2010/02/16

アルケミスト 夢を旅した少年 O Alquimista Paulo Coelho


アルケミスト(錬金術師)夢を旅した少年、パウロ・コエーリョ著書。店舗のスタッフからプレゼントとして頂いた1冊。はじめの1ページ、2ページと読み進めるうちに、ある異変に気付く。ビジネス書などを中心に読書する習慣がある私にとって、この本は内容を理解するのに、手間取り、新鮮な表現を吸収したり、背景や意図を読み解くのに、何度も読み返すことがあった。人間の心理を実に巧みに描き出し、少年の物語を通して、私達の内面に事あるごとに問いかけをしてくる。夢に向かう情熱と、その背後に潜む人間の弱さや脆さをありのまま、表現している。夢は殆どの人々にとって、描くものであり、実現するものではない現実。夢を目指すものが持つ恐怖心のリアルさは、少年と自分をリンクさせ、心の葛藤を生み出すだろう。夢を失ってしまった人々には、あまりにも惨い作品かもしれないが、夢を追おうとする人々には心強いエネルギーを与えてくれる1冊だ。こういう1冊を子供達へ、そして旅立つ仲間へ送りたい。

とても素敵なプレゼントでした。心から感謝致します。
自分が何処へ向かうべきか改めて確信を持つことができた。
読み終えたとき、また決意が深まった気がしました。
物語の舞台がスペインということも、将来何かの縁になるかもしれません。
これは前兆でしょうか。