2010/11/11

束の間の団欒

火曜日は朝一番に店舗に足を運び、売場作りに参加、その後10:00から防災管理の講習を受けるために移動し、夕方までの受講を終え、修了証をもらい、店舗にUターン、そこからエリアMTで今月のイベントの詳細を話合う。通常は上司であるエリアマネージャーのみだが、今回は特別にブロックリーダーも参加、その後お決まりの懇親会となった。ブロックリーダーが参加するエリアの懇親会は初ということで、かなり熱い仕事の話題にもなった。2時にお開きとなるが、終電がないため、Round1のSpo-chaにて朝までスポーツ大会、バッティング、バレーボール、バスケ、バトミントン、フットサルと朝まで汗だくフルコース。それにしても皆恐ろしい体力。5:00に解散となりました。BLDのスポーツ万能さには驚きました。香港立上メンバーはこの方知っているのではないでしょうか。

2010/11/04

Twitter makes a Chemical reaction

Mini Blog サービス(表現が適切かどうかは不明)として日本では、かなりのユーザーがいるTwitterですが、随分と使い方や、周辺関連サービスが充実し、1つのインフラが構築された。Twitterで形成される世論がどうのこうの、様々な考え方が飛び交っているが、私としてはTwitterはIdeaに化学反応を起こし、革新的な発想を生み出す為の重要な媒体という位置付けだ。テレビのようなメディアとは違って、能動的にフォローする人を選択し、自分の好みや知りたい情報源の中心や側にいる人を選択することで、自分が潜在的に探し求める情報に出会うことができるようにするというのが、王道的な使用方法だが、全く違う畑や独創的な発想や発言をする人をフォローすると、自分が何かを考えている瞬間に偶然出会った、Twitter上のつぶやきに刺激され、全く違った視点がうまれる瞬間が多々ある。Twitterは正に思考に、化学反応を起こす媒体なのだ。

vs Invisible trade area

Invisible trade area(見えざる商圏)との戦い。私はこの半年間この見えざる商圏と戦ってきた、この表現がとても気に入って好んで自分で使っていたのだが、路面で独立している店舗と違い、顧客の来店動機が目的買いでの来店でないケースが多い、ビルイン型の店舗や独立していてもロケーション上、足元の商圏客ではなく、多岐にわたる要素が絡み合ってたまたま来店する顧客が売上の軸になっている場合、この場合間違いなく直面するのが、このInvisible trade areaとの戦いだ。どうやって店舗に足を運んでもらうのか、認知してもらうのか、そしてどうやって購買意欲を掻き立てるのか、つい手が伸びてしまうのか、知恵をしぼり続けなくてはいけない。集客力ではディベロッパーの能力や施設の規模で劣り、近隣店舗にかなわないのは事実だが、儲けの構造を作り出し商売の質で実績を叩きだせるようなチームを作り上げる。

The third way. Be uniqueを求めて



仕事でも、プライベートでも決められたレールの上を歩くことは安易であり、いわゆる常識や定石に則って物事を行なってゆくことは、著しく思考力を低下させる。Be uniqueになることは莫大なエネルギーと絶え間なく思考し続ける習慣が必要になる。The third wayという切り口は私の思考切り替えの自分に対する問いかけで、他に方法はないのか?! と独創性を引き出すキッカケを創り出す。誰にとっても時間は有限であり、1日は24時間でしかない。あれもこれも手をつけたいし、成し遂げたい。1日を72時間にしたければ3倍で動くしかないのだ。最近は集中的に語学を学ばなくてはならず、その他の分野の時間配分を削って時間を集中させていたが、ふと全て一度にできないか、The third wayについて考えてみた。例えばLiberal artsと語学、それぞれ学べば2コマ必要だが、洋書でLiberal artsを学べば、実は異なる2つの課題に同時に取り組める。更に2言語鍛えたいならEnglish-Spanishの字引を使えば良い。このようなアプローチを重ねることで、1日を72時間に増やすことが可能になるのではないか。そして実行してみることで立証する。

2010/10/21

Prepare for Japan Crashing 日本経済破綻に備えて

休日に買い物に出かけた先での光景。小学生ぐらいの女の子がCDの試聴をしながら踊っている、このコーナーはK-POPのコーナーである。「少女時代」韓国のスターで日本では、最近すっかりお馴染みになっている。日本経済が好調で経済大国であった時代、アジア各国の若者はJ-POPに憧れ、ファッションなどでも強い影響を受けていた(今も名残はある)、現代では、1997年のアジア経済危機から多くを学び、経済も国のビジョンもしっかりしている韓国の影響を日本が、文化面でも受けている。経済が好調だと、文化面でも繁栄してゆくのではないかと思う。ファッションビジネス業界に携わる人間は、経済発展している国から創造されるファッション、トレンド、ファッションを牽引するようなスターやアイドルの存在にもしっかりと目を配っておくべきである。ここまでは余談であったが、冒頭の書き出しは、日本が経済破綻、よく言われているJapan Crashing後の日本の状況を思い浮かべてのこと。歴史は繰り返される。次は日本が沈む可能性がある。日本が破綻する時。国はどうなるのか、企業はどうなるのか、個人はどうなるのか。このようなことを1997年に戻って予測する必要がある。ではその状況下で何ができるのか、今やっておくべきことはないのか。早急に取りまとめて実行する必要がある。幸い1997年当時はアジア地域が限定的に経済危機に追い込まれただけであったため、外需主導(欧米への輸出)で飛躍的に回復することができたが、現在の欧米にその力はあるのか(むしろ破綻のあおりを受けるのか)。ないとすればどのような打開策があるのか。自分が属する産業への影響、そこで生き残れるのか。日本円が紙切れになったら、どうやって生活してゆくのか。今朝はその対応に追われるような日本経済破綻後の夢を見た。これは国の問題ではない。個人にまで影響が及ぶ深刻な問題なのだ。

2010/10/13

クリエイティブな空間

繁忙期になると物量が増加し、バックヤードには多くの商品が積みあがる。当然ながらスペースが圧迫され、ディベロッパーさんの共有スペースに置かないといけないような状況も発生する。物理的に自分のところに収めるのは「不可能」とか「無理」「仕方ない」と安易に結論を出してしまうが、そこに重みのある言葉、「実務者と同じレベルの判断しかできないのか?」この言葉はかなり効いた。そもそもこの数年思考力を向上させるため、地道な努力を続けてきた結果、最速でクリエイティブな問題解決策を引き釣りだせるようになってきたはずなのに、思考が停止する瞬間がある。休憩室前にポッカリと確保した何も置かない空間、この空間は自分への挑戦状である「クリエイティブな空間」だ。万策尽きることなんてない。

2010/10/06

アンチ基本すらできていないのにレトリック

「基本すらできていないのに」「●●するな」「●●するなんて100年早い」という決まり文句のようなものがある。これは、自らのチャレンジに対する明確な「No」だろう。これを真に受けて萎縮するなんて馬鹿げている。Never take no for an answer. よく考えれば基本を重んじるということと、基本的なことしかしないというのは180度意味が違う。これ以上凹む余地がないほど叩かれたなら、5分ぐらいでリカバリーすべきだ。そもそも自分が自分の仕事について100%満足できる日は一生やってこない。常に反省点はあり、常に革新すべきことがある。常に変化し、常に留まることはできない。

2010/08/28

幸之助論


John P.Cotter著書、非常に内容が濃く必読と言える一冊。ここでは3点抽出、自己成長を促す読書とは、はじめからこの一冊から何かを吸収しようと貪欲に食らいつく読書である。たった数時間で偉大な人物の人生の重要な時期を全て体感することで、通常は経験できない経験を読書の時間で吸収する。そのように考えると、この一冊はどこをとっても素晴らしく、1分たりとも無駄にはならなかった。

①自分なりのリーダーシップ持論を持ち明文化することの重要性
 これは自己の強化につながる
②事業は黒字であって然り、これはビジネスでは当たり前だが
一番苦しむところ、利益は顧客の支持率そのものであり
 利益が出ないビジネスは的外れということ
 これは非常に厳しいが、本質を見失いそうになるとき自らに
 問いかけるべき質問だ。
③衆知こそ力なり
 最強の組織はフルフラットであるが、このフルフラットはオールダウンドということではなく
 マインドフルフラットである。全員が経営者マインドを持つことの強さを物語っている

上記を受けて、9月中にリーダーシップ持論をまとめる。またこの1年で自店を高収益店舗へ
生まれ変わらせることを決めた。

2010/08/27

インターンからの贈り物

こんな嬉しい出来事はない。インターンシップの学生から店舗に色紙と写真が届いた。この活き活きとした姿を見るだけで、感無量だ。共に過ごした6日間の店舗研修で培われた絆を感じることができる。世界の未来を背負う才能達とまた世界のどこかで再会する日を心待ちにする。できることなら自社で共にやってゆきたい、そんな気持ちが正直なところだが、それぞれが持つ強みを発揮して、自分は、これだ!!という道で活躍され、豊かな人生を歩むことを切に願っている。皆さん本当にありがとう!!

2010/08/26

「維新会」の誕生


2010年新入社員2名を店舗で受入、半年で店長昇格を実現したお祝いの食事会を行なった。これは入社時に約束をしていたことで、実は2007年の新入社員受入時も同じ約束をしていた。2008年2009年は香港に海外赴任していたため、日本での受入に空白ができているが、このようなボーダーレスな交流はとても素晴らしいと感じている。お互いに刺激にもなるし、そもそも若き才能達を結びつけることで、高い志を束ねて大きなことができるのではと常々考えていた。それが今夜、形になったことは大きな意義だ。飛躍的な成長をするために何が必要か、5時間にも及んだ食事会は価値ある場となった。そして「維新会」が誕生した。

維新といえど、政治的な色はなく。坂本龍馬のブームに影響されているということでもない。フラミンゴは父親からしか乳が出ないという「常識を覆すようなこと」や意味合いを含めネーミングが良いのではないか、「脱・茹で蛙の会」というような戒めの意味合いを入れたいなど、色々と候補があがった、散々話し合った末にたどり着いたのが「維新」であった。毎年2月と8月、テーマを決めて集まり、飛躍的な成長のきっかけにしようと決めた。

2010/08/13

民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論


社長推薦図書「民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論」大前研一さん著書、個人的に大前研一さんの著書は好きなのでほとんどは読んでいるが、今回は社長推薦図書ということで早速店舗の下にある書店に足を運んだ。新著が出ていたのは知っていたが、購入していなかったので、良い機会となった。読了して、書こうと思えばいくらでも書けるのだが、2つだけ第2章から抜き出して自分なりに考えてみた。

1つ目は安売りに関して、本著では触れていないが、考える上で好例だと思ったのが「牛丼戦争」だ。吉野家の業績不振は、安売り合戦に参加し遅れたことが大きいと書かれていることが多い、これが明暗を分けたと声高に叫ばれているが、本当にそうだろうか、また自分が吉野家の経営者ならどのように対応してゆくだろうか。ポイントは「早い、安い、旨い」だろう。なぜ吉野家は苦戦するのか、顧客は吉野家に何を求めているのか考えると、この「早い、安い、旨い」というコンセプト自体は決して現在でも色あせてはいない。但し「早い、安い、旨い」のうち、早いでは競合他社と比較しても大差はなくなっているように感じるのは自分が顧客の立場から考えても、意識したことがないぐらい差はないと言っていいだろう。では旨さはどうか、こちらもメニュこそ差はあるが、実際目の前に吉野家があってもすき家でしか食べたくないほど、味が悪いかと言うと、こちらも大差ないのではないかと思う。ではどこで人々は差を感じているのかというと、安い。つまりどのぐらい安いかが牛丼戦争の主戦場となっているわけだ。だから経営者としてはやむを得ず、この戦いに参加し、お互いが利益を削りながらの消耗戦を繰り広げざるを得ない。では自分が経営者なら、どうするのか切り口を考えた。

吉野家牛丼戦争での主戦場「早い、安い、旨い」の呪縛からの開放について

①高付加価値は牛丼につけられないのか
   -少し足せば、凄く美味しい牛丼
   -健康促進、美容などの効果

②どのような顧客が利用しているのか、したいと思っているのか
   -今でこそ女性を見かけるが、実はもっと利用したいはず
   -家族連れで過ごせる空間なのか

③そもそも吉野家は何を求められているのか
   -家計の味方
   -手作り弁当のような温かい食事

④日本のマーケットに固執する必要があるのか
   -海外では吉野家の出店の方が明らかに進んでいる
   -3倍の規模になるまでの期間を短縮できないか
   (海外414店舗、米国100店舗出店加速、国内1183店舗)

このようにして切ってゆくと主戦場を選び間違えにくいのではないだろうか。

もう1つはユニクロの母体FRグループが展開する「ジーユー」ブランドについて、大前研一さんが、ユニクロ1本にしぼるべきだと述べられているが、990円ジーンズはブランドの認知度を高めたという点については成果であったと私は感じている。ブランドのポジショニングについては賛否両論あるだろうが、例えば最近ではソーシャルビジネスに本格的に取り組んでいる同社にとっては1日当り2ドル以下で生活をしている貧困層に対して収益モデルが成立する価格と品質を探る商品開発のヒントになるのではないかとセカンドブランド以外での付加価値が存在しているのではないかと個人的には思っており、どのように育ててゆくかで、今後明暗を分けてゆく事業なのではないかと思っている。

本著を推薦した社長の意図は何か。日々感じる思いを最もよく反映させた内容がぎっしり詰まっていたからではないだろうか。本来なら全社員に対して面と向かって、何時間も物申したいことを、本著に代弁させた。そのように感じながら読了した。

2010/08/12

インターンの学生から学ぶこと

火曜日から店舗で7名のインターンを受け入れている。インターンである学生から見れば自社が彼、彼女らにとっての自己実現の場になりえるか、自分の目標と会社のベクトルが一致しているのかを判断する貴重な判断材料になる。仮に入社することがなくても、学びの機会があり、自分の血となり肉となるわけだ。自社の立場から見れば、自社が期待しているような人材なのかを見極めることができる、取り組みや発言、全ては入社してから、どのようなリーダーとして成長できるのかポテンシャル部分を探る機会がある。では自分にとってはどうなのか。多くの店長は、このインターンを負担に感じているかもしれないが、実はこのインターンは自己成長にとっても非常に重要な機会となる。斬新な視点、切り口、思考などは非常に刺激的であるし、どのような領域が無関心で空白となっていて、どのような領域に深く興味を示しているのか、世代の特徴は何か、吸収できることは本当に多い。今回も1つ「人生になにかを残す」という発想を頂いた。例えば、5つ人生で何かを残す。と意識的に取り組むことは結果を大きく左右することとなるだろう。振り返って探すならば、人生で残せた5つのこととなる。どちらにせよ興味深い切り口である。

蕨会


6年前に新人店長として着任し、赴任してきた蕨はとても思い出深い場所である。そこで当時一緒に働いた仲間とこうして再会し、酒を酌み交わせるというのはとても幸せだ。当時10代であった学生は勿論20代になり、それぞれ仕事をしている。これもまた新鮮。当時は労務管理もゆるく、週1休みとか21連勤なんてこともあった。朝はDream7という号令で、早朝から毎日売場作りを頑張っていた。今考えると、とても特徴的な店舗で、ほとんどが男性スタッフで、女性は限られていた。その為、試着室担当に男性しかいない、レジも男、全て男という日も普通にあった。なぜか店舗のスタッフルームは部室の匂いがするということを当時の女性上司は入店の度に言っていた。売上が120%を超える日はパフェを食べて祝うなど、意味不明な伝統を築きあげ、ほぼ連日近隣のファミレスのパフェを食べ歩いていた。当然帰宅は1時なんてザラだったと思うが、翌日はDream7で店舗に6時45分ぐらいには集合していた。金曜日の夜の閉店後22:00からは近くの公園で縄跳びを店長代行者、スタッフ入り乱れてやっていた。早番スタッフも参加するほど、盛り上がり2重とびを競い合っていた。その後大縄跳びというのが定番であった。恐ろしくタフなメンバー、今でも、その大縄跳びを当時の店長代行者が自宅に保管しているというのには相当驚いたが、これも私達が築き上げた絆なのだろう。もしチャンスがあるのなら、もう一度このメンバーで1つの店舗を運営したいと心から思った。とても気持ちよい夜風を感じながら、行き着けであった居酒屋マロのオープンベンチで終電まで、会話を楽しんだ。皆ありがとう。

2010/08/07

今夜は蕨会

今夜は新人店長時代の仲間と「蕨会」である。海外赴任が間に入っていたので皆と会うのは、かなり久しぶりになる。きっと社会の荒波にもまれて随分と変わったのではないかと思う。積もる話もたっぷりあると思うので、じっくり皆様の近況をアクティブリスニングしたい。このような会が開催できるというのは非常に嬉しいことだ。

情報インフラの整備

Googleアラートを使った情報収集(Keyword設定)の立て直しの必要性を感じている。殆どが中国の産業や重要な企業、経済動向をリサーチするために設定されており、現在の世界情勢から言っても偏りすぎであり、これは刷新しないといけない。1年やそこらで手直しをせまられるぐらい世の中の流れが早いというのもあるが、自分が世の中を見る視点をシフトさせて言ったことが一番の理由であると考えている。また英語圏の情報網の充実、欧州、アフリカ、南米などロケーション、ITやSNSなどの影響力の強さなども踏まえ、仕切りなおす。Blogのインプットも見直しをしないと無駄が多い。効率良く情報をさらう能力は磨かれたが、肝心の情報収集の中身が洗練されていないことを痛感した朝であった。

2010/08/06

自己革新力

人は長年付き合ってきた自分という最大の難敵に太刀打ちできなくなると、それまで蓄積してきた引き出しに頼り切る毎日を送るようになる。真に飛躍的な成長を遂げようとするための秘訣は、昨日までの自分と決別することである。それはつまり自分を破壊するに等しい。人は自分にその勇気と力を行使できたとき、はじめて自己革新をすることができる。そこから見える風景は、今まで見えていたものとは全く別のものだ。

2010/08/05

ヒット商品の切り口とは

もうそろそろ「食べるラー油」の人気も下火となってきたが、改めてヒット商品を開発する切り口を考えてみた。この「食べるラー油」を軸に考えてみると、ここから更にヒット商品を創造するヒントがあるように思う。切り口は2つにしてみる。まず1つ目は「調味料」で水平展開してみると、七味、山椒、胡椒、マヨネーズなどが思い浮かぶ、このうち私が一番お勧めなのは実在している「生七味」言い換えれば「食べる調味料シリーズの生七味」だ。これは個人的には「ラー油」より美味しい。

このような展開で、食べる胡椒、マヨネーズなどは熱狂的なマヨラーが存在しているわけだから、マヨフレークのような感じにするといいかと思う。もう1つの切り口は、調味料は味付けするもので食べるものではないという固定観念を打破するやりかた。今、注目している切り口は、確かDyDoさんから発売している「飲む杏仁豆腐」、杏仁豆腐はスイーツで器に入れて「食べる」という考え方を「飲む」に変換しているところ、このような切り口で考えると、ヒット商品や話題性のある商品を創造しやすいのではないだろうか。

2010/08/03

We only live once.


2010年もまた8月3日がやって来た。仲間がこの世を去ってからまた月日が流れた。この日を繰り返すたびに思うことは、命の重み。織田信長を討った石田三成は捕われた。三成には死が待っているのは言わずと知れたことであった。喉の渇きを覚えた三成は飲み水を懇願する。そんな三成に手元にあった柿をくれてやろうとするが、柿は後から喉が渇くから水をお願いしたいと言う三成に、どうせ死ぬのに、柿でも水でもどちらでも良いではないかと誰もが思う。三成という人物は最後の最後まで命を大切にした。何が起こるかわからないということは自分が本能寺の変で証明したわけだから、当然と言えば当然だが、命の重みをよく理解していた人物である。西郷吉之助もまた同様に、最後の最後まで、まだまだと踏みとどまった。歴史に名を残す人間の中で、この2人は命の重みを理解していた人物だろう。無用な命などこの世にはない。1つの命が成せることは、とても大きい。そして命の襷が成せることは更に大きい。我々はたった一度だけ生きることができるのだから精一杯やろうじゃないか。

2010/07/30

学びの時間確保

英語教育が本格化し、社会人が1日最低1時間を半年やらなければならない場合、どのようにすれば実行できるのか考えてみた。1日1時間で半年だとおよそ180時間の学習時間が必要、これを2ヶ月でどうしても完結させたい。理由は簡単、8月は店舗運営上も定時での帰宅が可能で、調整可能な時間も多い、また繁忙期に入って激動の中をあらゆるイレギュラーが学習時間を妨げる要素になることを考えると、9月末まで歯を喰いしばって最低限必要なボーダーラインを越えたい。また、どうせやるならTOEIC+50点というような小さな成長ではなく、飛躍的な成長をしたい。改めて整理するとどうなるのか。



《目標》
①2ヶ月で180時間分の学習を終わらせる
②TOEICは基本何不自由のない900点を獲得する
※だらだら勉強して自分の学びたいことの時間を細切れにされたくないのでケリをつけたい。ここは前回の衛生管理の国家試験同様、やると決めたら1回で必ず通れるように1点集中する。


①を達成するために、スペイン事業用のインプットを止める(それぐらい真剣)語学も絞り込んで英語に特化する、周辺インプットも意図的に英語圏や洋書に傾斜して、徹底的に取り組むこととする。2ヶ月で180時間ということは1日あたり3時間、公休日は負担を軽くしたいので週5日間の勤務時に3.5時間勉強し、公休日は1.75時間を固定化すれば実現が可能となる。これをやろうとすると、社長が言うように残業続きの毎日では身も心も砕けてなくなることになるので、きっちり仕事を終わらせるように朝から猛烈にやってゆく必要がある。1日3.5時間は自分が得意とする時間帯に設定する。私の場合早朝なので、逆算すると、残業のデッドラインは19時半(約2時間まで)、就寝時間は21時、これで睡眠時間6時間確保し3時から5時半までと、仕事の休憩時間1時間半のうち合計1時間を勉強に当てると3.5時間の確保ができる。公休日は仕事の起床時間の5時半に起きて2時間やれば7時半、このタイムテーブルを2ヶ月間実行すれば2ヶ月で突破が可能、2ヶ月で目標をクリアできるヘビーな生活だが、これをあと2ターンやれば3倍学習することになり、インプットを英語に傾斜している分、その相乗効果で目標②を達成できると確信している。後は計画をやり遂げる不屈の精神だけだ。

2010/07/25

酷暑対策

店頭で品薄感があるアイス枕、やはり35℃を超えるような酷暑では快適な睡眠のために皆さん買い漁っているようです。ひんやりアイス枕でかなり快眠できるので、これは大変お勧め。もう1つは花王さんから発売されている爽快バブシャワーのExtra Cool、お風呂上りにサッとぬってシャワーで流すのですが、恐ろしいぐらいにひんやりするため、朝などは逆に真冬のようで寒いぐらい。残念ながら外へ出ると流石に真冬のような感覚はなくなりますが、とても爽快です。寝る前には安眠の強い味方、出勤前にはモチベーションアップに役立つ優れものです。ここに美味しくて栄養たっぷりの食事があれば夏バテ知らず。香港にいるときにも使えば良かったと今更思います。機会があればどうぞお試しください。

2010/07/22

Benちゃんを囲う夕べ


今宵は香港から台湾事業立上の為に台湾MT(新入社員)を教育しているBenちゃんと香港で一緒だった海外組との同窓会を東京本部(東京Midtown)で待ち合わせて表参道に移動し夕食をしながら色々と情報交換を行なった。残念ながら現在香港赴任中の仲間は携帯電話で澳門(マカオ)からの声のみの参加となったが非常に良い刺激となった。あと数年もすれば経営幹部として第一線で活躍する顔ぶれ。良い夜であったが、いかんせん終電がなく終バスでの帰宅。既に深夜2時を回っている…。

Summer has come


見上げると真夏の空が…。文字通りSummer has come.
日本にも夏が来ました。この夏空がたまらない。

2010/07/13

スペイン事業参画に向けて

スペイン事業参画に向けて、スペインについてのインプットを開始した。
歴史、文化、言語全てにおいて、「誰よりもスペインを知る」ということを目標に、手始めに興味をそそるような歴史や習慣というようなところからインプットを開始した。中国のときほど大量の書籍はないが、また1つ手に取るように理解できる分野が増えることはとても嬉しいことだ。スペインから見て海の向こうにはアフリカ大陸が広がっている。今後はスペインからアフリカを見つめるというような立ち位置で時代を読み、自己研鑽に励むことになる。







夏風邪をこじらせ、「無味無臭の世界」にいるが、物語の描写から感じることができる、町の匂い、血なまぐささなどは人間が持つ感受性の鋭さなのだろう。むしろ現実よりも深く刻まれるものがある。私がスペインのバルセロナに滞在していたときの町並み、小さな商店には「今はラマダンなんだ、お腹すいたよ」と気さくに話しかけてくれるイスラム系の店員さんがいた。スペインの歴史を読み解くうちに、なぜ彼らがスペインで商売をしていたのか、当時は気付けていなかったことが、なるほど。と思えるように点と点をつないでくれる。World Cup Yearの2010年の優勝国がSpainというのも、何か自分と縁があるように思えるようなタイミングであった。

会社では英語教育プログラムが強化され、道具としての英語はビジネスで通用するレベルになる。今後は下地ができている中国語、幸い世界中の何処の国へ行っても華僑とお目にかかることはできるので、ここは着実に学習を進めながら、錆付いたスペイン語も、スペイン語圏の友人の力をお借りして、進めてゆく。2020年の自分の夢に向けて、いよいよ本格始動。

2010年8月3日 蕨会

今年の8月3日は懐かしい仲間を集めて蕨会を実行する。
香港に赴任していたこもあり、ここ2年集まっていなかったから
久々に会える面子と楽しい時間を過ごしたい。
それぞれの近況を聞けるのが楽しみだ。
時間、場所などは口コミ、個別連絡でお知らせするが、ブログを
見ている方がいれば是非、日程の調整をお願いしたい。

2010/07/11

無味無臭の世界

夏風邪をひいたおかげで、味や匂いがわからない状態になっている。先週は公休日2日間は自宅で静養、それでもようやく喉の炎症や咳が改善するぐらいで、なんともスッキリしない状態でまた新しい1週間が始まった。無味無臭の世界は、かなり味気がない。食べるものに味がないと彩りを楽しもうと目で、気持ちを満たそうとするが、残念ながらひと口食べると、味がないことにひどく落胆する。それでも一瞬味覚が戻る瞬間がある。この瞬間の嬉しいことと言ったら。味もないが匂いもない。全く不思議な世界が広がっている。時折靴屋の前を歩いていると、皮の独特の匂いを一瞬感じることができる。鼻が麻痺しているだけに、一瞬一瞬感じる匂いはインパクトがある。いかに日頃の生活で匂いに慣れてしまっているのかを感じることができるのも夏風邪のおかげだろうか。暫くは無味無臭の世界に生きることになりそうだ。

2010/06/17

贅沢妄想コンテスト

通勤電車の中吊りに見つけた贅沢妄想コンテスト。自分だったらどうしてものかと贅沢妄想をしてみました。興味のある方は、こちらの森永乳業の詳細をどうぞ。

「わたしの贅沢ミルクイチゴのカキ氷」
贅沢といえば、人それぞれ、毎日高級レストランで食事をしていたら、もはやそれは贅沢ではなくなってしまうのが悲しい人間の貪欲さではないかと思います。今回私が妄想したのは、意外に身近でやろうと思えばできる贅沢で、実際にはあまり行動に移さないことを形にしてみようと思いました。幼少の頃、縁日や花火大会で定番と言えば「カキ氷」でした。その中でも一番はやはり、「イチゴ」それにミルクつまり練乳をつけるか、つけないかは最高の贅沢の中の1つでした。あの練乳がもっと山盛りにのっていたらどんなに美味しく、夢のようかと何度も妄想したことを今でも覚えています。大人になっていわゆる、この練乳を大人買いして、氷イチゴに丸々1本しぼりだしてシャリシャリと食べることは実現可能な贅沢妄想なのですが、実際に大人になってこの妄想を実行に移すことはほとんどありません。これもまた悲しい大人の現実的な感覚なのかもしれません。小さい頃の憧れだった練乳のたっぷりかかった「イチゴミルク」是非実現してみたいものです。こんな妄想のきっかけは実は森永乳業さんが作っている「森永ミルク」だったことも、何かの縁なのかと不思議に思いつつ、随分と長いおつきあいなんだと関心してしまいました。唯一大人になってからも欠かさないのは、昇格試験や資格試験のときに脳にエネルギーを!!ということでスプーンに練乳を一杯流し込み、ペロッと頂いておまじないをかけることです。イチゴシロップと練乳の量を逆転させた特大ミルクイチゴ氷を真夏の夜の花火大会を眺めながらシャリシャリ頂きたいものです。

2010/06/08

衛生管理研修

大型店の店舗運営をするには国内では衛生管理者の資格が必要ということで、本日都内で研修を受けてきた。国家試験を突破するには、やはり、効率的な学習方法があるということを改めて、研修を受けて実感した。おそらく独学で挑戦しても、どこをどのように学べば良いのか気付くまでに回数が必要なことは確かだ。早い話、プロにお金を払い、時間を買い上げているようなもの。明日受験すれば受かるだろうが、試験は1ヵ月後なので、それまでモチベーションと勉強を維持できるかが重要だ。1つ疑問は左程遠くない将来、日本を離れるのに、わざわざ国内でしか通用しない資格を取得してどうするのだろうという疑問はある。会社が機会を与えてくれて、資格を取得させて頂けるのは有難いことだが、取り敢えず当面は衛生管理に集中して、7月中旬からは次のステップに向けて時間を活用してゆく。

明日受験させてもらいたい…本当に…。

2010/05/20

歩行訓練はじまる

1ヶ月ぶりに整形外科へ、再度レントゲンを撮ってもらい、ようやく歩行練習の許可がおりる。この結果を日ごろ通っている接骨院に共有し、いよいよ復活に向け、地道なトレーニングが始まった。1ヶ月間使っていないと、足をつくだけでも激痛が足の裏に、重心を半々にすることすらままならない。左足の筋力を戻すとともに、足首も硬くなってしまったので、ここもリハビリをしながら、スムーズに歩けるように、次は走れるようにしたい。靭帯のこともあるので、あわてて取り組むのだけは注意をしてゆくが、はやく松葉杖を卒業したいものだ。

2010/05/13

ロシア版シリコンバレー(Silicon Valley) スコルコボ(Skolkovo)


ロシアのメドベージェフ大統領が、モスクワ西部近郊スコルコボ(高級別荘地)の広大な国有地に、先端技術産業(主にエネルギー、IT、通信、バイオ、原子力)の研究施設などを誘致して、人口3万~4万人の、世界中から最もイノベーティブな人々が集まる “イノベーション都市”「ロシア版シリコンバレー」を建設する計画を発表した。100億ルーブル(約300億円)の政府予算が割り当てられた重要な国家プロジェクトである。そもそもロシアが米国のシリコンバレーを自国に作ろうという、これ以上にない皮肉は、シリコンバレーの歴史(Seacret History of Silicon Valley)を辿れば理解することができる。シリコンバレーが発展した背景には当時のソビエト連邦の存在が少なからず影響を与えていたというわけだ。ロシアにはなく、米国にシリコンバレーのような都市が創り出された条件を考えてみると、およそ現在のロシアでは、政府主導でそれを実現するのには困難だと容易に想像がつく。

米国からは、Ebayの社長兼CEOジョン・ドナヒューやTwitterの共同設立者の1人、ジャック・ドーシーや米国政府代表団13人がモスクワを訪問、VCであるエスター・ダイソンは「シリコンバレーを創るために必要なこと」を語っている。シリコンバレーを創り出すために必要なのは、有意義なイノベーションへ報い、失敗から学ぶ価値観を定着させること、そして優れた品質の製品、サービスを正当に評価し、それに正当な対価を支払う顧客の存在があるということ。果たしてロシアに、この2つがあるかどうか。

ロシア版シリコンバレー構想の一部抜粋
 -アドバイザリーはドミトリー・メドベージェフ大統領をはじめロシア政府の
   閣僚クラスが多数、海外からもリー・クァン・ユー元シンガポール首相等
  著名人が名を連ねている。
 -最先端の技術・製品を世界市場に供給し、2015年までに
   3000億~6000億円の売上を実現。
 -ビジネススクールの授業料は2年間で1000万円以上
 -高度専門技術者に対する入国規制を緩和する
 -労働許可証の有効期限を現在の1年から3年に延長し、
   その後も3年ごとに延長を可能とするほか、
   雇用主の確認だけで取得を可能にする。
 -高度専門技術者は年収200万ルーブル(約630万円)を
   下回らないこととし、労働許可証の取得者は同伴家族とともに
   居住権も与えられる。
 -住民税の税率も外国人の場合30%だが、高度専門技術者は
   13%に軽減される。

スコルコボが選ばれた理由として、大統領は、スコルコボの土地のほとんどを連邦政府が保有しており、開発が容易なことから、センター立ち上げまでのスピードを重視した点と語っているが、開発利権が絡んでいる可能性は高い。現に、スコルコボには新興富裕層が使うゴルフクラブもあるうえ、そもそも科学技術の集積する大学・研究機関の近隣ではなく、ビジネススクールであるスコルコボに設置されることに関して批判を浴びている。またこの国家プロジェクトにロシアは日本の先端技術を導入したい考えで、領土問題をエサに積極的な首脳会談を行っている。「日本の首相が誰になっても交渉を進める」と事業成功への意欲を強調している点からも、この事業への熱の入り方がうかがえる。

シリコンバレーといえば、スタンフォード大学だが、英国で言えばケンブリッジである。中世のハイテク産業であった羊毛産業、革新的な毛織物技術によって新製品を生み出し、ヨーロッパ大陸にも輸出するほど繁栄を誇り、羊毛産業で蓄えた莫大な富を、教育にも惜しみなく注いでいく。ケンブリッジは、近郊のハイテク産業の支援のために多数の研究所を有する。スコルコボにはこのような背景がないことが最大の欠点だと私は感じているが、世界の視線は、このスコルコボに注がれているのは間違いないようだ。

ロシアよ、汚職と賄賂まみれから脱却し、1バレル70ドルより上か下で一喜一憂するようなお粗末な経済基盤におさらばし、世界をワクワクさせてくれるようなイノベーティブな技術や企業をどんどん輩出してくれることを期待したいが、それよりも日本が、そのような活力を持たなくてはいけない。

2010/05/12

福翁自伝 福沢諭吉


幕末・維新の激動期を自由自在に運動し、慶応義塾を創設した福沢諭吉の自伝、自分が描く福沢諭吉像と等身大の諭吉像、その違いを感じ取ることができる一冊。激動期の日本をどのように達観していたのか、その眼差しの向こうを垣間見ることができる。しかしながら思っていたほど熱い志を持って時代を掻い潜っていったというよりは、時代に適応しながら、内に秘めた信念を貫き通した人物といった印象を受けた。激動期の日本を生きた偉人達なら、今の日本をどうしていくのか。同じ時代を生きた偉人達はお互いをどのように見ていたのか、興味は尽きることがない。

2010/05/09

休日はFrenchで癒される

多忙な日々の食事と言えば、体に栄養、短時間でバッと済ませることが多いが、休日の食事はこうあるべきだと感じた本日のLunchである。近所に本格的なFrenchをリーズナブルな価格で提供してくれるFrench Restaurant CHARMER(シャルメ)ランチMenuにはパスタランチ、ワンプレートランチが1000円程度とかなり値ごろ、Special Lunchでも頬っぺたが落ちそうな美味しいコースが2600円程度とお勧め中のお勧めレストランである。時間をかけてゆっくりと口に運ぶ、絶品料理を味わいながら、のんびり過ごすLunch Timeは、日頃の体に栄養という食事の仕方とは打ってかわって、心に栄養、繊細な味を楽しむ贅沢なひとときとなる。ここがエサと食の境界線。たまにはブラッと贅沢Lunchをするのも良いものです。食事が終わるとシェフが直々にご挨拶に出て来るのもこだわりがあって素敵。店員さんも、丁寧に料理の説明をしてくれるので、食べる前から心が弾みます。お試しあれ。

GWの連勤で腫れあがった足も、今日はゆっくり静養。

2010/05/06

本屋さんから本を頂く

以前ブログでも触れた自宅近くにある駅前の本屋さんのご主人から、本を頂いた。勝海舟 氷川清話という学術文庫で、福沢諭吉の本を購入したときに、立ち話でお勧め頂いていた本であったが、取り寄せをしないとないようだったので、頃合を見て注文するつもりでしたが、逆にご主人の本を譲り受けるような形となってしまい、大変恐縮だ。そもそも私は人に本を上げることはあっても、もらうという機会はかなり少ない。歴史をそれぞれの人物から眺めると、どのような風景なのか興味があり、最近は集中的に明治維新の頃の偉人が書き残したものを読み漁っている。ビジネス系と並行してインプットしているので、今までとは違うやり方だが、これもなかなか良く、まるで学生の授業割りのように楽しませてもらっている。

2010/05/05

今日はとても心地よい風が吹き抜けていた。この家は冬に温かく、夏に涼しいようだ。外はジリジリと強い日差しで汗ばむような陽気だったが、家の中は気持ちひんやりしており、風が通り抜けてゆくのが実に気持ちが良かった。実に充実した良い一日だった。

祖母と両親

久々に祖母と再会。端午の節句ということで、うちの両親と一緒に祖母が遊びに来てくれた。言葉が随分話せるように回復していたことには驚いた。私の姿を見るなり、大丈夫というような視線と声をかけてくれた。隣を通るときにも肩にポンとたたいてくれて、記憶が徐々になくなっていく中で、当時と変わらない温かい愛情を感じた。一緒に食事をしながら、両親を見ていると、当時祖母が還暦のお祝いで、親戚一同が集まって、食事会を開いたときのことを思い出す。還暦といっても、当時の祖母は私から見たら、全然若々しいと感じていた。その年齢に両親は到達したわけで、20~30年という時間のズレが祖母と両親に存在しているが、こうやって世代がどんどん移り変わってゆくのを目の当たりにしていると、少し怖気づいてしまいそうになるが、そもそも人類は滅びへとむかっているわけで、それが天文学的な時間軸だからピンとはこないが、精一杯生きようとする、人生を全うする姿は、至極心を打つ。その姿に勇気付けられるわけだから、人間とは実に不思議な生き物だ。

片足の生活

片足の生活になって2週間が過ぎた。誠に何の役にも立たないありさまで、非常に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。ようやく昨日で6連勤が終わり、足はミッキーマウスのようにむくんで、丸みを帯びてパンパンにふくらみ。血行が悪いものだから、ふくらはぎには強い痛み、腿は長時間正座をしていたように痺れすらある。手は松葉杖を握って体重を支えるために、皮がめくれ、圧力で握るのも痛い、脇の下も松葉杖をはさまなくてはならないため、同じように痛みを抱えている。ひと度歩けば、登山をしているような気分で、常に自分との戦いという状況。何よりも仕事で売場に立てないことの影響は如実だ。GW明けにはなんとかリセットする。現状は一進一退と苦しい戦いである。この気持ちを忘れないようにここへ綴っておく。

2010/04/27

20歳のときに知っておきたかったこと What I wish I knew When I was 20


スタンフォード大学アントレプレナーセンター、エグゼクティブ・ディレクター、Tina Seelig著書、兎角この世は成功事例ばかりに飛びつきたがり、失敗というと恥ずかしいこととして、それこそ臭いものには蓋ということが当たり前のように感じる。日本ならもっと如実だろう。私は店長になった頃は、優秀などともてはやされて、多少なりともいい気分ではあったし、優秀を維持しようとするプレッシャーや最速で昇進することが一番重要なことだと思っていた。状況は一変する。毎日問題にぶち当たり、成果らしい成果も出せない。それこそ失敗につぐ失敗、昇格面接で言った一言で、昇格が見送られることだってあった。海外でも、失敗につぐ失敗。失敗以外に何もないのではないかと思えるような有様だ。しかしこのような失敗の中で、失敗についてよく考えるようになったのは、とても良い経験となった。この本にも出て来るように、私は失敗を成功へのプロセスと捉えているし、積極的にリスクを取ってゆくことにも怖気づくという感覚は薄い。失敗は宝だ。失敗した人間しか、その匂いを嗅ぎ分ける感は養えない。この本からは、失敗との関わり方について学ぶことができる。そして常識を覆すために日頃からどのような思考を備えるべきかについても知るヒントとなるだろう。はじめの設問で、読み続けることを一旦停止し、まず5ドルという金額に惑わされてはいけないと考え、それからホリエモンが起業するにあたって、自分の好きな事よりも、儲かる分野を選び、できる限り起業にあたりコストが0に近いものを選ぶという考え方が脳裏をかすめた。非常に興味深い講義であるが、このようなことは自分で自分に問題設定すればシュミレーションできるわけだ。一番重要なのは、それを実行するか否かである。そこに大きな差が生まれる。現在のAmazon ranking 3位という超人気本だが、この本を読んだひとの中で、どれだけのひとが実践するかが、私の中で一番の興味でもある。これだけ良書が溢れる世の中だが、変化を起こせる企業家は限られている。ではそれ以外の大多数は一体何の為にわざわざ本を読んでいるのだろうか。

福沢諭吉を語る会

福沢諭吉について、どれぐらい話せるか、そんなゲームを店舗の店長代行者と約束した。期限はGW明けまでで、時間が合うときにお茶をしながら、福沢諭吉について語ろうというものだ。最近は大河ドラマで坂本竜馬が人気のようで、この時代に生きた志士達が書店でもよく目に留まる。そして現在の日本は、当時のように先が見えない不安の中で、日本が浮き沈みするかどうかというような混沌とした状況下にあるのは同じではないかと思える。唯一の違いは、現代に生きる日本人の殆どは白旗をあげ、無気力で、日本の未来より、自分の1年後のことですら、無関心というような状況ではないかと思う。志士達から学ぶためのブームなら良いが、あの頃は良かったというような黄昏ブームだと益々日本は疲弊してしまう。この国を変えるには、ひとりひとりが貪欲に志を持って前進してゆく以外には何もないのだ。そんなわけで、福沢諭吉を語る会では、そのようなキッカケ作りのためにゲーム感覚ではじめたのだが、コレを気に歴史から学び、立ち上がれる人間がひとりでも増えれば良しとしよう。

富は誰のものか?!

最近Midnight lectureとして、Internet(You tube)上でも公開されているようなオープン講義で学ぶのが習慣になっている。最近の一番お勧めは、このMichael Sandel教授のJustice(正義・公正)という全12回24コマの講義で、身近な事例を使いディスカッションを用い、自ら考えながら参加できるのが素晴らしい、この講義の絶大な人気が理解できる。世の中で起きている事柄を考えるのに、非常に役に立つ知恵と言っていいだろう。米国オバマ大統領が実現を試みようとしている国民皆保険は、米国民にとって、どのような意義を持つか、その賛否について、根底にある人間の考え方というものを理解すれば、どちらのサイドの言い分も、そもそも考え方のスタート地点が違うことが手に取るようにわかる。そしてこのようなことを議論できる場というものは、人間を飛躍的に成長させる絶好の機会である。先週のNewsweekにリベラルアーツ(一般教養)よりビジネスに直結したノウハウを習得したい学生が増加しているという記事があったが、ノウハウなどは学べば極端な話、誰にでもできることだが、リベラルアーツから育まれる人間性や創造性は、ビジネスを全く違う次元に導く素地となり得る。そこを勘違いして目先のスキル習得に走るのは愚者としか言えない。私達から職階や職責を奪い取れば、ひとりの地球人ということ以外何もないわけなのだから、ではひとりの人間として、どれほど豊かなのかということが私達がまず考えるべきことなのではないだろうか。今後もMidnight lectureは続けていこうと思う。

二本足で歩く素晴らしさ

左足首の怪我は、全治1ヵ月半ぐらいという診断だ。全治と言っても骨がくっつく期間で、その後のリハビリなどを考慮すると夏ぐらいまでは、松葉杖で歩行するという期間は続くだろうという見通し。二本足で普通に歩けることが、どれだけ素晴らしいか心底感じている毎日だ。松葉杖は見かけによらず、異常に体力も気力も奪う。駅まで5分が3倍ぐらいの時間を要するが、何より奪われる体力や気力で言えば10倍以上の負荷がかかっているのが現実。ちょっとした道路の傾斜や不便さをリアルに感じることができる。今なら足が不自由な方にどんなサービスや歩行や生活をサポートできる器具が最高か、いくらでもアイデアが出せるぐらいだ。降って湧いたような災難であったが、この不自由な生活の間、違った視点で物事を見ることができるのは非常にラッキーだったかもしれない。昨日、今日と病院へ足を運んできたが、担当の先生は実に献身的で、親切、丁寧、おまけに医院には三国志が全巻揃っており、インプットする場としても、よい環境になっている。往復の道のりは筋力トレーニングと据えて、歩くことで、健康促進という面でもプラスだ。今回は、常に注意深くあるべきという教訓を得たと同時に、歩けないなら、どうしたら良いか、働き方も一度0ベースで考える機会に恵まれたと前向きに捉えている。

2010/04/19

「知の衰退」からいかに脱出するか?




大前研一さんの著書「知の衰退」からいかに脱出するか? 現状の日本を的確に表現している1冊であり、どのようにしてこの状況を打破してゆくのか、具体的な方法論まで示してくれた内容は、現在のグローバルワールドで生き残るための重要な羅針盤だ。一番悪いことに、私達の殆どは、そのような状況下に置かれていることすら認識できていない。正に「井の中の蛙」か、時代遅れの島国根性としか言いようがない。新入社員を受け入れてから、いかにマネジメントとして育成するかという視点と、グローバリストとして世界で通用する人材に育成するかという葛藤の日々で、グローバリストの条件について、触れていること、また集合知(CI)、集合天才(CG)についても触れており、非常に読み応えのある内容で、計画ではなく、どのように実行すれば現在の目標を達成できるのか、大きなヒントを得た形となった。


メシを食ってゆく手段「三種の神器」のみご紹介
①英語
②ファイナンス
③IT(それを駆使した論理的思考、問題解決法含む)


ひとことだけ言うなら、読んだら直ぐに実行しろ、である。この5年ぐらいは的外れでないことをしていたようで、少しホッとしましたが、これからの荒波は、もっと厳しくなると思うと、ボケッとしてなんかいられません。荒波に気付いていなければ、いっそ飲み込まれるのも一興。坂の上の雲に向かってゆく志や、あの情熱が今の日本人の多くに蘇れば良いのですが…誰が言ったかは忘れたが、二人の囚人が監獄の窓から、外を眺めた、ひとりは星を見つめた、ひとりは地面を見つめていた。不平不満の垂れ流しで、主体者となることを放棄した者は地面を見つめて生きればよい。坂の上の雲を見ることができるのは、志ある者のみ。

謎の本屋

大型書店に行けば、それ相応の品揃えがあるのは至極当然。駅前の小さな本屋には足を運ばずにいましたが、先日仕事帰りにサラリーマンが吸い込まれてゆく姿を見て、丁度探していた本があったので、穴場的に在庫があればいいかと思い自動ドアをくぐって陳列棚を眺めてゆくと、こだわりがある品揃え、店舗規模としては本当に個人書店なのだが、取り扱っている本の数々は相当素晴らしく吟味したものしか陳列されていない状況に驚いた。その中から1冊選んで、レジを持ってゆき、探していた本の在庫を確認すると、親切丁寧に取り寄せてくれるとの事、しかも名前などは頂戴しない方針で、1週間を目処に好きなときに立ち寄りくださいというご主人。品揃えについて質問すると、そのこだわりについて答えてくれるとともに、私が選んだ一冊について、そこに関係する書籍や裏話、果ては、この土地の名前の由来から、本屋の裏事情まで、お話を聞かせて頂いた。この人の頭の中の知識はどれほどのものか、非常に興味が湧くとともに、今後、この本屋を拠点にしようと思った夜でした。店舗の下にある本屋は、Newsweekすら置いていないので、不便を感じていた。この書店ツボに入れば、とても良い情報基地になる。毎日通るのでロケーションもバッチリ、外観や建物の大きさだけではわからないものだと唸らされた。

2010/04/15

TOEICで撃沈

2時間英語漬けになることが、あれほどヘビーだとは思わなかった。スタートしてからの75分、リスニングテストで、ほとんど集中力を使い果たし、後半のリーディングでは、ページを開けど、開けどクレームのお手紙、お褒めのお手紙、どうでも良い広告の情報量にただただ疲労感を覚えた。せめて興味が湧くような面白い記事なら…。案の定時間もショートし丸々9問分ぐらいは殆どノータッチ。速読したために、文脈を捉え切れていない不完全燃焼感が漂う中、タイムアップ。自分が何点取れているのか想像もつかないところが、自分の実力すら把握できていない散々な結果を物語っている。まずは700点以上取らないと、英語を四の五の言うステージにいないことを社長は言いたいのだなと痛感した試験であった。そこを超えたら、SWテスト導入の方が、現場に則していることを提案しよう。既に上司に提案してしまった手前、試験直後は、恥ずかしさでいっぱいであった(苦笑)

文明の利器は文明の創造者である人間を退化させたのか

この世は恐ろしく便利になり、私達を取り巻く環境は、この期に及んでも未だに快適を求めて変化し続けている。文明の利器は文明の創造者である人間を退化させたのか。そんなことが頭を過ぎる日々が続く。なぜ人々はここまで「思考停止」なのか、考える力が衰退する一途である本当の理由とは何か、重要なヒントは私達を取り巻く環境にあるのではないか。時空をこえて情報を伝達する手段を得た私達は、その手段を有効活用し、飛躍的にインプットとアウトプットを高める人類と、ひたすら情報に翻弄される、流される人類の二極化を進めた。質の高いコミュニケーションを発揮するはずのインターネットの発達が、対人能力の低下を推し進める。ネットを通じてしか対話ができない。インターネット以前の世界は、何をするのでも、顔を付き合わせて会話をすることが、一番のコミュニケーション手段であった。明らかに私達は、このコミュニケーション能力のトレーニングの機会を損失している。携帯電話の普及は私達のスケジューリング能力や時間管理のレベルを著しく低下させている。その日、その時間にそこに行かなければ会うことができない。今では、遅れてくることを連絡することで、ルーズな人間がルーズでないような錯覚すら起こす有様だ。柔らかくてカジュアルなファストフードは顎を退化させる。なぜか世の中で良くなってゆくのは、本来その恩恵を受けるはずの人間ではなく、人間が創造した創造物である。私達の周辺にはとてもカジュアルに便利という名のもと、私達から考える力を奪うものが溢れている。文明の利器に負けてはいけない。文明の利器を活用し、思考力を高めることだ。私はこう思うんだが、どうだ?!に答えてくれる、このインターネットは非常に頼もしい話し相手の内の一人である。答えを求めるだけの検索は危険な落とし穴の内の1つだ。まずは自ら考えるべきだ。

美しき狂気アブサン解禁


米国でアブサンが3年前に解禁になっていたことを知らなかった。アブサンと言えば、その中毒性などから発売禁止となっていることを、アルバイトで、バーテンをやっていた時代になんとなくは知っていた。ニューオリンズで文豪ヘミングウェイが愛したとされるアブサンとシャンパンのカクテル「午後の死」を味わうことができるのだ。アブサンは何よりも、中毒性を問われた成分よりも、アルコール度数70%というところに狂気が潜んでいると思うのは私だけだろうか。世間ではテキーラは強いとか、ウイスキーは強いとか、名前だけで強い、弱いと言うひとが多いのだが、基本となるスピリッツは40度程度でほとんど同じアルコール度数、そこを基準に考えるとリキュールで70%というアブサンは本当の意味で強いと言える。日本ではぺルノーが有名で、実際私も原液で頂いたことがあるが、美味とは言いがたいお味。たまには気取って当時を再現してみるという趣旨で、再度飲んでみようとは思うが、今でも舌に残る当時のお味、決してお勧めできない。私達が住む現代は、美味しいものが溢れすぎている。

Gameを教育ツールに変える

日本マクドナルドは、新人教育ツールの任天堂DSを活用している。同社はE-smartという独自のソフトを開発し、店舗オペレーションなどを直感的かつGame感覚で学べるツールを開発し、現場で活用している。この取り組みはCEOである原田氏のトップダウンにより進められた取り組みで、従来の教えるひと、教わるひとという構造に陥りがちな「学び」について、空き時間や、疑問に思ったときにいつでも自らDSを使って調べたり、反復トレーニングして知識を強化したりする、いわゆる主体性を持って行動できる人材育成を狙いとして導入されている。一度もオペレーションに触れたことがない新入社員が、DSのトレーニングを行なった後で、現場で独力でハンバーガーを製造している姿は、驚愕だ。そしてGame時代で育ってきた世代を、どのように効率よく育て上げるか、またGameが持つ中毒性なども、うまく利用している原田氏の経営手腕、恐るべし。

2010/04/12

Spring has come



日本の四季の美しさを象徴する桜がある風景、三郷には、このような素晴らしい景色があります。青い空と白い雲、桜の鮮やかな桃色に河川敷の緑が見事な色彩を織り成しています。良き一日。






我々の財産

一番大切な我々の財産は、健康と考える力だ。これだけあれば良い。
この2つを高める、維持することに投資することが肝要。学ぶ喜びを人生の早い段階で学ぶことができれば、考える力を高める仕組みが構築できる。学生時代に学んだ貯金など、社会に出てから学ばないで過ごせば、あっという間に底を尽きる。学生時代にサボっていたとしても、社会に出てからしっかり学ぶことを継続すれば、そのツケはあっという間に返済できる。日々意識的に取り組み多くを学ぶことだ。考える機会は、そこら中に溢れている。3月度の売上実績でマクドナルドは絶好調、牛丼の吉野家は低迷。マクドナルドと言えば、高付加価値バーガーで話題性を提供しつつ客単価アップという施策と、過去の人気商品再登場、平日ポテトSML150円お試し価格というように、客数増を狙った売上対策が功を奏している。マクドナルドのポテトを食べたことがない人の方が稀で、お試し価格ということ自体、的を射てないと感じたが、顧客がこの言葉から受け取る印象としては、安いからちょっと食べてしまおうかという気分にさせるフレーズだ。巧みに客数増のための値下げを客単価アップの施策で補完している。吉野家が、現状から脱するためには非常に苦労するというのは、自分が吉野家の経営を任されていると考えれば、感じ取ることができる。売上施策として、打つべき手に多くの制限が掛かるからだ。売上を上げるには客数増か、客単価アップだが、マクドナルドと違い、高付加価値という打ち出し自体、普通に考えれば牛丼と周辺商品で考えてゆくとなかなか難しい。単価を下げて薄利多売という手法は、利益を痛めるが、客数増にならなければ著しく経営難となる。そして客数は競合の値下げ合戦のため、一人勝ちという状況に持っていけるかどうかは、こちらも相当困難だ。牛丼で勝つということは非常に難しいことが良く理解できる。考える機会はこのようにどこにでもあるわけだ。

Time Tableが決め手


たまたま公休日に何をしているのかが話題になり、我が社のある社員の1日のTime Tableを書き出してもらった。私が書いたのが大きな丸で、その円の内側にホールケーキをカットするように、典型的な1日を書き込んだものだ。このような生活を1年しているというのだから衝撃である。これで成長できるかと言ったら完全にNoである。集団IQで勝負するグローバルな競争の中で、ひとりひとりの卓越性が求められるにも関わらず、これでは話にならない。ということで、軽い話題からお説教モードに…。もう1つ言うなら線の引き方も8時の向かい側に18時が来ている。

2010/04/08

経営者

経営者をどう育てるか、グローバリストをどう育てるかという考え方は、間違っているかもしれない。育成しなくても本当に資質がある人物なら、自ら試行錯誤を繰り返し、道を切り開いてくるものなのではないか。素晴らしい指導者に恵まれて、成長が促進されることはあっても、結局は自らそれを望むか否かによるのではないか、そんなことが頭をよぎる。そこに対して、どうやって経営者を育成してゆくのかという取り組みは、非常に興味深い。

2010/04/05

甘え

仕事を終えて、夕食を済ませて就寝するまでの時間、たまたまTVで特集されていた路上生活する若者のドキュメントに登場した、ある男性の生活ぶりに唖然とした。生活保護を受けるためにハローワークに足を運び、生活保護を延長するためだけに就職活動らしき履歴を残す毎月のルーチン、生活保護およそ10万円は、彼曰くお小遣い。毎月お小遣い日が待ち遠しく、入金されると直ぐに、煙草や嗜好品を買い漁り、国から支給される鉄道やバスの無料使用パスを利用し、食事の無料配給(ボランティアによる)を頂戴するために新宿に足を運ぶ日々。こんな輩が税金をむさぼっている現実があることに強い怒りを覚える。保護を手厚くすればするほど、結局は落伍者の温床になるわけだ。厳しいようだが、過保護なセイフティーネットなど取っ払い、血のにじむような現実の世界に放り込むほうが、ハングリー精神を持った強い人間を生み出す方法なのかもしれない。それが本人のためでもある。Newsweekでは台頭する中国のミドルというような記事がよく掲載されるようになった。情報の中には、本人は職も持たず、親のお金で好き勝手に暮らしているような若者が急増しているという報道などもある。かたや貧困らしき生活の中での甘え、かたや裕福な生活の中での甘え、共に誰かに依存した生き方だ。自活してこそ一人前の人間。自活なんて大した言葉ではなさそうだが、自分で生活を成り立たせることは、人間としての初歩中の初歩である。偉人と呼ばれる人々は逆境の中、厳しい環境の中で葛藤した方々が多い、人と比較して自分は恵まれない環境だと感じているなら、それは非常に幸運なことと捉えた方が良い。

2010/04/03

現状維持は衰退である

現状維持は衰退である。毎年同じこと、同じ生活をしていればなんとかなるということはない。現状維持は退化していることと変わりはしない。毎日毎日1分1秒をどう使っているか、その集合体が自分を作り出してゆく。「ここをなんとかしたい」「どうやったらうまくいけるか」同じことを繰り返して、うまくいかないことに文句を言う時間があるなら、どうしたらうまくできるのかに知恵をしぼる必要がある。現状維持をはじめた途端、衰退がはじまる。常に卓越性を追求しなくてはならない。

2010/04/02

魔法のような機器 iPadがいよいよ発売

いよいよ話題になっている魔法のような機器「iPad」が2010年4月3日発売になる。前評価はどこが斬新なのかわからないというような辛口評価も多かったようだが、手に触れた人々の声は、それがただのタブレットとは思えない新しい価値を生み出してくれる、それこそ本当に魔法のような機器と呼ぶに相応しい製品がお目見えする。価格は500ドル程度。絶対に手に入れたい一品だ。Steve jobsがこだわり抜いた最高の逸品。世界をどう塗り替えるのだろうか。

2010/03/28

強制 初TOEIC受験

2週間後に人生初となるTOEIC受験がある。先日グローバル人材についてブログにアップしたことだが、自分の身にも確実に強制的なグローバルの波が押し寄せている雰囲気だ。Irelandにカウボーイとして乗り込んだとき、数学や科学、化学が好きだった私は語学とは無縁であり、片道切符か往復切符かも理解できない有様だった。その後は生活するために語学学校に入るも、試験の質問自体を理解できずにほぼ白紙の状態で、問答無用のBeginnerコースに直行し、夜な夜なラジオ、TV、Pubにて活きるための英語を身につけるのに奮闘した記憶がある。その後、香港への海外赴任で飛び込んでみたものの、公式に語学レベルを測ることもなく今まで流れてきたわけで、改めて初TOEICはドキドキだ。昨日は閉店間際の書店で、山積みの棚から、店員さんにお勧めをしてもらいGetしたのは「はじめてのTOEIC」という初心者に優しい1200円の1冊。

TOEICの構造:合計200問得点10~990点
リスニングセクション:45分100問
①写真描写問題 10問
②応答問題    30問
③会話問題    30問
④説明文問題   30問
リーディングセクション:75分100問
⑤短文穴埋め  40問
⑥長文穴埋め  12問
⑦読解問題 文章1 28問
         文章2 20問
つまり1問5点ぐらいで、リスニングは1分で2問ちょい
リーディングは1分で1.5問ぐらい解くペースになる。


評価
A:860以上 Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
B:730~860 どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備える
C470~730 日常生活のニーズを充実し、限定された範囲で業務上支障なし
D220~470 通常会話で最低限のコミュニケーションができる
E:220以下 コミュニケーションができるまでに至っていない


2週間速習で、どこまでいけるのかに挑戦、これはGameだ!!
先行詞、目的格…完全にチンプンカンプン、でも正しい答えを選んでいる…。
そもそも私の英語は現在完了形から迷宮入りしたままなのだ。
そこを一から習ったのはIrelandの語学学校なのだから、先行詞などという言葉自体
の記憶がない(正しくは習ったはずだが、拒絶していたのだろう)
どうやら私の英語は感覚英語らしい。まずは220を超えようではないか。

バリバリと外資で働く友人からコツは?の返答を3つ頂いた。
①迷ったら飛ばす、時間切れに気をつけて
②マークシートの塗りつぶし位置を間違えないように
③慣れ

非常に良い友人を持ったものだ…。
彼が満点で私が220点以下なんて許しがたい現実は避けたい(苦笑)

日本の産業の現状と課題について

日本の産業の現状と課題についてレポートが出ている。
グローバルで生き残るために何をすべきか考えるきっかけになるだろう。
これは個人でも企業でも同じである。

慣性の法則の落とし穴

仕事でも、プライベートでも、この慣性の力というのは非常に注意すべき影響力を我々に与える。ある程度の規模の企業なら数年ならば、そつなく仕事をこなしていれば給料は保障され続けるというような安心感、また今の自分がなんとなく生きていることが、あたかも当たり前のように永遠に続いてゆくだろうと言う錯覚も、慣性が与える魔力なのではないか。外部から招聘されたスペシャリストは、一見スペシャリストだが、慣性の力にやられていると、ただの歯車に成り下がる。結局は同じことをできる人材を連れてきて、そこに当てはめてしまえばいいだけのパーツになる。しかし志があれば、イノベーションを起こすような人材へと成長することだってありえるはずだ。この慣性の魔力に対抗するには、覚悟が必要だ。常にMake it better。

2010/03/27

最近熱いオピニオン

最近熱いオピニオンを発信しているGlobisの堀義人さんのブログ、Google Readerに入れて読み続けてきたが、この気持ちの良いぐらい突き抜けた志に惹かれる。ツイッターもある。このような良質な言葉のシャワーを毎日のように浴びるべきだ。

堀義人Twitter@YoshitoHori

P&G式 世界が欲しがる人材の育て方



和田浩子さん著書「P&G式 世界が欲しがる人材の育て方」、丁度新入社員の育成をしていることもあって、人材育成についての本を物色して選んだ1冊。P&Gという会社の強さは知っていたので、興味もあり目に留まったのだが、読んでみて改めて参考になる部分が多い。特に将来はマーケティング部も経験するつもりなので、ブランドマネジメントについて触れているのは非常に参考になる。自社の組織の状態と比較しても、改革できそうなところは多いように感じる。このぐらい1つ1つのブランドを育てるノウハウ、言い換えれば、そのブランドを背負える人材を輩出し続けることができる企業は素晴らしいのではないか。人を育てるというこだわりや志は同じところに通じている。自社以外で興味がわくとすれば、P&Gのような企業風土を持った活躍の場だろう。いくつかKeywordを抜き出した。



□いつまでもいると思うな親とボス
 最悪な上司も、いつまでも一緒に働きたいと思える上司も
あっという間にいなくなる、強い自立性が必要だということ。


□内部昇格制(Promotion from within)
 自前で人材を調達する覚悟が滲み出ている。これは経営も同じ
 外部から招聘された人材では本来その企業が持つDNAや強みを発揮しにくい


□育つ社員しかいらない
 採用時点での多少の優劣より、将来会社の理念や志を背負えるかを見極めることが
 重要であり、ポテンシャルを見つめる目が必要であるということ


□難しくて正しいことを正しくやる
 差別化や優越性を決定づけるものとは、ユニークでおよそマネがしにくいものだ。
 ということで、簡単なことを正しくやるだけでは競争力がない、卓越性を要する。

海外事業などに参画する場合、グローバルマーケティングや人材育成戦略の仕組みを構築する場合には役立つエッセンスが詰まっている。日本から海外へ海外から日本へグローバルワンを創り出すために、多くを学び実践してゆく必要がある。

2010/03/26

グローバル人材育成の最前線

グローバル人材育成の最前線に、語学力という課題に直面している企業は少なくないようだ。但し多くの企業が陥っているミスが、英会話自体が目的と化していること。本来は語学は手段の1つでしかない。問題解決をする上で、語学が1つの方法であることを徹底認識しなくてはならない。どうやったらグローバリストを育めるかという命題に私自身は私自身も含め毎日、知恵を振り絞って考えているが、この語学という奴は、そのうちの小さな1つの項目でしかない。TOEICにも文法偏重ではなく、活きた英語を測定するSWテストの導入があり、ケンブリッジ大学ではIELTSという話す、聞く、読む、書くことに重点を置いた測定試験を開発している。このようなプログラムを積極的に利用しているのは、中国や台湾である。日本はその点大幅に遅れを取っている。そして現場では大きな勘違いが主流だろう。TOEICで点数を取ることだけが目的になっている。成長著しい韓国のサムスンなどは社員にバックパックを背をわせて、海外旅行をさせて英語でエッセイを書かせるなんていう、とてつもないが本質的な試みも行なわれており、私達も目的をはっきりさせて、この点にアプローチする必要がある。しかもお金をかけずにできたら尚良いのではないか。

成長なき繁栄は可能か

成長しないで繁栄をしようという考え方は斬新なのか、それとも衰退への罠なのか。

英国の危険な政策(定常型経済)つまり成長を前提としない経済
  -労働時間の縮小
  -大量消費の抑制(TV広告禁止など)

経済成長偏重のGDPではなく国民の幸福度で国の豊かさを測ろうする方法などは、決して否定するわけではないが、成長を求めない人間が最終的にたどり着くゴールなど、容易に想像できるのではないだろうか。勿論国の未来を考える人間が、浅はかな考えで、このような政策をまじめに議論しているとは到底思えないが、私は英国政府や独仏が出口として考えているこのような政策には反対である。

グローバルの渦

グローバルの渦の中で、果敢に企業理念を浸透させようと注力することは非常に重要なことだが、相手を理解するということも重要な必要条件となる。世界の内戦の中には宗教が絡んでいるがために、非常に複雑化していることがあるが、グローバル市場に進出するということは、そのような人々と働くということと、そのような人々をお客様に迎えるということを意味する。その土地に生きる人々の宗教や思想の土台をよく理解してこそ、企業理念が活きる。企業理念は本来そのようなことを全て含めた上で、超越している必要がある。

新興国のお買い物ラッシュ

09年後半に新興国が先進国の企業を買収した件数は前年同期比で30%増加、これは別に驚くべき数字ではない。日本がバブルの頃に海外不動産や美術品などを買い漁っていた時代を思い出せば少しも不思議なことではない。問題はそれをどう活かせるかなのだろう。その点で日本は大いに反省すべきだった。そして買うか、買われるかでいえば、日本は買われる側にいることを認識する必要があるが、買いたいかを問えばYesとは言いがたいのも現実だ。非常に足早だが、アウトプットしないインプットは意味がないため、サクサクとアウトプットをしている。

スタバの経営再建

我家のそばにあるレイクタウン(イオン系)にはスタバが4件も入っている。以前に比べるとスタバでホッと一息したいという気持ちが薄れた。これは私に限らないことなのではないか。現在経営再建中のスタバはおよそ1万人の従業員を解雇、1000店舗近い店舗を閉鎖している。スタバはコンビニ化から脱出できるのか、お手並み拝見。

3丁目の夕日に黄昏ている暇なし

誰かが上手いことを言った。今、日本を覆うこのあの頃は良かった感、失礼な表現をすれば「3丁目の夕日に黄昏る」そんな暇は日本に残されてはいない。再立国しなければ、この国は、昭和の古き良き時代の遠い記憶を白昼夢で見るような人々だらけになり、誰も知らない東の端で水没することになる。団塊の世代の生きた時代の環境は、私達には存在はしない、私達は自ら世界で生き残る環境を創出していかなくてはならない。現実を直視すれば一目瞭然なのではないか。

Google中国からの撤退

Googleが中国から撤退することの意味は深い。言論の自由の放棄、ミドルクラスの衰退、統制経済、統制国家の勝利など、賛否両論だが、私が考えるところ、この新しい価値観で育った次の世代が中国を背負う頃に一番影響が出るのではないかと思っている。世界が動くルールが明らかに変化してきている。欧米主導の常識が覆され、新しい常識が誕生すること自体を正しく受け止めなくてはならない。少なくとも13億の殆どの中国国民は、中国政府が掲げる新基軸によって世界を眺めることになることに変わりはない。その現実を踏まえて、コミュニケーションをしてゆくことが必要になるわけだ。そのような価値観を持つ人々とビジネスをするのが現実なのだ。

労働時間の壁

労働時間の壁で、出勤がロックされた。月間240時間を超える勤務は認められていないため、3月から着任にして走り続けた結果、残りの勤務日数は8時間の定時で働く制限にブチ当たった。映画STARWARS、エピソード1でルークの師が宿敵ダースモールと直接対峙したときに、エネルギーシールドによって一旦戦闘休止となり、ライトセーバーを置いて瞑想を行い、集中力を高めていたのと同じ状況だ。店長としては非常にもどかしい状況である。やるべきことは山積しているわけなのだから、やらせてもらいたいという気持ちでいっぱいだ。此処で頭を冷やして、自分の状況を冷静に見る時間と捉えれば、また違った景色が見えてくる。本当に必要なことは何か、不要なことにエネルギーを使っていないか。先行投資できているのか。瞑想には意味がある。8時間で最高のパフォーマンスを引き出す術は。葛藤は続きそうだ。

2010/03/20

かみしめよ、この言葉。

今、日本は再立国が必要だ。

先ず一身の独立を謀り、随って一国の富強を致す、一身独立して一国独立するとはこの事なり。

福沢諭吉

破壊者の流儀 



小泉純一郎と孫正義をゲストに向かえ、織田信長の破壊と創造について語る。実際は織田信長について、彼らの話はほとんど書かれているわけではなく、著者である田中愼一さんが、それぞれ政治やビジネスを例に取り上げながら信長について書かれている一冊。この本で一番疑問に感じたことは、なぜ当時の信長がそのようなビジョンを掲げることができたのか。現代のような情報インフラが整っていない時代で、このようなスケールの創造ができるというのは信じがたいことである。織田信長、間違いなく考えるヒトといえる。

超多忙

こんなに忙しいことは滅多にないくらいに超多忙。大型店の店舗運営は初めてだが、自らスタンダードを築いてゆける裁量幅、それを表現できる売場面積、確かに店舗は立ち上がって間もない新しい店舗で不安定がゆえに、たくさんの課題を抱えているが、それだけやりがいがあり、毎日楽しく働いている。そして新入社員の成長への責任もあり、半端じゃない業務量。アウトプットが激減しているのはブログだけなのでご心配なく。

E5

新型新幹線E5の名前を公募していたので、応募してみました。
3月末締め切りですが、どうなるのか楽しみです。

2011年春、東北新幹線に新型高速新幹線車両 E5系がいよいよデビューします。最高速度300km/h、東京―新青森間を約3時間10分で結ぶスピード。最新技術とゆとりのシートが実現したハイグレードな乗り心地。そして、斬新な顔つきのロングノーズ。すべてが、新幹線を変える。日本の旅を、ビジネスを変える。この最高速度300km/hで走るE5系新幹線にふさわしい愛称を考えてください。

2010/03/03

デッドライン仕事術


デッドライン仕事術、ノー残業で有名なトリンプの社長である吉越さんの著書。ビジネスの世界、特に小売業という労働集積型産業においては、永遠のテーマではないだろうか。この本からは4つほど重要なエッセンスを引き出した。

①指導者が現場から遠くにいるほど、ホワイトカラーの生産性は下がる。
②がんばるタイム(コアタイム)
③フィジカルスピード<シンキングスピード ④仕事のアウトプット=能力×時間×効率 ①については、旧日本軍が敗戦した原因のうちの1つとも言われている、非常に優れたリーダーが戦場から遠く離れた場所から、指揮をとっていたことが結果的には、軍隊の生産性低下や判断ミスなどに影響を与え、敗退という状況に追い込まれた。こんな歴史を思い起こさせる内容であった。仕事の質や生産性を高めるには、指導者が現場にいることが重要な意味を持つ。
②については私も随分昔に、取り入れたコアタイムのこと。仕事が遅いひとを見ていると、まず集中できる環境にいない、だいたい複数のひととコミュニケーションを取りながら、ダラダラと仕事に向かっていることが多い。コミュニケーションを取るときと、集中するときのメリハリがないわけだ。
③フィジカルスピードは極限まで上げるべきだが、素早く賢明な判断ができるように思考回転をあげる必要がある。
④この公式のポイントは、通常仕事のアウトプットというと能力×時間で、能力は1日やそこらで急激に変化するものではないので、アウトプットをあげようと思えば、時間を延ばす、つまり残業しまくるということに陥り易くなる。しかし残業には精神的、肉体的な負荷もかかり、高い集中力を持続するのも困難で、結局その時間は集中している時間よりもかなり淡白な時間となり、思うような成果をあげることができない。この式で効率というところが隠されている。変動要素として力点を置くべきは、この効率であり、限られた時間(定時)の中で、頭を使って効率をアップすることで、アウトプットを伸ばすことができる。定時の中で戦うことの重要さは、ここにあり、それが飛躍的な成長とプライベートの充実となるのだろう。

ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣


仕事では昼休憩1時間、夕方休憩30分があるが、2回目の休憩の有効活用を考えたとき、以前実施していたのが、書店でのインプットだったが、前任店舗、香港ではそのような距離に書店がなかったため、今回の異動で、店舗の下に大型書店があるのは非常にありがたいことだ。気になる本は山ほどあっても、なかなか全てに手を出せないのが現実。リアル書店は、その点で試し読みができるのが利点だと思う。この本から得たのは、中国の言葉にある「貴人」ということばで、心が豊かなひと、徳のあるひとという意味があり、最近誰か、貴人に会われましたか?という問いに、「はい」と言えるひとは、そのようなひとと繋がりがあるという点で、人生を豊かに過ごされている方ということになる。本の内容はシンプル。一番印象に残ったのは、ビジネス界で成功を収めている方々は、異常なぐらいメモ魔であるということ。メモの重要さを改めて感じさせるぐらいページの大部分をメモのことに費やしている。ひらめきや、重要な情報はメモに書き留めるべきなのだ。本を読みながら、重要なエッセンスを書き出すと、仕事で使えそうなことがメモ紙に蓄積される。これはかなり使えると実感。

2010/02/26

バフェット&ゲイツ後輩と語る Buffett&Gates Go Back to School


バフェット&ゲイツ後輩と語る。学生からの21の質問について2人が答えてゆくインタビューの内容が編集された1冊。学生達は考え抜いた質問を、それに対し、バフェットとゲイツは質問内容を知らされていない状況であるため、日頃から2人がどのような考えをめぐらしているのかを垣間見ることができる。

Q1 企業の倫理的指導
Q2 バフェットの後継者
Q3 知り合ったきっかけ
Q4 仕事のやり方
Q5 次・次世代ビデオゲーム機の展望
Q6 お金を落したら
Q7 感銘を受けたアドバイス
Q8 誰にアドバイスを求めるか?
Q9 できるだけ早く経営陣に加わるには
Q10 良い習慣、悪い週間
Q11 グローバリゼーションの影響
Q12 過去最悪の失敗
Q13 大富豪の財布の中身
Q14 世界をより良く変えるために
Q15 現代社会の抱える問題点
Q16 特別な力が持てたら
Q17 正しい価値観の教え方
Q18 アメリカの税制について
Q19 富の分配
Q20 10年後の自分
Q21 ビジネス以外の成功

と、どれをとっても興味深い質問ばかり、この本にはDVDもついているため、実際のインタビューの状況が映像とともに見ることができるのも、また素晴らしい。この質問、自分に宛てられたら、どう答えるだろうか。残念ながら分配する富は持ち合わせていないので、Q13などは500円ぐらい(現在)ひらめきをもらえる回答も多く、興味がある方は語学の勉強と合わせて読んでみるのも良い。

地域に根ざした商品開発?!


先日コンビニについて辛口評価をしましたが、このようなユニークな商品開発もしている。秦野限定、八重桜カントリーマアム、かなり美味。紅茶でもお茶でもマッチする繊細な香りがひとくち齧ると口の中いっぱいに広がる。ご当地キティのような発想か、ついつい一度ぐらいは買ってみようかと思ってしまうけど、地元の人と私みたいに引越しをしてきた人、旅行の人、誰が購入しているのでしょうか。気になるところ。

I Love Hadano

2月24日、とうとう最終出勤の日が来た。人事の内示が遅く、引越や引継ぎもバタバタ続きで、ひとりひとりと向き合って話しをする時間も取れず、申し訳なさでいっぱいの中、温かい言葉をたくさん頂いて感謝と感激で心がいっぱいになった。数年前までは、この異動に伴うお別れが、とても寂しく一番嫌だった記憶がある。最近はそのような気持ちがあまり湧き出てこないのは、実は世界がとても小さく、会おうと思えば、多少の距離など問題ないということを身をもって体験してきているからだと思う。これが最後ということはなく、必ず再会できるのが、今の世界の凄いところ、インターネットを使えば、まるで一緒に生活しているように、どこの空の下にいようとも、身近でそのひとの思いを感じることができるぐらいだ。「夢と志」を持って前進していって欲しい。良質な言葉のシャワーを毎日浴びてエネルギーを吸収して欲しい。良質な言葉を発する人々から離れないようにして欲しいし、良質な言葉を発する人間になって欲しい。最後に、この襷をつないで欲しい。

柳井正 わがドラッカー流経営論


柳井正さん著書 わがドラッカー流経営論 NHK「仕事のすすめ」にて放送されたものを再編成したものである。私がドラッカーに出会ったのは過ごす最近で、会社のアドバイザーとして社外から経営改革に参画された赤羽さんという方から、お勧め頂いて、1つずつ読んだ比較的新しい記憶があり、その時のドラッカーの印象は強烈であった。日頃本を読む習慣があっても、なかなか噛み砕いて理解しながら読むのに時間を要したし、かなりの影響も受けることになった。P39にある「あらゆる者が強みによって報酬を手にする、弱みによってではない、最初に問うべきは我々の強みである。」というのは今でも、自己成長や部下育成では、課題については最低水準で良いと思っているし、そこに時間を費やすより、どれだけ効率的であるか、また強みが爆発的に伸びることで、弱みの部分も克服されることも現実であると考えている。その逆をやるひとが多いのもよく見てきている。弱みを徹底追及した結果、本来兼ね備えている強みが色あせ、貴重な人材を失うことも多い。弱みと強みは上手く補完させればよい。P67何よりもドラッカーの魅力は単なるビジネス書や経営の手引きということではなく、哲学や人間の生き方に焦点が当てられているのも、非常に共感した部分で、改めて全て読み返したいと今、この本を読んで感じている。何度か読み返した部分はあるが、2回目をこのタイミングで読めば、新しい何かをつかめるのは容易に想像できる。P76にも書き記してあるが、ヒトが生涯の内の多くの時間を賭して生み出した本というものを読んで学ぶということは、コストパフォーマンスにおいては最高であるというのは、柳井社長の考えと全く同感であり、誰に聞いても良いと言われるような良書というのは、やはり価値がある。P113にあるドラッカーの教えが実は私に一番影響を与えた言葉である「成果を上げる者は仕事からスタートしない、時間からスタートする。計画からもスタートしない、時間がなににとられているかを明らかにすることからスタートする」残念ながら、私達の時間は有限で集中しなければ無駄に時間を使うことになる。一番成し遂げたいことに最大限時間を投下することが重要であるということは、正にその通りで、仕事の転機では、毎回仕事の棚卸をするのが習慣となっている。本著での締めくくりは2つのポイントに凝縮されている「企業は社会の公器と認識し顧客の立場になって考える」「経営者マインドを持って働く」一言で言えば、高い志を自ら掲げて突き進むことなのだろう。本著は既に経営をされている方から即読んだほうが良いとお勧め頂き、手にとって見た1冊。もう一度ドラッカーを読むきっかけになった。

2010/02/23

コンビニの棚

最近のコンビニは退屈だ。コンビニの棚にはPBが幅をきかせている影響で、まるでスーパーで買い物をしているようだ。特にセブンイレブンは如実に、この傾向が強い。お弁当と言えばセブンイレブンは確かに美味しい。各コンビニ様々な取り組みはされているが、比較するとやはり、セブンイレブンは強いと感じている。次にスイーツはどうか、正直ドリンクは何処も一緒、そうすると次は陳列されている商品に目が移る。毎週火曜日は新商品が陳列されるが、最近はどうもネタ切れ感もあり、NBとPBの比率が随分とPBよりになり、全くワクワク感がない。NBを卸している会社は陳列面積が減少し、同じ製菓なら、競合と戦うために狭い陳列面でヒット商品を何本も開発しなくてはならない。確かに値段は安く買得感があるPBだが、実際は味はそこそこ、内容量を減らすことで低価格で販売しているが、少なくとも魅力的かと言えば疑問を感じる。付加価値サービスは各社こぞってやって頂いているので、ここは便利だと思うが、競合系のカードは使えないという顧客のライフスタイルや利便性を全く無視した歪みもある。

ところで、このコンビニの棚の風景を、海外のショーウィンドウに置き換えると、実に面白い。世界の電化製品は価格に加え、質が向上したこと、為替や経営方針の違いもあり、韓国勢が非常に素晴らしい飛躍を見せている、ワンマン経営ぶりや、社員の離職率、給与格差などは、週刊誌で叩かれているようだが、日本企業が押されているのは事実である。同じ電化製品を販売するフロアで、サムスンやLGなどと陳列されている状態だと、比較購買され日本企業は劣勢、そこでSONYなどは、専門店をうまく利用し、ブランディングを確立するとともに、自社製品しかないフロアで、顧客を囲い込むような戦術を使っている。コンビニの棚を眺めていると、どんどん陳列面を狭められるNBがSONYを連想させる。

とするとコンビニの棚の上に並んでいるNB、例えば明治製菓のチョコレートやお菓子にとって専門店は1つの戦術ではないかと気付いて、軽く検索をかけてみると、やはり出てきた。明治製菓の専門店100%ChocolateCafe、カフェなので少しイメージと違うが、もしかしたら、専門店のワクワク感は顧客を引き付けるかもしれないと感じた。

なにはともあれ、どうにかならないだろうか、あの魅力のないコンビニの棚。

店舗引継ぎ

スケジュールがタイトで4日連続引継ぎをしてきました(自分の店舗2日、異動先店舗2日)明後日には引越が待っていて、間髪いれず動き回る毎日。異動先店舗は売上規模も店舗の規模もステージがかわる為、見るもの全てが刺激的で、特に自分よりキャリアのある上級店長の店舗運営は、この規模の店舗の立上に何が必要か、立上後に何が必要になるのかを2日間の引継ぎでも学ぶことができた。また近隣にある、更に大きな店舗には、自社でもトップクラス中のトップの店長が着任されているため、売場や組織、取り組みを見学するだけでも、様々なヒントを与えてくれる。どこまでやれるのか、挑戦の日々が続くだろう。着任店舗は香港で経験した売場の1.5倍、売上規模も上。未体験ゾーンに突入する。

2010/02/17

襷 たすき


今日は、2年前に受け持っていた店舗の送別会に参加をした。当時採用したスタッフが卒業に合わせて、ALも卒業することとなり、在学中よくぞ頑張ってくれたという感謝の言葉を直接伝えたかったということと、やり遂げた凄さと、この経験がきっと将来自分の強さにつながるということを伝えたかったからである。2年ぶりに再会した皆さんは当時よりも大人の顔つきになり、随分と成長されており、とても嬉しかった。またこれからも店舗に携わる懐かしい顔ぶれに、当時のことを思い出しながら、色々な思いが頭をよぎった。こうやって自分が異動した後も、毎日毎日、店舗のために頑張ってくれている仲間がいるからこそ、私達の会社は世界を変えるような事ができるということを決して忘れてはいけない。襷は絶やすことなく次の世代につなげる志、今年の襷も、とても輝いていた。

2010/02/16

旅人

香港から、この町に移り住んだ。高層ビル群の風景は、綺麗な山々に囲まれて、広い空を毎日眺める生活に変わる。直ぐにこの町が好きになった。それから半年という時間が流れ、来週には、この町を去ることになった。つくづく自分は旅人なのだ感じる瞬間だ。いつも全力投球していないと、後悔することになる。ゆっくり話す時間はいくらでもある。食事をする機会だっていくらでもあるというのは、幻想だ。今、会わなければ永久に失うかもしれない機会を無駄にしてはいけない。私は皆さんから多くのことを学び、多くの刺激を受け、ひとつ成長して、この町を後にする。皆さんに私は何か残すことができたのでしょうか。

アルケミスト 夢を旅した少年 O Alquimista Paulo Coelho


アルケミスト(錬金術師)夢を旅した少年、パウロ・コエーリョ著書。店舗のスタッフからプレゼントとして頂いた1冊。はじめの1ページ、2ページと読み進めるうちに、ある異変に気付く。ビジネス書などを中心に読書する習慣がある私にとって、この本は内容を理解するのに、手間取り、新鮮な表現を吸収したり、背景や意図を読み解くのに、何度も読み返すことがあった。人間の心理を実に巧みに描き出し、少年の物語を通して、私達の内面に事あるごとに問いかけをしてくる。夢に向かう情熱と、その背後に潜む人間の弱さや脆さをありのまま、表現している。夢は殆どの人々にとって、描くものであり、実現するものではない現実。夢を目指すものが持つ恐怖心のリアルさは、少年と自分をリンクさせ、心の葛藤を生み出すだろう。夢を失ってしまった人々には、あまりにも惨い作品かもしれないが、夢を追おうとする人々には心強いエネルギーを与えてくれる1冊だ。こういう1冊を子供達へ、そして旅立つ仲間へ送りたい。

とても素敵なプレゼントでした。心から感謝致します。
自分が何処へ向かうべきか改めて確信を持つことができた。
読み終えたとき、また決意が深まった気がしました。
物語の舞台がスペインということも、将来何かの縁になるかもしれません。
これは前兆でしょうか。

2010/02/10

Only one の弊害

Only oneの弊害、Only oneの意味を取り違えると大変なことになる。No,1への貪欲さを失いOnly oneに逃げ込むことは、本来の独創性、ユニークさというOnly oneでNo,1という本質的なところの対極に身を置く事になる。高等教育の無料化は、教えてもらって当然という環境を作り出し、更なる日本の沈没を招きかねない。教育の機会を全ての人々に与えるという本質的なところから遠ざかってしまう。勤勉さが強みの日本人の良さを失わせるような取り組みが多い。仕事も同様で、知りたいなら自分で挑戦して、何がわからないのか明確にした上で、どうやってそこをマネジメントしているのかを盗みに来るような貪欲さが必要だ。黙っていても、毎度三食ご丁寧に運ばれてくるような幻想は早々に断ち切り、No,1を目指す厳しい競争の中へ身を投じるべきである。厳しい競争の中でしか、本当の意味での独創性は育まれない。なぜならそれは生き残るための英知の結集であるはずだから。Only oneは単なるNo,1よりも遥かにPowerfulなのである。

高級ショコラのすべて




知られざるショコラの真実と言ったところだろうか、病み上がりのため、ビジネスではない本を探していたところ、丁度バレンタインも近いということもあり、「ショコラ」(仏)「チョコレート」(英)について、目に留まったので、読んでみました。小椋三嘉さん著書「高級ショコラのすべて」は、最近あちこちで見かける高級ショコラの専門店や、チョコレートに関する基本的な知識から、通しか知らないような知識をまとめている一冊で、身近なだけに知っていれば、ライフスタイルに華を添えることができる内容となっている。内容が内容だけに、チョコレートを食べたくなると思い、本を購入した後、手頃なチョコレートを買い漁って帰宅した。

口に放り込むと、舌の上でトロンととろけて、口の中いっぱいにチョコレートの風味が広がってゆくのは、チョコレートに含まれるカカオバターの融点が、ヒトの体温に近いという偶然が生み出す甘い奇跡ということを実は私達はあまり認識していない。チョコレートと言えば、ベルギーやスイスが有名だが、カカオの産地というわけではなく、カカオの産地を植民地として持っていたことがないのに、なぜ?!という疑問を持たずに、当たり前のようにスイスチョコレートを味わうのは、やはり粋ではない。1998年にヨーロッパを一周したときは、貧乏旅行だったため、ベルギーの美味しそうな高級ショコラのショーウィンドウを眺めながら旅を続けていた記憶がある。スイスもしかりだ。確か袋詰めの値ごろなチョコレートを購入して餓えを凌いだ記憶がある。とても美味しかったのを舌と脳が記憶している。世界初のチョコレートを生んだ発明の連鎖が、この地で成されたことが、その後のチョコレートの歴史に多大な影響と、伝統を育むこととなる。詳しくは本著を読んで頂きたい。またチョコレートは美と健康の強い味方であることもよく知られた事実だが、間違った知識も出回っているので注意したい。チョコレートの効能に集中力を高める効果があるということで、キャスターの滝川クリステルさんも、仕事の前にチョコレートを食べる習慣があるそうだ。これは驚き。

木の幹に直接実をつけるカカオ(テオブロマ・カカオ:ギリシャ語で神様の食べ物)は古代中南米、マヤ文明よりも、前のオルメカ文明の頃から、カカオドリンクとして特権階級の王侯貴族の間で親しまれていたようです。今では高級ブランドのショーウィンドウにも並んでいる「高級ショコラ」として私達の口に運ばれる、なんとも不思議な神様の食べ物。2月14日に愛を語るのもいいですが、チョコレートの歴史を紐解くのも如何でしょうか。高級ショコラとは無縁の私なので、味がどうなのかは、わかりませんが、著者の小椋三嘉さんには、香港の「VERO」にも足を運んで頂きたいと思います。

本ブログでも過去にお勧めしている「チョコレート工場の秘密」ここでは香港で、美味しいショコラシューを頂くことができる秘密の工場を紹介している。その他「チョコレートの分類」にも触れている。

2010/02/09

グリーン革命 Hot,Flat, and Crowded Thomas L Friedman


フラット化する世界のトーマス・フリードマンの著書「グリーン革命」は温暖化、フラット化、人口過密化する世界について書かれた一冊(正しくは上下巻で2冊)この地球にはアメリカ人が多すぎる、というフリードマンのコメントは、アメリカ人の人口ということではなく、アメリカ人の生活様式、消費について、今後新興国家がアメリカ人化し、ミドルクラスが、アメリカ人の生活様式をお手本にした人生を楽しむ上で、地球の生態系が破滅するという裏づけを1つ1つ丁寧に説明してゆくというものだが、我々にできる対策というのも、具体的に提案されている(Code:Green)温暖化といえば、ゴア元米国副大統領が有名だが、ゴア氏の知識は既に、その道の専門家と対等に議論し合えるほどのレベルに達している。私達は、この地球に起こっていることを冷静に理解し、迅速に対応してゆく実行力が必要となる。この規模のアクションには、世界を牽引できるようなリーダーが必要であり、ボーダレスに活動でき、非常に高い志と、タフさが不可欠となるだろう。いつか本当に、誰もがその深刻さを理解する光景を目の当たりにするまえにどうにかならないものか。

Clean energy関連情報はこちら(Break Through Partners)

自分Wonderland

「自分Wonderland」という言葉は、昨日の夕方、スタッフの方々と恋愛の話をしているときに生まれた言葉だ。女性の気持ちを汲み取るという感受性に欠け、自分だけがただ、ただウキウキしてはしゃいでしまっている子供っぽい男性のことを表現するのに、「自分Wonderland」という表現がしっくりきた。世間で言うところのKYと意味はほとんど変わらない気がするが…。自分Wonderlandに迷い込んだ方を見かけたら、是非アドバイスを。

潜在能力を引き出す方法

脳を鍛えるためにストップウォッチを使うというのは、非常に良い、ストップウォッチを使わないにしても、時間制限を与えて、無理矢理アイデアなどを脳から引き釣り出そうとプレッシャーをかけることで、思考力は強化される。そのようなことを茂木さんもブログで述べられている。時間に追われることは、決して悪いことばかりではないのだ。4時間後に提案することを考えているより、30分後に、30分後によりも10分で有益な提案を出してまとめなければならない方が、脳の回転は相当違ってくる。そう考えると、比較的突発的にアイデアを上げてくれという上司は貴重なストップウォッチ役なのかもしれない。

金曜日の夜から久々に発熱、そんな中、閉店後、近隣店舗に応援、翌日も仕事を終えてから、今度は違う店舗に応援と連日、連夜体調不良の中、応援のために駆け巡る。そして店舗の店長代行者も各店舗、それぞれ両日応援に協力してもらい、さらにスタッフにも協力をお願いした。本当に奉仕精神溢れる仲間で誇りに思う。大変だったけど皆で乗り切った長い週末だった。応援先で偶然上司の上司にバッタリ出会い、今回の人事の意味や目的を説明して頂き、喝を入れて頂いたのが嬉しかった。明日は公休、鼻水と軽い咳はあるが、熱は下がったようだ。働きながら体調が回復するなら、きっと明日には万全だろう。今日も暖かい布団に包まれて眠ることができる、なんて幸せなんだろう。

IRELAND滞在記


荷造りをしていたら、発見したIRELAND滞在記。これは1996年~1997年にIRELANDに滞在していた時に、色々な情報や、知り合った人達にMessageを書き込んでもらったり、住所を書いてもらったもので、今から13年前のことを鮮明に思い出すことができる宝物だ。

「1996年9月20日の日記より」
気が張っているせいか、この日はいつもより早く目覚めた。のんびり朝食を取る。母の出勤の時刻になり、涙ぐみながら、気を付けてねと言っていたのが今でも記憶に新しい。旧友からの電話があり、いよいよだねと言葉を交わす。トランクに荷物を詰め、家を出ようとしたとき、呼び鈴がなる、旧友が目の前に汗だくで立っていた。退屈しないようにとポケットゲームを買ってきてくれたのだ。そのままトランクを持って、駅前の蕎麦屋で最後の中華丼を食べ、旧友に見送られ、見慣れた改札口をくぐる。乗り換えの駅で、いとこに会う、全くの奇遇であった。「何処へ行くの?」「IRELAND。」そして成田に向かう電車はトランクを持った人々で埋め尽くされていった。

CX505便が離陸する、隣のシートに座っていたのが日本人だったので、だいぶ気が楽だった。成田がどんどん小さくなり、あっという間に光の粒になっていった。数時間でHongKongにつく、とうとう海外に出たと実感した。空港内で人々が頻繁に行きかうのを見て、世界は廻っていると感じた。この時点で、人生観が変わっていた。ここからCX251便でLondonへ、チベットを越える、時差の関係でいつまで経っても眠る時間が来ないが、いつのまにかぐっすり眠る。ロンドンヒースローについて隣の人とお別れをして、空港内をうろつく、たった一人になって初めて???マークが点滅した。ゲートについて、後輩から貰ったお守りがないことに気付くが諦めるしかなかった。そこからMD123便で一路IRELANDへ、雲海が目に眩しかった。しばらくすると緑の大地が広がりはじめる、ここが夢の大地IRELANDであるとしっかり確認しつつ、ふと自分の背後を振り向いて暫く眺めていたのが懐かしい…。

メモっぽく書いていたので、改めて読むと読みにくいけど、なぜか新鮮。そして無鉄砲…。

2010/02/08

新たなるChance 新たなるChallenge

3月から埼玉県にある大型店に異動の内示が出た。この半年は特別企画もあり、久々の超繁忙期を着任からずっと体感し、半年間を振り返ると日本のルールの変更点などのキャッチアップで時間を使ってしまったように感じる。本当にここから半年、1年かけて強い組織作りを目指していたので、異動の話を聴いたときは、かなり衝撃的であった。大型店の運営は初めてであり、月商も経験したことがない規模で、香港で苦労した店舗よりも難易度は高い。しかも新卒社員2名の教育も責任もおっている。新しいChanceでもあるが、新しいChallengeと言ったほうがしっくり来る。昨日は自分の店で仕事が終わった後、近隣店舗の応援に行った先で、上司の上司から直接、この異動の意味を伝えて頂いた。私は会社を背負って戦わなければならない。過去の苦い教訓を活かして力の限り、再戦に臨む。

2010/02/07

決断力を磨く

私達の仕事の80%は決断することである。この決断で結果が左右される。日々多くの決断を行い、それが積もり積もって大きな差となる。能力の差が結果の差のように見えるが、この能力に見えるものが実は決断ではないだろうか。この決断が毎日、毎週、毎月、毎年と連なっていくことで成果が天と地ほど変化する。どちらにしようか決断することを繰り返すことが、殆どの仕事であり、重要な仕事になるが、選択肢以外の選択を創り出すことができ、それを選ぶ決断をすること、これが実は、突出した能力なのではないかと考える。決断力を磨くことが、とても重要なのだ。

2010/02/04

Apple iPadについて

池田信夫さんがブログにて指摘するようにiPadの売りの1つは、私もiBooksだと思っている。但し日本では肝心の中身がないのはすでに知られている事実で、現状は米国ぐらいがまともに使える機能だと思われるが、日本語の書籍よりも英語圏の書籍の方が圧倒的な情報量と質を有しているのが、現実であることを考えると、私たちが英語圏からのインプットを日常的に行うほうが理想なのかもしれない。そして日本の古臭い出版業界は、おそらく業界の外から来た第三者に現在のインターネットの世界では通用しない、既存のビジネスモデルを破壊されてしまうのが落ちだ。これを危機と捉えるか、ビジネスチャンスと捉えて革新しようとするのかで明暗は分かれるだろう。

iPadについては、衝撃がないことへの衝撃が話題になっているようだが、つまり期待に応えられるような斬新な機能やイノベーションの要素が見られないような点で、相当辛口評価が出ているのが現状だ。Steve Jobsが、この状況をどうしてゆくのか、iPad誕生後の進化はあるのかに注目したいところだ。Kindleと比較して、ページをスムースにめくれて、画像の美しさがあるのなら、私はそれだけで購入したいところだが、暫く静観しようと思う。

2010/02/02

2010年新入社員受入店長として

大変光栄なことに2010年の新卒社員の教育担当に選ばれた。明日はその研修があり、東京本部に足を運ぶ。育成方針は1週間ほどじっくり考えたのだが、半年で経営者マインドを持ったグローバリストとして自立できるように育成していこうと考えている。国内外問わず新入社員の教育に携わることができるのは貴重な経験で、グローバル化する会社の現状を考えると、いかに最速で、グローバルに通用するような人材を育て上げるかは、会社にとっても急務である。

私は、新卒社員成長戦略「T180」を掲げる。

180日間期限付きで最強のチームを作り上げる。
そこに自身の成長も絶対に必要となる。

夢を語れない会社は、夢を語らない社員と滅びる


夢を語れない会社では、大きな志を持って飛躍することはできない。夢を語らない上司は、ひどく退屈で、トッピングが乗っていないピザの生地よりも味気ない。我々はピープルビジネスだ。人が活き活きと、それぞれが持つ多様性や強み、創造力を発揮して時代を切り開き、とてつもない偉業をチームワークで成し遂げる集団でなくてはならない。我々は人に無関心過ぎる。その人の持つ本質的な姿を理解し、尊重できなければ、人を束ねる資格などない。確かなことは、成長エンジンは現場に立つ我々であり、我々はマルゲリータであり、ジェノバである。トッピングを無くしてしまったのなら、もう一度原点に戻るべきだろう。

2010/02/01

Apple ipad Steve jobs presentation Jan 27 2010

Apple new ipad presentation by Steve Jobs
Change our life style ?







2010/01/28

香港一人旅④2010年1月26日

今回の旅の目的である、香港の友人の結婚のお祝いをTapas Barにて、本当は和牛焼肉でガツンとやる予定だったが、この日は仕事がタイトで、時間に間に合わなかったため、香港で一緒に着任した日本人駐在員の友人と2人で久しぶりに食事をした。お互い5ヶ月前まで一緒に仕事をしていたのが、嘘のようで、もう1年ぐらい時間が経ったようだと、当時の話や、現在の人事、これからのことなど、色々と話し合うことができた。その後Taxiでビクトリア湾沿いにあるサングリアホテルの1階にあるTapas Barにて皆と再会。なぜかホッとした。この安堵感は、チームでずっと仕事をしてきた連帯感から来るものだろうと感じつつ。美味しい赤ワインと食事を頂いた。
食後はデザートを食べに、またまたTaxiで移動、そこにSpecial Guestが登場、懐かしい顔ぶれで、香港Sweetsを堪能し、香港滞在最後の夜が終わった。
Benちゃん、ご結婚おめでとうございます!!
お2人のご多幸、心よりお祈り申し上げます。
そして早くBen Jrが誕生することを楽しみにしております。
とても楽しい夜でした。ありがとう!!

香港一人旅③2010年1月26日

補足

この花は、名前の縁起が悪いため、人からどんどんと略奪されるのを
見事に逃れてきたので、今でも山に生息することができているらしい。

この石についているコケは「岩衣」というらしく、小さな円でも10年ぐらい
時間をかけて、空気中の水分などを取り込んで成長する。美味しい空気
がないと育たないらしい。

こんなことを話しながら、下山しました。

2010/01/27

香港一人旅②2010年1月26日

昨晩は2時過ぎにHotelに戻り、翌朝は8時には目が覚めた、窓を開けると空はどんよりしており、あいにくの天気になってしまった。今晩は友人の結婚祝いの食事会があるので、日中は、香港で一番大きな島、Lantau Islandにある山では一番高い「鳳凰山」934mの頂上に立つために山登りをする計画を立てていた。九龍半島のHunghom Ferryから中環に移動し、中環からLantau IslandのMui Woへ渡り、そこからNgong Pingというルートで鳳凰山の入り口に至る。途中には石壁刑務所がバスの左手に見える。

中環のフェリー乗り場にあるSubwayでサンドイッチを2つ購入し行きのフェリーの中で朝食を済ませる。1つは山登りで遭難したときのために水と一緒にバッグの中に入れておいた。昼前にNgong Pingに到着すると小雨が降り始めている。折角ここまで来たのに諦めたくないという気持ちと、山頂付近の天候は下よりも早く、突風なども考えると、あまりリスクを取ることもできないと迷っていた。できるところまで挑戦すると決心し、折りたたみの傘を購入し、足早に登山道の入り口に進む。ここに来るのは3度目だ。今回の試みは、山登りを通して「自分と向き合う」である。

いよいよ鳳凰山の入り口に、山の上の方には濃い霧がかかっていて、山頂の状況はどうなっているのかわからない。風も少し強い。真夏の強い日差しの中を登るよりはいいが、最高のコンディションとは言い難いのも事実。山頂から日の出や日の入りを見ようとすれば、天候にも大きく左右されるため、運も必要となるだろう。後からわかったことだが、Ngong Pingから鳳凰山の山頂を目指すコースは反対側のコースよりも急斜面で負荷がきつく、平均で2時間半程度登り続ける必要があり、平坦な道はなく、崖のようなゴツゴツした不ぞろいの岩の階段を登ってゆくので、登るのにはある程度の決心が必要だ。

道の途中には「努力年青人」とチョークで書かれた文字がある。青年よ努力せよ! というMessageだ。山を登り始めて、本当につらいところで、頑張れなど、多くのメッセージが書かれていた。おそらく親が後から登ってくる子供へ残したものだろう。

険しい山道が延々と続き、引き返そうかと、何度も思ったが、なんとか山頂近くまでやってきた。山頂らしい雰囲気で、もうひと踏ん張りすることができたが、実はそこからが、またかなり長い道程であった。

山頂は雲海を見渡すことができ、まるで天界にでもいるかのような錯覚を起こすほど、恐ろしく美しい風景で、遠くの雲の切れ間にうっすら太陽に照らし出された空が見える。山頂で出会った香港の皆さんに、葡萄や人参などをお裾分けして頂き、持ってきたサンドイッチを雲海を眺めながら食べたときの爽快感は、一生忘れられない。生きていることの充実感、ここまでこれたことの達成感、良い時間を過ごすことができた。

山登りとは、人生の縮図である。登っている足元が現在、登ってきた道が過去、上を見上げれば未来がある。ひとりで登るときもあれば、誰かと登るときもある。誰かとすれ違ったり、追い抜かれたり、山登りには人生の俯瞰するような要素が多々含まれている。登ればわかるが、登ってきた道をどうしても振り返ってしまう。人間は過去に固執しやすい動物だ。そして過去に戻りたい誘惑に駆られることも多い。道を引き返せば楽になれるのではないだろうか。そんな迷いが私の足取りを重くさせた。上を見上げれば、一寸先はどのようになっているのかわからない。霧もかかり、不安でいっぱいな気持ちになる。どこまで行けばいいのかすら、見えてこない。未来は足元の一歩一歩の積み重ねなのだ。山登りとは、人生の縮図である。いくらか進むと、後ろを振り向く回数が減ってゆく、引き返すよりも登りきったほうが楽かもしれないと思い始める瞬間がある。折角ここまで来たのだから引き換えしたくない。人間の一生には、このようなタイミングが訪れるのだろう。前進むしかないと決断したとき、人間は前を見据えて、歯を喰いしばって登り始める。山頂が近づくとき、あと一息、もう少しだからと勇気が湧いてくる。頂上が見えるとき、嬉しさが込みあげてくる。思えば遠く、来たものだ。生きてきた道に思いをはせながら、今度は山の頂から、全てを忘れて無に帰する。あのMessageは、親が子供に見せる背中である。自分も厳しくつらい瞬間に、頑張れとMessageを送るということは、先に生きる者の責任でもある。そしてこの登山道を作った人々のことを考えると、さらに脱帽する。「志」が成せる業だ。下山は、山頂で出会った香港人の老夫妻と、行き方について、仕事について、日本のこと、香港のこと、本当に色々なことを話しながら山を降りることができた。人生に迷ってくよくよしている時間があるのなら、山に登ることをお勧めしたい。頂上で何かをつかみ取ることができるはずだ。