2010/02/04

Apple iPadについて

池田信夫さんがブログにて指摘するようにiPadの売りの1つは、私もiBooksだと思っている。但し日本では肝心の中身がないのはすでに知られている事実で、現状は米国ぐらいがまともに使える機能だと思われるが、日本語の書籍よりも英語圏の書籍の方が圧倒的な情報量と質を有しているのが、現実であることを考えると、私たちが英語圏からのインプットを日常的に行うほうが理想なのかもしれない。そして日本の古臭い出版業界は、おそらく業界の外から来た第三者に現在のインターネットの世界では通用しない、既存のビジネスモデルを破壊されてしまうのが落ちだ。これを危機と捉えるか、ビジネスチャンスと捉えて革新しようとするのかで明暗は分かれるだろう。

iPadについては、衝撃がないことへの衝撃が話題になっているようだが、つまり期待に応えられるような斬新な機能やイノベーションの要素が見られないような点で、相当辛口評価が出ているのが現状だ。Steve Jobsが、この状況をどうしてゆくのか、iPad誕生後の進化はあるのかに注目したいところだ。Kindleと比較して、ページをスムースにめくれて、画像の美しさがあるのなら、私はそれだけで購入したいところだが、暫く静観しようと思う。