルの消費かもしれない。
全く抜粋の文章に合致している。
先日買い物をしたときも、WEB上で情報収集していたマーケティング関連の本が頭に入っていたので本屋に立ち寄ったらコトラーがずらっと並んでいた。そこで思ったことは全部買い占めてボリボリ読み砕いて消化しようだった。ネットには様々な有益な情報が散らばっており、収集していくと情報量は膨大で、質もいいものがゴロゴロあるから、勉強する方は課題山積みで日々悶々とするわけである。
でもそこが楽しい。なぜなら無限に続く課題の山と対峙しているわけで、終わってしまったら抜け殻になってしまいそうだが、そんなこと文字通り死ぬまでないからである。

この能力の増幅器とロジックツリーで考える力を磨き上げアウトプットするという2つの軸が人材が最速で成長するエッセンスなのかもしれないと感じた瞬間でした。

昔の上司と再会

先日、ブロック会議が行われブロック内の店長が一同に会した。
そこに私がこの会社にアルバイトとして入社した当時の社員の方、その後その店舗の店長と店長代行として一緒に仕事をすることになった方が本部から参加して頂いた。内容は評価制度の変更についてがメインであったのだが、以前ブログに書いたようにフローのビジネスとストックのビジネスのストックのビジネスを会社が選択したのだなと感じた。本来当たり前なので大袈裟なことではないのだが、重要なことである。何度もこのような会議に出席しているが、もっと改善すべき点は皆ある程度のことは理解できるし、知っていることだって多いんだ。問題はわかっちゃいるけど実行できない理由をもっと掘り下げて議論しないこと。グループディスカッションでもほとんどの店長はよくわかっている。だけどできていないことが多い。今後は何かを実行するうえでの障害を浮き彫りにして対策を事前に打っておくことを要望したいと思う。
それでも収穫は大きかった。週に5冊も読書している店長が2名ほどいらっしゃった。読書しているからいいかと言えばNOだが、何をどのように選んでどんな時間帯にどれぐらい時間をかけて読んでいるか。また読んだものをまとめているとおっしゃっていたので、本日早速出勤後にメールを打ちたいと思う。話をもとに戻して、会議後の懇親会で再会した元上司であった方の話は非常に刺激になった。直接話しをするのはそれこそ4年ぶりで、その4年でどれぐらいのインプットをして、今どんなことを考えているのか、これからどのようなビジョンで仕事をしていくのかを感じ取ることができた。しきりにポジションパワーとおっしゃっていたのが、その方らしいと感じた。当時もそのようなスタンスは持っていたと思う。最速で職階をあげることこそ圧倒的大多数の人間に影響力を発揮できる最短の道であるというのが私へのアドバイスであり、確かにその通りだと思う。どんなにいい考えいい仕事ができても職階が今のままなら誰もこっちを向いてくれないという厳しい現実を突きつけられたようなものだが、もちろん正攻法で仕事をすることとのバランスは保てということである。頑張りたいと思う。
また私の隣には教育チームの部長が座っておられたので、丸々時間を頂いて色々とお話をさせて頂きました。時間と言うのは非常に貴重で、懇親会の9割程度は時間を独占してしまい。周囲の方には申し訳ないことをしたと反省しながらも、こんなチャンスは滅多にないと時間を頂いてしまいました。もっと勉強をしていればもっと深堀した内容で話ができたのではないかと帰宅する途中考えていました。次回はもっとも話たいこと、聴きたいことを吟味していこうと思う。
最後に昔の上司から発せられた言葉で一番重要なこと。
これからこの会社を世界一に導くのは次世代リーダーである。そして私達店長全員は世界のアパレル企業の店長との総力戦に勝たなければならない。そこで通用する店長、世界水準の店長がひとりでも多く必要である。

というわけで「ひらめ社員」よ、さようなら

2007/10/18

アパレル検索エンジン


カテゴリーキラーの台頭でGMSや百貨店は失われた15年を悶々と送ったことは周知の事実である。
未だに買い物をしていると、感じることは「何でもあるけど買いたいものがない」この現実を端的に表現しているのがこの本の印象でした。確かにないんです。たくさん商品は陳列されていて、それこそ何でもあるんだけど魅力的な買いたくなるようなもの、買いたいものが見つからない。当事者はこの事実に気づいているのであろうか。少なくとも自分で買い物したときに顧客の側に立って客観視できているのだろうか疑問である。オールドビジネスは未だにオールドビジネスのまま膨張を続けている。
では肝心のカテゴリーキラーはどうかというと、これもまた安泰とは全く言えないのが現実である。消費者は何でもあるわけではないが、スペシャリティの中で欲しい何かが見つかったのはプロダクトアウトが全盛期であった時代のお話である。今や複雑に変貌を遂げたマーケットと戦わなくてはならない時代になった。
アパレルについては、空洞になっているラグジュアリーとユニクロやしまむらに代表されるSPAとの中間、買ったら大満足だが、高額である領域と買うこと自体にはさほど喜びや満足を感じることが難しい良品好価格との間を埋めに行くことが成功の秘訣と書かれている。
果たして本当にそうなのか、短サイクル小ロットの高速回転でSPAが舵を切れば、大量生産大量販売の最大の弱点である商品のコモディティ化を回避できる。
H&M、ZARAなどは商品政策をいくつかの軸でコントロールすることで世界人々の支持を獲得してきた。つまり最速でトレンドを取り込み生産から販売までの時間を圧縮する軸と定番商品で安定した需要を見込める商品を長い生産ラインで確保し経費をコントロールしていく、また販売する地域特性や売れ状況をリアルタイムに把握し物流を末端で最適にコントロールしていくという高度な仕組みである。
各企業ともに現代のマーケットで顧客心理をつかんで商売をしていくということは非常に困難を極める状況である。そこで私が考える次世代のアパレル業界で革命を起こすような革新的なマーケティング手法とは何かを書き出してみようと思う。
良い物を作れば売れる、それは正しい。売れているものや関心の高いものを作れば売れる、これも正しい、人々が気づいていない見えていない需要を掘り起こして商品にする、これも正しいに決まっている。誰もがそう思う。どんなにマーケティングを学び、どんなに豊富な知識や感性を持っていたとしても永続的に成功を手に入れ続ける方法論なんて皆無に等しいかもしれないが、可能性は0ではないと考える。
それは無料で使える「アパレル検索エンジン」である。
私が考えるアパレル検索エンジンとは何か、それは世界のありとあらゆる洋服の情報を取り込んで構築されたシステムである。
文字通り、ラグジュアリーからユニクロまで兎に角全ての洋服の情報を吸収して整理する。これをどうやって活用するのかは簡単である。
①単品の検索
②コーディネイトの検索
③オンラインショッピング
④モデル選択
⑤その他(デザイン)
①は言わずと知れた単品の検索、欲しいと思った単品のキーワードを打ち込むとそれに該当する商品がアップされる(グーグルの検索エンジンと発想は同じ)
例えばワンピースと入れてスペースを空けてカラーでもいいし、値段でもいい。
②がミソなのだが、トップスとボトムスのように画面が上中下で流れるようにしておきアイテムをスピンさせて変更できるようにする。コンセプトをキーワードで入力してもいいし、TPOでもOK。それに見合った組み合わせで自分好みのトータルコーディネイトを見つけられるようにスピンさせて組み合わせを楽しむこともできる。
③即オンラインで買うこともできるし、扱い店舗もわかるようにする。
トップスはバーバリーでスカートはユニクロ、ベルトはハニーズでトータル10万円なんて表示になっていて一括注文も可能にする。
④更にポイントなのだが、これは洋服だけを表示するのではなく着ている状態を見れるように作る為、モデルを選択することができる。このモデルを東洋人にしたり、西洋人にしたり好きに変更できるので、世界中の人々に対応することができる。しかもこのモデルは公募すればいい、世界に露出するわけだからトップモデルでも相当な宣伝効果を得ることができる。
ちなみに国内の販売数が好調なCANCAMなどのファッション雑誌はこの②と④でお役御免と成り得ることも考えられる。無料検索エンジンでトータルコーディネイトを好きなだけ好きなモデルを使って着せ替えられるのだから。
またカラーコーディネイターやスタイリストなどの職業も危機に瀕する。専門家がいなくても専門的なアドバイスをアパレル検索エンジンがやってのけるので無料で適切な着こなしができてしまう。
そしてファッション評論家はもはや必要ない。
⑤については、①~④は世に出た商品の話であるが、⑤は世界の人々が考える洋服、欲しいと思う服をデザインすると言うもの。人気がある、指示の集まる商品は商品化して世に出していく。これによって無名のデザインナーも埋もれた才能も日の当たる場所へ出ることができる。デザイナー達はフラット化したプラットホームで戦うことになる。評価するのはプロではなく、世界の民である。
但し、これを実現するには、少なくともインターネットが今以上に普及すること。テクノロジーも必要だし巨大なプラットフォームを築ける企業も必要、そしてアパレル企業の参画。
ひとつアイデアとしてはオープン型のシステム構築、ウィキペディアのようにアパレルの知識をWEB2.0の力を使って更新させていくことや企業以外の個人の洋服でもアップできるような操作性など課題はうなるほどあると思う。
無料でこんなシステム作ってなんのメリットがあるのか?それは究極のマーケティングがこのシステムの最大のメリットだからである。
日々検索されるアイテムやカラー、これを的確に把握するための極めて重要な情報をこのシステムは貯蓄することになり、全世界の多様化するニーズを徹底的に追究する究極のシステムがこの「アパレル検索エンジン」の正体である。
そして顧客にとっては便利で使い勝手がいいこの検索エンジンはひとたび受け入れられると爆発的に普及していくのではないか。
これこそWIN-WINの関係を顧客との間で構築することができる私が考える究極のマーケティングである。googleさんに努力してもらって是非作って欲しいけど、そうしたらうちの会社は敗退するだろう。プラットホームを築いた企業が、これからのアパレル業界も牛耳ることになると思う。

BANANA REPUBLIC


本日は、色々なお店に足を運んで、商品、売場、サービス、店員の着こなしなどじっくり見てきました。
そんななかで、バナリパにあったニットのベスト、色使いが最高なので思わず購入してしまいました。シップスやアローズは店員の着こなしやっぱりいいですね。凄く拘って着こなしているのがわかります。そして笑顔も自然、お辞儀にも気持ちが入っている。VMDはJクルーが良かった。他にも本当にたくさん拝見させて頂きましたが、洋服って楽しいですね。

こだわる


何事にも拘ることは重要だと思います。それは仕事でも物でも、習慣でもです。
どうでもいいが一番良くない。兎に角こだわることにこだわると決めてみました。
今日は家族で買い物に行きました。秋冬物が全くないので、買出しに行きました。そこでずっと使っていた電卓が寿命で使えなくなっていたので、代用で小さいのを使っていたのですがやはり、億単位を計算できる電卓であるべきだと思い、何にしようか探しておりました。MILANというスペインの消しゴムを作っている会社がちょっと気が利いている電卓を作っているので、これに決めました。本当は5000円ぐらいする大きめの奴にしようか迷ったのですが持ち運びを考えて、コンパクトで億単位で、かつ配色が好みのものに決めました。ささやかですが私のこだわりです。満足満足。これで計算するとき気分が乗るってもんです。

2007/10/15

オックスフォード流 一流になる人のビジネスマナー


読書の秋とはよく言ったもので、最近インプット欲が異常に高まり、読書浴。
本屋で読みたい本を片っ端から注文&取り寄せしたので20冊は積んでありますね(笑)
しかも最近読むのが早くて2日に1冊強は読んでしまう。
それもここ1週間は朝から晩までの通しを続けていたのですが、それとこれとは別と言わんばかりに読みふけってました。休憩中も喫茶店で。
その代わりアウトプットが疎かになっていたのですが、その反動でいくらでも書き続けれられるんじゃないかと言うぐらいに頭には色々なことが渦を巻いております。
これはCSについて学ぼうと思い推薦頂いた本の中の1冊なんですが、非常に読みやすく1時間半ぐらいですっと入ってきました。英国紳士のマナーと日本人を比較して体験談と合わせて書かれているのですが、即実践できるような内容が多く、早々に取り入れようと思います。
日本人はポライトだ。とよくアイルランドで言われたのを思い出しながら、確かにThank youの使い方がうまいのは事実だなと改めて英国紳士のマナーを振り返って考えさせられました。
でも日本にいると自分がポライトだとは感じないんですよね不思議なもので。
仕事が三流だからせめてマナーぐらいは一流で
いつかは仕事も超一流になってやるぞ。

熱湯経営


この本、店舗の上にある本屋で買おうとしたら欠品していて、取り寄せしたんですが在庫なしという留守電が入っていました。そんなに人気あるのかと思い。ちょっとローカルな本屋を2件ほどのぞいてみたら、ありました。大きな本屋だから在庫があるとは限らないんだなぁと思いましたね。
DSの家計簿が大人気で量販店を見ているといつも欠品状態なんですが、カルフールには普通に並んでいるです(笑)固定概念とは恐ろしいものです。車の運転もそうですが、「●●●だろう」は危険な意識で「●●●かもしれない」という疑ってかかる姿勢は、とても大切である。
さて話は本に移しますが、この本を読んで、ぐっと涙がこぼれそうになりました。それぐらいこの本の著者の樋口武男さんと、この方の師である石橋信夫さんの絆の深さ、生き様には感銘を受けるとともにいい勉強をさせて頂いたと思っています。
じっくりと読むべき1冊ですが、熱湯経営の中では「ひらめ社員」つまり上を向いてばかりいる社員、ぬるま湯につかりきった官僚的な社員はたちまち逃げてしまう厳しくも充実感のある経営へと舵を取り転覆しそうな会社をV字回復させたオーナーが見込んだ後継者である樋口さんの人生を綴った物語である。ひらめ社員とはよく言ったもので、私も会社の周囲を見渡すと「ひらめ社員」を目にしますが、熱湯を浴びせてやりたい気持ちで一杯になります。
着々と大企業病が蔓延する世の中、学生を見ていても大企業病予備軍と思われるような人も多くなりました。昔ともに戦った仲間を思うと、あの頃は良かったなんて思ったりすることもありますが、現実から逃避するわけにはいきません。最近、異常に物申す店長としてスタッフと共に売場に立ちますが、やはり店長は売場でこそ存在価値が発揮されるものだとつくづく思います。店舗はしだいに熱湯へと変化を果たし、ひらめちゃんは死滅、やる気と主体性溢れる者たちが次の時代を創っていくのです。
こんな偉大な方々が世を去っていくのは寂しいものですね。
有限だからこそ輝きも一層眩しいのでしょうが。

2007/10/13

ビジネスにオーバーコミュニケーションはない

ビジネスにオーバーコミュニケーションはない。
オーバーコミュニケーションはない?というとなぜか逆ではないかと感じてしまうが、通常はオーバーコミュニケーションした方がよりよく仕事を進めることができるというのが普通の発想だと思う。
では、なぜオーバーコミュニケーションはないなのか。それはビジネスという世界では、そもそもオーバーコミュニケーションであって然るべきという考え方に基づくものだからだ。つまり常にオーバーコミュニケーションでなくてはならないのである。オーバー過ぎて当たり前。でなくてはいい仕事、常識を覆すような仕事はできないということをGOOGLEのCEOエリックシュミットは言っている。
それぐらい重要な情報も含め全てを徹底して共有するということは大きなメリットと大きなデメリットを抱えるわけだが、GOOGLEはメリットである。情報共有が持つ本当の凄まじいパワーを知っている。デメリットと言えば、情報漏洩である。私も仕事をしていて不便をかなり感じることが多い。それは上司までにしか情報開示されていない数値が存在すること。個店と地域平均と全社平均だけの数値で一体何ができるのかハッキリ言って疑問である。北の動向や南の動向、地域他店の数値を単品別に追える、損益を把握できて、初めて個店が置かれている状況を的確に判断できるのである。店長を経営者視点を持たせて育成しようとすれば、間違いなくBI(ビジネスインテリジェンス)のレイヤー(階層)を破壊すべきだと常々思います。デジタルデバイス(情報格差)の現代で社員に対して情報に対して制限を設けることは制限を撤廃するより危険であるということを認識しなくてはならない。

2007/10/11

JUMP

人類は裸だった。
身を守るために衣をまとった。
いつしか衣はスタイルになった。
服とは本来、こんな感じなものなのではないか。
服を作る、着るという躍動感が伝わってきた。

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=172369&lindID=1
(記事)




http://www.uniqlo.com/jump/


http://d.hatena.ne.jp/uniqlojump/


http://www.flickr.com/photos/uniqlojump/


http://www.youtube.com/user/uniqlomixer

2007/10/10

わかったつもりの罠


わかったつもりがアレレレレは、私達が仕事でもプライベートでもよく陥る問題だと思います。
この本を読んでから読書、文章を読むと、もっと本質に肉薄した読み方ができるかもしれません。店長をしていて感じるのは、口頭での指導や指示をするが、違った結果になっていること、口頭だとブレが発生するから書面に残してもやはりブレが発生すること。この本に書かれていることは読み手、つまり情報の受けてがどうやってよりよく読むかであるが、私が痛感したのは読むことより、発信者側、つまり書き手もこの本質に肉薄してもらえるような書き方、広くは伝え方が必要であり、これは相当難しいことなのだということ。全体を通して私が感じたことを著者 西林克彦さんは1文だけ示唆するような書き方をしている(P177)
なにはともあれ、読書が好きな方、自己啓発しようと大量に読むぞと思っている方には、この本を読んでから読書をすると読み方が深まるのではないかと思いお勧めであります。
またスキーマ(知識郡)を活性化させるときに自分のスキーマだけに頼らずWEB2.0のパワーの根源である集合知を活用すれば、よりわかる状態へステップアップするスピードも質も圧倒的に向上するはずである。私達はインターネットにプラグイン(映画マトリックスのように)された新しい人類に生まれ変わったようなものだ。世界のあらゆる人材を活用し文脈を導入すればいいのである。

自然の摂理 教育の摂理

今朝、いいコラムを見つけましたので、それについて書こうと思います。
生態系というものは、環境を整えてあげて放置すれば、育っていく。
具体的にはある程度の大きさの水溜りを放置すれば、メダカやアメンボ、水草が育つ。
土地を放置すれば草が生えて、木だって生えてくる。
これは教育も同じということを論じている。
つまり教育においても環境を整えてやれば、自主性が芽生え、おのずと本人が描く”あるべき姿”に成長していくのではないかという話である。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/10/post_9a00.html

http://www.edu-ctr.pref.kanagawa.jp/karisen/syllabus/index.html
(シラバスの解説)

この表現は深いと思う。
実は店長職にとって、教育というものが非常に重要な仕事でもある。
例えば50人を束ねる店長なら、言い換えると50人の生徒を持つ先生のようなもので、このクラスを1つのチームとみなして店舗運営を行っていく。
店舗運営には当然様々な課題や取り組みがあるが、それを実現するために教育というものは欠かすことができないのである。
優等生もいれば、落ちこぼれも出てきてしまうことだってあるし、学級崩壊している店だってあるかもしれない。
教育を論ずるとき、我々店長は真摯に耳を傾けなければならない。なぜなら教育という現場にいる彼らがいずれ、我々と肩を並べて仕事をするかもしれないし、教育という現場にいる彼らと今、肩を並べて仕事をしなければならない。
教育者や指導者の立場は店長とイコールなのである。
その点から考えて、教育の環境を整えることとは?を店舗に据えて考えることが肝要であると私は考える。

あなたが、この店で働く意義とはなんなのか、あなたの人生にとって、どのような有益な考え方や仕事の仕方を体得できるのか、プレゼンしていく必要があるのかもしれない。
また入社から半年でどんなステップを踏んで店舗の中で、どんな役割を担っていくのかを標準モデル化して示す必要すらあるだろうと思う。
そして良き指導者を配置し、規律のみを重んじれば人は勝手に育っていくのかもしれません。
茂木さんが書いている内容とは私の考え方は異なると思いますが、1つ接点があるとすれば、私は好奇心の翼を広げ、自由にそれぞれの人生をまっとうできる力添えを考える力を磨かせてあげたいと思っている。これは植え付けではなく茂木さんのおっしゃる伸び伸びさと通ずるものがあると感じている。

Irish famous comedy "FATHER TED"

I used to enjoy watching TV program called "FATHER TED"with my hostfamily while I stayed in Ireland as a student.This must be the most funniest irish comedy,I think.
Story's usually about stupid 3 priests.When I went back Japan,I bought a video"FATHER TED".but,unfortunatelly it never works at all ,caused of video systems we have.anyway "Oasis"British rock band at youtube reminds me a keyword"FATHER TED"and I found it!! So funny, So stupid, enjoy yourself !

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E7%A5%9E%E7%88%B6(日本語での詳細)

http://www.youtube.com/watch?v=rsISf1HW_nU

http://www.youtube.com/watch?v=2vKqEU6jlNw

http://www.youtube.com/watch?v=sbkz_QE38pw

http://www.youtube.com/watch?v=lov13fDDpxc

パステルのプリン全種類制覇

確かに確かに、新人店長時代に新入社員2名メンズを受け入れたときにパステルというプリンで有名な、お店に彼らと店舗の店長代行と男4名で足を運んで、プリン全種類注文をしました。
当然、店のスタッフ、隣で食事をしていた女性グループ、またそこの店長は苦笑?好奇心の眼差し、羨ましい?そんな雰囲気に包まれながら男4名で嫌と言うほど食ったわけです。
テーブルにもズラと並んだわけですが、それ以来、あまりプリンが食べたいと思わないんですが、店長代行の女性部下にはお誘い漏れをしてしまい。まことに申し訳ないと思っております。
一応メンズフォーラムなんで勘弁してください。
この場を借りてお詫びいたします(笑)

ちなみに入社1週間目の公休日に新入社員2名と私と男3名でディズニーランドに遊びにいきました。
これもどうなんでしょうか。
幸いこのときは夕方から合流して頂き、プリンセスが2名増えたので絵になりましたが、新人店長時代が一番好き勝手にやっていたように思います。
関係者各位、最近大人になりましたので、目をつぶるようにお願い致します。

当時のルール
①朝は7時から働くものである(通称ドリームセブン)
②売上は120%で達成と言う
③売上120%達成したらその晩はパフェを食べる⇒ほとんど連日食べたよなぁ
④毎週金曜日の夜は公園で縄跳び大会
⑤いらっしゃいませはサイアーセ
⑥営業時間外はタンクトップ
⑦筋トレ必須
⑧プチセレブになろう
⑨毎月第3木曜日はメンズの日
⑩フェニックス

どうやって店舗が動いていたか不思議でならない。

2007/10/08

Google@school

Please,make sure of your knowledge about google.

Search keyword google@school at youtube and make your life better.

I prepared "about google" on my blog for you.

Have fun!!

ウェブ進化論


この1冊で人生随分と変化しました。
WEB2.0という概念と仕事や私生活の直結が、爆発的な情報力、集合知優位性と圧倒的なスピード感、時空を超えるインターネット独特の持ち味が自分のインプットと共鳴することで、大きな成長を果たすことができる。
今考えると衝撃の1冊でした。

そしてその著者である梅田望夫さんが、はてなの近藤さんと対談しておりましたので、改めて懐かしく思い書き出してみました。
また対談はエンジニアについてなのですが、非常に重要な言葉が多く含まれていたので、ビジネスの世界で戦っている方には参考になると思います。


売上をあげる方法とは

今一番、頭を悩ましている課題がある。
それは売上をあげること。単純な課題である。
売上をあげるには、売上=客数×客単価なので客数アップか客単価アップを実現すればいい。
客単価アップは比較的内的要因が大きい、つまり販売力だったり、販促だったり、これは教育をほどこしたり、売場を工夫したりすると比較的数値に反映されるのは確認することができる。
客数アップはどうだろうか、私の店舗はディベロッパーがおり、リース契約で館にはいっている。
ここの客数アップを考える場合、大きくはディベロッパーの集客力を向上させることが必要で、次にフロアの集客力をあげること、例えば5階なら5階までお客様があがってくれるかどうか。
そしてのそのフロアの中で自分の店を選んでいただけるかどうかが焦点となる。
人口70万人、駅の乗降客数12万人(乗降なので半分の6万人が頭数に近い)6万人のうち、自店の入店客数は平日1000人といったら、6万人中1000人が駅から館に入り店舗があるフロアまであがって入店しているということになる。つまりたったの1.66%しかも買い上げ率を60%とすると1%しか客数として取り込んでいないことになる。
計算して唖然としましたよこれは。
ディベロッパーに話をしてみたのですが、話が通じない、この数値の意味することは未開拓の領域が広大であることを意味する。
切り口はこうだ。6万人をどうやって館に引き込んでフロアまであげてくるか?これにつきる。
一番の問題は電鉄は社会インフラなので官僚的な年功序列の頭でっかちが多いということ。本音は「経営破綻しても国が面倒みてくれるから僕ちゃん達安心安心」挑戦する必要性を全く感じていないこと。スピードが違いすぎて話にならない。
唯一外資系トイザラスの店長をしていた方が、フロアを牛耳っているので、話は通しやすいが承認を出す、その上、最終的には所長の賢明さにかかっている。
この前提条件を避けて有効な打ち手が見つかれば、1.35倍の売上ベースアップは狙える。
最近はそんなことが頭の真ん中辺りに陣取っている。

2007/10/07

問題解決の秘訣とは

店長職をしていると日々店舗では問題が発生します。
その問題解決の秘訣とは、

ステップ①
発生した問題を並べる、書き出す
ステップ②
問題の性質を分ける
・教育の問題
・オペレーションの問題
ほとんどこの2つに分解できる。
ステップ③
・教育の問題⇒全体へ教育すべき共通項を一斉に教育すると効率的
         個別に抱えるものや個性については個別で指導していく。
・オペレーションの問題⇒つまりルールや仕組みはできる限りシンプルにする、誰でも理解し
                動けるようにすることに徹する
どちらかでアプローチするかを考えて手を打つと早く改善していく。

こう書き出すと非常に簡単なことではありませんか。
言うは易し行うは難しですが

あるべき論

非常にシンプルだが、「あるべき論」について、どんな問題でもこのようなシンプルな式とアプローチがとても役立つことが改めて実感できる。

ステップ①
あるべき姿-現状=差を解く。
ステップ②
差を埋める為の具体的な施策や行動を考える。
ステップ③
具体的行動の成果がステップ①の式にある「あるべき姿」に直結しているか
常にチェックしておく。

これでほとんどの問題や課題は解決するし、自分の成長を促進することもできる。
ありがちな落とし穴はステップ③をしないこと。
具体的行動をすることが目的や目標となり成果があるべき姿と直結しなくなること。

店長職とは正に「あるべき姿」を考えて打ち出すこと。
経営も同じ。

非常にシンプルではありませんか。
言うは易し行うは難しですが

2007/10/06

部下育成について

伸び悩む部下を持つことは、そんなに珍しいことではない。
そんな部下の変化を感じた時、一番喜びを感じてしまう。
特に新入社員の場合は社会に出てからの日が浅いこともあり、差と言っても大した差が発生しているわけではない、だがそのまま差を放置して半年、1年過ごしてしまうと致命的な格差へと状況は変化してしまう。
そんななか、私の部下のひとりが、変化を開始した。
「できない」のレッテルを貼り続けられ本人も悔しい思いをしてきたに違いないが、彼には未来がある。
本など読んだことがなかった彼は、最近週に1冊ペースで読書をしている。
週に1冊は、なかなかできることではないが、毎日コツコツと読み進めている。そして昨晩は、テレビを自宅から排除すること。ゲーム機を排除すること。漫画を排除することを約束した。
恐ろしい変化だと思う。
私は大いに期待しているし、眠っている潜在能力を開花させてやりたいと思っている。

ちなみに彼の読書の秘訣は、
①1日のノルマ=総ページ数÷1日に読む目標ページ
※目標ページは文章の難易度と文字数で私と決めている。
②毎日進捗状況と内容に軽く触れる。
※私は彼が読む本は全て先に読んでいる。
③読み終わる日を①から算出して次に読む本の話をする。
こんなことで彼は毎週1冊確実に読み進めて自己啓発を続けている。

テレビについては社宅の備え付けだが、はずして一旦実家に置いて来ることになっている。
運搬は勿論わたしがお手伝いする。
環境さえ整えてやれば、伸び悩む部下は大いに力を発揮する可能性はあるのだと感じる。
半年間しっかりと育成していくつもりだ。

2007/10/05

データ分析の新境地

今朝、面白い興味深いブログがあったので、その辺を少し書き出そうと思う。
大雑把に言うと「数値分析により全てを予測していく」というような本のお話、11月に日本語版が出るようなので購入しようと思う。
「スーパークランチ」!


http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20071004/p1



そこで「マネーボール」という本の話が出てくるのだが、野球とは縁遠い私は知らない世界だったので、ついでに検索して調べてみました。
内容が把握できるものがあったので、これも添付しておきます。


http://marinesbeambitious.com/backward/column/column03_1.html



これを読んで真っ先に感じたのは、店舗というチームのメンバーをどのように構成するのかである。
残念ながら店長があの社員が欲しいとか、この社員が欲しいとかというようなFA制度はないのが現状なので、交換や年俸などの提示もなければスカウトもできない。
実際、こんな制度があったら、つまりリアルな人事評価になってしまい。
ブロック長や地区長が名指しで人気・実力ランキングから自分の組織を組み立てていくことになって、それはそれで完全実力主義なのかもしれないと思った。
実現できそうにないことは置いておいて、このチーム内(店舗)でどんな人材をトップチームに入れていくか、と考えたときに、このマネーボールの考え方は大いに役立つ。
別に社員から店長代行者や候補者を選ぶ必要はないというのが私の持論である。
優秀ならアルバイトだろうが、契約社員だろうが、社員と入れ替えてでも抜擢していかなくては、強固なチームは作ることができない。
それを肌感覚でなく、数値で確認する必要がある。野球選手は打率や出塁率など数値化されたデータがあるが、店舗チーム全員をどんな数値で読み解くかが鍵となる。
例えば業務評価の得点だけでなく改善率や伸び率、出勤率やエラーの出現率などから分析することがアイデアとして浮かんだ。
このような数値を駆使した分析を行い隠れた優秀な人材を見つけ出し、トップチームに組み込むことが店舗運営を安定させ、向上させる秘訣だと最近感じていた。
そこへそれを後押しするようなアイデアを与えたコラムであった。

また店長にもこれは割り当てることができるし、数値分析を駆使した販売戦略ももっと可能性としては高くなるという1冊になるはずで、今らから待ち遠しい。
ヤバイ経済学は、切り口が斬新であったし内容も刺激的だったので期待は十分。
「スーパークランチ」に噛り付きたい(笑)

2007/10/04

ルイ・ヴィトンの法則について


ルイ・ヴィトンというと、この本に出会うまでは、私の中でのイメージは小汚い格好した若者がデニムのポケットにねじ込んでいる財布や、髪もボサボサの近所の若いお母さんが見栄のためだけに肩からぶらさげているバッグなどが直ぐに頭に浮かんでしまい。
一度も欲しいとか、買いたいと思ったことがないブランドである。
もしくは水商売のご挨拶代わりのプレゼントとかそのような類のものだと思っていた。
パリの本店に宿で知り合った日本人に敷居が高いから同行してくれとお願いされて、テンガロンハットをかぶったまま、ロングコートでシャンゼリゼのメゾンに入ったときも、全く興味がなかったので、典型的なブランド大好きの日本人だな…なんて思っていた。確かに周囲を見渡すとアジア系の背伸びしている一見さんの集団が土産に押し寄せている感じがした。
接客をして頂いたマダムは日本人で現地に住んでいる方で、非常に品のある人だったことを記憶しているが、私のルイ・ヴィトンのイメージは変わっていなかった。
「日本人みたいに買いたくないし、持ちたくない」である。
しかし、この本に出会って、その奥深さと戦略を知ることとなり、もう一度足を運んでじっくり見てみたいと思うようになった。
この本の構成はマーケティングを軸に書かれている。
マーケティング戦略の基本中の基本である。
4P、つまりPRODUCT(製品)PRICE(価格)PLACE(流通)PROMOTION(販促)それに加えてBRAND(ブランド)の法則で綺麗にまとめられている。
店長職ともなると4Pは何かぐらいわかるが、それが戦略的にどうかなんて、なかなか考えたりすることはなかった。少なくとも私はまだまだ勉強不足で、それぞれがどういうことなのかは、理解していても自社と他社の戦略についてまで細かく検証したり、もしくは立案することなど皆無であった。
この本のタイトル通り、ルイ・ヴィトンを屋台骨とするLVMHグループ(モエ・へネシー・ルイ・ヴィトン)という巨大なコングロマリットブランドの経営手腕について書かれた本であり、そのラグジュアリーブランドのセレクティブ・マーケティング戦略が焦点となる。
私が勤める会社と言えば、マス・マーケティング戦略が基本的な戦略になるため、身近というよりは対極に位置する存在として大いに学ぶ点が多かったことと、実は視点を変えると、新しいマス・マーケティングやコングロマリットブランドの上手な経営手法というお手本ともなるべき本であった。
アパレル、FB業界におられる方は是非読んで頂きたいと思わせる1冊でした。
詳細は読んで頂くとして、私が特に関心したのは、
①ブランディングの大切さと難しさ
②顧客の要望とブランドの在り方
③妥協ない物作りの姿勢
④職人と経営の分業
特に顧客満足の源泉は商品と店舗と人材の3つの要素は誰でも知っていることであるが、何よりも原点である商品、物作りに誇りやこだわりがなければ、店舗と人材は活かされてこない。
しかしながら我々店長職を担うものからすれば、いい商品を活かすか殺すかは店舗であり、人材であるというのも現実。やはり全てが出揃ったときに、そのブランドは多くの顧客から支持されるのであろう。
物作りならば、エルメスのこだわりを是非感じてもらいたいと思う。
話はそれますが、私はいわゆるブランドというものをほとんど持っていない。
それは分相応を考えての事であり、興味もわかない。
車は5万円で中古車を友達から売ってもらい、腕時計はGショック
昔、建築営業をしている頃に支店長から教えてもらったことが2つある。
①億を計算できる桁数の電卓を使え
②契約書は億単位だからボールペンがゼブラじゃ駄目だ
特に②は、支店長のおっしゃる通りだ、人生でマンションと言えばデカイ買い物で一生のお付き合いになる。その契約書にサインを頂くときにゼブラじゃ申し訳が立たない。
営業マン失格である。
そんな私が所有しているブランド物で唯一こだわりの一品があった。
それはティファニーの銀のボールペン。
これは妻からプレゼントで頂いたものだが、通常ジャケットの胸にさしてありお客様のクレジットのサインで使うために携帯している。
以前、杉並や世田谷(高所得層)あたりの店舗で店長しているときは、ゴールドカードは日常茶飯事でプラチナが普通にやってくる。ブラックもちらほらやっていくるような環境だったときに、一番活躍していたのだが、プラチナ以上のお客様からクレジットでサインを頂くときは使うようにしている。
ささやかな私のサービスである。
それなりのステータスと知性や品格のある方へ最低限のおもてなし。
だからこそ日本人の、あのミーハーなルイ・ヴィトンの身に着け方はどうしたものかと考えてします。
世界の売上げの4割を占めているのだから、買われなくなったらなったで不都合かもしれませんが、それに見合う品格、知性、生活水準である人間が見につけて初めてお洒落だと思う。むしろ分不相応ならば持っている事自体が恥ずかしいと感じてもらえなくては困る。
欧米ではその辺、ちゃんと線を引くことができる意識が備わっているのになぜ?商売する側からすれば、このような状況を逆手にとって、アジアで商売をするときは、こういう矛盾や歪みを利用することがポイントなのかもしれない。
マスとセレクティブの融合によるマーケティング手法など考えてみたくなった。トレードオフの関係なら尚更、常識を覆す必要がある、見えない法則が潜んでいるかもしれません。
そういえば、海外研修で行ったNYで、思い描いたことがあった。
いつかはバーニーズNYのネクタイをしめて世界で活躍できるような人間になりたい。
3つ星ホテルの朝食を取りながら新聞を読んで一日をスタートさせたい。
いつかはクラウンという有名なキャッチコピーがあるが、これもブランドへの憧れを言葉にしたもので、みんなに夢を持たせるような言葉である。
そんなトヨタもブランディングについて、大衆車のカローラからクラウンまで様々な顧客セグメントを対象とした商品を取り揃えることにより、顧客のニーズは満たすが、ブランドという点では安定できずにレクサスを切り離してブランドイメージの向上と差別化を試みている。
コングロマリットブランドの難しさはブランドの安定も考えていかなければならないし、ブランドの位置づけもしていかなくてはならない、当然収益性の向上もである、非常に困難な課題なのかもしれない。
この本は、私に夢と希望を与えてくれた。
いつかはルイ・ヴィトン!取敢えずコーチからはじめよう(笑)

2007/10/03

生と死

最近感じていること、それは両親の老いである。
昨晩、妻とお酒を飲みながら、話を聞いてみたのだが、ある日を境に知っている誰かがいなくなる。
この世から存在がなくなるということに、一体僕達はどれだけ耐えられるのか。
喪主になる日が絶対にやってくる、縁起でもないが、これは生を受けたその日から付きまとう宿命である。私達は確実に滅びへと向かっているというのが全人類に平等に与えられたことのうちの1つ。
もう1つは時間である。これぐらいではないだろうか平等なものなんて。
特に自立してから、親と顔を合わせる機会なんて極わずかになり、久々に会うと尚更実感してしまう。
それは親にとっても同じで子供の成長と老いをお互いに感じているのではないだろうか。
自分の子供が寝ているときに寝顔を見つめていると、彼はこれから世界を背負っていかなくてはならない世代になるんだと感じてしまう。
いつまで自分は彼のそばで力添えをしてやることができるのか?そんな事すら頭をよぎる。
時間の流れは容赦なく、私達を入れ替えていく。
愛する者たちが去って行った後、いずれ愛する者たちを残して自分も去る。
どうやって、この現実を受け入れようか、散り際を考える。

1998年12月30日人生で一番長かった日

昨晩、妻と久々にロゼワインを飲みながら色々な話をした中で思い出したことの中に、人生で一番長かった日がある。
それは1998年12月30日から年明けまでのひと綴りの体験だった。
1998年12月30日、私は南フランスのリゾート地であるニースにバックパックを担いでたたずんでいた。初めて見る地中海の海の青さに興奮していたが、事態はよくなかった。
私の目的地はニースではなく、スペインのバロセルナであったからである。そのために地中海の海岸沿いをヒッチハイクで移動しようという無謀な行動を取っていた。
金も少ないし、腹も空いていたから選択肢が少なかった。
とりあえずマルセイユを目指して親指を立てていたが、一向に車はつかまらない。
ヒッチハイクはアイルランドにいた時によくやっていたので、抵抗はなかったが、ヒッチハイクで乗せてくれる人は少々難ありの人が多いのは事実である。
私の前に一台のオンボロ車が停まってくれた。彼曰く、フランスではヒッチハイクをやっても乗せてくれるひとは少ないというかいないらしい。
その理由は治安、見知らぬ人間を車に招き入れるほど、安全ではないし、臆病だということだ。
そして彼と意気投合した結果、彼は私にランチをご馳走してくれると言ってくれた(危ないなぁと感じつつ)早朝で空腹であった私は彼のご好意に甘えることにしてみた。
彼が彼と住んでいるフラットに案内してくれた。彼が会話中にルームメイトを「彼」と言ったのに私はピンと来ていたが、彼は同性愛者である。
恋人がいるのに見知らぬ東洋人をどうこうするなんて考えにくいし、話してみた彼の性格から悪人ではないなと踏んだんです。
そして彼の彼も帰ってきて、ランチになったんですが、昼からオーブン使って肉を焼いたり、なんとコース料理が出てきました。
前菜からはじまってメインまで、そして車の中でワインの話をしたんですが、彼の愛するロゼワインまでテーブルに並びました(結構高級な品と思う)
話はお互いの国のことについて、和気藹々のムードで(非常に緊張感は持っていましたが)、時間は過ぎていきました。時計を見るともう16時を回っている。
彼は泊まっていっていいと言ってくれましたが、私の中で、かの有名な注文の多い料理店のお話が頭を巡っておりましたので、有難く辞退しましたが、その後の彼の反応はややドライに、これはもしかしたら正解であったのかもしれません。
こうしてニースから車で郊外の田舎町に移動してしまい。そこで放り出され徒歩で電車の駅を夕方から探す羽目になりました。
イタリアのベネチアで歩き回って疲労骨折していた足が痛かった。
とっぷりと日が暮れて、田舎の駅でスペイン行きの夜行列車のチケットを入手して、ベンチで座って待っていると頬に傷のある若者がひとり私の前を通過、しばらくすると先程の若者が、もうひとり友達を連れて私の前を通過、夜行列車で田舎駅には私以外ひとはいない、嫌な雰囲気だと感じた。
そしてまた頬に傷のある若者が歩いてきた。またひとり増えている。
またひとりまたひとり、私が座っているベンチの向かいにもベンチがあり、頬に傷のある若者が座った順に合計5人、前3人、私に左隣に私の大きなバックパックを挟んで2人横に腰掛けた。
異常な雰囲気である。
私がバックを開けるふりをして横を覗き込んだ瞬間、隣に座っていた男の右手がジャケットの内側にある大きなアーミーナイフにいっているのが飛び込んできた(見えていた映像がスローモーションになっていた)次の瞬間にはバッグを盾にして5人が一斉に立ち上がって私を包囲しようとしたのを突破して一目散に人がいるタクシー乗り場まで逃げてきた。
人生で初めて死の恐怖を感じた瞬間であった。
タクシーの叔父さんたちに事情を説明し、近くの交番を教えてもらおうとしたが、タクシーの叔父さんはご丁寧に自分が説教してやると意気込んで駅まで歩いていった。
おかげさまで彼らは散っていったように見えたが、こっそり遠くからこちらの様子をうかがっているのが見えていたので、私は駅のホームが見える直線上でタクシー乗り場の辺りから、ずっと電車が来るのを見守っていた。
銀河鉄道999に飛び乗る哲郎の気持ちってこんなかな、電車に乗れないと結構やばい、走って飛び乗れるのかも心配だしなぁなんて思いながらじっと待っていた。
電車が来た!猛烈にダッシュして飛び乗ると、そこにも異様な光景が(苦笑)
あたり一面マリファナの煙だらけで車内が真っ白に霞んでいる上に通路も歩くのが困難なくらい人が溢れている。
「オーバーブッキング」を思い知らされた瞬間、私の指定席に10人ぐらいいたかもしれない(笑)
極めつけはこの電車の前半分はポルトガル行き、後ろ半分がスペイン行きであり、それに気づいたのは確か深夜2時ぐらい(既に12/31)、狭い通路で眠るに眠れない体育座りをコンパクトにした状態で長時間缶詰にされた、突然の車内アナウンスで人が動き始めたため確認すると、そういうことだった。
慌てて私も移動開始、そこで珍しい人物に出会った、それは1ヶ月半ぐらい前にベルギーのブリュッセルの安宿で出会ったポルトガル人が奇遇にも椅子に座っていたのだ。
お互い汚い挨拶を教えあっていたので、そこでも驚きとともに汚い挨拶をしてお別れをした30秒ほどの出来事だった。
彼が「スペイン行きはこっちじゃねぇ後ろだぁあばよ!くそったれ」と叫んでいたのが忘れられない。
そして夜が明けた。

大晦日のスペイン、バロセルナ。

朝から宿探しに明け暮れた。
瓶詰めのオリーブをおやつにしながらウロウロと町中を歩き回った。
文字通り全ての宿にコンタクトをしてみたのだが、三ツ星ホテルにいたるまで、全て満室である。
大晦日は新年を祝う人たちで大賑わいとなり、宿なんてありゃしないらしい。
いい教訓になった。
途方に暮れた私は、バックパックや貴重品など全てを駅のロッカーに入れて、手ぶら、小銭少々、それにビニール袋に食料をもって公園のベンチに寝転んで空を見上げていた。
寝不足であったし、精神的にも疲れていたし、今日もよく歩きまわったもんだ。
ふと冷たいものが顔に、雨が降ってきた。
神様がいるのなら、どうしてここまで追い詰めるのかと文句がいいたい気分だったが、このままではずぶぬれになる。
そこで国立公園内に潜り込んで木を探した。
ハックルベリーはご存知だろうか。木の上に住んでいたアイツが私の中での次のアイデアだった。
木の下なら傘代わりになるし濡れないし強盗などから身を守るには誰もいない木の上が一番と考えたからだ。
これは警備員に見つかり失敗に終わる(笑)あたかも観光客が迷い込んだフリをしてフニクラはどこですか?なんて質問をしたが内心クソッたれと思っていた。
万策尽きた瞬間だった。

次第に強くなる雨をまだ営業しているお店の屋根越しに眺めながら静かに野宿か、数日間(三賀日)は眠らずにいる覚悟を決めようとしていた。
そのとき閃いた!ここはバロセルナだから満室なのではないか?すぐに電話を取って比較的近郊だけど田舎町のホテルにかけまくった。
発見した。空き部屋がタラゴナという町にある。
予約を取るとすぐさま駅へ引き返し、ロッカーからバックパックを取り出し、電車に駆け乗る。
時間的にも深夜に町に到着することは危険だし、雨もどしゃぶりになりつつあった。
暗い景色を電車から眺めていると走馬灯のように今日1日の出来事が窓に映って流れていった。
タラゴナには黄金海岸がありちょっとしたリゾート地、コロッセオがあったり小さな町だが、正月を過ごすのには十分であった。
街路樹がバレンシアオレンジなのがなんとも素敵な気候なんだなと感じさせた。
一生忘れない、一番長かった1日はこうして幕を下ろそうとしていた。
テレビではユーロ導入のニュースが流れ、人々は新年を祝うために町に繰り出して大騒ぎをしている。
今やそのユーロはドルに変わってキーキャレンシーとしての世界での存在感を増すばかり。

ロゼワインを見ると思い出すあの日の自分。

1日30分を続けなさい(補足)

今朝は昨日書いたブログの補足を、ちょっと深めに掘り下げて考えてみました。
それは、たまたまリアルタイムで、ビジネスマンの自己啓発で最近売れている本の話題に上っていたからです。

http://plaza.rakuten.co.jp/hisatune/diary/200710010000/

1日30分を続けるということは、10年で1500時間 睡眠時間約7時間を除いた17時間を1日とカウントすると、88日間、10年中ほぼ3ヶ月間は自己啓発に当てている。
10年でたった3ヶ月では足りないというのが私の考え。
1日5時間を続けるということは、10倍なので10年中、約3年を自己啓発に当てている。
仮に20代、30代の20年間を、それぞれのパターンで送ったら、方や6ヶ月、方や6年という差である。これでは到底太刀打ちできないというのは先日書き出した内容である。

世の中で、それだけたくさん売れまくっている本は誰が買っているのか?という点と、それだけ売れた結果、この国に変化が生まれたのか?という点から、この問題、つまり1日30分が続けられない人をどう改善するか?に対して有効的な手段を自分なりにまとめてみたいと思います。
まず現状、おそらくですが、30分が続かない人は、ほとんど買っていない、買っているのは推測でしかないが、既に自分をコントロールしている人間か、その人物によって薦められて購入した、自立人間予備軍と極一部は、どうしようもないから、これを読めと渡された完全受身主義の人々ではないか。
自立人間は、この本から自分がやっていない効率化や方法論が書いてあればいいかもしれないと情報を張り巡らしているため、それに引っかかって買っている可能性は高いと思う。
そこから吸収できる有益な情報なんてほんとに極少量だが、その少量の積み重ねが大きく自分を左右することをよく知っているからこそ買っているのかもしれない。
仮にこれだけ売れたら日本人の意識が変化し行動に現れるはずですが、一向に満員電車、早朝の電車の中を見渡しても変化を感じ取れる人々はいらっしゃらない。
皆死んだように下を向いてよだれたらして寝ているか、上を向いて口をポカンとあけて寝ているか、音楽を聴いているか、漫画を読んでいるか、DSをやっているか程度である。
日経新聞を読んでいるサラリーマンもいらっしゃるが、新聞は基本的には自宅で読んで、貴重な電車の移動時間はもっとベーシックでない、より突っ込んだ内容の本などでインプットするのが筋だと思う。そう日本は変化していないんじゃないか?
本を読む⇒意識が変わる⇒行動が変わるが見えてこない。私が考えるに本を買っているのは、1日30分が続けられない人間ではないのではなかろうかの仮説が立つ。
1日30分を続けられるひとは、始発を選んで快適なポジションを確保したり、コツコツ努力することが必要と理解している、つまり意識が高いから行動が変化している。
それに対して1日30分を続けられない人は意識がないから本も買わなきゃ、わざわざ早起きして始発に乗る為にくだり電車に乗ったりしないのである。
そしてたまたまラッキーなことにこのような本を手にした1日30分を続けられないひとがなぜ変化しないのかは、社会構造の中で培われた受身人間大量生産方式にあるのではないかと思われる。

受身人間とは、簡単に言うと指示待ち人間のことである。社会に出たあの日から上司から言われることだけをせっせとこなし、はみ出すと追求されるため、必死に上司のご機嫌を伺いながら仕事をする毎日、年功序列、上司は絶対、承認のための印鑑を押す毎日、前向きな検討という名の盾に隠れ、責任所在を不明確にし、政治家のように記憶にない、解釈の違いだとひたすらグレーゾーンを行ったり来たり、それを何年も繰り返すうちに、インプットはするけど変化しない。
いい本がありますよ、良かったですね。確かに素晴らしいよねで止まってしまって具体的な行動に移すことができない。そんな社会的なシステムにすっかり取り込まれ教育されてしまった指示待ち人間が、いくら良質な本を読んだところで何も変わらないのではないか。
もしくは有益な情報の蓄積はしている癖して動こうともしない頭でっかちなご意見番みたいな奴が製造されてしまう(よりによって上位の役職にいたりする)

では1日30分を続けられないひとが本当に1日30分を続けられるような自立人間になるには、どうしたら良いのだろうか。
その30分を使って身近で自己啓発に熱心なひとを探して、土下座してでも指導してもらうことをお願いしたほうがいい。
それが一番有益な時間の使い方かもしれない。そのようなひとのそばにいるとパワーが増すし刺激も溢れている。厳しく指導してくれるし、強制力も発生する。
徹底したインプットを行えるようになったら卒業すればいい。
そうすれば1日30分どころがその何倍も時間を捻出して取り組むことぐらいできるようになる。

まとめると
1日30分を続ける本を買う貴方へ
①既にできている⇒基本的に読む必要はない。
②できていないが方法論は知っている⇒社会のごみです。恥ずかしい。
③できていないし何もアイデアがない⇒身近なできる人に指導をお願いすることに30分使う
  しばらくしたら卒業して読み返してみるといいかもしれません。

ビリーズ・ブートキャンプのビリーをお探しください。

2007/10/01

入隊日




10月に入りました。
すっかり涼しくなり秋の気配を感じます。
ここ数日はお店は大繁盛で久々に残業をしましたが、
売れているということはいいことです。



なぜ入隊日なのか、それはスタッフの母上から拝借した。
ビリーブートキャンプにいよいよ私も入隊する日が来たからです(笑)
来週は研修があるので、この1週間でみっちり体力をつけて、猛勉強してこようと思います。
ノートPCを持っていくので、ライフスタイルは変わらずに2日間みっちり頑張ります。
このブログを書き終えたら入隊式ですが、その前に
ここ数日は池田信夫さんの「電波利権」やこれから書き出す。
古市幸雄さんの「1日30分を続けなさい」を読ませて頂きました。


ここから大きく舵きりをして、FB業界についての書籍に時間を割いていこうと思っています。
目標は週に2冊で半年で50冊。
これとは別に自分の好きな本、気になる本を週2冊の合計100冊程度を目標にしていこうと
思います。
ファッションビジネス分野は、会社へ外部から入っている方で、バーニーズにいらっしゃった方がいたので、連絡を取らせて頂き、早々に6冊程紹介をして頂きました。
現在は出張中とのことで、後日、昔お読みになった本を教えて頂けることになっております。

それでは、1日30分を続けなさい(勉強を)について
中卒・高卒、二流・三流大卒のハンディは1日30分の勉強継続で克服できる
「1日30分」の勉強を継続すると、年間300日で150時間、そして5年で750時間、10年で1500時間もの勉強量になります。そりゃそうだ。
でも一番感じたのは、30分で足りるのか?ということ。
そもそも一流大学を出て努力をしない底辺と比較する。
そもそも勉強をしない人と比較していたら30分で勝つか負けるかで言えば、勝率の方が高いのは必然的ではないでしょうか。やる気のないひとは、どこへ行っても通用しないので。というのが私の考え方です。天才、秀才と呼ばれる人達となんとか、やりあおうと思ったら努力でカバーするしかないでしょう。
30分程度で、太刀打ちできる世界など、そうそうないと思います。
それは0よりマシとか、やっているだけいいよねというような評価にとどまると思います。
今、私はコンスタントに4~5時間は自己啓発に当ててますが、全然太刀打ちできてません。
だから「最低1日300分を続けなさい」の方が現実的だと思います。
大丈夫、脳みそなんて使用されているのは数%にしかすぎなのだから勉強で死ぬことは皆無。

そして1日30分の継続ができない他人の世話をここまでやく必要あるのか?なんて思います。
所詮、本です(ご機嫌な印税生活)
一番いいのは毎日しつこく第三者が確認して促す、些細なことを、ほめてあげることです。
褒めると脳が快感を覚えて、もっとやろうとします。
そしてもっと褒められると、もっともっとやろうとします。
こちらの方が、よっぽど必勝法。
そのような環境、上司を持つと幸せですね。
最後に、世界水準の人の30分と私の30分では生産性が全く違うので、わたしはがむしゃらにならないと同じ付加価値をつけられないのも現実。

やっぱり30分では全く足りませんね。

さて入隊してきます。
健康管理も仕事です。